ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak 作:ウルトラゼロNEO
《さて、バトルトーナメント注目チームは順調に勝ち上がっておりますが、勿論、あの奇跡のチームであるクラン・ブレイカーズも二回戦に進出しています!》
《前回大会の勢いそのままに突き進んでいるようだね! このままこの大会も台風の目となるのか、或いは彼らを止めるチームが現れるのか……注目だね!》
GBBBBのロビー広場では今日もレコとミスター・ガンプラによるGBBBBニュースが配信されていた。
《二回戦でクラン・ブレイカーズと対峙するのは、彩渡商店街ガンプラチーム!》
《彩渡商店街! かつてのシミュレータ時代のガンプラバトルで世界大会優勝も飾った事もある古豪だね!》
何とクラン・ブレイカーズの次なる相手はかつてアマミヤ・イチヤやミサが所属していた彩渡商店街ガンプラチームだと言うのだ。
《最近はあまり名前を聞かなくなってはいるが、今はメンバーも入れ替わっているだろうし、どんな戦いを見せてくれるか注目だね!》
《成る程! これは一筋縄ではいかないバトルになりそうですね! このカード以外にも注目のバトルが目白押しです! どのチームも頑張ってくださいねー!》
アマミヤ・イチヤは表向きは音信不通。ロボ太は実質行方不明。ミサはクラン・ブレイカーズに身を寄せている。そうなればミスター・ガンプラの言うように彩渡商店街ガンプラチームのメンバーも変わっていることだろう。バトルトーナメントの期待感を煽りつつ、GBBBBニュースの配信は終わる。
・・・
「彩渡商店街ガンプラチームーーーッ!?」
クラン・ブレイカーズの次なる相手である彩渡商店街ガンプラチーム。その名に何よりも驚いていたのはミサであった。
彩渡商店街ガンプラチームに関してはツムギが度々口にしていた為、クラン・ブレイカーズ全員がミサやカドマツがかつて所属していたチームという認識はあったが、マシマのニシワキエンジニアリングと言い、古巣とぶつかる事に縁があるようだ。
「バトルトーナメントに出てたなんて! カドマツ、知ってた?」
《ああ。俺は……》
カドマツに通信を繋ぎ、彩渡商店街ガンプラチームの参戦について尋ねるミサ。ミサに対して大して驚いた反応を見せていないカドマツはそのまま説明しようとするが……。
《──もしもーし、聞こえてるか? 対戦前の挨拶に来たぞ》
カドマツとの通信を割り込んでミサが表示させているコンソール画面のモニターに現れたのはメガネをかけたおさげの髪の小柄な少女と思わしき人物であった。
《久しぶりだなぁ、ミサ》
「あっ……!」
そのままミサに挨拶をしてくる。ミサも言葉を失っているようだが、その驚きようからやはり知人の間柄のようだ。
《そいつはモチヅキ。俺と同じエンジニアで……。まあ、元同僚みたいなもんだ》
「へぇ、エンジニアなんだ! まだ子供なのに凄いじゃない!」
少女と思わしき人物について紹介するカドマツ。その肩書きと似つかわしくない容姿からリンは純粋に感心していると……。
《子供じゃない! もう四十過ぎだよ! って、歳を言わせんな!》
《お前が勝手に言ったんだろうが……》
何と一見すればリンよりも年下に見えるモチヅキだが、その実年齢は四十代だと言うのだ。とはいえ盛大に自爆したモチヅキにカドマツはため息をつく。
「えぇ……四十過ぎって……それホンマなんです?」
「うん。前に三十代って言ってたから、今はその位になると思う……。元は佐成メカニクスってところにいたんたけど、カドマツがいなくなった後、すぐに彩渡商店街のチームに来てくれたんだよ」
そうは言ってもにわかには信じ難い様子のタオに頷きながら、ミサはモチヅキと彩渡商店街ガンプラチームの関係について明かす。どうやらカドマツが抜けた後、その代わりのエンジニアを務めてくれていたようだ。
《今更な話だが、実は俺の方から頼んだんだ。急な事だったとはいえ、チームに穴を作って迷惑をかけるわけにはいかないと思ってな》
《そーそー。コイツがGBBBBの運営に参加するからってフォローを押し付けられて……》
モチヅキが彩渡商店街ガンプラチームに手を貸してくれたのはカドマツの根回しもあっての事だったようだ。どこか恩着せがましく話していたモチヅキだが……。
《って、これ言っちゃまずかったか? カドマツの身の上って割と秘密だよな?》
《いや、ここの連中は知ってるから問題ねえよ》
ふとカドマツのGBBBBでの立場から、口を滑らせてしまったと焦るモチヅキ。しかしクラン・ブレイカーズはカドマツの事に関しては既に知っているので、モチヅキは安堵したように胸を撫で下ろす。
「寧ろモチヅキさんがそれを知っている方が気になりますが……」
「確かに。私も最近まで知らなかったのに……。なーんか怪しい」
GBBBBにおけるカドマツの素性は秘匿されているはずだ。それが開発側と言うわけでもないモチヅキが何故、知っているのだろうか。疑問を口にするシーナにミサも頷きながらモニターに映るモチヅキとカドマツをジトッとした目つきで見やる。
「──ここにいらっしゃいましたか、ミサ先輩。お久しぶりです」
カドマツは兎も角、モチヅキがミサの目にたじろぐなか、不意に声をかけられる。呼ばれるままに見てみれば、そこには機動戦士ガンダムSEED DESTINYに登場するオーブ軍の制服を身に纏った眼鏡をかけている青年がいた。
「リッキーじゃん、久しぶり! 今日は懐かしい顔に沢山会うなー」
「この人もお姉ちゃんの知り合い?」
先輩と呼んできた事からやはりミサとは知り合いだったようで、久方ぶりの再会の数々にミサのテンションはいつにも増して高い。とはいえ、置いてけぼりとなってしまっている状況にリンは紹介を求めるように聞いてくる。
「彼はリツキ。私が彩渡商店街チームにいた頃、一緒に戦ってたんだ」
「リツキと言います。よろしくお願いします」
どうやらかつてのチームメイトだったらしい。礼儀正しく真面目そうな印象を受ける青年・リツキは律儀に頭を下げて挨拶する。
「しっかりしていてイイ子でしょ? 彼が彩渡商店街チームのエースで……」
「──その情報は古いですね」
好青年といった印象を受けるリツキ。ミサからしても彩渡商店街チームのエースとまで言わしめるのだから相当な実力者なのだろう。そう思っていた矢先、不意に話に割り込まれる。見てみれば、リツキの背後から2人の少女がやって来ていた。
「サーヤと言います。今は、私が彩渡商店街チームのエースですよ」
学生なのか、制服姿に茶髪のセミロングの髪にヘアバンドをした整った顔立ちの少女ことサーヤ。どうやら彼女も彩渡商店街チームの、そしてエースであるらしい。
「こりゃまた随分キュートなお嬢さん達だ。その格好、まるでアイドルみたいだぜ」
「ふ、服の事は言わないでください! 学校の制服でスキャンしたら、こうなってしまっただけです!」
「スキャン、ってことは……リアルの姿そのままってことか!?」
サーヤともう1人の少女を見ながら、粉をかけ始めるマシマ。最早、安定の域だが、どうやらサーヤの制服はリアルで通学している学校のものらしく、本人としても不慣れな操作の結果で不本意なのか恥ずかしそうに答えるもマシマはそれどころではなく、サーヤの容姿がリアルでもそのままである事に衝撃を受ける。
「サーヤちゃんって言ったな。バトルの話、少し2人で話さないかい? 君のことをもっと知りたいんだ……」
「なっ……!? なんですかこの人、いきなり……!」
途端に甘い声を囁きながらサーヤににじり寄るマシマ。最早、不審者に違いなく、凛とした強気そうな印象を受けるサーヤも困惑してしまっている。
「すみません。この人はどうも女性とみると見境がなくて……」
「ホンマ、すんません……。マシマ、ナンパ紛いのことはやったらアカンって何度も言うとるやろ!」
咄嗟にマシマの蛮行を謝罪するシーナとタオ。タオはそのまま眉尻をつり上げながらマシマを注意する。どちらが年上か、分からない。
「って言うか、リアルの姿そのままならソフィーやショウさん、マトイ三兄妹の皆さんもそうですよね」
「ユカやシオン、ユウヒもね。まあ全員、顔が良いから気にしなかったんだろうね」
ふと振り返ってみれば、リアルの姿をそのままGBBBBに使っているプレイヤーならツムギの周りには沢山いる。それこそナギサはインナーカラーこそ入れてるもののそれ以外はリアルのままだ。そんな事を話しているツムギやミサもそのアバターはリアルの容姿と然程変わっていない。
「ところでそちらのお嬢さんのお名前も知りたいんだが……」
ふとマシマはサーヤの隣にいる少女について関心を移す。ピンク色の髪に肩出しの衣装。マイク付きのヘッドホンなどまさにアイドルのような格好だ。
「えっ、ジロジロ見ないでよ、キモ」
が、少女からまさかの毒を吐くような言葉にマシマは固まる。
「……しょうがないなぁ。特別に教えてあ・げ・る♡ アタシはイントちゃん。オジサンみたいな変態さんのプライドを折りにきたの♡ 今日は精々頑張ってね♡」
人を小馬鹿にするような笑みを見せながら、小生意気な態度を取る少女の名はイント。バカにされているが、マシマには刺さるものがあったらしく、何やら悶え、その姿に周囲は引いてしまうのであった。
小話にハロウィン衣装が見たいのは(10月10日まで)
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ユウヒ
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ナギサ
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ソフィー
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ヒマリ
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ショウ
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ユカ
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アオバ