ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak 作:ウルトラゼロNEO
「彼女は彩渡商店街でイラト婆ちゃんが経営するイラトゲームパークで働くAIなんです。ゲームセンターに足を運ぶ人が減っていた中、ガンプラバトルをしてくれるAIとして集客目的で導入したらしいんです」
「見ての通り、小生意気な性格でして。まあ、そのお陰で彼女達を負かしたいって言う人が増えて結果的にイラトゲームパークの集客率は上がっているそうなのですが……」
彩渡商店街の一角にあるイラトゲームパークというゲームセンターで働いているというイント。説明しているリツキやサーヤも結果的にイントのお陰で売上は伸びているのは分かっているが、振り回されてもいるようで複雑そうな様子だ。
「イラトゲームパーク……。何処となくインフォちゃんに似ているような」
「せーかい♡ アタシ、インフォせーんぱい♡の姿をベースにしてるんだもん。まっ、あっちは業務用ロボットだから、こんな人間みたいな感じゃないけど」
イラトゲームパークの店名を聞いて、そこで働く業務用ロボットの面影を感じると、どうやら間違ってはいなかったらしく、ピースサインを見せながら自分の容姿を存分にアピールする。
「ところで彩渡商店街チームのエースって、どういうこと?」
イントも程々にミサは気になっていた疑問をぶつける。ミサの認識ではリツキは相当な実力者で彼が今の彩渡商店街チームのエースだと思っていたのだ。
「……アナタがミサさんですよね。私はアナタが彩渡商店街チームを去った後にチームに加入したんです」
「サーヤはあちこちの大会で活躍していたんです。それで、イラトゲームパークでプレイしていたところを商店街の皆さんがスカウトしたんですよ」
「腕試しにリツキとテストバトルして、私の圧勝。文句なしでチームのエースの座をいただいた、というわけです」
ミサとは入れ替わりでチームに加入したサーヤ。リツキが経緯を説明してくれるが、サーヤとしてもリツキに勝った上でエースの座を手に入れたことは誇らしいのだろう。その声色にその様子が滲み出ている。
「ミサさんの時代は過去の栄光……。今は私がこのチームを引っ張ります」
「言うねぇ。でもそんな安い挑発には乗らないよ」
サーヤの言葉は明らかな挑発であったが、ミサは涼し気な表情で受け流す。
《おっ、言い返さないのか。昔なら「よーし、絶対倒す!」とか言ってそうなもんだが》
「私も、もう大人の女性だからね。ちょっとやそっとじゃ怒らないよ。大体、私が戦うわけじゃないしさ。正式なクランメンバーじゃないから、出場権ないんだよね」
カドマツも昔のミサを知っている分、サーヤへの対応は意外だったようだ。オーバーなミサのモノマネをするカドマツに余裕な態度を見せるミサ。かつての勢い任せの少女も社会人となって成長したようだ。
「ええっ!? ミサさんって、ウチのクランのメンバーやなかったん!?」
「まあ、ずっと一緒にいたし、とっくにクランに入っているような気もしていたけどな」
改めてミサの口からクラン・ブレイカーズのメンバーではない事が告げられたが、それはそれでタオが驚いてしまっている。とはいえマシマの言う通り、ミサは自然とクラン・ブレイカーズに馴染んでいる。勘違いしてしまうのも無理ないだろう。
《ルール上は今からでもクランに入れば、飛び入りで参加できるはずだぞ》
「あっ、そうなんだ。でも、今回はリリンの為の大会だし、元からいるメンバーにも花を持たせてあげたいよね。私が出るのもな〜……」
運営側としてカドマツは今からでもミサのトーナメントへの参加が可能な事を伝えてくれる。ミサとしてもバトルトーナメントに参加したい気持ちその物はあるようだが、リリン、そして元々のクラン・ブレイカーズの事を考え、自分が出しゃばるのは違うと思ったのか、渋っているようだ。
「……そうですか。かつてのエースと対戦したかったんですが諦めることにします」
サーヤとしてもミサとバトルがしたい想いは強かったようだが、仕方なしに諦めようとする。
「そんなに私が恐いのなら、仕方ないですね」
……というのは建前で実際は更に挑発してきたわけだが。
「え〜? そんな事言ったら可愛そうだよぉ。あのペチャパイと同じくらい意気地がないザコザコおねーさんなんだからぁ♡」
畳み掛けるようにイントも煽ってくる。ミサを見ては、サーヤとイントは小馬鹿にするようにクスクスと笑っていた。
「よーし、絶対倒す!」
《前言撤回が早すぎないか?》
それがミサの中の何かを切ってしまったようだ。打って変わって戦意を燃やすミサにカドマツは呆れ混じりにため息をつく。
「というわけで、みんな! たった今から正式にクラン入りするからよろしく! で、この試合に出るからね!」
「も、勿論。元々ミサさんは馴染んでましたし……」
有無を言わさぬ勢いでまくし立てるミサに気圧されながらツムギは改めてミサのクラン・ブレイカーズ入りを承諾する。
「お姉ちゃんはこうなったらテコでも動かないんだよね……。今回はお姉ちゃんに任せよっと」
「リンに似てるよね。この場合、ミサさんに似たのかな?」
「ツムギぃ、なんか言った?」
年甲斐もなく熱くなっているミサにやれやれと言わんばかりのリンだが、ツムギからしてみればそれこそ普段のリンに通ずるものがある。ツムギからすれば悪気もなく寧ろ肯定的に言ったつもりだっだが、リンはそう受け取らなかったらしく、何やら凄んでくる。
「出るからには、それなりのものを見せてください。私達を失望させないでくださいね」
ミサの出場がほぼ確定し、してやったりとばかりのサーヤ。最後まで挑発するような発言をする。
「それでは……対戦、よろしくお願いします」
「くひひ。精々頑張ってね〜。よわよわチームさん♡」
律儀に頭を下げるリツキとは対照的にイントは煽りながら彩渡商店街ガンプラチームは出撃準備へ向かっていく。
《言っておくが、ウチのエースは強いぞ! 覚悟しとけよ!》
彩渡商店街ガンプラチームが去っていったことでモチヅキも通信を切る。その言葉からもよく分かる通り、今の彩渡商店街ガンプラチームにそれだけの自信があるようだ。
「今回は俺も参加していいか? ミサのフォローは俺に任せな!」
「そんな事言って……。絶対サーヤちゃんとイントちゃん狙いでしょ」
ミサは次の試合に出場決定として他の面子をどうするか。その話題が出る前に自ら名乗り出るマシマ。発言の内容は最もらしいが、ミサにはその魂胆が見え見えのようだ。
「御名答! あんな子達とお近づきになりたくないと思う男がいるだろうか? いや、いない!」
「ホントにもう……。ダメだよナンパは。アンタその内BANされるよ」
マシマもサーヤ達目的なのは否定しない。とはいえものには限度がある。下手をすれば運営対応にされかねない為、ミサは注意する。
「それにサーヤさんは学生ですよ。BANどころか警察の御厄介になるような真似は止めてくださいね」
「そう心配するなって。その辺りはちゃんと弁えてるからさ」
見たところサーヤは高校生。対してマシマは言動を聞いている限り、成人の可能性が高い。釘を差すツムギに対してウインク混じりに答えるが、まるで説得力がない。
「俺も出ます。メンバーが違うとはいえ、相手は彩渡商店街チーム。バトルしてみたい」
残る1人にツムギが立候補する。彩渡商店街ガンプラチームと言えばツムギの中で憧れのチームだ。今はメンバーが違うとはいえ、バトルができるのならしてみたい。他のメンバーも異論がないのか、ツムギの参加が決まる。
「よーし行こう、慎ましくな!」
「慎ましさなんて微塵もあらへんのやけど……」
張り切ってバトルへ向かおうとするマシマ。タオが呆れ混じりのツッコミを入れる中、ツムギ達は彩渡商店街ガンプラチームとのバトルへ向かうのであった。
・・・
「やっぱりアンタも気になってるんだ」
アルティメイトフォースゼロのクランルーム。ソファーに腰掛けながらこれから起こるバトルを待っていたマイスターに部屋に入ってきたユカが声をかける。
「そりゃそうだよねぇ。で、アンタはどう見るわけ?」
「……と、言われてもな。クラン・ブレイカーズの実力は兎も角、彩渡商店街ガンプラチームに関してはまだ未知数だ。1回戦の様子を見ても余裕さが伺える」
からかうように笑いながら、そのままマイスターの隣に座ったユカはマイスターの中でこのバトルをどう見ているのか尋ねる。だがマイスターからしても読めない試合のようだ。
「……まぁ、楽しみなバトルな事には違いない」
「だね」
クラン・ブレイカーズ対彩渡商店街ガンプラチーム。実力を抜きにしてもマイスターからしてみれば注目カードなのだろう。バトルへの期待感を見せるマイスターにユカも笑みを見せるのであった。
ナギサ&ユカ(レースクイーン)
【挿絵表示】
ナギサ「ふふんっ、今日はユカさんと一緒だがら嬉しいなぁ。レースクイーンってよく分かんないけど、折角のGBBBBからの案件なんだから頑張んないとっ!」
ユカ「GBBBB最速ガンプラを決めるイベントねぇ……。そんなの誰か分かりきってると思うけど」
ナギサ「マイスターのことですか? でもでも、ノセのガンプラだって速いですよ」
ユカ「まっ、格好良いところを期待したいね」
小話にハロウィン衣装が見たいのは(10月10日まで)
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ユウヒ
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ナギサ
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ソフィー
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ヒマリ
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ショウ
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ユカ
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アオバ