ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak 作:ウルトラゼロNEO
「……来たか」
バトルトーナメント決勝戦。クラン・ブレイカーズとアルティメイトフォースゼロの決着の場に選ばれたのは奇しくも前回と同じ月面基地であった。ガンダムルーク、アータルナイト、ドムストラグルが待ち構えるなか、ブレイズブレイカー、リン・カーネーション、アザレアブレイジングが降り立ったのを見て、マイスターは静かに口を開く。
「……バトルの前に聞きたいことがあるんだけど、ひょっとしてアナタは……」
既にバトル開始のアナウンスが流れるなか、ミサはマイスターに尋ねる。彼は本当にアマミヤ・イチヤなのか気になっているのだろう。
「……場所を弁えてもらおう。ここはガンプラバトルの場。余計な話は不要だ。互いに全力を尽くそう。さあ、来るが良い!」
「……そう簡単には答えてくれないよね。じゃあまずは全力で勝負!」
マイスターから返ってきたのはどこか冷たい言葉。何かに気を取られるのではなく、意識を目の前のバトルに向けさせたいのだろう。その反応に笑みを見せたミサのアザレアブレイジングは飛び出していくのであった。
一直線にガンダムルークへと向かったアザレアブレイジングがそのまま戦闘を開始するなか、ブレイズブレイカー達も動き出し、アータルナイト達との戦闘に突入する。
「分かっていたけど、やっぱり強い……!」
かつては肩を並べ戦った経験もあり、マイスターだけではなく、アータルやライムの実力の高さは分かっていたつもりだが、それでも改めて目の前にしてツムギは痛いほど実感する。
「それでもッ!」
だがツムギに諦めはなかった。声高らかに叫んだツムギはドムストラグルから放たれたビームアックスを2本のビームサーベルで受け止めると瞬時に腰部のレールガンを放ち、直撃させる。
「ライム!」
至近距離で直撃したレールガンにドムストラグルがよろめくなか、アータルナイトがすぐさま援護に駆けつけようとするが、ブレイズブレイカーは両肩に装備しているビームライフルとガンランチャーの接続軸を回転させ、背後から迫るアータルナイトに向けて放ち、牽制する。
その間にスーパードラグーンを展開したブレイズブレイカーはバックパックのクスィフィアス3レール砲を放ち、ドムストラグルを追撃する。スーパードラグーンによる牽制でライムも思うように動けないなか、なんとかシールドで防ごうとするが、それを見計らったツムギはブレイズブレイカーはチャージしていた胸部のカリドゥス複相ビーム砲を放つ。
「全身武器庫か……!」
その一撃はシールドを破壊してドムストラグルにも損傷を与える。その間に2丁のビームライフルを連結させたブレイズブレイカーは引き金を引き、高出力ビームはドムストラグルを貫いて撃破する。各部に攻撃兵装を持つブレイズブレイカー。標的となればスコールのように射撃が飛んでくる。味方としては心強いが、敵となればこれ程までに脅威とは。ライムは苦々しい表情を見せる。
「ライムがやられるとはッ……!」
スーパードラグーンによる攻撃を掻い潜りながら、リン・カーネーションと戦闘を繰り広げていたアータルナイト。アータルはドムストラグルの反応がロストした事に渋い顔を見せると、その体躯を活かしてリン・カーネーションを蹴り飛ばす。
続けざまに放たれたボーガンの一撃がリン・カーネーションに損傷を与えるなか、追撃の為、再度接近しようとする。そんなアータルナイトを牽制したのはリン・カーネーションから放たれたドラグーンであった。
ブレイズブレイカーのスーパードラグーンと入れ替わりで放たれたリン・カーネーションのドラグーン。驚異的なオールレンジ攻撃だが、アータルもGBBBBを代表するプレイヤー。すぐに掻い潜るとリン・カーネーションとの接近戦に発展する。
「この距離ならば私の方が優位だ!」
「くぅっ……!」
近接戦を得意とするアータルに追い詰められていくリン・カーネーション。経験の差が出ているのだろうか。苛烈な勢いを見せるアータルナイトにリンは表情を険しくさせていく。
「逃がさん!」
咄嗟に後方へ大きく飛び退くリン・カーネーション。更なる追撃を仕掛けようとするアータルナイトだったが、すぐに異変に気付く。
「捉えた!」
ブレイズブレイカーだ。リン・カーネーションが飛び退いたタイミングで再びスーパードラグーンを展開すると、全身の武器を使用し、フルバーストを放ったのだ。圧倒的な武装量を誇る歩く武器庫のブレイズブレイカーの広範囲攻撃はアータルといえど、避けきれず直撃を受けてしまう。
「これでェッ!」
それを見計らったリンはビームサーベルを引き抜くと、一気にアータルナイトに近付き、袈裟切りにする。それが決定打になったのだろう。アータルナイトが撃破される。
「後は……!」
何とかドムストラグルとアータルナイトを撃破する事は出来た。だが残るはマイスターのガンダムルーク。合流したブレイズブレイカーとリン・カーネーションはガンダムルークを見やる。
「……やっぱり強いね。ずっとGBBBBの頂点にいた人は違うね」
ガンダムルークとアザレアブレイジングとのバトルはガンダムルークをやや優勢であった。軽微な損傷に対し、アザレアブレイジングは損傷がかなり目立っている。ミサもブランクを埋めてはいたが、それでもGBBBBの最前線で戦い続けてきたマイスターとの実力差は大きいようだ。
「……でも、やっぱり意識すればするほど、イチヤと被るな」
ガンダムルークと対峙しながらミサはどこか複雑そうに顔を顰める。ガンダムルークはGBBBBトップクラスの機動力を誇るガンプラ。その高速移動を駆使した鎌鼬のような攻撃は十分脅威だが、そもそも高機動を活かした戦闘スタイルはアマミヤ・イチヤと被るのだ。
「……驚いたな。前回の決勝と比べても遥かに成長している。数多くの戦いが君達を成長させたのか」
すぐさまアザレアブレイジングと合流するブレイズブレイカーとリン・カーネーション。アータルとライムを打ち破ったその実力にマイスターは感心していた。
「だが……私もマイスターとしての
ガンダムルークのツインアイが強く輝くと、赤き輝きを纏う。ガンダムルークは覚醒を果たしたのだ。
「なっ──!」
すると目の前のガンダムルークは消えた。驚くのも束の間、既にリン・カーネーションの眼前に迫っていたガンダムルークはハイパースターバーニングナックルを発動させ、その腹部を殴りつける。リン・カーネーションの機体がくの字に曲がるなか、アザレアブレイジングはすぐさまビームトンファーを装備してガンダムルークに迫る。
ビームトンファーを攻撃をGNソードⅡロングで受け止めると、鍔迫り合いに発展させることなく、振り払い、空いた左腕で瞬時に腰部のビームサーベルを引き抜いて、アザレアブレイジングの両腕を切断する。すぐさまブレイズブレイカーとリン・カーネーションはドラグーンを同時に放ち、オールレンジ攻撃を仕掛ける。
「ビームコンフューズ」
驚異的なドラグーンの数だが、ガンダムルークは動揺する事もなく、ビームサーベルをブーメランのように投げると回転するビーム刃にGNソードⅡロングのライフルモードに切り替え、ビームを放つことで波のようにビームを周囲に拡散させてドラグーンを破壊し、残ったドラグーンもライフルモードの正確な射撃で破壊していった。
「流石、マイスター……、でもッ!」
ドラグーンに意識を向けていたところをビームサーベルを装備したリン・カーネーションが迫る。
「……そのガンプラの基本性能は誰よりも理解しているつもりだ」
迫るリン・カーネーションの動きを見ながら、マイスターは仮面の奥で鋭く目を細めると、対抗するように一気に駈け出したかと思えば、そのままスライディングのように滑り出し、リン・カーネーションの可動域の死角を利用してすれ違いざまに両断する。
「マイスターッ!」
リン・カーネーションを撃破したガンダムルークだが、すぐに警報が響く。確認すれば両腕を失ったアザレアブレイジングが覚醒を発動させブレイジングキックを今まさに放ち、迫っていたのだ。
「……受け止めよう」
GNソードⅡロングを地面に突き刺したガンダムルークはハイパースターバーニングナックルを発動させると、ブレイジングキックとの直接対決に臨んだのだ。激しいぶつかり合いは周囲に衝撃波を齎す。
「……やっぱり強いな。いつだって」
「……!」
その中心にいるガンダムルークとアザレアブレイジング。ふと通信越しに聞こえるマイスターの口調が変わった。それはミサにとって何よりも聞き馴染みのあるものだった。
「……君こそ変わらないよ。やっぱり格好良いなぁ」
やがてガンダムルークが圧していき、アザレアブレイジングを撃破する。散りゆく刹那、ミサはどこか満足そうな表情を見せる。
「……さぁ来い。君の
残るはブレイズブレイカー。流石のマイスターといえど三対一の状況からここまで持ち込んだが、損傷は目立ち始めている。そんな状況にも関わらず、どこか楽しそうにブレイズブレイカーを見やる。
「アナタの王冠……今ここで破壊します。俺のガンダムブレイカーで!」
ブレイズブレイカーは覚醒を発動させ、ガンダムルークとぶつかり合う。覚醒を発動させた者同士の戦いは激しさを持ってどんどん発展していく。
「……君は本当に強くなったな」
このバトルを見ている全ての者が圧倒される。GBBBBの絶対王者であるマイスター。互角に渡り合うは新たなガンダムブレイカー。その戦いは苛烈ながらも、気高いものであり、その中でマイスターは感慨深げに刃を交える。
「だが、私が求めているのはもっと高い領域……。君もこんなところで終わらないだろうッ!」
「はい……! 絶対にアナタを倒して見せます!」
ブレイズブレイカーの機動力は元々、ガンダムルークを意識して高めたものだ。赤き一筋の光と化した二機のガンダムは宇宙空間を舞台に幾度となくぶつかり合う。
「アナタは俺にとって、まさに完成形だ。でもそれを越えて見せるッ! もっと高く! 誰よりも!」
GBBBBの絶対王者たるマイスター。誰もが憧れる存在であり、ツムギも例外ではない。だがらこそ目指し甲斐がある。憧れるだけではない。乗り越えるのだ。
「ッ……! 関節が……ッ!」
激しいぶつかり合いの最中、不意にガンダムルークの関節にスパークが走る。先程のアザレアブレイジングとのぶつかり合いの中で負担がかかっていたのだが、ブレイズブレイカーとの戦いで限界が訪れたのだろう。
「……ブレイザー、もしも見ているなら……見届けてくれッ!」
その隙を逃さない。かつてはブレイザーと共にマイスターと戦っていたが、今のツムギの元にブレイザーはいない。今はどこにいるのかも分からないブレイザーに呼びかけながらビームサーベルを握りしめると、そのまま一直線にガンダムルークに突撃する。
「ここでアナタを越えて見せるッ! 俺が背負った想いの分までッ!」
バトルトーナメントの中で数多のクランと戦い、勝利してきた。彼等の敗北の悔しさを土台に今、この夢の舞台にツムギはいるのだ。脳裏にナギサの姿が浮かぶ。ナギサだけではない。多くのクランたちの姿が。彼らにもしも応えるというのなら、それは他ならぬ勝者である自分達が頂点に立つことだろう。ツムギの意志に共鳴するようにツインアイを輝かせたブレイズブレイカーは遂にガンダムルークを貫く。
「……見事だ」
貫かれたガンダムルークにスパークが走るなか、マイスターはツムギを称賛する。
「君達の勝ちだよ。バトルトーナメント優勝、おめでとう」
改めてマイスターからクラン・ブレイカーズの勝利を告げられる。今まさにマイスターの連勝記録を打ち破り、クラン・ブレイカーズがGBBBBの頂点に立ったのだ。
「……よくやってくれた。ルーク」
GBBBBのβテストが始まってから頂点に立って駆け抜けてきたマイスターとガンダムルーク。その座を失ってしまっだが、今のマイスターには関係ない。どこか晴れやかな表情でガンダムルークを労うと、眠るようにツインアイの輝きが消えたガンダムルークは爆発するのであった。
小話にハロウィン衣装が見たいのは(10月10日まで)
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ユウヒ
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ナギサ
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ソフィー
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ヒマリ
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ショウ
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ユカ
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アオバ