ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak   作:ウルトラゼロNEO

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Unknown

 

 ストライクブレイザーとブレイズブレイカー・リリィの戦闘が始まった。両機とも射撃兵装をメインとする機体だけあって射撃戦に発展してしまっている。

 

「どうしよ……」

 

 激化していく戦闘の様子をナギサ達は見ている事しか出来なかった。戦闘に割り込むにせよ、状況が飲み込みきれていないのだ。そもそもツムギの前から姿を消していたブレイザーが何故、ブレイズを追っていたのか、そしてブレイズは何故、銃口を向けるほどの敵意を見せたのか、分からない事だらけの状況にただ戦闘を眺めている事しか出来なかった。

 

「ッ……!? こッのォッ……!」

 

 一見すれば互角に渡り合っているように見えたストライクブレイザーとブレイズブレイカー・リリィだがブレイズはどんどん表情を歪めていく。というのも少しずつブレイズブレイカー・リリィの動きを見極めたブレイザーは的確にブレイズの隙をつき、追い込んでいたのだ。

 

《……》

 

 対してブレイザーはどこまで冷静だ。その動きには無駄がなく、ブレイズブレイカー・リリィが展開したスーパードラグーンを的確に撃ち落としていくと、ガンバレルを展開してオールレンジ攻撃を仕掛ける。的確に相手を追い込むように放たれたガンバレルはブレイズブレイカー・リリィの動きを制限していく。

 

「あっ──!」

 

 ガンバレルによる被弾が目立っていくブレイズブレイカー・リリィ。しかしブレイザーはあくまでガンバレルは確実な一手を決める為の攻撃でしかなかったのだろう。ガンバレルを掻い潜り、反撃に転じようとブレイズがストライクブレイザーを見た時には既に連結させたビームライフルを静かに構える姿があったのだ。

 

 引き金が引かれ、真っ直ぐ伸びていく高出力ビームは吸い込まれるようにブレイズブレイカー・リリィに向かっていく。ブレイズが迫るビームに息を呑むなか、遮るように何かが飛び込んでくる。

 

 それはエアリアルBBのガンビットであった。ブレイズブレイカー・リリィを守るように展開されたガンビットは高出力ビームを受けきり、こちらに向かってくる主の元へ戻っていく。

 

「ブレイザー、何があったか知らないけど、その辺で良いんじゃないかな……?」

 

 ストライクブレイザーとブレイズブレイカー・リリィの間に割り込むエアリアルBB。ブレイザーとブレイズの間に何があったかは分からないが、少なくともストライクブレイザーの動きを見る限り、撃墜を狙うというよりは無力化を狙っているように見えた。だからこそ、既に勝負が見えている状況を見てナギサは止めに入ったのだ。

 

《……》

 

 ブレイザーも特に反発するような仕草は見せず、ゆっくりとビームライフルを下ろす。ブレイザーが聞き入れてくれたのだと安堵したナギサは安心したように口元を綻ばせていると……。

 

「──チャ~ンス」

「えっ!?」

 

 通信越しに何か聞こえてきたかと思えば、エアリアルBBの背後にいたブレイズブレイカー・リリィはそのままエアリアルBBに組み付いたのだ。ナギサやブレイザーが驚くのも束の間、ブレイズブレイカー・リリィは鮮やかに発光し、見る者の視界を塞ぐ。

 

「ど、どうなったの……?」

 

 光が収まり、周囲を見ればブレイズブレイカー・リリィの姿はなかった。ナギサが戸惑っていると……。

 

「なぁ──!?」

 

 エアリアルBBがストライクブレイザーに接近して殴りつけたのだ。しかしナギサは操縦してはいない。どういうことかと困惑していると……。

 

《悪いけど、しばらく借りるよ》

「えっ……ブレイズ……?」

 

 エアリアルBBのコックピット内でブレイズの声が響いたのだ。通信越しではなく響き渡るブレイズの声にナギサが戸惑っていると、エアリアルBBに更なる変化が起こる。

 

「あれって……」

 

 何とエアリアルBBの右顔を覆うように紅き炎が燃え上がったのだ。それを傍から見ていたソフィーは戸惑いながらもストライクブレイザーを見る。

 

《──!》

 

 するとストライクブレイザーも変化が起こり、左顔に蒼き炎を纏う。そう、エアリアルBBが起こした変化はブレイザーが己の力を解き放つ際に起こすあの現象に酷似していたのだ。

 

《あはぁっ……そっちもガチってことね。でもさぁ、こっちはこっちで楽しくやってんだからさぁ。邪魔しないでもらうよ》

《……》

 

 対峙する紅と蒼の炎。ブレイズがストライクブレイザーの蒼き炎を見て、戦意を見せると、どこか呆れたような反応を見せながらストライクブレイザーはビームサーベルを引き抜く。

 

「ちょ、ちょちょちょ──!」

 

 まさに一触即発。ナギサが両者を止めようとするも……。

 

 

 

 

 

 

 

 ──空が割れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なに……あれ……」

 

 ミッションエリアの空が割れ、その奥にはシステムの内部が見えるなか、割れた空間から巨大な何かが降り立ってきたのだ。それはグレーの機体色に染め上げられた通常の機体を優に上回るサイズを持つガンプラであった。ペーネロペーが元になっているのだろうか。両腕に装備された四枚のバインダーによってその巨体は更なる威圧感を与える。突然の来訪者にヒマリが戸惑ってしまっている。

 

《その力……貰い受けるッ!》

 

 ガンプラの名はイグノートゥス。オープン越しに放たれた威圧的な声と共に右腕を翳すと暗色のビームが放たれ、ストライクブレイザーとエアリアルBBへ向かっていく。

 

《──!》

「ブレイザー!?」

 

 迫るビームにストライクブレイザーは咄嗟にエアリアルBBを突き飛ばす。しかしストライクブレイザー自身は回避が間に合わなかったのだろう。咄嗟に叫ぶナギサを他所に暗色のビームを受けたストライクブレイザーはまるでバグを起こしたかのようにぎこちない動きを見せると、暗色のビームは唸るように形を変え、まるでガムのような形状となってストライクブレイザーを飲み込み、姿を消す。

 

《アイツ……守って……》

 

 明確に守るような行動を示したブレイザーに戸惑いを見せるブレイズ。しかしどれだけ探そうとフィールド上にストライクブレイザーの反応はなかった。

 

《貴様……ガンダムブレイカーの……》

「えっ!?」

 

 イグノートゥスはその視線をジーグリージョに向ける。ヒマリの存在を知っているのだろうか。するとイグノートゥスは暗色のビームを放とうとする。

 

「させるかッ!」

 

 イグノートゥスの意図に気付いたソフィーはウイングゼロアンリーシュを動かし、Fファンネルを放ちながら、ツインバスターライフルと腰部のレールガンを放つ。

 

《中々の力だが……邪魔をするな……!》

 

 ウイングゼロアンリーシュの攻撃をバインダーをシールド代わりにして防いだイグノートゥス。するとバックパックからインコムを放ち、ウイングゼロアンリーシュを囲むように八面体のサイコフィールドを形成する。サイコ・ジャマーによる攻撃か。だがただのサイコ・ジャマーではないようでウイングゼロアンリーシュをスタンしたように動きを止めていると、まるで何かを吸収されるかのようにウイングゼロアンリーシュから光がサイコフィールドに吸収されていく。

 

《堕ちろ!》

「ヒマリちゃんっ!」

 

 暗色のビームが放たれ、ジーグリージョに迫る。サイコフィールドに包まれたウイングゼロアンリーシュが動けないなか、すぐにエアリアルBBが助けに向かおうとするが間に合わず、ジーグリージョはストライクブレイザーと同じように直撃を受けると、フィールドから消えてしまう。

 

《さて……貴様の中にいるその力もいただく》

 

 イグノートゥスはブレイズが宿るエアリアルBBへ意識を向ける。あの暗色のビームは連続で撃つには限度があるのか、ビームライフルの銃口をエアリアルBBへ向ける。

 

「うっ……あっ……」

《……っ》

 

 そのあまりの出来事に対し、ナギサとブレイズは知らず知らずのうちにイグノートゥスに恐怖心を抱いていた。これまでカオスとの戦いなど様々な出来事があったが、超常的な力で次々に蹂躙するイグノートゥスの姿は恐怖さえ感じてしまうのだ。

 

「ナギ子、逃げ──!」

 

 サイコフィールドに閉じ込められ、身動きが取れないソフィーはそれでも何とかナギサを逃がそうとする。しかしソフィーの声が聞こえていても、ナギサの身体が震え、まともに操縦桿を握れずにいた。そんなエアリアルBBに遂にイグノートゥスはビームライフルの引き金を引く。

 

 

 エアリアルBBに迫るビームは真っ直ぐ吸い込まれるようにして向かっていく。

 

 

 誰もが最悪な展開を予想するなか、ビームはやがてエアリアルBBに直撃……しなかった。

 

 

 

「──どこに行ってもヒーローの出番ってのはなくならねぇもんだな」

 

 

 

 ナギサが怯えながらも目の前を見ていれば、各部から鮮やかな光を放つガンダムの後ろ姿が。そのガンプラであろうビルダーの声を通信越しに聞こえてくる。

 

「あ、アナタは……」

 

 イグノートゥスからエアリアルBBを守ってくれたその存在にナギサは問いかける。

 

「ソウマ・アラタ。自意識過剰な正義の天才ヒーローの登場だッ!」

 

 G-セルフ パーフェクトパックをベースにカスタマイズされたそのガンプラの名はHi-ν-ブレイカー。操るのは別次元からの来訪者であり、混沌に支配された学園を破壊し、自由と可能性に満ちた未来を創造したガンダムブレイカーであるソウマ・アラタ。異世界から訪れたガンダムブレイカーはその存在を誇示するかのように各部の発光装甲から光を放つのであった。




ガンプラ名 イグノートゥス
元にしたガンプラ ペーネロペー

RIGHT LONG RANGE WEAPON ビームライフル(ペーネロペー)
CLOSE RANGE WEAPON ビームトマホーク(ナイチンゲール)

HEAD バイアラン・カスタム
BODY サザビー
RIGHT ARM クシャトリヤ
LEFT ARM クシャトリヤ
LEGS ペーネロペー
BACKPACK ローゼン・ズール
BUILDERS PARTS テイルブレード(臀部にゲーム内調整の最大サイズ)
 
機体色はゲームのプリセットにある董卓プロヴィデンスガンダムカラーで統一

ガンプラ名 Hi-ν-ブレイカー
元にしたガンプラ G-セルフ パーフェクトパック

RIGHT LONG RANGE WEAPON ビームライフル(GQuuuuuuX)
WEAPON ビームサーベル

HEAD ガンダム試作一号機 ゼフィランサス
BODY  G-セルフ 
RIGHT ARM G-セルフ パーフェクトパック
LEFT ARM G-セルフ パーフェクトパック 
LEGS V2アサルトバスターガンダム
BACKPACK G-セルフ パーフェクトパック
SHIELD フォトン装甲シールド
BUILDERS PARTS  発光装甲×2(両膝)
         ダブルビームブーメラン×2(両肩)
         片側アンテナ×2(頭部アンテナを四本角のガンダムタイプになるように)

機体色はゲームのプリセットにあるガンダムF91カラーで統一
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