ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak   作:ウルトラゼロNEO

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新たなる希望

 

(さぁーて、勇ましく飛び込んだ割には状況が全く見えないもんだねぇ)

 

 エアリアルBBの窮地を救ったHi-ν-ブレイカー。イグノートゥスと対峙しながらアラタは状況を冷静に見極めようとする。そもそもこの場はどこなのだろうか。新型ガンプラバトルシミュレータをプレイしたのはいいものの強烈な違和感に引き寄せられたかと思えば、この場にいた。

 

「まあ、この天才ガンプラビルダーにかかれば些事ってな」

 

 既にイグノートゥスはHi-ν-ブレイカーを敵と認識しているようだ。バインダーから展開したファンネルを差し向ける。迫りくるファンネル群を見ながら焦りすら見せることなくアラタはHi-ν-ブレイカーの機体色は青紫色に変化させ、バックパックのバインダーを水平になるように移動させると四方に半透明のバインダーが出現する。

 

 Hi-ν-ブレイカー・リフレクターモードだ。ファンネル群から放たれるビームは跳ね返されるか、もしくは吸収され、Hi-ν-ブレイカーのエネルギーに変換されていく。

 

「天才ガンプラビルダーを舐めんなよ!」

 

 Hi-ν-ブレイカーに対してビームは意味を成さないと判断したのか、イグノートゥスはファンネルミサイルを放つ。確実に仕留めようと食らいつくように迫るファンネルミサイルを眺めながら、口角を上げたHi-ν-ブレイカーは一気に飛び出していく。

 

「凄い……」

 

 GBBBBの常識に囚われない未知の存在であるイグノートゥスに対して、それがどうしたとばかりにHi-ν-ブレイカーは互角以上に渡り合っている。そんなHi-ν-ブレイカーの動きを見ながらナギサは感嘆とした声を漏らす。

 

《この力……貴様もガンダムブレイカーか!》

「大正解!」

 

 近接戦に持ち込んだHi-ν-ブレイカー。元々、平均的なMSのサイズを優に超える巨躯を持つイグノートゥス。懐に飛び込んだHi-ν-ブレイカーの右腕が深い緑色に染まる。

 

「止めれるもんなら止めてみなッ!」

 

 咄嗟にバインダーを展開するイグノートゥスだが、高トルクモードを発動させたHi-ν-ブレイカーの高トルクパンチはバインダーごと破壊する。

 

《これ程とは……。だが貴様のような存在のデータは……》

 

 圧倒的なHi-ν-ブレイカーにイグノートゥスも警戒を強めるが不可解そうな反応を示す。しかしイグノートゥスが更なる思考を巡らせる前にフィンファンネルによるオールレンジ攻撃が仕掛けられ、回避するのも束の間、イグノートゥス目掛けて隕石のように何かが急降下してくる。

 

「よぉ、大丈夫かよ」

 

 両腕には龍を思わせるパーツが組み込まれており、臀部にはテイルブレード、バックパックには鋭角的な翼。さながら赤きドラゴンを思わせるようなデザインのガンプラがそこいた。このガンプラの名はレイジングガンダムクローズ。操るのはアラタと共に戦い続けた相棒的存在であるリュウマだ。

 

「それともお邪魔だったかな」

 

 フィンファンネルは主の元へと戻っていく。そこにいたのは片翼の騎士の如く、フィンファンネルを装備した滲んだ赤と黒の配色を持つ鋭角的なガンプラだ。その名はガンダムアルプトラオム。ビルダーはシイナだ。

 

「まっ、俺だけが活躍してても仕方ないよな」

 

 Hi-ν-ブレイカーの援護をするように並び立つレイジングクローズとアルプトラオム。ガンブレ学園において最強格の3人が揃ったのだ。心強い味方の存在にアラタは笑みを零しつつ憎まれ口を叩く。

 

「さあ、勝利を──」

 

 自信に満ち溢れた眼差しをイグノートゥスに向けるアラタ。そんなアラタに応えるようにHi-ν-ブレイカーのツインアイが一層輝く。

 

「覚醒……!?」

 

 Hi-ν-ブレイカーを後ろから見ていたナギサは今まさに起ころうとする変化に驚く。Hi-ν-ブレイカーは赤き輝きを纏い、覚醒を発動させようとしていたのだ。

 

 

 ──しかし、その結果は誰も予想しないものだった。

 

「なっ!?」

 

 覚醒を発動させようとしたアラタだったが、覚醒の輝きを纏った瞬間、Hi-ν-ブレイカーの外装パーツが全て吹き飛んで内側のフレームだけが露わになってしまい、覚醒の光も消え去ってしまったのだ。あまりの事態に流石のアラタも目を丸くしている。

 

「おい、なにいきなり素っ裸になってんだ! スッポンポンじゃねーか!」

「言い方を考えなさいよ! でもこれは……」

 

 アラタ達の世界におけるガンプラバトルをする上で必要なインナーフレーム。これにガンプラのパーツを組み込んでガンプラバトルが可能となる訳だが、今のアラタはそのインナーフレームのまんまの状態というわけだ。リュウマの物言いに素早くツッコミながら、アラタは初めて体験した出来事に戸惑いを隠せずにいた。

 

「アラタ君、確認は後だ」

 

 シイナもアラタの状態は初めて見るのだろう。とはいえイグノートゥスからすればこれ以上ない好機。すぐさま襲いかかろうと迫るのを確認したシイナはアラタに注意を飛ばし、リュウマと共にインナーフレーム状態のHi-ν-ブレイカーの前に躍り出て少しでもアラタを守ろうとする。

 

「センサーが……ッ」

 

 アラタも何か打開策を練ろうとしていると不意にセンサーが反応する。センサーが示すのは上空。確認しようとするのも束の間、大出力のビームがイグノートゥスに迫る。

 

《なに……!?》

 

 すぐさま回避行動に入るイグノートゥスであったが続けざまにファンネルミサイルが放たれる。先程のビームはブラフだったのだろう。放たれたファンネルミサイルを全て受けて吹き飛んでしまう。

 

「あれは……」

 

 ナギサが誘われるように見上げれば、そこにはイグノートゥスに勝るとも劣らない程の巨躯を持つガンプラがいた。Ξガンダムをベースに精巧に作り込まれたそのガンプラをナギサは見覚えがあった。

 

「──みんな、大丈夫そうだね」

 

 続けて全体に通信が入る。声の主はユウヒだ。そう、このガンプラこそユウヒが合間を見て作り続けていた新たなガンダムブレイカー。その名もガンダムブレイカートランセンド。希望の守り手の新たなる剣だ。

 

《希望の守り手……。ナグモ・ユウヒ……!》

「名前を知ってもらえてるのは光栄だね。サインあげようか?」

 

 4代目ガンダムブレイカーであるユウヒの存在はイグノートゥスも知るところなのだろう。忌々しげに話すイグノートゥスにユウヒはゆっくりと地面に降り立ちながら軽口を叩く。

 

《何が希望の守り手だ……! だが、ここで戦い続けるのは得策ではないか……!》

 

 ユウヒの二つ名に嫌悪感を滲ませながらも冷静に状況を判断したイグノートゥスは背後に転送ゲートを出現させるとすぐさま離脱する。追撃しようとするユウヒだったが、一瞬の出来事だった為に逃げられてしまった。

 

「むぅ……。流石にそう簡単にはいかないか」

 

 逃げられてしまった事に眉を顰めつつも、これ以上、この場で出来ることはないだろう。ユウヒはブレイカートランセンドのコックピットから出て、その姿を露わにする。

 

「ナギサちゃんとソフィーちゃん……それに今はナギサちゃんのところにいるのかな? とりあえずその子も無事だね」

 

【挿絵表示】

 

 ユウヒのアバターはこれまでとは異なっていた。オーバーサイズのジャケットに身に纏い、長い髪も首元近くで結っている。ブレイカートランセンドを運用するに辺り、アバターも一新したようだ。ブレイズのことも知っているのだろうか。ナギサ達の無事を確認するとアラタ達のガンプラを見やる。

 

「ナギサちゃん達を守ってくれて、ありがとう」

「アナタは……。いや、それよりアイツは何なんです。あんな能力初めて見た」

 

 感謝の言葉を口にするユウヒ。そんなユウヒの姿を見て、アラタは自身の世界での同じ人物を知っている為、反応するも今はイグノートゥスの方が気ががりな為、そちらに意識を向ける。転送ゲートを利用して独自に移動するガンプラなど初めてであり、何より長年の経験から薄々イグノートゥスがただのガンプラではないと気付いているようだ。

 

「そうだね。じゃあ移動してゆっくり話そうか」

 

 アラタの疑問に説明しようと頷きつつ、ユウヒはとある方向を見やる。そこには機動戦士ガンダムSEEDシリーズに登場する強襲機動特装艦アークエンジェルがゆっくりとこちらに向かってきていたのであった。




ガンプラ名 レイジングガンダムクローズ
元にしたガンプラ シャイニングガンダム

CLOSE RANGE WEAPON 格闘

HEAD ガンダムエピオン
BODY シャイニングガンダム
RIGHT ARM シャイニンガンダム
LEFT ARM シャイニングガンダム
LEGS ブレイジングガンダム
BACKPACK ガンダムエピオン

BUILDERS PARTS テイルブレード(臀部)
       ドラゴンヘッド×2(両腕の装甲ギミックに被せるように)

機体色はゲームのプリセットにあるアストレイレッドドラゴンカラーで統一


ガンプラ名 ガンダムブレイカートランセンド
元にしたガンプラ Ξガンダム

RIGHT LONG RANGE WEAPON シグマシスライフル
LEFT LONG RANGE WEAPON シグマシスライフル
CLOSE RANGE WEAPON ビームサーベル(Ξ)

HEAD  Ξガンダム
BODY Hi-vガンダムHWS (Ver.Ka)
RIGHT ARM ペーネロペー
LEFT ARM ペーネロペー
LEGS Ξガンダム
BACKPACK Ex-Sガンダム

BUILDERS PARTS メガ粒子砲(頭部。ZZのハイメガキャノンのようなイメージで)
        ウイングバインダー×2(サイズはゲーム内サイズ+90。バックパック2左右からy軸に+110。翼のようなイメージ)

機体色はメガ粒子砲のみデフォルトカラー。他はゲームのプリセットにあるガンダムXカラーで統一

10000UA突破感謝致します!記念イラストで見たいのは……(11/14まで)

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