ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak   作:ウルトラゼロNEO

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リアルタイムカスタマイズバトル

 

「何これ……。強すぎる……!」

 

 市街地エリアを舞台に戦闘をするのはウイングガンダムとシャイニングガンダムを掛け合わせたようなガンプラであるガンダム・リリィ。操るのはガンブレ学園生徒会副会長であるユイだ。目の前にいるのはイグノートゥスであった。

 

「ユイ先輩、大丈夫ですか!」

「何なんですか、このガンプラ……」

 

 そんなリリィを援護するのはチッピング塗装が施されたイオリのガンダムサファイアとストライクガンダムをベースにGATシリーズの要素を組み込んだマリカのガンダム・マリカマルだ。

 

《貴様らこそ何なのだ。我々とは根本的に違う……》

 

 しかしリリィ達と相対するイグノートゥスもまたユイ達のガンプラに戸惑いを感じていた。このフィールドにいる以上、GBBBBのプレイヤーであるのは間違いないのだろうが、何か根本的に違う。そう認識してしまっているのだ。

 

《だが、だがらこそ貴様らも取り込ませてもらう!》

 

 イグノートゥスは何を思い、行動しているのかは分からない。しかし己の糧とするかのように狙う者全てを取り込んでいるのは間違いないだろう。サイコジャマーやファンケルを展開しながらリリィ達に襲いかかろうとするも、一瞬にしてイグノートゥスの間に現れたガンプラによって阻まれてしまう。

 

「イチカさん!」

「……まーた変なのに出ぐわしたな」

 

 ワープなどの類ではない。だが、そう思ってしまう程の機動力を持ってイグノートゥスを牽制するのはイチカが操るガンプラであった。ビルドストライクガンダムをベースにデスティニーガンダムなどの要素を組み込み、機動力に特化したカスタマイズを施したそのガンプラの名はゲネシスガンダムシュトルツ。師のような存在であるイチカにイオリが反応するなか、イチカは油断なくイグノートゥスを見据える。

 

(……ウイルスの類……じゃないよな)

 

 イグノートゥスはプレイヤーが操っている訳ではない。シュミレータが表示させる表記にもまるでバグを起こしたかのような文字化けもしている。異様な存在であるイグノートゥスに異世界におけるウイルス事件を解決してきたイチカであってもいまだ全容が掴めていなかった。

 

《──っ!?》

 

 するとイグノートゥスを狙った射撃の雨に咄嗟に回避するとリリィ達を守るかのようにソラーレR、ルーナB、アザレアブレイジング、リン・カーネーション、リリン・カーネーション、バルバトスルプスレギーナが降り立つ。

 

「やっと見つけた……。ヒマリを攫ったそうだな!」

「何が目的か知らないけど、ウチの妹に手を出したって言われちゃ黙ってなれないよね」

 

 ヒマリが攫われたことは既に知らされているのだろう。タツヤとアヤトは明確な怒りを見せると、すぐさまイグノートゥスに向かっていく。

 

「アナタ達は……?」

 

 ソラーレRとルーナBとの戦闘を始めるイグノートゥス。たちまち周囲のオブジェクトが荒れ果てる激しい戦闘に突入するなか、ユイは目の前のリン・カーネーション達に通信を入れる。

 

「良かった。間に合って!」

「アイツはちょっと問題児でね。でも何とかするから安心して!」

 

 軽く振り返りながらリリィ達の無事を確認して安堵した笑みを見せるリンに頷きながら、ミサは少しでもユイ達を安心させるように心強い言葉をかける。

 

「それって……ゲネシス……?」

「ホントだ。まるでイチヤが作ったみたい」

 

 ふとユカはゲネシスシュトルツの存在に気付く。ゲネシスガンダム、及びその発展型のゲネシスガンダムブレイカーはかつてアマミヤ・イチヤが使用していたガンプラだ。見覚えのあるガンプラにユカが反応するなか、ミサもオマージュなどではなく、まるでイチヤ本人が手掛けたのかと思う程、イチヤのモデラーとしての癖を感じるゲネシスシュトルツに少し驚いた反応を見せていた。

 

「ヒマリは……どこだァアッ!」

 

 一方、イグノートゥスと戦闘を繰り広げられていたソラーレRは今まさに渾身のゴッドフィンガーを放ち、イグノートゥスは辛うじて避けるが、それを予測していたかのように正確な狙撃が襲いかかる。

 

「……よくも俺からまた大切な存在を奪ったな」

 

 ルーナBだ。肩部の高性能センサーに接続されて放たれたビームライフルによる一閃は的確にイグノートゥスに損傷を与える。カオスの時はタツヤを、今回はヒマリを。大切な家族を引き離されたアヤトはその瞳は冷たくも、これ以上にないほど怒りに満ちていた。

 

 そんなソラーレR達を援護するようにいくつもの射撃の嵐がイグノートゥスに襲いかかり、咄嗟にイグノートゥスは飛び退く。見てみればアークエンジェルから出撃してきたブレイズブレイカー達が向かってきていた。

 

「君がイグノートゥス……。何が目的なんだ」

 

 ソラーレRと挟み込むように降り立つブレイズブレイカー。ツムギは油断なくイグノートゥスを見据える。

 

「アラタ君!」

「や、ユイ姉ちゃん。委員長やマリカちゃんも無事で何よりだ」

 

 ふとユイは援軍の中からHi-ν-ブレイカーの姿を見つける。ユイにとって学園を救ってくれたヒーローであるアラタが現在使っているガンプラだけあってすぐに気付き、心から嬉しそうな反応を見せるとアラタも笑みを見せながらユイ達の無事を確認する。

 

「あれ、アカリ達はどこだ。やられちまったのか?」

 

 リュウマは見慣れたガンプラ達の中でアカリ達第10ガンプラ部のガンプラ達がいない事に気付く。彼女達は相当な実力者の筈だが、それでもイグノートゥスに敗北してしまったのだろうか。

 

「──あら、随分と見くびられたものですね」

 

 そんなリュウマに通信越しにアカリの声が聞こえてくる。するとセンサーが反応し、確認してみればアカリ達のガンプラの反応であった。

 

「そうです。勇者はここぞとばかりに現れるものなのですから!」

 

 続いて聞こえてきたのはアヤの声だ。センサーが反応する方向を見やれば、崩壊したビルのオブジェクトの上に太陽を背にこちらを見下ろす3人のガンプラの姿が。

 

「個性的だねぇ」

 

 そのガンプラを見たユウヒは思わずそう呟くしかなかった。アヤ達のガンプラ、それは紛れもなく市販のガンプラをカスタマイズしたものではあるが、モチーフが何であるかはすぐに分かった。

 

 まずアヤのガンプラがノーベルガンダムをベースに勇者の少女をイメージしたのか、騎士の要素を取り込みながら華やかなデザインで纏めたガンダムブレイビア。アカリのガンプラはガンダムTR-6をベースに侍や武士などといった和を意識してカスタマイズされ頑駄無六丸(ガンダムロクマル)だ。

 

「それが遊び心をテーマにした私達第10ガンプラ部ですもの」

 

 そしてレイナが操るのはGNアーチャーをベースに魔法少女をモチーフにしているのか。肩には使い魔のようにミニアモが一基乗せたGN(ガン)ウィッチだ。ユウヒの呟きにレイナは笑みを浮かべながら答えると、Hi-ν-ブレイカーの隣に降り立つ。

 

「アラタ君、合流出来て何よりだわ。正直、状況が見えてこないのだけれども。これストーリーミッションか何かなのかしら」

「今はそれで良いと思うよ。まっ、後はなるようになれってね」

 

 レイナも現在の状況に違和感は感じているのだろう。とはいえ、それが何なのかハッキリはしていない。アラタも同様に違和感は感じてはいるが、余計な混乱を齎さないように軽く答える。

 

「さぁーて、第二ラウンドだ」

 

 ソラーレRとルーナBと戦闘をしているイグノートゥスに対して、Hi-ν-ブレイカーは一歩前に出る。

 

「アラタ君、覚醒してくれ」

「……ユウキ?」

「僕を信じてくれ」

 

 するとシイナはアラタに覚醒を促す。前回、フレーム状態になった事を知っているだろうに何故、そのような提案をするのだろうか。しかし通信越しにこちらを見つめるシイナの瞳は迷いがなく、何か確信めいたものがあった。

 

「信じてるよ。友達だからな」

 

 シイナが何を考えているのかは分からない。それでもアラタは覚醒する事を選んだ。複雑な理由などない。友達がそう言ったから。それだけで十分だ。Hi-ν-ブレイカーは覚醒の赤き輝きを放つ。

 

「……ッ」

 

 しかし案の定、Hi-ν-ブレイカーは前回同様に外装パーツが全て吹き飛び、フレーム状態になってしまった。

 

「まぁ。柔肌を晒すなんて会長様は大胆ですね」

「いつかやると思ってました。Go to Prison」

 

 フレーム状態のHi-ν-ブレイカーを見て、アカリは状況その物に驚きつつも口に手を当て白々しい反応を見せ、アヤはアヤでわざとらしく嘆いている。

 

《なんだ、あれは……》

「覚醒……? でも、あんなの初めて見たぞ」

 

 フレーム状態のHi-ν-ブレイカーだが変化が起こり、それに気付いたイグノートゥスやタツヤ達も動きを止め、思わず注目してしまう。何とHi-ν-ブレイカーのフレームの周囲にまるでガンプラのランナーのようなオブジェクトが次々に展開されていたのだ。

 

「アラタ君。Are you ready?」

「……成程な。じゃあ、こう言った方が良いかな」

 

 誰もが戸惑うなか、シイナだけで確信めいた笑みを見せながらアラタに問いかける。そんなシイナにアラタはやがて自身の覚醒に起きた状況を把握してきたのか、笑みを浮かべる。

 

「──変身」

 

 イグノートゥスを見据え、アラタがそう言い放った瞬間、数々のランナーがフレームを挟み込み、その身に変化が起こり、新たな姿を見せる。

 

「これは……」

「僕はかつてガンプラで人の革新を成した。僕のセンスオブエクスパンションのように、アラタ君もまたこのシミュレータの中で革新を成したんだ」

 

 だが、その姿はかつてアラタがガンブレ学園に転入した初期に使用していたガンプラであるG-ブレイカーだ。それだけではない。G-ブレイカーを発展させ、シイナ達旧生徒会を打ち破ったν-ブレイカーの姿に変化したのだ。それに気付いたアラタにシイナは通信を入れる。センスオブエクスパンション……。それはシイナが持つ覚醒の力が次なるステージに進んだことによって得た力。分身などではなくシイナのガンプラを三機出現させて操るのがシイナの力であったが、アラタもまたシイナと同じ境地に至り、新たな力を開花させたのだろう。

 

 G-ブレイカーからのν-ブレイカーへの変化。それだけではない。アラタのガンプラはかつてのガンブレ学園で共に戦ったガンプラ達の姿に切り替わり、やがて収束するように眩く輝くHi-ν-ブレイカーの姿に戻っていく。

 

『行きましょう。皆さんのお力、お借りします』

 

『そうだね、アナタ達は確かにここにいる!』

『そして俺達とはまた違う存在でもある……。お前達がNEW(新しい)ガンダムブレイカーだ!」ムブレイカーだ!』

「……ッ」

 

 自身の状況に戸惑いながらもやがて受け入れてきた矢先、アラタは酷い頭痛に襲われる。だが、同時にこれまでノイズ混じりだったとある記憶の数々が次々にクリアになっていくのを感じていった。

 

「アラタさん……それは……。ガンプラの姿を自在に変えるなんて聞いた事ありませんよ」

「……“この世界”には確かにないかもな」

 

 ツムギはアラタのHi-ν-ブレイカーの変化に戸惑いを見せる。だが、そんなツムギの疑問もそうだろうなと肯定しながらアラタは静かに答えると、やがて全てを飲み込むようにゆっくりと深呼吸する。

 

「リアルタイムカスタマイズバトル……。それが進化した俺の覚醒の新しい力だ!」

 

 リアルタイムカスタマイズバトル。それはアラタ達の世界のシミュレータに標準されているシステムだ。だが、それはあくまでバトル中に取得したデータパーツを組み替えるもの。全身を一気に変える事など出来ない。だがそれこそアラタの進化なのだろう。あえてこの名を命名したアラタはイグノートゥスへ向かっていくのであった。




ガンプラ名 ゲネシスガンダムシュトルツ
元にしたガンプラ ビルドストライクガンダム

RIGHT LONG RANGE WEAPON GNソードIIIライフルモード
CLOSE RANGE WEAPON GNソード
  
HEAD ビルドストライクガンダム
BODY アカツキ
RIGHT ARM エクリプスガンダム
LEFT ARM エクリプスガンダム
LEGS イージスガンダム
BACKPACK ストライクノワール
SHIELD ビームシールド(エクリプスガンダム)
BUILDERS PARTS チークガードx2(頭部)

カラーリングはプリセットのガンダムNT-1カラー

ガンプラ名 GNウィッチ
元にしたガンプラ GNアーチャー

RIGHT LONG RANGE WEAPON 金龍の弓
RIGHT CLOSE RANGE WEAPON メイス

HEAD GNアーチャー
BODY ノーベルガンダム
RIGHT ARM モビルドールサラ
LEFT ARM モビルドールサラ
LEGS モビルドールサラ
BACKPACK モビルドールメイ

BUILDERS PARTS 髪型スタビライザー×2(ツインテールのようなイメージ)
ブリム(頭上)
ミニモア(右肩に乗るように)

カラーリングはプリセットのモビルドールサラカラー

ガンプラ名 ガンダムブレイビア
元にしたガンプラ ノーベルガンダム

RIGHT LONG RANGE WEAPON ビームライフル(ビギニング30)
RIGHT CLOSE RANGE WEAPON シンセリティソード
LEFT CLOSE RANGE WEAPON 電磁ランス

HEAD ノーベルガンダム
BODY ノーベルガンダム
RIGHT ARM ノーベルガンダム
LEFT ARM ノーベルガンダム
LEGS GQuuuuuuX
BACKPACK ナイトストライクガンダム
SHIELD シンセリティシールド
BUILDERS PARTS バイザー(フルアーマー騎士)(ノーベルガンダムの頭部に収まるように)
耳型アンテナ×2(バイザーの後方左右に)
アンクルアーマー×2(両肩)
バイザー(騎士ユニコーン)(サイズは最小。胴体に収まるように)

カラーリングはプリセットの武者號斗丸(最終決戦Ver)カラー

ガンプラ名 頑駄無六丸
元にしたガンプラ ガンダムTR-6

RIGHT LONG RANGE WEAPON 種子島
RIGHT CLOSE RANGE WEAPON 日輪丸
LEFT CLOSE RANGE WEAPON  散光丸

HEAD ガンダムTR-6
BODY ガンダムTR-6
RIGHT ARM ライジングガンダム
LEFT ARM ライジングガンダム
LEGS ドラゴンガンダム
BACKPACK 武者ガンダムMarkII
BUILDERS PARTS 配給コード×2(頭部ダクトから伸びるように)
打刀×2(サイズは最小。両腰に一刀ずつ)

カラーリングはプリセットのライトニングガンダムカラー

10000UA突破感謝致します!記念イラストで見たいのは……(11/14まで)

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