ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak   作:ウルトラゼロNEO

21 / 38
今回から今年の5月末まで活動報告の方で募集している皆様の投稿キャラとガンプラを出していく予定です。


華麗なシーナ

 

「ねえ、このミッション良さそうじゃない?」

 

 ベクルックスとのバトルから翌日、今日も今日とてツムギはGBBBBにログインしていた。隣にはリンの姿もあり、ミッションを選んではツムギに反応を伺う。

 

「これ3人向けだよ」

「あっ!? ……今日はタオもリリンもいないんだよね。しょうがない。このミッションは諦めて──」

 

 時間があればGBBBBにログインしてはいるもののやはり現実世界での予定というものがある。今日は珍しくツムギとリンだけなのだ。気になったミッションだけあって落胆してしまうが次のミッションを探そうとする。

 

「──あの、ちょっとよろしいでしょうか」

 

 だが、そんな2人に声をかけてきた女性がいた。機動戦士ガンダム00の私設武装組織ソレスタルビーイングの制服をワンピース風に仕立て、視線を奪う程の艶やかな黒髪を靡かせながら気品ある雰囲気を纏うその姿は思わず背筋を伸ばしてしまう。

 

「突然話しかけてしまい申し訳ございません。私、シーナと申しまして日頃はソロで活動しております。以後、お見知りおきを」

「あっ、これはご丁寧にどうも」

 

 非礼を詫びつつ会釈を交えながら丁寧に挨拶をするシーナ。これにはリンもツムギも釣られるようにして頭を下げてしまう。

 

「私もそのミッションをプレイしようと思っていたんです。よろしければ、ご一緒しませんか? そちらは2人、こちらは1人。丁度人数も合いますし」

 

 挨拶もそこそこにシーナは今、ツムギ達が受けるか話していたミッションへ参加したいというのだ。確かにシーナの言うようにミッションの参加条件は満たしていると言える。

 

「ただチームの動きには慣れていませんので足を引っ張ってしまうかもしれません。それでもよろしければ……なのですが如何でしょう?」

「そんなに畏まれなくても大丈夫ですよ。俺達だってクランを組んで日は浅いですから」

 

 ソロで活動しているというだけあってチームとしての動きに心配と不安もあるのだろう。だがそれも特に何も気にした様子もなくツムギは何気なく答える。

 

「ありがとうございます! それでは早速……」

「た、タイム!」

 

 その言葉に幾分、シーナの表情が和らぐなか、リンがピンと手を上げながら待ったをかける。キョトンとした様子の2人だが、リンはそのままツムギの手を取って強引にシーナから少し距離を取る。

 

「ちょっとちょっと! 勝手に話進めないでよ。いきなり声をかけてきてイマドキ怪しいと思わない? 妙に丁寧な口調だし……。何かの罠かも……。アンタ、騙されやすそうだし」

「まあ、最初はリリンがリンじゃない事、気付けなかったけどさ。GBBBBで何を騙すって言うの?」

 

 どうにもリンはシーナに少し不信感を抱いてしまっているようだ。まくし立てるような言葉に圧されながらもツムギは騙されるものでもあるのかと首を傾げる。

 

「ほら、ネットゲームで初心者を装ったプレイヤーがアイテムとか貢がせることがある、って聞いたことあるんだよね……。あんなに丁寧に話しかけてくるなんて逆に何か裏があるんじゃ、って思わない?」

「そういう人がいるのは否定しないけど心配し過ぎじゃない? それを突き詰めると誰とも遊べなくなるよ」

 

 どうにも聞きかじった情報で心配してしまっているらしい。ツムギもその憂い自体は否定はしないものの人との接し方が判断材料となるのなら遊べる人間は大分絞られてくるだろう。

 

「あの……」

 

 話の内容自体は聞き取れてはいないようだが、何やら言い合いをしている2人を見て責任を感じてしまったのだろう。おずおずとシーナの声が割って入る。

 

「申し訳ございません。突然、不躾なお願いでしたよね……。ご迷惑をおかけ致しました。失礼させて頂きます」

「ちょ、ちょっと待って! 迷惑なんかじゃないよ!」

 

 自分をきっかけに何やら言い合っているのはシーナとしても本意ではないのだろう。ペコリと頭を下げて2人のもとから去ろうとするが慌ててリンが引き止める。

 

「丁度良いかなーって話てたの! だから準備が出来次第、出発するから!」

「まあ、本当ですか? ありがとうございます! それでは早速準備いたします!」

 

 先程の懸念から一転してシーナを受け入れるリン。一先ず先程の言い合いに関しては誤魔化せたようだ。シーナは早速、ツムギとリンを登録してミッションを受注するとマイハンガーへ向かっていく。

 

「ふーん」

「な、なによ! 別に罪悪感に負けた訳じゃないから!」

 

 シーナが去ってしまった後、リンも続こうとするがふと視界の端で腕を組んで成り行きを見ていたツムギが何か言いだけにリンを見つめるとすぐに誤魔化すように食ってかかるがツムギは何も言っていない為、白状したようなものだ。

 

「いや、リンは良い子なんだなーって」

「子供扱いしてんの!? 全く……ほらアンタもさっさと準備して! 出発するよ!」

 

 ニコニコとリンを見つめるツムギに文句を言いたくなるがシーナを待たせてしまっている為、2人揃ってマイハンガーへ向かう。

 

 ・・・

 

「あれがシーナさんのガンプラか」

 

 ストライクブレイザーに乗り込んだツムギは出撃の時を待つ。ふとマイハンガーの中で見慣れぬオレンジを基調とした鮮やかな配色のガンプラが目に入る。

 

 ガンダムチクラミーノ。それがシーナのガンプラの名だ。背部に2門備わったビームカノンが目を引くシンプルな武装で仕上げている。パッと見た限りでも丁寧な表面処理がなされており、シーナの性格も伺える。

 

「行こう、ブレイザー!」

 

 出撃のタイミングを迎えたツムギはストライクブレイザーにいつものように声をかけ、ペダルを踏み込んで出撃していく。

 

≪……≫

「……?」

 

 だがその瞬間、何者かの気配を感じた気がした。以前にも似たようなことはあったが、今この場にはツムギしかいない。違和感は残るがツムギは出撃していくのであった。

 

 ・・・

 

 ツムギ達のミッションの舞台となったのは機動戦士ガンダムに登場する地球連邦軍の南米本部である巨大地下要塞であるジャブローだ。地下のドッグにストライクブレイザーは出現し、ミッションスタートの文字が表示される。

 

「私の機体は遠距離攻撃を得意としております。なので前衛はお2人にお任せしますね!」

「オッケー! じゃあ後ろは任せるから!」

 

 チームの動きには慣れていないと言いつつも簡潔に自身の得意な距離を伝えることで素早く役割分担をこなすシーナ。その言葉にリンは快く答える。

 

(さっきはつい流されちゃったけど、このミッションで確かめなくちゃ!)

 

 とはいえいまだにシーナを信じきれていないのか、リンは1人、シーナの挙動を注意深く観察するのであった。  

 

 ・・・

 

「ガンプラ完成させたけど、ノセっち、いるかなー?」

 

 一方、GBBBBのロビー広場にはナギサの姿があった。昨日、購入したエアリアルを昨日と放課後の時間を使って完成させたのだろう。早速GBBBBに訪れてはツムギの姿を探す。

 

「ガンプラの予約開始時間にアクセスしたのに一分も立たずに在庫切れになったんだけど。マジ最悪」

「なんか争奪戦になって大変だって話だよねー」

 

 見渡してみれば見覚えのある人物達がいた。ユカとソフィーだ。シオンの姿はなく今日は2人でいるようだがコンソール画面を開いて不機嫌そうに顔を顰めているソフィーにユカは肩を竦める。

 

「おっ、昨日の子じゃん。やっほー」

 

 ユカ達もナギサに気付いたようだ。軽く手をあげて声をかけるとナギサはユカ達と合流する。

 

「今日はあの子達と一緒じゃないの?」

「初めてガンプラ作ったからミッションしてみたいなーって」

 

 ナギサの交友関係で言えばツムギ達が浮かぶが、今は1人のようだ。ツムギとミッションしようにもガンプラを完成させなければ話にならない為、今日GBBBBに来ることはツムギに伝えてはいなかったが、完成させられたからログインしたようだ。

 

「──ユカぁあ~っ!」

 

 何気ない会話を交わしているふと明るく弾むようなユカへの呼び声が聞こえてくる。3人が誘われるように顔を向けたのと同時に誰かがユカに抱き着くように飛び込んでくる。

 

「ユウキじゃん。ログインしてたんだ」

「うんっ! ユカもログインしてるんだったら教えてくれれば良かったのに~」

 

【挿絵表示】

 

 ユカが抱きついてきた人物に視線を落として話しかける。誰かと思ったナギサだがソフィーは知らないようで首を傾げている。どうやらユカの知り合いのようだ。機動戦士Zガンダムに登場する反地球連邦政府組織エゥーゴの女性用の制服をアレンジした衣装を身に纏い、その特徴的なクリーム色の髪が印象に残るなか、まるで人懐っこい犬のように無邪気な笑顔を見せる女性の名はユウキ。ユカの学生時代からの友人だ。

 

「ユウキ、子供じゃないんだからいきなり走るなよ」

「そうだよ、危ないよ」

 

 ユウキの後からやって来た2人の男性がユウキを注意する。機動戦士ガンダムSEED ÐESTINYに登場するオーブ連合首長国の軍服を着用した黒髪のロングヘアーに黒目の男性のアバター名はロウヤ。もう1人はロウヤと顔立ちは似ているが短く切り揃えられて爽やかさを感じる髪型でユウキと同じくエゥーゴの男性用制服を着用している。アバター名はタカだ。

 

「3兄妹揃って相変わらず仲が良いねー」

「まあね。でも、ロウヤ(お兄ちゃん)は家でもガンプラバトルが出来るなんて時代は変わったなって言ってるんだよ。ジジ臭いよねー」

 

 ロウヤを長男に次男がタカ、末っ子のユウキの3兄妹のようだ。GBBBB以前からガンプラバトルをしているようでユウキはロウヤの過去の発言を弄る。

 

「……ジジ臭いって、俺はまだ20代だぞ」

「まあ発言の内容がね」

 

 ユウキの言葉にガックリと項垂れるロウヤにタカもユウキと同じように思っているのか、特にフォローせずその言葉に余計にロウヤは肩を落とす。

 

「そう言えばさ、またシオンがイギリスから日本に来てるんだよね? また3人でご飯行こうよー」

「良いんじゃない? アイツも喜ぶと思うよ」

 

 ユウキはユカだけではなくシオンとも知り合いのようで昔はよく3人でいたようだ。食事の誘いにユカも快く頷き、ユカ、ユウキ、ロウヤ、タカの4人は思い出話に花を咲かせる。

 

「……ねえ、今から2人でミッション行かない?」

「えっ、良いの?」

 

 ユカ以外、特に知り合いでもなく様子を伺っていたソフィーはそれとなくナギサに声をかけてきた。

 

「良いよ。そこまで興味のない他人の思い出話を適当に聞いたふりしてんのもタイパ悪いじゃん。それにミッションしに来たんでしょ」

「でもユカさんは……」

「ユカ姉ならその辺察してくれるよ。行こう」

 

 ソフィーは興味のない事柄にはとことん冷めた反応をするようだ。ナギサはユカを置いて行ってしまう事に気にしてしまい、思わずユカを見るがユカはユウキ達と話をしながらもミッションカウンターの方へ身体を向けているソフィーとナギサの様子を見て、ソフィーの言葉通り察したのだろう。好きにしていいよとばかりにウインクをするとソフィーとナギサはそれとなく話の輪から抜け出す。

 

「改めてアタシはソフィー」

「ナギサだよ。よろしく、ソフィー」

「ん……。じゃあ行こっか、ナギ子」

 

 話を聞いていた限り、ナギサは素人同然ではあるのだろう。初心者用のミッションを受注するとお互い名前も知らなかったことを思い出してか、簡潔に自己紹介を済ませる。さり気なくソフィーにあだ名をつけられるなか、ナギサは初めてのミッションへ向かうのであった。




トライデントさんからいただきました。

キャラクター名 根城秀哉(ネジロ・シュウヤ)
アバター名はロウヤ。格好はオーブ軍制服。
6年前からとくに変わらず、黒髪ロングヘアーに黒目の普通の男。ただ6年経った分、大人びたりはしている。
ソロでも潜ったりするが、基本は弟妹と一緒の方が多かったりする(裕姫たちとクランを組んでるかどうかは、彼女たちが登場するかどうかに任せます。出ないよーって感じならソロだったり、現地でダインとかとチーム組んだり)
性格はそこまで変わっていない。ただ家でもバトルが出来るなんて時代変わったなとか言うもんだから、妹たちには年寄り扱いされる。ピチピチの20代じゃ。
同じストライク使いとして、出会った場合はツムギのことを気にいる。


ガンプラ名 ストライクリバース
元にしたガンプラ ストライクガンダム
RIGHT LONG RANGE WEAPON 57mm高エネルギービームライフル(ストライク)
LEFT LONG RANGE WEAPON ゲイボルグ
RIGHT CLOSE RANGE WEAPON 試製双刀型ビームサーベル
LEFT CLOSE RANGE WEAPON  アーマーシュナイダー(ストライク)
HEAD エールストライクガンダム
BODY エールストライクガンダム
RIGHT ARM デュエルガンダムアサルトシュラウド
LEFT ARM ソードストライクガンダム
LEGS ドレッドノートガンダム
BACKPACK インフィニットジャスティスガンダム
SHIELD 対ビームシールド(ストライク)
BUILDERS PARTS ビームサーベル発振刃(両脚)

カラーリングはストライク部分は変わらず、ドレッドノートとジャスティス部分はプリセットのエールストライクに揃え、デュエル部分はシヴァ以外ランチャーストライクカラーに。
ファトゥムに乗ってプリスティス展開からのオールレンジ攻撃や、停滞プリスティスやファトゥムの火器を含めたフルバースト攻撃、高速戦闘での一撃離脱戦法から、両脚サーベルでイージス譲りの連続攻撃など、攻撃手段は多彩。
今までとはパーツがかなり違い、胴体と左腕のストライク部分は新調したものだが、頭だけは6年前からずっと変わらない。

素敵なキャラとガンプラ、ありがとうございます!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。