ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak 作:ウルトラゼロNEO
ミッションステージは満月が煌々と輝き、辺りを鮮やかに照らしてくれる荒野ステージ。そこにナギサのエアリアル、ソフィーのサマエル、そしてヒマリのガンプラが降り立つ。
「それがヒマリのガンプラなんだ」
「うんっ! ジーグリージョって言うんだっ! アヤ兄に教えてもらいながら作ったんだー」
ナギサはヒマリのガンプラを見やる。GQuuuuuuXをベースにカスタマイズしたジーグリージョというガンプラはGQuuuuuuXの独特なスタイルを残しつつも鮮やかな黄色と白のカラーリングで染められ、その腰部のバックパックにはオーライザーを装備していた。
「……でも、こう言っちゃなんだけどジーグリージョ本体とオーライザーの出来に差があり過ぎじゃない?」
「たはは……。実はオーライザーは元々、アヤ兄が作ってたのをプレゼントされて、取り付けられるようにしてもらったんだ」
「ふーん……。そのアヤ兄って人、凄いんだね」
ジーグリージョとそのバックパックに装備されているオーライザーは傍から見てもその出来に差がある。ジーグリージョよりもオーライザーの方が精密に制作されているのだ。オーライザー単体で出撃したとしても十分な戦果を挙げられるだろう。というのもジーグリージョはヒマリがアヤトに教えられながら作成したガンプラだが、オーライザーはアヤトが丹精込めて制作したものであり、ヒマリの手に渡ってジーグリージョの一部になっているようだ。ソフィーはアヤ兄と言われても誰なのかピンとは来ないが、それでもオーライザーを作成した技術力は目を見張るものがある。悔しいがジーグリージョやナギサのエアリアルどころか、サマエルよりも完成度は高いだろう。
・・・
「ほら、アヤト。しっかり歩けよ」
ロビー広場にはタツヤとアヤトの姿があった。しっかりとした足取りのタツヤに対してアヤトの足取りは非常に重く、まさにのしのしと言わんばかり足を引きずるように歩いている。
「勘弁してよ。こちとら模型誌の作例作ってて忙しいんだから」
「ログアウトするか?」
「……いや、ヒマリのことは気になるから」
かつてユウヒは歴代ガンダムブレイカーの中でもアヤトが飛び抜けてガンプラ制作における技術力が高いと言っていた。それを活かして模型誌の作例やカスタマイズしたガンプラを載せるまでに至っているのだろう。中々多忙なようでアバター越しでも分かる程、疲れていて眠そうだ。アヤトを気遣うタツヤだが、疲れているのは事実でも1人でログインしている妹は気になるのか、ヒマリを探す。
「あれじゃないか?」
ふとタツヤはロビー広場のランダムで今、行われているミッションの様子を映すモニターの一つを指さす。そこには確かにジーグリージョの姿もあり、タツヤとアヤトはそのモニターの方へ向かう。
「「「あっ」」」
モニターの方へ向かえば知っている顔がいた。ツムギだ。遅れてログインしてきたツムギはミッションへ参加する前に様子を見ていたのだろう。お互いに見知った顔もあってばったり遭遇したことで全員似たような反応をしている。
「え……っと、マトイさんですよね」
「名前で良いよ。ウチは3兄妹全員、GBBBBにいるしな。誰が誰だか紛らわしい」
かつてブレイカーズ本店で会った事はツムギも覚えているのだろう。普段の呼称の癖で思わず苗字で呼んでしまうが、タツヤは苦笑しながら名前呼びを勧める。そう言うのであればとツムギは頷いていた。
「今日はどうしたんだ?」
「知り合いとミッションに行く予定だったんですが、遅れてしまって……。今、丁度、その知り合いがミッションしている様子が映ってましたから見てたんです」
「ウチのヒマリと一緒にミッションしてるのはツムギの知り合いだったのか」
世間話のように会話を始めてみれば、ミッションへ参加する前にたまたまその様子がモニターに映っていたからそれを見ていたようだ。しかし偶然にもお互いに関わりのある者同士がミッションをしている事に驚いてしまっている。
「……まあ、でもあれちょっとヤバくない?」
ふとここでアヤトが口を開く。気だるげなアヤトに顔を向けてみれば、気だるげながらもアヤトの視線はモニターへしっかりと向けられており、アヤトの言葉を受けて改めてモニターを見れば、現在、ナギサ達はMAハシュマルとの戦闘を行っていた。しかし相手はミッション用のNPCとして用意されているとはいえ、曲がりなりにも平均的なMSサイズを優に超える巨大MA。繰り出される攻撃も馬鹿に出来るものではなく、傍から見ていてもナギサ達が追い込まれているのが分かる。
「本当だ! ちょっと俺、行ってきます!」
「俺も行くよ。あれ途中参加可能なミッションっぽいし」
「……じゃあ俺も」
ソフィーからツムギが途中参加できるようにあえてそういったミッションを受けている事はメッセンジャーを通じて教えてもらっている。すぐにナギサ達を救うべくミッションへ向かおうとするツムギだったが、タツヤとそれに続いてアヤトも名乗りを上げる。
「アヤト、“エストレーモ”で行くぞ」
「ま、そうだね。俺もちょっと体、重いし、その方が良いか」
早速、受注したミッションへ向かう3人。その中でタツヤはアヤトに声をかけると、その判断に頷いたアヤトは早速、出撃していくのだった。
・・・
「うっざ……!」
ナギサ達の中では操作技術はソフィーが一番、高い。しかしそのソフィーもハシュマルの猛攻の前に苦虫を嚙み潰したように歯を食いしばる。巨大MAながら機敏な動きかつ繰り出される攻撃も決して侮れないハシュマル単体でも厄介なのに、ハシュマルの死角をカバーするように展開されている無人随伴機であるプルーマ達によって思うような戦闘に持って行けず、ただただ劣勢に追いやられている。
「っ……!?」
「ナギちゃん!」
プルーマのレールガンを受けて、エアリアルは倒れてしまう。その隙にプルーマは覆いかぶさるようにエアリアルに組みつき、機体後部の大型ドリルでエアリアルのコックピットを貫こうとする。ヒマリはすぐにエアリアルの援護に向かおうとするが、ハシュマルとプルーマの連携によってそれもままならなかった。
この中でもナギサは1人だけソフィーやヒマリに比べて差がある。それはまだ彼女がGBBBBどころかガンプラバトルをはじめて日が浅いというのもある。そのせいで操作技術も劣り、制作技術が反映されるガンプラバトルの中でもナギサのエアリアルが一番、装甲を突破されやすかった。
「ナギ子!」
ナギサのピンチにソフィーはハシュマルとの戦闘の中でFファンネルを飛ばし、エアリアルに組み付いていたプルーマを破壊するが、その一瞬の隙をハシュマルに狙われ、体当たりを受けて大きくエアリアルの方へ吹き飛んでしまう。
咄嗟にジーグリージョがエアリアルとサマエルを庇うように前へ躍り出てGNフィールドを展開するも多勢に無勢ではあるのは間違いなく、このままでは全滅もあり得た。
「こんなのアンハッピーだよぉ……!」
プルーマ達の攻撃の中でその後ろに控えていたハシュマルの頭部の嘴のような部位に格納されていたビーム砲を露出させ、今まさに収束したビームを放とうとしていた。回避には間に合わない。ヒマリだけではない。ナギサやソフィーの中でも全滅の言葉が脳裏をよぎるなか、遂に地形を変える程の高出力ビームが放たれた。
「えっ……」
──金色の粒子が舞ったのが見えた。
ジーグリージョ達の前に一機のガンダムが降り立ち、右腕を翳すとその腕に装備されているパルマフィオキーナによってハシュマルのビームを真っ向から相殺したのだ。同時にハシュマル本体にも無数の実弾による攻撃が入り、動きをけん制する。
「来た!」
「……遅いっつーの」
ハシュマルを実弾で攻撃したのはツムギのストライクブレイザーだった。エアリアル達の近くに降り立つストライクブレイザーを見て、ナギサとソフィーの表情がほころぶ。
「待ってたよ、タツ兄! アヤ兄!」
そしてハシュマルのビーム砲を相殺したガンダムの後ろ姿を見ながらヒマリは声を弾ませる。
──ガンダムブレイカーエストレーモ
究極の名を冠するガンダムブレイカーがそこにいたのだ。その名に相応しく、その完成度はそれこそショウのガンダムブレイカーMk-IIやユウヒのエスペランサをはるかに上回っており、完成度が機体性能に反映されるガンプラバトルにおいてミッション用のNPC機とはいえ、ハシュマルの主武装である頭部ビーム砲を片手のパルマフィオキーナで相殺しただけでその性能が伺える。
「行くぞ、アヤト」
「オーライ、タツ兄」
かつてユウヒが語っていたようにタツヤとアヤトが使用するガンダムブレイカーは2人で操縦していた。それだけガンダムブレイカーエストレーモの性能は高く、1人では寧ろ振り回されてしまうのだろう。ショウからはじまり、ユウヒから続く新たなガンダムブレイカーは主天使の名を持つMAに真っ向から対峙するのであった。
ガンプラ名 ジーグリージョ
元にしたガンプラ GQuuuuuuX
RIGHT LONG RANGE WEAPON ビームライフル(GQuuuuuuX)
CLOSE RANGE WEAPON ビームサーベル(GQuuuuuuX)
HEAD スターゲイザー
BODY ガンダムハルート
RIGHT ARM GQuuuuuuX
LEFT ARM GQuuuuuuX
LEGS GQuuuuuuX
BACKPACK ダブルオーライザー
SHIELD GQuuuuuuX
カラーリングはプリセットでバックパックはνガンダム。他はガンダムキュリオス
ガンプラ名 ガンダムブレイカーエストレーモ
元にしたガンプラ ガンダムダブルオーダイバー
RIGHT LONG RANGE WEAPON 高エネルギービームライフル(ヘリオス)
CLOSE RANGE WEAPON ビームソード(ヘリオス)
HEAD ガンダムダブルオーダイバー
BODY ガンダムヘリオス
RIGHT ARM ガンダムヘリオス
LEFT ARM ガンダムヘリオス
LEGS ガンダムダブルオーダイバー
BACKPACK ダブルオーガンダム
SHIELD ビームシールド(ヘリオス)
BUILDERS PARTS ダブルサテライトキャノンx2(バックパック左右に垂れ下がるように)
カラーリングはプリセットのνガンダムカラー
小話に水着イラストが見たい組み合わせは(6月末まで)
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ナギサ&ソフィー
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ナギサ&ユカ
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ユカ&シオン
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ソフィー&シオン