ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak 作:ウルトラゼロNEO
ここはイギリス。広大な敷地の上に立つ邸宅。庭の手入れなど多くの使用人が働くこの屋敷の一角、広々とした一室の中のベッドにソフィーの姿があった。
彼女の本名はソフィー・アルトニクス。資産家であるアルトニクス家の三女だ。広々とした高級感のある柔らかなベッドにラフな格好のまま身を沈めながらスマートフォンの画面を眺めていた。
「バトルトーナメント、ねぇ……」
ソフィーが眺めるスマートフォンに表示されているのはGBBBBで開催されるバトルトーナメントに関してであった。
(ウチ等も出るのかな? 後でユカ姉に聞いてみよ)
ベクルックスは実力こそあれどまだ名の知れたクランとは言えない。バトルトーナメントに参加したいのならばレコが言っていたチャンスとやらに賭けるしかないだろう。
「──ソフィーお嬢様。お食事の準備が整いました」
「ん……。もうそんな時間?」
バトルトーナメントの情報を集めているとふと従者からだろうか、声をかけられる。相変わらずスマートフォンの画面を眺めたままソフィーが反応する。
「……正直、そんなおなか空いてないんだよな」
「左様でございますか。体調が優れないとか?」
食事の時間と言われてもソフィーはどうやら空腹を感じていないらしく、あまり気乗りしていないようだ。体調不良を心配されるが、首を横に振る。
「そー言うんじゃないんだよね。まあ、たまたまというか……」
「ここ最近ではGBBBBのみならず配信活動にも注力されていますからね。お疲れなのでしょう」
「そうなのかな……。まあ配信なんてらしくない事はしてるけど……まあ、大丈夫でしょ。結構やってみたら楽しいし、心配しないでよ」
ナギサと始めた配信活動も既に多くのチャンネル登録者を獲得するほどになった。その分、一つ一つの配信に気を配る事も多くなり、自然と意識する事も多くなって疲れも出てきてしまったのかもしれないが、それならそれで寧ろ心地の良い疲労感というものだろう。
「しかしねぇ……。ボクとしては妹が少しでも疲れてるなら気になってしまうのだから」
「え?」
ふと先程まで従者だと思っていた声が急に砕けたものになる。その変化にスマートフォンを眺めていたソフィーは思わずスマートフォンをスクロールする手を止め、画面から視界を外し、声の主を見やる。
「せ、セレナお姉様!?」
そこにいたのはソフィーや姉であるシオンによく似た女性であった。ふわっとした質感のナチュラルブロンドの髪を揺らしながら微笑を浮かべながらベッドのソフィーを見ていた。
「やあ、久しいね。ソフィー」
彼女の名前はセレナ・アルトニクス。ソフィー、そしてシオンの姉であり、このアルトニクス家の長女だ。
「ど、どうしてここに……?」
「近くを寄る用事があったからね。折角だからソフィーと食事でもって思ったんだ」
慌ててベッドから飛び起きるソフィーはおずおずとセレナに尋ねる。もう既に家を出ている身なのだろう。たまたま実家近くに訪れる用があってソフィーの様子も見に来たようだ。
「それにちょっとソフィーを誘いたいこともあってね」
ソフィー自身にも用があったようだ。姉であるセレナと久しぶりに再会できた事は喜ばしいが、果たして用事とは何だろうとソフィーはセレナから要件を伝えられるのであった。
・・・
「福岡だぁー!」
それから数日後の午前、福岡の地ではツムギ達の姿があった。土日を利用して以前、セレクトḾにてショウから誘われたイベントの為、福岡にやってきていたのだ。完全に旅行気分なのだろう。ツムギから話を聞かされ、参加する事を決めたナギサは浮かれ気分だ。
「キサラギさん、ユウヒさん、俺達も誘っていただいてありがとうございます」
「気にする必要はない。少しでも楽しんでもらえたらそれで良いさ」
「イベントは今日の夕方から商業施設でやるからね。で、明日はフリータイム。限定ガンプラ目当てにガンプラ関連の施設に立ち寄るも良し、美味しいご飯を食べるも良し、好きにして良いよ」
改めてツムギは福岡に訪れるきっかけとなったショウとユウヒに感謝を伝えると、2人とも優しく微笑を見せてくれる。イベントの為に来た訳だが、それだけではなくこの二日間を旅行としても楽しんでほしいようだ。
「えーっと……父さん達が欲しいって言ってたお土産は……。後、この二日間の予定と……」
「タツ兄、そんなガチガチに予定組まなくてもアバウトにやれば良いじゃん」
「でもでも、楽しみだなぁー! ヒマリ、福岡初めてだし!」
近くにはマトイ3兄妹の姿もあった。旅行はきっちりスケジュールを組んでいきたいタイプなのか、スマートフォンに表示されている予定表を眺めるタツヤに対し、アヤトはアバウトに決めて旅行を楽しむタイプなのか呆れた様子だ。そんな2人の兄の横でヒマリはナギサと同じように旅行気分で高揚感が溢れんばかりに笑顔が輝いている。
「一先ず良い時間だ。食事にしよう」
配送サービスを利用してキャリーケースなどのかさばる荷物をホテルに送る手続きを取り、身軽となったショウは腕時計で時間を確認しながら声かける。朝から飛行機乗って福岡に来たが、もうそろそろお昼の時間になろうとしていた。まずはなにをするにせよ、食事をとるのも良いだろう。
「ラーメン!」
「福岡って言えば明太子のイメージあるな」
「もつ鍋食べてみたい」
「福岡っていちごも有名だよね! デザートも食べたい!」
ナギサ、タツヤ、アヤト、ヒマリと次々に食べたいものを口にする。福岡はグルメ旅行の場としてもうってつけな程、魅力的な食事が楽しめる場所でもある。だからこそ食べたいものでより意見が分かれる事もあるだろう。
「ツムギ君はなにかある?」
「皆さんにお任せしますよ。正直、どれも捨てがたいし」
ふと特になにかを言う訳ではなかったツムギにユウヒが声をかける。ツムギ自体、特段、これと主張する程でもなかったが今、4人が提案した食事はどれも魅力的だ。
「ふっ……。まあ時間はある。ゆっくり決めていこう」
ショウとユウヒを除いて全員高校生である為か。何かと賑やかだ。旅行も兼ねたイベントの参加だったが、これだけ賑やかだと退屈はしないだろう。そんな事を感じながらショウは微笑を見せ、これから起こる福岡の地の出来事に胸を躍らせるのであった。
福岡は一度、ガンダムベースとグルメ目当てで旅行に行きましたがどれも美味しかったし、ゴミが発生しても観光地周りの駅はどこもゴミ箱があったりと何かと快適だった記憶があります。
小話に水着イラストが見たい組み合わせは(6月末まで)
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ナギサ&ソフィー
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ナギサ&ユカ
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ユカ&シオン
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ソフィー&シオン