ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak 作:ウルトラゼロNEO
いよいよイベント開催時刻が迫っていた。場所を会場となるとある商業施設に移したツムギ達。イベントに登壇するショウ、ユウヒ、タツヤ、アヤト、セレナがバックヤードに移動するなか、ツムギ達は待ち時間をこの施設の目玉でもある実物大νガンダム立像の前で時間を潰していた。
「でっけー……!」
RX-93ffの型式番号を持つトリコロールカラーのνガンダムは、背部に支柱代わりのロングレンジ・フィン・ファンネルが装着されてる。その堂々たるその姿にナギサは圧倒されたように口をあんぐりと開けてνガンダム立像を見上げる。ナギサとヒマリがパシャパシャとνガンダム立像を写真に収める中、この商業施設にあるνガンダム立像を関連付けた商品が多数ラインナップされている施設で購入したガンプラを配送サービスを利用して母国に送る手続きを取り終えたソフィーが合流してきた。
「思った以上にお金使ったな……」
「かなり悩んでたね」
「滅多に来れる場所でもないしね」
限定ガンプラなどを買っていたら思っていた以上の額になったのだろう。嘆息しているソフィーに買い物の様子を見ていたツムギが声をかけると、中々悩ましい買い物問題だったのか、困ったような笑みを見せる。
「そうだ、ソフィー。νガンダムと写真撮らない?」
「えっ?」
「折角、日本に来たんだもん。少しでも思い出作りになれば良いなって」
微笑ましそうにソフィーを見ていると、ふと記念写真を提案してみる。ソフィーからすれば思わぬ提案だったようだが、少しでもソフィーの中で日本での時間を素敵なものにしたいと思ってのことだった。
「じゃあ撮るよー」
ソフィーとしても記念撮影はしたいと思っていたようでスマートフォンをツムギに差し出す。νガンダム立像の前に立ってピースサインを作るソフィーを写真に収める。ソフィー自身もガンダムが好きなのもあって心なしか表情に嬉しさが滲んでいるように見えた。
「どうかな?」
「ん……良い感じ。ありがと」
写真を撮り終えてソフィーに写真の確認をしてもらう。撮影役を買って出たものの所謂、SNS映えするような写真を撮れるような自負はないからだ。特には問題ないようで一先ず安心だろう。
「……」
「ソフィー?」
しかし急にソフィーは黙って顔を顰め始める。何かあったのだろう? とツムギが不安がっていると……。
「ねぇ、ノセ。ちょっとこっちでスマホの画面見て」
ふとソフィーに呼び寄せられる。もしかして写真に問題でもあったのかとソフィーの隣に立ってスマートフォンの画面をのぞき込む。
「わっ!?」
「はい、ちーず」
隣に立った瞬間、腕を掴まれ引き寄せられる。バランスを崩すツムギを他所にソフィーはインカメラでスマートフォンを構えるとνガンダム立像をバックにツーショットを撮る。
「ふふっ……良い顔してんじゃん」
「一緒に写真撮りたいんだったら言ってくれれば良いのに」
「それじゃあこんな顔撮れないじゃん」
自撮り写真を確認して、間の抜けた顔で写真を撮られているツムギを見てしてやったりと言わんばかりのソフィー。普段、気だるげな印象の強い彼女だが、意外に悪戯っ子のような一面があるらしい。
「思い出作り……って奴だよ」
スマートフォンを口元に添えながら悪戯っぽい笑みを浮かべる。その小悪魔的な魅力を感じさせる笑みは非常に可愛らしかった。
「2人とも、そろそろイベント始まるってー」
ソフィーの新しい一面を知れた気がする。そんな風に思っていたら、ふとヒマリに声をかけられる。何だかんだでそれなりに時間を潰せたらしい。ツムギとソフィーは顔を見合わせて微笑を交わすと、ヒマリ達の方へ向かうのであった……。
・・・
いよいよ始まったイベント。ショウを始めとしたガンダムブレイカー達や世界で活躍するプロのガンプラファイターであるセレナが登壇し、早速MCの進行のもとトークショーを始まる。
「キサラギさんはガンプラバトルの始祖ともいえるバトルライブGから参加されている訳ですが、日に日に進化していくガンプラバトルの変化はどのように感じられてますか?」
「バトルライブGの頃は自分で作成したガンプラを操れる……。それだけで夢のようでした。そこからガンプラバトルシミュレータも進化を重ね、今ではメタバースにもその舞台を移している……。夢は広がり続け、表現の幅もより広がったようにも思えますね」
「ガンプラバトルの進化と共にガンダムブレイカーも1人、また1人と増えていきましたね」
「そうですね。ガンダムブレイカーの名を冠したガンプラを作成した時はまさかこんな事になるとは思ってもいませんでした。ですが嬉しくもあります。俺から始まり、シュウジ、イチヤ君、そしてユウヒを経てタツヤ君とアヤト君が……。誰かに言われた訳じゃなく自然とバトンのように受け継がれて、輝きを放っているんです」
ショウも始まりのガンダムブレイカーとして幅広く活動してきた。既にトークショーの類は慣れっこなのだろう。MCの質問に対してスラスラと淀みなくガンプラバトルの変化とガンダムブレイカーの軌跡について答える。
「もしかしたら今後もガンダムブレイカーが増えたりとかも?」
「それはそれで嬉しいですよね。もしかしたらこの中に次のガンダムブレイカーがいたりもするかも。誰にだってその可能性はありますから」
おどけた様子のMCに観覧客に手を振ってファンサービスをしていたユウヒが答える。誰かに強制されてガンダムブレイカーが生まれた事は一度もない。その時、その人物がその名を自然と使い、破壊と創造を紡いできたからこそガンダムブレイカーの歴史は続いて来たのだ。
「そうなったら俺達も先輩かぁ……」
「今一、ピンと来ないね。まあ、タツ兄は変に先輩面したら空回りそうだから意識しなくていいと思うけど」
「こらこら、アヤト?」
感慨深そうに腕を組むタツヤだったが、その隣でボソッと放ったアヤトの容赦のない言葉にすかさずツッコミ、その軽快なトークに会場は賑わう。
「アヤトさんとセレナは本日の為にガンプラを制作して頂けたとか」
「はい、丁度向こうにある立像のRX-93ffをMGをベースに作成させてもらいました。結構スクラッチしたりと手間をかけてます。その分良いものが出来たと思ってるんで実物がショップの方に飾らせていただいてるのでガンプラを買いに行ったついでに見ていってください」
以前からアヤトが作っていたガンプラは本日のイベントで寄贈する為に作成したガンプラであった。ユウヒがガンダムブレイカーの中でもトップクラスの技術力を持つというだけあり、アヤトも自信があるのだろう。軽く宣伝をする。
「セレナさんはいかがでしょうか?」
「ボクはアヤト君と違ってこの後のバトル用のガンプラを作成しました。じゃあ早速見てもらおうかな」
流れるようにセレナが作成したガンプラに話が移る。アヤトが展示用にガンプラを作成したのならば、セレナは今回のイベントの目玉であるゲスト達のガンプラバトルの為に作成したもののようだ。セレナは自身の横にあるテーブルの上にあるベールを外し、その中のガンプラが姿を現す。
「ガンダムオルタナティブ・トリニティ……。ゴッドガンダム、ウイングガンダムゼロ、ガンダムダブルエックスの平成三部作を代表する主役機体達の要素を組み込んだガンプラです。今回のハイライトになるんじゃないかな」
それはセレナの言うように平成三部作の要素を持ったガンプラであった。EndlessWaltz版のウイングガンダムゼロをベースに両腕にはゴッドガンダム、背部のダブルサテライトキャノンにはサブウイングも取り付けられており、中々にユニークなガンプラとなっていた。
「おぉっと、セレナさんからも早速頼もしいお言葉も頂きましたところで皆さんお待ちかね、ガンプラバトルのお時間です! 豪華ゲストによる共闘ミッションを是非、楽しんで行ってください!」
セレナの挑発めいた発言にショウ達は望むところだとばかりに軽く笑みを漏らすと、このイベントの為に用意されたガンプラバトルシミュレータに乗り込み、イベントの目玉であるガンプラバトルに臨むのであった。
ガンプラ名 ガンダムオルタナティブ・トリニティ
元にしたガンプラ ウイングガンダムゼロ Endless Waltz版
RIGHT LONG RANGE WEAPON ツインバスターライフル
LIGHT LONG RANGE WEAPON ツインバスターライフル
CLOSE RANGE WEAPON 大型ビームソード
HEAD ウイングガンダムゼロ Endless Waltz版
BODY ウイングガンダムゼロ Endless Waltz版
RIGHT ARM ゴッドガンダム
LEFT ARM ゴッドガンダム
LEGS ガンダムダブルエックス
BACKPACK ガンダムダブルエックス
BUILDERS PARTS サブウイングx2(リフレクターとサテライトキャノンの間45度で収まるよう)
カラーリングはバックパックとサブウイングはデフォルトカラー。他はプリセットのウイングガンダムプロトゼロ Endless Waltz版カラー
小話に水着イラストが見たい組み合わせは(6月末まで)
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ナギサ&ソフィー
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ナギサ&ユカ
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ユカ&シオン
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ソフィー&シオン