ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak   作:ウルトラゼロNEO

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その姿を追いかけて

 

 遂にイベントの目玉であるガンプラバトルが始まった。ステージはこの為に作られたこの商業施設一帯だ。マップエリア外に雄々しくνガンダム立像が聳え立っている。

 

 そんな特別ステージにガンダムブレイカーMk-II、ガンダムエスペランサ、ガンダムブレイカーエストレーモ、ガンダムオルタナティブ・トリニティが降り立つ。ガンプラバトルにおいてその名を知らぬ程の活躍をしてきたガンダムブレイカー達、そしてワールドカップ3連覇の偉業を達成したセレナ。当然とも言うべきか、扱うガンプラの完成度も一級品であり、気品さえ感じてしまう程だ。

 

 対してショウ達と対峙するのはPGクラスのガンプラであった。RX-78-2 ガンダム、フリーダムガンダム、ユニコーンガンダムと全て実物大の立像が建造されたことのある人気機体達だ。

 

「流石にPG三機相手は骨が折れるな!」

「それだけ期待されてるって事でしょ。やるよ、タツ兄」

「勿論だ! 俺達のガンダムブレイカーを見せてやる!」

 

 PGはそのサイズ感から的にし易いが、同時に装甲は生半可なダメージは物ともせず、繰り出される攻撃は掠るだけでも致命傷になりかねない程の威力を持つ。PG機体達の攻撃を搔い潜りながらタツヤとアヤトの巧みな操作によってガンダムブレイカーエストレーモは着実に攻撃を重ねていく。

 

「あれが新しいガンダムブレイカーか。良いね、若さを感じるよ」

 

 真っ直ぐに真っ向から立ち向かうその勢いは若さがそうさせるのか。段々とPG機体達がガンダムブレイカーエストレーモに翻弄されていくなか、上空で隙を伺っていたオルタナティブ・トリニティはツインバスターライフルを連結させ、最大出力で放つ。

 

「装甲は完璧かな?」

 

 高出力のビームがPGフリーダムに直撃する。流石のPGといえどガンプラファイターとして丹精込めて作り上げた攻撃はその装甲を損傷を与えるのに十分だったのだろう。PGフリーダムの動きが鈍る。その隙に再度、二射目、続けざまに三射目を放ち、遂にPGフリーダムの装甲を突破し、撃破に至る。

 

「……流石、チャンピオン。その腕は鈍らんな」

「全盛期のような反応はもうできませんよ。悲しいけどこれ老いなのよね」

「君の年で老いを口にするのは止めてもらいたいな。俺が物悲しくなってくる」

 

 上空からサブウイングを広げて降り立つオルタナティブ・トリニティを賞賛するショウ。ワールドカップ三連覇の実力は伊達ではない。とはいえ流石のセレナも衰えは感じているのか、肩を竦める。とはいえ彼女もまだ二十代前半。最近三十路に突入したショウは嘆息してしまう。

 

「だがその分、培ってきた経験がある。NPCに後れを取る気はない」

 

 年齢を重ねてはいるが、その分ガンプラバトルで多くの経験を積んできた。例え全盛期並の操作が出てこずともそれでカバーする。ブレイカーMk-IIはデストロイモードとなったPGユニコーンの攻撃を搔い潜り、的確に関節部に損傷を与えていくと遂にPGユニコーンは膝をつく。

 

「それでこそショウさんだよ!」

 

 派手な攻撃などではないが、的確に戦況を有利に持っていくショウの手腕を賞賛しながら、ユウヒのエスペランサはGNバズーカを胸部GNコンデンサーと直結させて最大出力で解き放ち、PGユニコーンを撃破する。

 

「遅れないでね、ガンブレブラザーズ!」

「ああ、行けるな。アヤト!」

「任せてよ、タツ兄!」

 

 残るはPGガンダムのみ。ブレイカーMk-IIとエスペランサによる援護射撃によってPGガンダムの動きが制限されるなか、真っ向から飛び出したオルタナティブ・トリニティとガンダムブレイカーエストレーモはPGガンダムを挟むように接近すると必殺のゴッドフィンガーとパルマフィオキーナによってPGガンダムを撃破する。

 

 これでイベント戦も終わりか? 一瞬、そんな事が観客達の脳裏を過ったが、そうはいかなかった。

 

「……ほぅ、νガンダム立像は伊達ではないということか」

 

 マップエリア外で建っていたνガンダム立像のツインアイが輝くと、PG機体としてロングレンジフィンファンネルを構えてエリア内に侵入してきたではないか。同時にロングレンジフィンファンネルが展開され、ブレイカーMk-II達へオールレンジ攻撃を仕掛けてくる。

 

「だが俺達ガンダムブレイカーも伊達じゃない。友と戦い共に討つ!」

 

 ロングレンジフィンファンネルの高出力ビームを避けながらPGνガンダムへ攻撃を開始するブレイカーMk-II達。PGνガンダムは所謂、ボス機体なのだろう。先程のPG機体達よりも性能が上回っているように感じる。だがそれでショウ達が臆する理由はない。

 

「僕に憧れてくれる子が見てるんでね。格好悪いところは見せられないんだ」

 

 トランザムを発動させたエスペランサは自慢の火力を叩き込む。その全てがPG機体を揺るがす威力に流石のPGνガンダムといえど損傷が目立ってくる。その様子を見ながら、ユウヒはこのバトルを見ているであろうツムギの存在が脳裏を過る。

 

「僕も男なんでね。見栄を張らせてもらうよ!」

 

 PGνガンダムの標的がエスペランサに移る。重々しくビームサーベルが振り下ろされるが、ユウヒは望むところだと言わんばかりに真正面から対峙し、紙一重で回避するとそのまま飛び上がり、PGνガンダムのメインカメラにビームサーベルの一太刀を浴びせる。

 

「さぁハイライトだ」

 

 オルタナティブ・トリニティとガンダムブレイカーエストレーモはそれぞれスーパーマイクロウェーブを受信し、それぞれダブルサテライトキャノンを構える。ブレイカーMk-IIとエスペランサの波状攻撃によってPGνガンダムが動きが止まった瞬間、オルタナティブ・トリニティとガンダムブレイカーエストレーモによるそれぞれのダブルサテライトキャノンがPGνガンダムを飲み込み、撃破する事によってバトルが終了するのであった。

 

 ・・・

 

「ユウヒさん……」

 

 PG機体に後れを取らず、活躍を見せたブレイカーMk-II達。バトルも終了し観客が沸くなか、ツムギはどのガンプラの活躍を見逃さんとばかりに出来るだけ情報を取り入れようとしていた中でもユウヒのエスペランサは特に食い入るように見ていた。

 

(……ノセ)

 

 子供がまるで憧れのヒーローを見つめるように自然とツムギの表情は明るく輝いて見える。そんなツムギの横顔にナギサも知らず知らずに愛しそうに笑みが浮かんでいた。

 

「……」

 

 だがふと気づいた。そんなツムギの横顔を見ていたのは自分だけではなかった事に。ソフィーもまた微笑ましそうにツムギの横顔を見ている事に気付いてしまったのだ。

 

「お疲れ様でしたー! 早速、感想をお伺いしたいですねー」

 

 バトルを終えたショウ達がステージに戻って来るとMCは温かく迎え入れながら先程のバトルの感想を求めてきた。

 

「やはり楽しかったですね。最後のPGνガンダムが動き出した演出はこちらとしてもそう来たかと唸らされました」

「あぁいった遊び心はボクらはみんな大好きですよ」

 

 早速、ショウとセレナがバトルを振り返る。今回は過去に建設されたガンダム立像を元に作成されたステージ構成だった。全体的に遊び心もあってプレイする側も見ている側も楽しめるエンタメ性のある内容だった。

 

「立像といえばGBBBBにもマイスター・アインのガンダムルークの立像がありますね」

「GBBBBの絶対王者ですからね。目指し甲斐のある人ですよ」

「俺達兄弟ならいつか越えられるって思ってますよ」

 

 立像繋がりでGBBBBでのガンダムルークやマイスター・アインの話に移る。マイスターのアルティメイトフォースゼロのメンバーでありながらもいつかは越えるべき相手とも思っているのだろう。タツヤとアヤトの目は対抗心に似た熱意があった。

 

「ガンプラバトルに強くなるには操作技術やガンプラの制作技術のみならずガンプラを動かす上でのアセンブルシステムの構築も大事な要素ですよね。特にスキャンしたパーツの熟練度が高くアセンブルシステムを改良すれば本来、そのガンプラが扱えないスキルが使用出来たりしますしね」

「ウイルス事件の話になってしまいますが、イチヤ君は奥の手で彼の“ともだち”が使っていたスキルを使って逆転の流れを作りました。ガンプラは自由だからこそどんな表現だって可能になる。是非、皆さんも皆さんだけのガンプラバトルをしていただきたい」

 

 ガンプラバトルの大事な要素であるアセンブルシステムについても触れるユウヒとショウ。特にそのアセンブルシステムを上手く活躍していたのはアマミヤ・イチヤであろう。彼はシステムを改良した事によって未来を掴んだのだ。その後もショウ達のトークは続き、大盛況のままイベントは終了するのであった。

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  • ユカ&シオン
  • ソフィー&シオン
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