ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak   作:ウルトラゼロNEO

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頂きを目指して

 

「負けちゃった……。ホントに強いんだね、君達」

 

 バトルを終えて、ロビー広場で合流したツムギ達と奏海高校チーム。サナはガックリと項垂れながらもクラン・ブレイカーズの実力を認めていた。

 

「確か同窓会で盛り上がっての参加でしたよね。もしも最初から本腰を入れられていたらどうなっていたか」

「あはは……同窓会の延長だからって浮かれすぎていた……かも?」

 

 ツムギ達と違い、同窓会での流れからバトルトーナメントの参加を決めたという奏海高校チーム。もしもそれとは関係なく、GBBBBで調整して万全の状態だったら勝敗の行方は分からなかっただろう。

 

「何をやっているんだ……。どんな参加理由であれ、出場する限りは調整を怠るなと言ったはずなのに……」

「ご、ごめんなさい……」

 

 調整不足を敗因にする気はないが、それでもやれる事はまだあった筈。トウマの叱責にサナはたちまちションボリと項垂れてしまう。

 

「万全の態勢ならもっと強かったってことなんか……」

「だが君達が強かったのは事実だ。負けてしまったが良い戦いだった」

 

 ギリギリの戦いであった事も踏まえて、もしも万全であれば果たしてどうなっていた事だろうか。想像して戦慄するタオにトウマは純粋にクラン・ブレイカーズの実力を称える。

 

「うん。1回戦敗退は悔しいけど、今日は凄く楽しかったよ! 後は後輩達に任せるね」

「先輩達の期待に応えてみせますよ」

 

 負けた悔しさは当然あるが全力を尽くしたのもあり、清々しさもある。期待を込めて母校の後輩達であるタツヤ達を見ると、任せろとばかりに強く頷いていた。 

 

「君達が優勝できるように、応援しているよ」

「ありがとう、絶対に優勝してみせるから!」

「むーむー! ヒマリ達だって負けないもん!」

 

 リュウセイの激励の言葉に強く頷いて、バトルトーナメントの優勝への決意を露にするリン。とはいえ優勝を狙っているのはクラン・ブレイカーズだけではない。負けじとヒマリも主張し、賑やかに笑みが溢れるなか、奏海高校チームは去っていく。

 

「それにしてもよくやったじゃねぇか! ブランクがあるとはいえ、奏海高校チームに勝っちまうなんてよ!」

「皆様のお力があれば勝てると信じておりました」

「うん。みんな、強くなってる」

 

 改めてマシマを筆頭にシーナとリリンが勝利を祝い、称える。ブランクがあるとはいえかつての強豪を相手に勝利することが出来たのだ。これはトウマの言うようにクラン・ブレイカーズの実力その物も高い証だ。

 

「やっぱりリリンもそう思う? アタシ達も自信が付いたって感じ! でもまだまだこれからだからね。さっきも言ったけど絶対優勝するんだから!」

「よーし、みんな! この調子で勝ち上がっていこな!」

 

 奏海高校チームへの勝利で勢いがついたのだろう。改めてバトルトーナメント優勝への意欲を見せるリン。その言葉に続くようにタオが声をかけると、クラン・ブレイカーズは「おー!」と拳を高らかに上げる。

 

「むーむー!」

「まあまあ。勝てたことは喜ばしい事なんだから」

 

 勝利自体は称えるが、優勝その物を逃す気はないのか、頬を膨らませては不満を露にするヒマリ。そんなヒマリを宥めながらタツヤはアヤトを見やる。

 

「兄弟なら何でも出来る、でしょ? ごちゃごちゃ言わずに結果で示すだけだよ」

「そうだな。俺達ならやれるさ」

 

 タツヤの視線に気づいたアヤトはふと笑みを見せる。ここで優勝をするのは自分達だと張り合うつもりはない。自ずと結果は出てくるはずだからだ。アヤトの言葉に頷いたタツヤは握り拳を向け、2人はそれぞれ上から下から交互に拳同士を打ち鳴らして拳を合わせる。

 

(みんな、強くなっているね)

 

 クラン・ブレイカーズやマトイ兄弟の様子を見ながら、人知れずユウヒは笑みを見せる。バトルの実力だけではない。その精神性も成長しているのを感じ取ったからだ。

 

「改めておめでとう、ツムギ君」

「ありがとうございます! でもまだまだこれからですから!」

 

 ツムギに声をかけ、一回戦突破を祝うユウヒ。しかしこれはまだ一回戦に過ぎない。目指すは優勝なのだ。ツムギは晴れやかな笑顔を見せると、釣られて口角を上げたユウヒと笑みを交わすのであった。

 

 ・・・

 

 一方、アルティメイトフォースゼロのクランルームではクラン・ブレイカーズと奏海高校チームのバトルを観戦し終えたマイスターがソファーに腰かける。

 

「最強の証明……か」

 

 マイスターはクラン・ブレイカーズだけではなく、奏海高校チームにも何か縁があるようだが、改めてバトルの内容について振り返る。

 

「……良い。それでこそだ。君達の最強を示してみろ」

 

 自分のガンプラこそが最強なんだという想い。それはツムギ達だけではなく、多くのガンプラファイターが思う事だろう。それはマイスターもそうだ。そんな想いがきっとGBBBBを盛り上げてくれる。マイスターはそんな確信を抱くのであった。

 

「……次のバトルか」

 

 そんなマイスターの言葉に続くようにバトルトーナメントの一回戦は盛り上がっていく。ふと表示されているモニターを見れば、次のバトルが始まろうとしていた。

 

「ベクルックス……」

 

 それはユカが率いるベクルックスだ。クランの情報は既に目にしているのだろう。ベクルックスの名前を見たマイスターは動きを止める。

 

「……確か星言葉で【高い理想と秘めた情熱】だったか」

 

 バトルが開始された。参加しているのはユカとシオン、そしてウィルだ。3人とも高い実力を持つファイターである為、状況を有利に運んでいく。その様子を眺めながら、ふとマイスターはベクルックスの言葉の意味について触れる。

 

「……まさかここに来るとはな。思ってた以上に大事になった」

 

 シオンは兎も角、ユカがGBBBBにいる理由は見当がついているようだがマイスターからすれば予想外といえば予想外だったのだろう。どこか困ったような反応を見せながら、ベクルックスが勝利するまでの一部始終を眺めるのであった。

8/21はバニーの日。小話にバニーイラストが見たいのは(7月末まで)

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