ガンダムビルドブレイカーズ ReBreak   作:ウルトラゼロNEO

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ナイト出陣

 

「このミッションの相手は四天王のグスタフだ」

 

 ゼノギアの襲来から翌日。破壊された壁はシステムによって修復されるなか、いよいよ始まるフリーダムフリート四天王攻略戦。その第一戦としてマイスターが口にしたのはあの巨漢であるグスタフだ。

 

「グスタフっつーと、あのドーラに付き添ってた大男か」

「へぇー、マシマが男の人を覚えてるなんて」

 

 グスタフの事について触れたのはマシマであった。普段は女性のことしか頭になさそうなマシマであるが、まさかグスタフの事をちゃんと覚えているとは思わず、リンは意外そうにしている。

 

「アイツは俺と同じ……。愛する人を守るナイトだからな。そういう奴は忘れねぇよ」

「まだ言うてるんかいな、それ……」

 

 グスタフにシンパシーを感じているのか、どこかしたり顔で話すマシマ。どんな状況でも彼はいつもの態度を崩さない。ある意味、安心感がある。

 

「使用機体はボルトガンダムがベースだったな」

「戦い方はまさにパワータイプで押してく感じだね。こっちで言うなら、リンちゃんやナギサちゃん、ミサちゃんが近いかな」

 

 脱線気味なのでマイスターは話を対グスタフに戻す。ボルトガンダムがベースというだけあって、その力は侮れるものではないだろう。ふとユウヒはこちらの陣営の中で戦闘スタイルが似たメンバーを挙げる。

 

「それ、どういう意味? 私達が脳筋だって言いたいの!」

「噛みついてやるなよ。それが悪いとは言っていないだろう」

 

 聞き捨てならなかったのか、たちまちミサがユウヒに食ってかかる。しかし悪気があって言ったものではなかった為、ライムがフォローする。最もそのユウヒはライムの後ろで「やーん、ミサちゃんこわーい」と笑っているのだが。

 

「ナギサさんは否定しないけどね。やはりパワー……。バトルも恋も押して押して押しまくりのバーニングだよ」

「まあ、勢いが大事な時もあるのは間違いないよね」

 

 一方でナギサはそれが長所として捉えているのか、自慢げに鼻を鳴らしながらドヤ顔を見せる。ナギサの勢い任せの性格はそれが勝利へと繋がる場面もあるのでソフィーも苦笑しながらも頷く。

 

「実際、シンプルな力押しは、かえって対処に困る場合も多い。恐らく相手は近接戦をメインにしてくる。押し込まれないよう警戒が必要だ。それにグスタフのガンプラには、厄介なスキルが搭載されている」

「ガイアクラッシャー。Gガンダムでアルゴ・ガルスキーが使用していた必殺技だな。ただでさえモビルファイターの必殺技は破天荒なものが多い。その上で更にウイルスで強化されている事だろう」

 

 再び話を戻しつつ、アータルとマイスターは警戒すべき点を挙げる。まず相手は近接特化型。更にその元となったガンプラはガンダムシリーズの中でも型破りな機動武闘伝Gガンダムの機体なのだ。それが更にウイルスで強化されているともなれば、どれほどの脅威か。

 

「しかもカオスの一味のやる事だから他にも何か隠し技があるかもしれないよね」

「だが猛々しいだけでは野獣と一緒、とも言うだろ。例え戦艦を一撃で堕とせる威力でも当たらなければどうということはねぇ」

 

 最早、何でもありのカオス達だ。手の内に何を秘めているのかは分からない。警戒を強めるリンだが、マシマの言葉は一理あるのか、確かに、と頷いている。

 

「そうだな。今回はマシマ君に出撃してもらうのはどうだろう。彼の技量を考えれば、上手く立ち回れるだろう」

「ええ。なら、こちらからはアータルに任せたい。相手は近接特化。SDの体格差を活用できれば攻略も可能なはずだ」

 

 出撃メンバーの選出に入り、ショウはマシマを挙げると、マイスターも頷きつつもアータルを加えようとする。2人とも当人達ならばグスタフを相手に上手い立ち回りが出来ると判断したからだ。

 

「へっ、ガンダムブレイカーからのご指名とはな。クラン・ブレイカーズのナイトとして、どっちが上か決着をつけてやるぜ!」

「主殿の期待、必ずや応えて見せよう」

 

 マシマもガンダムブレイカーについてはやはり知っていたのか。ショウからの指名にはどこか嬉しそうな反応を見せつつ、グスタフはマシマとしても戦いたい相手でもあったのか、戦意を見せるとアータルもマイスターへ頷き、グスタフ攻略戦への参加を決める。

 

「じゃあさ、後1人はシオンでどうかな」

「ワタクシ、ですか」

「アンタなら周りに合わせつつ上手く立ち回れるって思ってさ」

 

 残り1人は誰にするか、適任者を考えていると不意にユカがシオンを推薦する。これには隣にいたシオンも少々驚いたような反応を見せる。だがユカなりにシオンを信頼しての推薦であった。

 

「アンタはアタシのナイトでしょ。勝利の栄光って奴をアタシ達におくれよ」

「まったく……。相変わらず人をその気にさせるのが上手いですわね。ならば勝利の美酒と共に凱旋すると致しましょう」

 

 シオンにウインクを投げかけながら微笑むユカに肩を竦めつつシオンはいつものように自信ありげな表情を見せながらマイスターを見やる。

 

「では、シオン君に任せよう。3人とも頼んだぞ」

 

 マイスターもシオンの実力は知っているからか、異論はないようだ。マイスターからの期待の言葉に頷きつつ、シオン達はグスタフ攻略のミッションを受注し、マイハンガーへ向かおうとする。

 

「──っ!?」

 

 だが、その瞬間、GBBBBが激しく揺れる。まさに外部からの衝撃を受けたかのような激しい振動だ。

 

「……どうやら防衛ミッションも平行で行う必要もあるようだな」

 

 マイスターがコンソール画面を開いて確認してみれば、ゼノギアが言っていたようにGBBBBのプレイヤーの活動可能区域に対してカオス達の手の内にあるガンプラ達による直接攻撃が仕掛けられているようだ。

 

「……私、行きます」

 

 このままでは何れ活動可能区域に深刻な損傷を受けてしまうだろう。それは絶対に避けなければならない。そんな中、アオバは防衛の任に名乗りを上げる。それはどこか強い意志を感じさせるものだった。

 

「……俺も行くよ。タツ兄が来てるかもしれない」

「ヒマリも! タツ兄を取り返さなきゃ!」

 

 アオバに続くようにアヤトとヒマリも名乗りを上げる。今は操られてしまっているタツヤ。もしかしたら今、攻撃を仕掛けてきた者達の中にいるかもしれない。そう考えれば居ても立っても居られなかった。

 

「分かった。そちらはアヤト達に任せよう。頼んだぞ」

 

 アオバは経験のあるプレイヤーであり、アヤトはモデラー寄りでファイター気質のタツヤには劣るが、それでも並のプレイヤーよりは腕は立つ。ヒマリもまだアルティメイトフォースゼロ内では見習いというポジションだが、ジーグリージョのサポート能力は目を見張るものがある。問題ない組み合わせだろうと頷いたマイスターにアヤト達は早速出撃準備に取り掛かる。

 

 ・・・

 

「このような慌ただしい出撃は不本意ではありますが、致し方ありませんわ。アオバさん、そちらは任せます」

「ええ。シオンさんも道を切り開いてきてください!」

 

 マイハンガーへ到着したグスタフ攻略班と防衛班。いまだ激しい揺れに襲われるなか、嘆息したシオンは表情を切り替えて、アオバに微笑みかけるとアオバも力強く頷きつつ、自身の蒼い死神の元へ向かう。

 

「……まさかとは思うけど、でも……」

 

 出撃準備が整い、カタパルト画面が表示される。いまだに攻撃を受けている為、出撃後、すぐにでも戦闘に入るだろう。コックピット内でアオバはどこか迷うように視線を彷徨わせるも、意識を切り替え、出撃する。

 

「ブルーデスティニージャッジ、出るよ!」

 

 デスティニーガンダムをベースに頭部にはブルーディスティニー3号機、そして機体各所にはガンダムデスサイズヘルの要素を組み込んだアオバの新たな蒼い死神。その名はブルーデスティニージャッジ。アオバの呼びかけと共に出撃していくのであった。

 

「ガンプラを手段にして事を成そうなどワタクシの理想とするガンプラバトルではありませんが、致し方ありません」

 

 シオンが臨むのは己の誇りと信念を宿したガンプラによる、真正面からぶつかり合いながら楽しさを分かち合うガンプラバトル。故にフリーダムフリートのやり方は看過できるものではなく、相手をするのも不愉快だが今はそうは言ってはいられない。

 

「キマリスランスロット、参りますわ!」

 

 シオンの駆るガンプラは一見すればカラーリングを含めてガンダムキマリスヴィダールをベースにしたかと思わせるようなガンプラであった。しかし実際はシナンジュ・スタインをベースにカスタマイズを施している。シオンは昔からガンプラバトルでガンダムキマリスシリーズを好んで使っていた。シナンジュ・スタインをベース機にしつつキマリスヴィダールの要素を組み込んだのは彼女なりの拘りだろう。そんなシオンの新たなキマリスは四天王の1人・大地のグスタフが待つバトルフィールドへ向かっていくのであった。




ガンプラ名 ブルーデスティニージャッジ
元にしたガンプラ デスティニーガンダム

RIGHT LONG RANGE WEAPON ビームライフル(BD3)
CLOSE RANGE WEAPON ビームシザース

HEAD ブルーディスティニー3号機
BODY デスティニーガンダム
RIGHT ARM ガンダムデスサイズヘル
LEFT ARM ガンダムデスサイズヘル
LEGS ガンダムデスサイズヘル
BACKPACK デスティニーガンダム

機体色はゲーム内プリセットにあるブルーディスティニー1号機カラーで統一

ガンプラ名 キマリスランスロット
元にしたガンプラ シナンジュ・スタイン(ナラティブver.)

RIGHT LONG RANGE WEAPON ハイ・ビームライフル
CLOSE RANGE WEAPON ビーム・ランス

HEAD ガンダムキマリスヴィダール
BODY シナンジュ
RIGHT ARM シナンジュ・スタイン(ナラティブver.)
LEFT ARM シナンジュ・スタイン(ナラティブver.)
LEGS ガンダムキマリスヴィダール
BACKPACK ジャスティスガンダム
SHIELD シナンジュ・スタイン

BUILDERS PARTS レイピア(左腰)
        スラスターユニットx2(両脹脛部)
機体色はゲーム内プリセットにあるガンダムキマリスヴィダールカラーで統一
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