俺とバカたちと召喚獣   作:無津伊

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《前回のあらすじ》
安心してください、零斗君はハーレム状態になりません。


第12問

雄『よし、そっちはどうだ明久?』

明『輸血は完了したよ。秀吉は?』

秀『うむ、脈も安定しておるぞ』

城「……お前ら……慣れてるな……(ガラガラ)」

零斗は複雑な表情をしながら教室のドアを開けて中に入った。

姫「あ、お帰りなさい城之一君!」

姫路が笑顔で迎えてくれる。うん、なんか和むな。

島「遅かったわね城之一。……そういえば霧島さんたちと何か話してなかった?」

城「(ギクッ)べ、別に何も話してないぞ……」

明「……もしかして零斗……霧島さんたちとお昼ご飯の約束をしてたんじゃ……」

城「っ!?」

なんでコイツはこんなにもカンがいいんだ!?

雄「いや、いくらなんでもそれはないだろ明久」

明「うーん、やっぱりそうかな……大体声を掛けられるんだったら零斗よりイケメンな僕だろうしね(キリッ)」

……耐えろ……耐えるんだ俺の左腕……

城「……それよりムッツリーニは大丈夫なのか?」

零斗は話をそらすためにムッツリーニにそう聞いた。

ム「……問題無い(ムクッ)」

秀「……じゃが今回はちと危なかったのぉ」

明「うんうん、輸血するのが後30秒遅かったら大変なことになってたよね」

城「…………」

雄「……ん?そんなに青ざめてどうしたんだ城之一?」

城「いや……なんでもない、大丈夫だ……」

雄「……?」

コイツらどんだけ後ろめたい日常をおくっているんだ……?

坂「……ムッツリーニも復活したし城之一も帰ってきたことだし………よし、そろそろ作戦会議を始めるぞ!」

そう言って雄二は教壇の前に仁王立ちした。ざわついていた教室がしんと静まる。

雄「午前の補充試験ご苦労だった。先程Aクラスに交渉しにいったのだが………5対5の一騎討ちをすることなった」

『い、一騎討ちだと!?』

『相手は個人の能力が最も高いAクラスだぞ!?』

『本当に一騎討ちなんかで勝てるのか?』

所々から不安の声があがるが……それもそうだろう。普通に試召戦争をしても不利なのに一騎討ちなんてしたら絶望的に勝てなくなってしまう。…………だがしかし……

雄「……お前ら忘れたのか?うちには姫路とムッツリーニがいると言うことを……」

姫「わ、わたしですか!?」

ム「…………(コクコク)」

そう、このFクラスには元学年次席の姫路と保健体育の猛者、ムッツリーニがいる。

『た、確かにこの二人ならAクラスにもひけをとらないぞ!』

『もしかしたから勝てるんじゃないか!?』

『姫路さん!あなたの下僕になります!』

『姫路さんサイコー!』

……なんだか宗教的な何かができているような気がする……恐るべし、姫路瑞希……

雄「……まぁ、俺に任せておけ。絶対にお前らを勝利に導いてやるからな!」

雄二は自信満々にそう言いきった。

『よし!Aクラスの奴等に思い知らせてやろうぜ!』

『ああ!勉強がすべてじゃねえんだ!』

『俺達のこれからの学校生活のためにも頑張ろうぜ!』

そして雄二の言葉に答えるようにFクラスの野郎共が威勢の良い声をあげる。

雄「よし!この勢いのまま早速Aクラス戦…………と行きたいところなんだがな。戦争の開始時間は2時からだ。それまでに飯を済ませるようにしてくれ!……では解散!」

雄二がそう言うと作戦会議はお開きとなった。食堂に昼飯を求めてFクラスの生徒たちが我先にとFクラスを出ていく。

城「……それにしてもやっぱ雄二はすごいな!」

明「うん!モチベーションもEクラス戦の時より上なんじゃないかな?」

秀「雄二様々じゃな」

ム「…………(コクコク)」

そう四人が話していると、雄二が戻ってきた。

坂「さて、飯にするぞ!今日は食堂でカレーとラーメンと炒飯、デザートはオムライスにするか!」

城「……なぁ明久……コイツの体の中は一体どうなってるんだろうな?」

明「うーん……もしかしたら鉄でできているんじゃないかな?」

城「なるぼど……やっぱそうなのか」

秀「一年の時もこんな感じじゃったからのぉ……」

島「ん?アキたちは食堂に行くの?だったら一緒してもいい?」

零斗たちがたわいもない話をしていると島田がそう話し掛けてきた。

雄「ああ、島田か。別にかまわないぞ」

秀「それならワシも行こうかの」

ム「…………(スクッ)」

明「みんなが行くなら僕も行こうかな。今日は贅沢にソルトウォーターあたりを……」

城「……それって贅沢なのか?」

島「アキにとって10円以上の食べ物、飲み物は贅沢らしいわよ?」

よく生きてられるなコイツ。

雄「……ひでぇ価値観だな……」

明「うるさいよ雄二!……それで零斗はどうするの?」

城「(ギクッ)あー……えっと……俺は……」

どうやってごまかそうかと零斗は考えるがーーーー

姫「あ、あの……皆さん……」

そこに姫路がもじもじとしなが話し掛けてきた。

明「あ。姫路さんも一緒に食堂に行く?」

姫「あ、いえ……そうじゃなくて……実は……」

そう言って姫路は後ろから大きなバスケットを取り出す。

姫「お弁当、作りすぎてしまったので皆さんで食べてもらえないですか?」

城・明『なんですとぉっ!?』

姫路の手作り弁当だと!?食べてみたいっ!

明「ぼ、僕たちで食べていいの姫路さん?」

姫「は、はい!迷惑でなければどうぞっ!」

そう言って明久に弁当を渡す姫路。

秀「よかったの、明久」

明「うん!二週間ぶりのご馳走だよっ!」

雄「まて、お前はこの二週間砂糖と塩と油を食って過ごしてたのか?」

明「え?うん。そうだけど普通じゃない?」

城「普通なわけねぇだろ!」

ム「…………わびしすぎる……」

6人でそんな話をするが……

島「むーっ……瑞希って意外と積極的ね……」

そう言いながら島田は明久を睨んでいた。

………明久……お前も大変だな……

明「それじゃあ準備しようか。秀吉、ちょっと手伝ってくれない?」

秀「了解じゃ」

そう言って明久と秀吉はバスケットの中から弁当を取り出し始めた。

城「……くっ……もう行かねぇと……」

時計を見ると長い針と短い針が12で重なろうとしている……つまり12時……約束の時間が迫っていた。

雄「ん?どうした城之一?」

城「お、俺っ、ちょっと行くとこがあるからっ!じゃあなっ!」

そう言って零斗は明久たちに背を向けて走り出した。

明「れ、零斗?行くってどこにーーーー」

教室を出るとき明久の声が聞こえたが無視する。

城「……うぅっ……また弁当作ってきてくれるさっ!」

そう自分に言い聞かせながらFクラスを後にした零斗であった。

 




零斗君は姫路さんの料理を食べないですむのか?
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