俺とバカたちと召喚獣   作:無津伊

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《前回のあらすじ》
新宗教姫路瑞季ファンクラブ発足。


第13問

城「よっと(ガチャッ)」

そう言いながら零斗は新校舎屋上の扉を開けた。するとそこにはーーーー

霧「……来た」

工「おっ!来たね城之一君♪」

優「ええ!?な、なんで城之一がここに!?」

ーーーーシートの上に座っている霧島と工藤、そしてなぜか驚いている優子もいた。

城「あー……すまない、少し待たせたかな?」

霧「……大丈夫……さっき来たところ」

城「そうか、それはよかった…………あれ?そう言えば優子もいるのか?」

零斗はふぅと息をついてからそう聞いた。

優「そ、それが私にも何がなんだかーーーー」

工「まあまあ!城之一君、優子も一緒にお弁当食べてもいいかな?」

優子の言葉を遮って工藤がそう言った。

城「ああ、別にいいんじゃないか?人数が多いほうが楽しいしな」

工「ほらっ!城之一君もそう言ってるしいいでしょ優子?」

優「……だから代表と愛子は昨日弁当作ってきてってわざわざ電話してきたのね……(ジッ)」

霧「……何の話かわからない(プイッ)」

工「いや~ボクにもわからないな~♪(プイッ)」

優「うぅ……まあこれはこれでいいけど……」

城「???」

……全然話についていけない……何の話をしているんだろう……?

工「……あ!ゴメンね城之一君。そこに座って」

城「お、おう。了解」

そんな零斗に気付いたのか工藤にそう指示され腰をおろす。席順は右側に霧島、左側に工藤、そして正面に優子が座っている。

工「よ~し、それじゃあオープンっ!(パカッ)」

霧「……えい(パカッ)」

優「よいしょ(パカッ)」

と、3人が一斉に弁当箱を開けた。

城「……お……おぉ……」

そこに現れたのはーーーー

様々な野菜や豆腐ハンバーグなどを使ったカロリー低めのヘルシー弁当(工藤作)。

赤いたてがみが特徴のライオン(?)を描いたお子様に大人気のキャラ弁当(霧島作)。

ミートボールやトンカツ、唐揚げなどの人気メニューを隙間なく詰めたガッツリ弁当(優子作)。

ーーーー物凄く美味しそうな弁当だった。

零斗は思わず感嘆の声をもらす。

城「……これはスゲェな……」

弁当職人5年目の俺よりも間違いなく上手いなこれは……

優「……う……二人ともやっぱり上手ね……」

霧「……優子の弁当は人気メニューが沢山あっておいしそう」

優「……でも代表、適当に作って適当に詰めただけよ?」

工「いやいや、ガッツリ弁当は男子に結構人気だよ?」

優「え?そ、そうなんだ……」

そう言って優子は少し考えるようにうつむいた。

工「……それじゃボクから城之一君に弁当を分けるね…………はいどうぞ!」

城「お、おう。サンキュ」

零斗は工藤からドレッシングのかかった温野菜や豆腐ハンバーグ(1/2)がのっかった紙皿と割り箸を受けとる。

城「いただきまーす!」

そしてきちんと手を合わせて合掌してから………食べ始めた。

工「どうカナ?城之一君?」

城「もぐもぐ……ごくん……うん、野菜もハンバーグも味がサッパリしててうまい!」

工「それは良かった♪」

もう一口、豆腐ハンバーグを食べる。……う~む、すごく柔らかくて美味しい……どうやったらこんなフワフワに作れるのだろう?

霧「……城之一は何処の高校から転校してきたの?」

と、豆腐ハンバーグを堪能していると霧島が話題を振ってきた。

工「それはボクも気になるな~」

優「この時期に転校は珍しいわよね?」

工藤と優子も興味津々のようだ。……うぅ……出来るだけ話したくないが…………学校名ぐらいならまぁいいか。

城「……実は霜月(しもづき)高校からなんだ」

工「……え?……霜月高校って……」

霧「……文月学園の近くにある」

優「……確か直線距離で5km位だったっけ?……でもなんでこんなに近い高校から転校してきたの?」

優子にそう質問される。

…………けど……今は…………

 

城「……すまん、それについては少し答えられない……」

 

…………今は無理だ…………

あのこと(・・・・)を思い出してしまうだけで心の底から黒い感情が溢れ出てきてしまう……

零斗の表情は暗かった。

優「……あ……その……ごめんなさい……」

霧「……何があったのか分からないけど……ごめんなさい……」

城「いや、謝らなくてもいい。本当に大したことはないから……」

……まぁ大したことはない…………かな……?

工「じゃ、じゃあ中学校は何処だったのカナ?」

気まずい雰囲気を吹き飛ばすように工藤が違う話題を振る。こう言う気遣いがとても嬉しい。

城「えーと……出身中は霜月中学だ」

霧「……じゃあ中学校で好きな人はいた?」

え、何その質問。

城「え……えっと……いなかった……かな……」

その質問に対して言葉を繋ぎ繋ぎで答える零斗。

工「……うーん……なんか怪しいなぁ……」

城「ほ、本当にいなかったぞ?(ゴクゴク)……大体こんなカミングアウトなんか恥ずかしーーーー」

霧「……告白されたことは?」

城「ぶふぁっ!」

零斗は思わず飲んでいたお茶を吹き出す。

城「ケホッケホッ……ま、まぁ……何回かあるけーーーー」

優「あ、あるのぉっ!?」

いきなり身を乗り出してきた優子に言葉をさえぎられた。

工「ゆ、優子!落ち着いて!」

優「……はっ!ご、ごめんなさい……」

やっぱり女子はこの手の話に興味があるのだろうか?

工「で、城之一君、付き合った人とかは?」

城「……付き合った人は……いねぇよ……」

霧「……?……告白は何回かされたことあるのに?」

城「……う……うぅ……お、俺は……」

『……俺は?』と、言いながら首をかしげて零斗を見つめる美少女3人。……くっそ……言わなきゃならんのか……

城「…………俺は自分が好きになった奴と付き合いたいから……」

霧・工・優『………………』

そして黙りこくる美少女3人。

工「意外と可愛いところもあるんだね城之一クン♪」

優「……自分が好きになった人……ね……」

霧「……純粋」

さらに感想をのべる美少女3人。……ってかなんだその反応は!?恥ずかし過ぎて死にそうだっ!

城「そ、そう言えば吉井明久って生徒は知ってるか?」

ここで明久をダシに(なるか分からないが)違う話題を振る零斗。

優「吉井明久って……Fクラスの……」

工「確か今日交渉に来てたメンバーにいたよね?」

霧「……Aクラスでは結構有名人」

城「えっ!そ、そうなのか!?」

良かったな明久、なかなかーーーー

優「学園新聞に初の観察処分者として載っていたわね」

工「覗き犯とか宿題未提出者としても有名だよ♪」

霧「……Aクラスで『学園内最強のバカ』として有名」

…………なかなか有名人だな明久…………ふふっ(笑)

工「……そう言えば吉井君のことが気になってるAクラスの生徒がいたような……」

霧「…………(コクコク)」

優「……私もそんな話を聞いたことがあるわ」

城「っ!?」

あ、アイツAクラスの女子にまで…………くっそぉっ!何で明久だけこんなにモテるんだよ!?

城「そ、それで何て名前の生徒なんだ?」

工「う~んと…………確か……久保……」

城「…………久保?」

久保さんって人か。

 

 

 

工「……利光君だっけな……?」

 

 

 

 

久保利光 (君)→ ♂、オス、雄、男、男子

 

 

 

 

 

 

 

 

……明久……お前…………本当にモテるな……

 

零斗は綺麗な青空を遠い目で眺めながら明久を哀れんだのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~その頃Fクラスでは~

 

 

 

 

明「……は……はっくしっ!」

全『『『『っ!?』』』』

明「……え?……なんでみんなは僕がくしゃみしただけでそんなに驚いてるの!?」

雄「……明久が風邪……だと……?」

ム「……バカは風邪をひかない……」

島「……アキが……そんな……風邪なんて……」

秀「……ううむ……これは天変地異の予兆かもしれぬの……」

明「……ダメだっ……泣いちゃダメだ吉井明久っ……」

姫「……あ、あの……明久君……」

明「っ!そ、そうだ!まだ姫路さんがーーーー」

姫「バカでも風邪をひくことだってありますよっ!」

明「…………(スタスタ)」

秀「……はっ!ま、待つのじゃ明久!何故お主は無言で窓の縁に手をかけるのじゃっ?」

明「……大丈夫だよ秀吉……ほら、そこにいる天使が僕を呼んでいるじゃないか……」

秀「しょ、正気に戻るのじゃ明久っ!」

雄「……いいのか明久?今逝ったら姫路の弁当が食えなくなるぞ?」

明「……はっ!そ、そうだった……危ない危ない……」

ム「……それより早く弁当……腹がへった……」

島「早く食べないと昼休みが終わっちゃうわよ?」

姫「そうですね、早く用意を………あ………」

明「……ん?どうしたの姫路さん?」

姫「……そ、その……飲み物を忘れてきてしまいました……」

明「の、飲み物まで用意していたの姫路さん!?」

ム「……用意周到」

姫「でも玄関に置き忘れてしまって…………わ、私飲み物を買って来ますね……」

明「そ、そんな、飲み物ぐらいは僕たちがーーーー」

島「それじゃウチも一緒に行くわ!一人じゃ持てないでしょ?」

明「み、美波まで……」

秀「むぅ……なんか悪い気がするのお……」

雄「……本当にいいのか姫路に島田?」

島「私は全然OKよ。……それに少し瑞希と話したいこともあるしね…………アキのことで(ボソッ)……」

姫「……はうぅ……わ、わかりました……私も大丈夫です……」

明「……で、でもーーーー」

秀「まぁ明久よ、島田も姫路も大丈夫と言っておるしここはお願いするべきなのではないのかの?」

雄「確かに秀吉の言う通りだな」

ム「…………(コクコク)」

姫「そうですよ明久君、ここは私達に任せてください!」

明「……う……それじゃあお願いしようかな……」

島「よし、決定ね!それじゃあ早速買ってこようか瑞希」

姫「は、はい!……皆さんは先にお弁当を召し上がっていてくださいね」

島「そうね、自販機も売店も混んでいるだろうし……でもちゃんと私達の分も残しておいてよね!」

明「OK!しっかり残しておくから!」

雄「んじゃあ頼んだぞ姫路に島田」

姫「はい!いってきますっ!(ガラガラ)」

島「行ってくるね~(ガラガラ)」

ム「…………では早速……」

雄「……いただくとするか!」

秀「そうじゃな。……それに早く食べないと須川達が帰って来てしまうのではないかの?」

明・雄・ム『っ!?』

ム「……もし須川達が帰ってきたら……」

明「……Fクラスが戦場に…………よし!それならなおさら早速っ(パカッ)…………こ、これは……」

秀「う、うむ……物凄いご馳走じゃのぉ……」

ム「…………感無量」

雄「これを姫路が一人で作ったのか……」

明「……姫路さんは何でも出来るんだなぁ…………っと、それより……みんな準備はいい?(ヒョイッ)」

秀「うむ、大丈夫じゃぞ(ヒョイッ)」

雄「ああ、問題無い(ヒョイッ)」

ム「……準備完了(ヒョイッ)」

明「……よし、それじゃあーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『『いただきます(のじゃ)っ!』』』』

 




超久しぶりの投稿でした。


徐々に迫る黒い影……零斗はどうなるのか……?
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