俺とバカたちと召喚獣   作:無津伊

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《前回のあらすじ》
零斗の天使=サッカーボール&バレーボール


第17問

姫「み、皆さん!?大丈夫ですか!?」

島「一体何があったのよ!?」

そう言って二人は体を痙攣させている明久たちの元へと駆けて行った。

……さて……まず俺がしないといけないことはーーーー

城「(おい、大丈夫かお前ら)」

須「(……はっ!?城之一!?)」

『(城之一!助けに来てくれたのかっ!)』

『『『(今の俺らにはお前が神様に見えるぜっ!)』』』

ーーーーFクラスで何があったのか把握することだ。

城「(お前ら少し落ち着けよ……んで明久たちの身に一体何があったんだ?)」

零斗は姫路と島田に聞き取られないように声をひそめながら須川たちに尋ねた。

須「(……それがな……俺たちが学食からFクラスに帰ってきたら吉井たちが卵焼きやらシュウマイやらを吹き出して体を痙攣させながら倒れてたんだ……)」

城「(……なるほど……それでお前らは黒板の前でそんなに震えてどうしたんだ?)」

明久たちを助けてやっても良かったんじゃないか?とも零斗は付け足しながらそう言った。

須「(……俺たちも最初は助けようとしたんだが……)」

城「(……だが?)」

須「(……吉井たちの近くに置いてあるあの弁当箱を見たらとてつもない恐怖心が俺達を襲ってきたんだ……)」

…………弁当箱?……恐怖心?

『(あの弁当箱は危ないって俺の本能が叫んでるんだ……)』

『(なぜかわからんがあの弁当箱からはキケンな臭いがするんだよな……)』

『(吉井たちが吹き出したのってあの弁当箱の中身じゃないか……?)』

城「(……ふむ……ってことはその弁当のせいでーーーーっ!)」

須「(ど、どうした城之一?)」

明久たちが倒れている所を振り向きながら会話を続けていると、その弁当箱が視界に入った。

あ、あの弁当箱はっ!……そんな……まさか ……!

城「(実は……あの弁当は……姫路が作ってきた弁当なんだ……)」

『『『(な、なにぃっ!?)』』』

須川たちが驚愕する。

……明久たちが倒れているのがあの弁当のせいなら……もしかして姫路は料理がーーーー

『『『『……う……うぐぅ……』』』』

ーーーーと、そんなことを考えていると明久たちが目を覚ました。

姫「あ!美波ちゃん、明久君たちが目を覚ましましたよ!」

島「そ、そうみたいね……ちょっとアキ!何があったのよ!?」

島田はうつ伏せに倒れている明久を揺さぶりながら聞いた。

明「……それがお弁当を食べてたら眠くなっちゃって……昼寝をしてたん……だ……」

雄「……明久の言う通りだ……なんか急に眠気が……な……」

秀「……あれは……強烈な眠気だった……のぉ……」

ム「…………強烈……だった……」

ーーーーと、明久たちは語るが…………何故彼らは死んだ魚のような目をしているのだろうか……?

姫「そうでしたか、お昼寝をしていたんですね」

明久たちの話を聞くと姫路はホッとしたような表情を見せた。彼女には悪いが『姫路が単純な性格で良かった』と零斗は頭の中で呟いた。

……だがしかし、安心するのもつかの間、Fクラスもう一人の女子生徒はーーーー

島「そ、そう……昼寝をしてたのね…………でもウチには一瞬、体を痙攣させているように見えたんだけど……」

ーーーー首を捻りながら観察するように明久たちをじっと見ていた。

くっ!まずい……ここは強引にでもーーーー

城「し、島田。それは見間違いじゃないか?現に明久たちは昼寝をしていただけって言ってるし……」

島「……うーん……やっぱり見間違いかしら……?」

城「ああ、そうに決まってる!」

……よし!なんとか誤魔化せそうだっ!

零斗はぐっと小さなガッツポーズを取った。そしてそれを見ていたクラスメイトたちも『さすが兄貴っす!』とでも言いたげに拳を小さく掲げた。

島「……そうよね。大体この教室で運動するのは絶対無理だし、ましてや体を痙攣させるほど強力な毒を持つ食べ物なんてあるわけ無いわよね♪」

【体を痙攣させるほど強力な毒を持つ食べ物】がもしかしたら姫路の作ってきた弁当かもしれないなんて言えるわけがなかった…………

城「(……っと、これが姫路の作ってきた弁当か……)なぁ姫路、これ全部お前が作ってきたのか?」

零斗は本当に姫路の弁当が原因で明久達は瀕死に陥ったのかを調べるため、情報を集めることにした。

姫「は、はい……少し時間がかかりましたけど明久君たちのために頑張って作りました!」

城「ん、そうか……」

……この量を全部一人で作るなんて姫路はホントにすごいな……

島「……ん?アキたちのため……?……そう言えば瑞希は作りすぎたからどうぞって言ってなかったっけ?」

姫「……え?…………あっ!」

島「……やっぱり瑞希、アンタ……アキのために……(じとっ)」

姫「べ、別に私は明久君に手作りのお弁当を食べてもらって好感度アップとかあわよくばコッブやお箸で間接キスとかできたらな、とかなんて微塵も考えてませんからねっ!」

島「うん、言い訳はいいから取り敢えず教室の隅に行きましょうか(ニコニコ)」

姫「……なんだか美波ちゃんの笑顔……怖いです……」

……何だか急に明久を殴りたくなってきたな…………ってそれよりこれはチャンスだ!二人がなんか言い争ってる隙にっ……!

城「…………(クンクン)」

零斗は取り敢えず弁当の匂いを嗅いでみた。

 

 

 

 

 

 

 

するとどうだろう

 

零斗の頭の中で様々な思い出がスパークした

 

 

そしてその思い出たちはバチバチッと現れては瞬く間に消えていった

 

 

 

 

……そう、それは俺が今まで辿ってきた人生の軌跡ーーーー

 

 

 

 

 

 

城「ーーーーってこれは走馬灯ってやつじゃねーかぁっ!?」

あぶねぇあぶねぇ!もう少しでもっていかれるとこだった!

姫「何かあったんですか城之一君っ!?」

島「どうしたのよそんな大声出して!?」

……と、零斗の叫びを聞き付けて二人が戻ってきた。

城「別に何も問題無いぞ。ダイジョウブ。HAHAHA」

姫「……そ、そう……ですか?」

島「……でも顔が真っ青よ城之一?」

姫路は首を傾げながら、島田は零斗をいぶかしげに見ながら言った。

……やっぱ島田は鋭いな……こうなったら島田には一旦退場してもらおう!

城「そ、それより島田、飲み物を買ってきて欲しいのだが……」

島「?、飲み物なら買ってきたのを飲めばいいじゃない」

島田はビニール袋に入った買ってきたばっかりの飲み物を指差して首を傾げた。

……そういえば飲み物は買ってきてたのか……だったらっーーーー

城「……すまん……今は冷たいコーラとかじゃなくてあったかいおしるこが飲みたいんだ……」

島「えぇ~……ウチさっき買いに行ったばっかりだし……それに販売機には結構人がーーーー」

城「そこをどうにかっ!一生のお願いだからっ!……だからっ……! 」

『一生のお願いをそんな簡単に使っていいの?』と、ツッコまれる前に額を地面にゴンゴンとぶつける。

ふっ見たか!これが【秘技・グランドアタック】だ!!(※普通の土下座です)

島「うっ……しょ、しょうがないわね……そんなに言うなら買ってくるわよ……」

零斗のグランドアタック(土下座)を見て気圧されたのか、そう言って島田は教室を出て行った。

……よし……作戦成功!

零斗はさっきと同じようにぐっと小さくガッツポーズを取った。そしてクラスメイトたちは全員で小さくウェーブをして零斗を応援していた。

雄「(……城之一……よくやったな……)」

城「(……はっ!ゆ、雄二!大丈夫か!?)」

ム「(……まだ大丈夫では無い……けど体は動く……)」

秀「(……まあ九死に一生を得た、と言う感じじゃの……)」

明「(……結構危ない所までいってたよね……)」

城「(……三人もなんとか無事みたいだな)」

零斗は意識を回復させた四人と小声で会話してからふぅと息をついた。

城「(……ところで一応確認しておくが……お前らは姫路の弁当を食べてーーーー)」

全『(ーーーーこうなった(のじゃ)……)』

四人は少し震えながらきっぱりといい放った。

城「(……まぁ俺も匂いを嗅いだだけで走馬灯が見えたからな……)」

雄「(走馬灯?……フッ甘いな……)」

城「(…………甘い…………?)」

甘いって何がーーーー

 

 

 

全『(三途の川が見えたぞ(い))』

 

 

 

よく帰ってこれたなコイツら。

 

雄「(……っと、今はこんなことを話している場合じゃないな)」

明「(そうだよ!まだお弁当は残ってるしどうするか考えないと!)」

城「(そうなんだよな……この状況を打開するには……)」

秀「(……なかなか厳しいのぉ……)」

ム「(……無理難題……)」

ーーーーと、五人で頑張って知恵を絞っていると、

 

 

 

 

 

「……あの……皆さん……」

 

 

 

 

 

全『っ!(ビクッ)』

 

 

それは何故か悪魔の声に聞こえた。

 




大変遅くなりましたがあけましておめでとうございます。
今回も投稿が遅くなって大変申し訳ございません(秘技・グランドアタック連打)
次回は出来るだけ早く投稿するように努力します(フラグ建設)

……一年間で一章は終わらせるつもりだったのに……
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