俺とバカたちと召喚獣   作:無津伊

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《前回のあらすじ》
秀吉のブロマイドはチートアイテム。


第20問

数メートル先に仁王立ちしている優子はーーーー

優「いやー、城之一と戦えるなんてね……腕が鳴るわ!」

ーーーーコキッコキッと拳を鳴らしながらそう言った。

城「あー……えっと……手加減してくれたら嬉しいななんてーーーー」

優「それは無理ね(キッパリ)」

城「…………」

即答ですか。

高「それでは城之一君。科目はどうしますか?」

と、優子と話していると高橋先生が聞いてきた。

城「数学でお願いします」

零斗は即答した。

 

 

 

島「数学!?坂本!数学なら城之一よりウチのほうがいいんじゃないの!?」

明「そうだよ雄二!今回、美波の数学は200点を越えているのは知ってるでしょ!?」

島田と明久は雄二にそう言うがーーーー

雄「落ち着けお前ら。……理由はすぐにわかるからな」

ーーーー雄二はニヤッと笑っただけだった。

 

 

 

優「……ふぅん……数学でホントにいいの?」

城「ん?なんでだ?」

優子の質問に零斗は首を傾げた。

優「……実は私、最近数学は調子いいのよね……まっ、400点は越えてないけど」

城「……別に科目は変えないぞ?」

優「……そっか……でもアンタ、古典は150点位だったんでしょ?」

城「……点数はEクラス戦で確認済みってワケか……まぁ確かにそうだが……俺は理数が得意なんでな」

優「得意……ねぇ……まっ、どんな科目できても絶対に勝つけどねっ!」

城「はっ!それはこっちのセリフだぜっ!」

零斗と優子は少し笑いながら睨み合った。

高「……両者、準備はよろしいですか?」

城・優『『はいっ!』』

高橋先生の質問に二人は元気よく答える。

高「……それではーーーー始めてください!」

城・優『『試獣召喚( サ モ ン )!』』

高橋先生のその言葉の直後、二人は同時に召喚ワードを口にした。

Fクラス陣営とAクラス陣営の間に二つの魔法陣が浮かび上がる。Aクラス側の魔法陣からは西洋鎧を着こなし、手に身長の三倍はある巨大なランスを持った召喚獣が。対してFクラス側の魔法陣からは両手に細い剣を持ち、西洋風の軽防備を見にまとった召喚獣が現れた。

そして召喚した約三秒後、時間差で得点が表示される。

 

 

 

 

『数学

Fクラス・城之一零斗 446点

VS

Aクラス・木下優子 392点』

 

 

 

 

 

 

『『『『………………………………は?』』』』

 

Aクラスの教室がしんと静まった。

 

 

 

 

 

 

 

明「…………ねぇ雄二…………ナニアレ?」

島「…………何……あの点数…………」

秀「これは……驚いたのじゃ……」

ム「…………まさかの400点越え……」

姫「じょ、城之一君……すごいです……!」

明久たちは呆然と零斗の点数を見ていた。

雄「……Eクラス戦を思い出して欲しい」

全『『『『えっ?』』』』

雄二は突然、皆にそう言った。

雄「最初俺は数学を中心に戦おうとしてたよな島田?」

島「え、ええ……ウチを主力に戦うって言ってたわよね?」

雄「……だが俺は城之一の全科目の点数を聞いて古典にした……何故ならアイツは文系が苦手で理数系は得意だったからだ」

明「……え?だったら数学で攻めても良かったんじゃないの?」

明久はそう言いながら首を傾げた。

雄「よく考えろ明久。まあもし数学でEクラスを攻めてたら楽に勝てただろう。何せあの点数だからな……だがその後、違うクラスと戦うとき城之一はどうなる?」

ム「……警戒される」

雄「そうだ。何か対策を取られるだろう。そしたら城之一は動きにくくなる……だが城之一の苦手な科目でEクラスに勝った後、他のクラスと戦ったら城之一はどう思われる?」

秀「『点数が少し高いだけで複数人で囲めば倒せる』……と、考えるじゃろうな」

雄「正解だ秀吉。そう考えてる状態でアイツを相手の本陣にぶつけたら……大混乱間違い無しだ」

姫「……だからあのとき科目を古典に変えたんですね……」

ふむふむと姫路が頷きながらそう言った。

島「……さすが元神童……よく考え付くわねこんな作戦……」

秀「さすが雄二じゃな」

ム「…………(コクコク)」

この作戦を聞いて秀吉たちは雄二を称賛した。

雄「……ま、他のクラスと戦う前にAクラスから宣戦布告されたんだがな……だがこれは相手もそうとうビビってるだろ」

姫「……400点超えてますからね……」

姫路の言葉に秀吉たちは頷いた。

 

 

明「……あれ?なんか僕だけ話についていけてない感じ?」

『『『『………………』』』』

 

※この後雄二がもう一度詳しく説明しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優「……何よ……その点数……」

優子は呆然とその点数を見ながら零斗にそう聞いた。

城「だから言っただろ?理数は得意だって」

優「古典と差がありすぎでしょっ!」

零斗の言葉に優子がそうツッコんだ。

優「……まぁとにかく……さっさと始めちゃいましょうか!」

城「よっしゃっ!行くぜ優子!(ダッ)」

零斗は勢いよく召喚獣を走らせた。

確か……狙いは防備の薄い首もとや関節……だったよな……

明久の召喚獣がどんな動きをしていたのか思い出しながら零斗は狙いをさだめた。

……あのランスを横に跳んで避けてから首を狙いにいくしかないな……ってかまず俺の操作技術で避けられーーーー

優「ーーーーはあぁっ!」

城「うおあぁっ!?」

零斗が考えながら召喚獣を走らせているといつの間にかランスが目の前に迫っていた。急いでそれを左に跳んで避けるがーーーー

城「くっ……そ!」

ーーーー右の脇腹を少しえぐられて、体勢を崩してしまった。

この状態から攻撃するのは難しい……と、直ぐに判断した零斗は召喚獣の体勢を整えさせてから間をとらせようとしてーーーー

城「(……いける!)」

ーーーーそれをやめて優子の召喚獣の元へと走らせた。

理由は簡単。優子の召喚獣が零斗の召喚獣以上に体勢を大きく崩していたからだ。

……相手のランスは威力も攻撃範囲も凄まじい……だがその分、スキも出来やすい……そこを狙っていけばっ……!

零斗の召喚獣が優子の召喚獣との距離を一瞬にして詰める。

城「ーーーーもらった!」

そしてあと1~2メートルのところでーーーー

 

 

優「よいしょっ!(ドカッ)」

城「ッ!?」

 

 

ーーーー零斗の召喚獣が吹き飛ばされた。

 

 

 

『数字

Fクラス・城之一零斗 398点

VS

Aクラス・木下優子 392点 』

 

 

 

零斗の召喚獣の上に表示してある点数が大きく減った。

城「……ランスを振り回すって……ありかよ……」

優「正直、突き出すより振り回すほうが当たりやすいのよね。それに体勢が崩れてても気にしなくていいし」

ブンッとランスを振り回しながら優子はそう答えた。

城「……これは……ちょっと厳しそうだな……」

零斗はボソッとそう呟いて自分の召喚獣を立たせた。

 

 

 

 

 

〜1分経過〜

 

明「……なんか……苦戦してない?」

島「……おかしいわね……城之一のほうが点数は高いのに……」

秀「……姉上はたいして召喚獣の操作は上手くないはずなのじゃが…………むっ……またあの攻撃じゃな」

 

 

『数字

Fクラス・城之一零斗 249点

VS

Aクラス・木下優子 309点』

 

 

秀吉がそう言った直後、零斗の得点がまた大きく減った。

雄「……やはり問題は武器だな……」

姫「……え?武器……ですか?」

雄二の呟きに姫路は首を傾げた。

雄「あぁ。城之一のあの二刀の長さは木下姉が持ってるランスの約1/3だからな……攻撃範囲に差がありすぎる……」

島「……確かに城之一が攻撃するために相手に近づいてもあの巨大なランスを振り回されたら攻撃するどころか攻撃されてしまうわね……」

ム「……全然ダメージを与えられない……」

ムッツリーニは珍しく厳しめな表情をしていた。

明「……でも零斗は頑張ってるよ……相手に攻撃されながらも少しずつ点数を削ってるし……それに間の取り方はなんだか慣れてるように見えるよ?」

雄「……そう言われて見ればそうだな……だが城之一が召喚獣を召喚するのはこれで二回目のはずなんだがな……?」

雄二の言葉に明久たちは頷いてから、さらに考えるようにして首を傾げた。

 

 

 

優「とりゃっ!」

城「とっ……とっ!あぶねっ!」

優子の召喚獣が水平に振り回してきたランスをしゃがんでよける。そして、追撃されないようにササッと召喚獣同士の間を取った。

優「……ねぇ……なんかアンタ……召喚獣の操作上手くない……?」

優子が首を傾げながら、それと同時に召喚獣の体勢を整えながらそう聞いてきた。

城「うん?そうか?」

優「ええ……避け方とか間の取り方とか操作したことのある私より上手い気がするんだけど……」

城「……まぁ一応前の学校では剣道部だったからな。間の取り方とかは体が覚えてるって感じだな」

優「……やっぱり部活をやってる人は召喚獣の操作が上手いのかしら……っと、そんなことより……このままいけば私の勝ちね」

対峙する二体の召喚獣の上に表示されている点数をチラッと見ながら優子はそう言った。

城「……確かに俺は負けるな……このままいけば( ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ )な」

優「……何か秘策でもあるの……?」

城「……さぁ?どうだろうな?」

警戒する優子に対して零斗は肩をすくめながら微笑した。

優「……まぁいいわ……さっさと終わらしましょうか!(ダッ)」

城「残念ながらまだ終わらせないぜっ!(ダッ)」

二人はそう言って互いの召喚獣の距離を詰める。あきらかに零斗の召喚獣のほうがスピードは速いが……そのスピードに合わせて優子の召喚獣はランスを上から叩き付けようとしていた。

ーーーーそして召喚獣同士の距離があと約五メートルとなった時、零斗は叫んだ。

 

 

 

 

城「ーーーー『五連撃』!」

 

 

 

 

ーーーー突如、零斗の召喚獣の右腕に装備された小さな空色の腕輪( ・ ・ ・ ・ ・ )がパッと輝いた。

そしてその光が一瞬で召喚獣の体や二双の剣に灯った直後ーーーー

 

 

 

 

優「………………え? 」

 

 

 

 

『数学

Fクラス・城之一零斗 199点

VS

Aクラス・木下優子 187点』

 

 

 

 

ーーーー零斗の召喚獣は優子の召喚獣を切り裂いていた。

城「……初めて使ったけど……えげつない威力だなこりゃ」

優「こ、これはもしかして腕輪の力!?……そう言えば400点以上だったわね……忘れていたわ……」

優子は悔しそうな表情をしながらそう言った。

城「……俺の腕輪の能力は『連撃』。……説明書に連撃回数指定可能ってのと攻撃力、攻撃範囲、移動速度が上昇って書いてあったんだけど……点数の消費が結構激しいな……」

五連撃で50点減ってたから恐らく一連撃につき10点消費するのだろう。

優「……くっ……まだまだこれからよっ!」

優子の召喚獣が再度突進してくる。……しかし、さっきとは構えが少し異なり今度は零斗の攻撃に耐えられるよう、コンパクトにランスを構えていた。

城「本気でいくぜ!『三連撃』!」

零斗が腕輪を発動させるとさっきと同じように腕輪の光が零斗の召喚獣を包み込んだ。そしてその直後、ズバンッ!と風を切る音と共に蒼く輝く二刀を構えながら神速の速さで相手に斬りかかった。

優「ーーーーッ!」

……だが左右斜め上から襲いかかる二連撃を優子はランスを盾のようにして防いだ。そのまま三連撃目も耐えるつもりなのか体勢を崩さないがーーーー

城「ーーーーっらあぁっ!」

優「ちょっ!?嘘っ!?」

ーーーー零斗渾身の剣突き( ・ ・ ・ )が優子もろともランスを吹き飛ばした( ・ ・ ・ ・ ・ ・ )

 

 

『数学

Fクラス・城之一零斗 169点

VS

Aクラス・木下優子 113点』

 

 

 

優「……突きで召喚獣ごとランスを吹き飛ばすなんて……おかしいでしょ……」

優子は溜め息をつきながら首を横に振っていた。

城「はっはっはっ!俺の勝ちが見えてきたな!」

優「……一体……どうすれば……」

……と、優子が苦い顔をしながら途方に暮れているとーーーー

工『優子~!もうあの手を使うしかないよ!』

ーーーーAクラス陣営から工藤の声が飛んできた。

優「え?あの手って…………まさかさっき話してたやつ!?」

そしてその声を聞いた後、何故か優子は慌て出した。

工『そうそう!城之一君の気を揺さぶるにはあの作戦しかないよ♪』

霧『…………(コクコク)』

優「う……確かにそうだけど……」

……ん?俺の気を揺さぶる?……どう言うことだろう??

優「……まあ負けるよりはマシよね……恥ずかしいけど……やってやろうじゃないの……!」

零斗が首を傾げて考えている間に優子は何か決心したようだ。

優「……ねぇ……城之一……」

城「は、はい……なんでございましょうか……?」

うつむきながら声を低く小さくして聞いてくる優子に気圧されたのか零斗は敬語(?)でそう答えた。

優「……言っとくけど……まだ私はあの事( ・ ・ ・ )、許してないんだからね……?」

城「……あの……事……?」

……あの事って……どの事だろう……?

ーーーーと、頭の上に疑問符を浮かべている零斗に次の瞬間、優子はこう言い放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優「昨日の登校中、私の胸を触ったことよっ///」

 

 

 

 

『『『『………………………………………』』』』

 

 

 

教室内がまるで氷河期のように凍りついた。

 

 

 

…………それ何で今ここで言っちゃうの!?

ーーーーと、優子にツッコもうとした零斗だったがその衝動を我慢してーーーー

 

城「……………(チラッ)」

 

ーーーー自分の後方にいるクラスメイトたちがどんな反応をしているのか確認するため、後ろを振り向いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

須「至急、釘バットを47本用意しろ」

『『『『アイアイサー』』』』

 

 

ヤバい、もう武器の調達を開始している。

 

城「お、おいっ!お前らちょっと冷静にーーーー」

明「会長、釘バットの他にも何か用意していたほうがいいのでは?」

須「……ふむ、確かに釘バットだけじゃあ確実性に欠けるな」

 

 

どこら辺が確実性に欠けているのか教えてほしい。

 

 

雄「須川、提案なんだがーーーー」

須「……提案?」

雄「ーーーー絞首台を用意するのはどうだろうか?」

『『『『それだっ!』』』』

城「『それだっ!』じゃねーよテメェら!!!」

 

 

絞首台で処刑なんてまっぴらごめんだっ!

 

城「こうなったら……秀吉に姫路に島田!お願いだからコイツらをどうにか落ち着かせーーーー」

 

秀・姫・島『『『…………(サッ)』』』

 

顔を(そむ)けられた。

 

城「ちょ、ちょっと待て三人共!さっき優子が話したことは単なる事故でーーーー」

秀「……お主がそんな輩だったとはの……」

姫「……城之一君……見損ないました……」

島「…………ケダモノ…………」

城「誤解だあぁーーー!!!」

……ああ……三人の視線が痛い……

城「くそっ!こうなったら最終手段だ!Aクラスの誰かに須川たちを止めてもらうしかーーーーってこうなることは予想してたよ畜生っ!」

『『『『…………(ササッ)』』』』

零斗がAクラス陣営に視線を向けた瞬間、Aクラス生徒全員が零斗と視線を合わさないように目を泳がせた。

……この教室に俺の味方はいないのか……

と、零斗が天井を見上げて悟っているとーーーー

 

優「ーーーーちぇいさぁーッ!」

城「ッ!ちょっ!?」

 

 

『数学

Fクラス・城之一零斗 124点

VS

Aクラス・木下優子 113点』

 

 

ーーーー零斗の召喚獣が巨大なランスで吹き飛ばされた。

やべっ!そう言えば戦ってる途中だった!

城「……っておい優子!なんでこんなところで昨日の事故の話をするんだよ!?卑怯だぞっ!」

優「……卑怯ですって?言っとくけど私はまだ許してなんかいないんだからねっ!(ブンッ)」

城「っとぉ!?」

優子の召喚獣が力任せに振り回してきたランスをギリギリで零斗の召喚獣は避けた。そして攻撃を避けられた優子の召喚獣は勢い余ってよろよろとふらつき大きなスキができてしまった。

城「っ……とと(サッ)」

ーーーーが、しかし零斗は反撃せずに素早く後ろに下がった。

……なぜ反撃しなかったのか?その理由は簡単。Fクラス男子生徒たちの自分への粛清(=処刑)をどうやって切り抜けるか考えてそれどころじゃないからだ。

城「だ、だから待てって優子!落ち着ーーーー」

優「私は落ち着いてるわよっ!(ガッ)」

城「ッ!?やばッ!」

零斗は諦めずに暴走している優子を落ち着かせようとするが…………降り下ろされたランスに反応が少し遅れてしまい攻撃をまともに受けた。

 

 

『数学

Fクラス・城之一零斗 79点

VS

Aクラス・木下優子 113点 』

 

 

城「くそっ!召喚獣の操作に集中しねぇと……!冷静になれ俺……」

激減した自分の召喚獣の点数を確認しながら零斗は自分にそう言い聞かせるように呟いた。

優「絶対に……倒すんだから……!」

優子はギリッと零斗を睨み付けながらそう言った。

……この状態じゃあ説得は無理だな……だったらーーーー

城「ーーーー優子を倒して刑を軽くさせるしかないっ!」

ここで優子を倒せばクラスに貢献したことになり刑を執行しづらくなるはずだ!…………多分(不安)。

優「倒せるもんなら…………倒してみなさいっ!(ダッ)」

城「お言葉に甘えて……倒させてもらうぜっ!

ーーーー『三連撃』!」

零斗はそう叫んで本日三回目の腕輪能力を発動させた。

 

距離を詰めてくる優子の召喚獣に対してまずは一連撃目ーーーー

城「ーーーーはッ!」

優「くっ!」

ーーーー左斜め上から左手の剣を降り下ろすが、巨大なランスに邪魔され剣は届かなかった。

 

…………続いて二連撃目ーーーー

優「ーーーーなっ!?」

ーーーー優子は驚愕した。何故なら切り払うようにして振るわれた右手の剣が防御に徹していた優子の召喚獣をまるで避けるように( ・ ・ ・ ・ ・ )して、頭上を空振っていったからだ。

 

…………そして最後の三連撃目ーーーー

城「ーーーーこれでっ」

優「ッ!?」

ーーーー零斗は二連撃目の空振りをいかしてクルッと素早く召喚獣を右回転させた。そしてその勢いそのままに左手の剣を突き出した。

……さっきと同じようにランスごと吹き飛ばすっ!

城「ーーーー終わりだ!」

剣は迷い無く吸い込まれるようにして優子の召喚獣に接近しーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優「ーーーーアンタ……バカね……」

城「………………え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーいとも簡単に避けられた。

 

城「な、なんでっ!?」

優「……さっきもそれと似たような攻撃してたでしょ。警戒されるのは当たり前じゃない?」

城「ッ!」

……まさか…………攻撃をよまれた!?

優「それじゃっ……これで終わりよ!」

城「やばっーーーー」

零斗は慌てて召喚獣に回避行動をとらせようとするが……攻撃を避けられた反動で前に大きくバランスを崩しているため、そんなことはできるはずも無くーーーー

 

 

 

優「はあぁっ!」

城「!」

 

 

 

『数学

Fクラス・城之一零斗 戦死

VS

Aクラス・木下優子 113点』

 

 

 

––––ランスが零斗の召喚獣を貫いた。

高「……Aクラス木下さんの勝利です」

シンと静まり返っている教室に高橋先生の声が響いた。

城「くっ……負けるなんて……(ガクッ)」

そして零斗は膝をつき地面を殴って悔しがった。

……あの事故の話をされてまさかこんなに精神を乱されるなんて……これで俺はもう––––

 

「…………(トントン)」

城「……?……」

 

––––と、考えに浸っていると誰かが肩を叩いてきた。

……誰かが俺を慰めてくれてるのか……?と、思いながらゆっくりと後ろを振り返ると––––

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

須「……(処刑)を始めよう」

 

『『『『Let‘s party!YEAHHHHHHH!』』』』

 

 

 

 

 

これは死んだな。

 




AndroidからiPhoneに機種変したんですが……全然使い慣れない……

予定なんですがあと2話で一章は終了です。
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