謎の生命体、吉井明久と友達になりました。
……………ピピピピッピピピピッピピーーーー
城「…………うぅん…………」
ーーーーピピピピッピピピピッピピ(カチッ)…………
城「…………今……何時だ…………(ガコッ)」
寝起きで霞んでいる目で時計を見る。
4月9日(木)
8時15分
城「……………………」
城「ヤヴァイッッ!」
城之一零斗はウサイン・ボルト顔負けのダッシュで文月学園への通学路を走っていた。
…………何故なら転校早々遅刻しそうだからである…………
城「あぁ~!まったくっ!『8時半までには校門の前に来い』ってあのガタイ先生が言ってたのにっ!誰だよっ8時15分にセットした奴っ!」
それはおそらく君だろう。
城「昨日の夜ずっと学園資料読んでたから設定ミスったんだよっ!眠かったんだよっ!あの資料が全部悪いっ!」
ハイハイソウデスネ。
城「受け答え適当すぎるだろっ!」
……と、零斗は曲がり角に差し掛かった。
城「よし!この曲がり角をーーーー」
曲がろうとしてーーーー
「きゃあぁぁぁ!?」
城「うおぉあぁぁぁ!?」
ーーーー誰かにぶつかった。
そのまま零斗と『誰か』は絡まりゴロゴロと転がって……壁にぶつかりようやく止まった。
城「……うぅっ……痛ってぇ……」
体がかすり傷だらけでメチャクチャ痛いな……
…………ん?誰だ上にいんのは……重い……
取り敢えず手でどかそうとしてみる。
…………もにゅもにゅ…………
城「……ん?なんだこのやわらkーーーー」
「きゃあぁぁぁ!変態っ!」
ボコッ←(零斗が誰かに殴られる音)
ゴロゴロゴロ←(零斗が転がる音)
ガツンッ←(零斗が壁に頭をぶつける音)
ジタバタジタバタ←(零斗が頭を押さえてもがく音)
城「ああぁッッ!痛ってぇッ!!!」
ヤバい頭が!脳ミソとか飛んでねぇよな!?
……誰だっこんな残酷なことをするのは!と考えながら自分を殴った張本人を見る。
「///////」
……うーん以外と……いや……普通に可愛い女の子だ……………しかも何故か彼女は両手で胸を隠しながら顔を真っ赤にしているのだが何故だろう?
…………………………………………ん?これはまさかのアレかっ!マンガとかでよく見るアレなのか!?
城「あー……えっと……そのな……/////」
零斗は赤くなったり青くなったりしながら言葉を繋いでいく。
そうだ、素直に謝ればいいんだ城之一零斗。それで相手も許してくれるだろう(多分)。
城「……その……君の胸……」
「…………」
正直に正直に正直に正直に…………
城「………ち………」
「………ち?………」
正直に正直に正直に正直に…………
城「…………ち……ちいさいねっ♪」
「……………………」
ーーーー心地よい春風が吹いたーーーー
……あ、本当に正直にーーーー
「覚悟は良いわね?(ビキッ)」
彼女は低い声でそう言うと零斗の腕を掴みぐっと曲げた。
城「あぁぁ!?うっ腕がぁ!よからぬ方向にっ!?」
なんだこの力は!?俺の腕がもぎとれるっ!
城「すいませんっ!本当にすいませんっ!お願いだから許してくださいっ!」
「……はぁ……まったくもう……結構気にしてるのに……」
彼女はため息をつきながら、掴んでいた零斗の腕をはなした。
城「……あ、あの……本当にごめんな?……」
「……別にいいのよ、どうせ私のなんてちっちゃいんだから……」
彼女は零斗から顔を背けてしまった。
城「……で、でも……お前結構かわいいじゃん?」
「……は?……はぁっ!?/////」
彼女はとてもビックリした。かわいい……なんて異性から面と向かって言われたことがあまり無いからだ。
大体それを言われるのはいつも彼女の弟だったから。
城「うーん……少なくとも俺の好みだけどな」
「そ、そう/////」
零斗はいつもこんな感じで無意識に相手を惚れさせるキザ野郎なのだ。
……前の学校でもこんなことあったなぁー……
優「そ、それよりっ!私は木下優子。文月学園の二年生よ。あなたは?」
城「おお、奇遇だな俺も二年だ。俺は城之一零斗、転校生だ。よろしくな」
優「転校生の城之一ね……この借り絶対に返してもらうから覚悟してね♪」
ポキッポキッと指をならしながらそう言われると怖いんですけど。
優「そういえば学校の資料はもう読んだの?」
城「いや、まだ読んでないやつがあってな、多すぎんだよ資料……。昨日の夜、徹夜で読んだのにまだあと1/3もあるんだぜ?……」
優「……それは大変ね……」
……と雑談している時ーーーー
城「……なぁ、優子」
優「何?」
ーーーーとても重大なことに気づいてしまった。
城「……今何時だ……?」
優「…………」
城・優『…………(バッ)』
二人は腕時計を見る。
8時29分
城・優『………………』
…………心地よい春風が吹いた(2回目)…………
次回もがんばって書いていきます。