俺とバカたちと召喚獣   作:無津伊

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《前回のあらすじ》
城之一君がセクハラしました。


第3問

城「いそげぇーーー!!!」

優「言われなくてもいそいでるわよっ!」

ただいま8時29分30秒。城之一零斗と木下優子は新幹線500形のぞみ号(最高時速約300㎞/h)顔負けのスピードで学校へ続く坂道を走っていた。

坂道の両端に満開の桜の木が綺麗に咲き誇っているが、それをのんびりとみている時間はこれっぽっちもない。

城「あと15秒ぉぉっっ!!」

優「まっ間に合うかしらっ?」

城「いや!絶対に間に合わせるぞ!転校早々遅刻は嫌だからなっ!」

……と、ようやく校門が見えてきた。校門の真ん中には昨日会った体格のガタイ教師が立っている。そして二人はその教師の前で急ブレーキかけて……なんとか止まった。

 

ーーーーキーンコーンカーンコーンーーーー

 

鉄「……8時29分58秒……遅刻ギリギリだな……」

城・優『先生、おはようございます(ペコッ)』

零斗と優子は鐘の音とガタイ教師の声を同時に聞きながら斜め45度の綺麗な挨拶をした。

鉄「まったく……新学期早々遅刻ギリギリとは先が思いやられるな……」

ガタイ教師は溜め息をつきながらそう言ーーーー

鉄「ガタイ教師と呼ぶな。西村先生と呼べ」

ーーーー……はい……すいません……

鉄「……で、言い訳はあるのか?」

城・優『こいつのせいですっ(ビシッ)』

鉄「………………」

城・優『………………』

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー心地よい春風が吹いた(多分3回目)ーーーー

 

 

 

 

 

 

 

優「…………(パシッ)」

城「あっ!腕だけはっ!すいませんっ!全部俺のせいですっ!」

優「よろしい」

鉄「……お前らの間で何があったのか気になるが……まあいい……それより木下、受け取れ」

優「ありがとうございます(ペリペリ)」

優子は西村先生からもらった封筒を開け始めた。

城「?、なんですかこれ?」

鉄「クラス分けの結果だ。ウチは世界的にも注目されている最先端システムを導入した進学校だからな。このやり方もその一環ってわけだ」

城「まあ確かに一応、進学校ですからね」

鉄「一応はよけいだぞ城之一」

そんなことを話しているうちに優子は封筒を開け終わっていた。中から紙を取り出し開く。

城「どれどれ」

隣から零斗も紙を見る。

 

 

 

木下優子・Aクラス

 

 

 

城「へぇー、優子って頭いいんだな!Aクラスってすげぇじゃん!」

優「っ!?///こっこれぐらい普通よっ///」

優子は何故か顔を赤くして恥ずかしがっていた。

優「そ、そういえば城之一は何クラスーーーーって、転校生だからFクラスよね……」

優子は少しガッカリした様子を見せた。

城「まあ校則だしな、しかたねーよ。……でも前の学校ではAクラス並の成績だったんだからな?」

優「はぁ?アンタが?……嘘でしょ絶対?」

優子は零斗を疑いの目で見る。

城「はぁ?嘘じゃねーよ!マジって!なんなら証拠をーーーー」

鉄「おい、しゃべってないでさっさと教室に行くぞ。靴を履き替えてこい」

西村先生がしゃべっている零斗と優子に釘を刺す。

城・優『はーい』

取り敢えず返事をする。

城「……まぁこの学校には試験召喚戦争があるからな。それで俺の実力を見せてやるよ!」

優「それじゃあ見せてもらおうじゃないの、試召戦争でね!」

城「あぁ!望むところだっ!」

そう言って二人は一旦靴を履き替えに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

城「なんだよこのクラスは……」

普通教室の6倍はある広さ。個人の設備はノートパソコン、個人エアコン、冷蔵庫、リクライニングシートでさらにダイニングキッチン(お菓子食べ放題)付き……それがAクラスだった。

優「話には聞いていたけど……ホテルのロビーみたいね……」

隣を見ると優子も驚いていた。

鉄「高橋先生。遅刻ギリギリの生徒を連れてきました」

高「西村先生ありがとうございます。あなたは……木下優子さんですね」

優「はい、遅刻ギリギリですいません」

高「大丈夫ですよ。これから自己紹介をしようとしていたところですから」

高橋先生と優子がAクラスへと入っていく。

城「優子っ!首洗って待ってろよっ!」

優「そっちも他のクラスなんかに負けるんじゃないわよっ!」

そう言って優子は教室に入って行った。

城「さて、行きましょうか。西村先生」

鉄「ああ、そうだな」

西村先生にそう言ってFクラスに歩を進める。

城「さてさて、Fクラスはどんなクラスかなぁー♪」

零斗は楽しそうにステップを踏む。

鉄「……城之一……」

城「……どうしたんですかそんなに思い詰めた顔をして?」

鉄「そんなに期待するもんじゃないぞ……」

城「えー、そうですか?新しい学校ですよ?とてもワクワクしません?」

鉄「……まあ確かにそうだが……」

城「?」

鉄「多分、Fクラスに入ったらわかるだろう」

城「そうなんですか?」

鉄「ああ、……っと、ついたぞ。福原先生、遅刻ギリギリの生徒を連れてきました」

福「西村先生ありがとうございます。あなたは転校生の城之一零斗君ですね。早速、前で自己紹介をしてもらえませんか?」

城「はい、わかりました」

そういって中に入るとーーーー

城「…………………」

ーーーーいや、入り口で止まってしまった。

理由は……

綿のほとんど入っていない座布団、脚が折れた卓袱台、教室の隅に我が物顔で糸をはっている蜘蛛、……まあ数えればキリがないぐらいある。

城「(たしかに卓袱台と座布団がボロいのは嫌だけど……でもっ!)」

 

城「……先生……なんでなんですか?……」

 

 

そして零斗は心から叫んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

城「なんで男ばっかりなんですかぁ!!!」

 

 

全『『『『同意見ですっ!!!』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

……Fクラスの心がひとつになった瞬間だった……




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