俺とバカたちと召喚獣   作:無津伊

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《前回のあらすじ》
明久=バカの極み


第6問

藤「ほぉ、2年Fクラスが2年Eクラスに宣戦布告かい……」

高「はい……許可はどうしますか?」

学園長室では学園長の藤堂カヲルと2学年主任の高橋洋子が話し合っていた。

藤「……まったく……学校初日から宣戦布告をするなんて何を考えているんだい……Fクラスのクソジャリ共は……」

高「学校初日なので私としては許可したくないのですが……」

高橋先生が控えめに発言する。

藤「…………そう言えば2年Fクラスと言えばあの転校生がいるクラスじゃないかい?」

高「はい、城之一零斗君のいるクラスです」

藤「……ふむ……だったら特別に許可してやろうじゃないかい」

高「……わかりました」

そう言って高橋先生は学園長室をでていった。

藤「…………」

一人、学園長室に残った藤堂カヲルは窓際まで歩いて行き、呟くようにこう言った。

藤「証明したいことがあるならそうすればいいさ……城之一……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明「だまされたぁーっ!」

明久がEクラスに宣戦布告をしに行ってから結構時間がたった頃、彼はボロボロになって帰ってきた。

雄「ふむ、予想通りだな」

明「少しは悪びれろよっ!バカ雄二!」

城「いや、お前も騙されてることに気付けよ」

雄「そうだぞ明久。城之一の言う通りだ」

明「くっそぉ!こんのぉー!」

明久は雄二に今にも襲いかかろうとしている。

島「坂本!城之一!そのぐらいにしときなさいよ」

……と、島田が明久をかばい始めた。

明「ぼ、僕をかばってくれるの!?島田さん、今の僕には君が天使に見えーーーー」

島「吉井はバカなんだから仕方ないわよ!」

……失敬。かばったんじゃなくてけなした。

城・雄『そうだったな、すまない島田』

明「うわぁーんっ!秀吉ぃ~!(ガバッ)」

明久は突然、秀吉に抱きついた。

秀「きゅ、急にどうしたのじゃ明久?」

明「今の僕には心の安らぎが必要なんだよ秀吉っ!」

秀「……だからわしは男だと言っておるじゃろ……心の安らぎをわしに求めるのはおかしいと思うのじゃが……」

秀吉は、はぁとため息をついた。

明「何を言っているんだい秀吉!秀吉には雄二や島田さんにはない女らしさがあるんだよ!だから僕が秀吉に心の安らぎを求めるのはおかしくな頭が割れるように痛いぃ!」

島田はいつの間にか明久の頭を自分の胸元にグリグリと押さえつけていた。

島「吉井はウチに女らしくないってことを言いたいの!?」

明「あああぁぁっ!胸が無いから耳があばら骨にグリグリと擦れてとても痛いっ!」

島「(ムカッ)吉井~!今日こそは許さないんだから~!」

明「あ、頭がっ!頭蓋骨が砕けるぅ~!」

明久はじたばたと手足を動かして抵抗しながら悲鳴をあげている。

雄「おーい、島田。それぐらいにしておけよ」

明「ゆ、雄二!?僕をかばって……ん?……これってデジャヴ?……」

明久が何かをさとった。

雄「今殺ったら何時から開戦かわからないだろ?」

明「うん、さっきもあったねこんなこと」

予感的中。

島「じゃあ、そのことを吉井が言ったら殺ってもいい?」

雄「あぁ、煮るなり焼くなり殺るなり好きにしていいぞ」

明「普通そこは『煮るなり焼くなり』だよね!?何故か『殺るなり』が追加されてるんだけど!?」

ム「……明久……遠くに逝ってしまうのか……」

城「明久、向こうに逝っても元気でな」

明「待って!二人は僕がどこに行ってしまうと思っているの!?」

十中八九あの世だろう。

姫「よ、吉井君。傷だらけですけど大丈夫ですか?」

姫路が明久を心配して声をかけた。

明「(僕の目の前に天使が……)あ、うん、大丈夫だよ。ほとんどかすり傷だかーーーー」

城「よかったな島田。ほとんどかすり傷だそうだぞ?」

島「本当?じゃあまだウチがボコっても大丈夫ね!」

明「ああっ!もう死にそう!」

明久がわざとらしく倒れる。

雄「……よし、冗談はこれぐらいにしておくぞお前ら」

突然、雄二が真面目な顔をしながらそう言って立ち上がった。

『『『…………』』』

周りに緊張が走る。

雄「明久、開戦は何時からだ?」

明「ええっと……11時からだよ」

雄「……今が10時45分か…………須川!そっちは準備できてるか?」

須「もう少しだ!9割方終わってるぞ!」

雄「そうか……よし!みんな少し集まってくれないか?作戦会議を始めるぞ!」

雄二のその声でクラスメイトが集まりだした。

雄「……城之一!こっちにこい、話がある」

城「ん?なんだ雄二?」

零斗は雄二に呼ばれた。

雄「お前、もうテストは受けたのか?」

城「あぁ、学校挨拶のときに全教科受けたぞ」

零斗は学園長に受けてたほうがいいと言われたので、すでにテストを受けていた。

雄「そうか、だったら全教科の得点を教えてくれないか?」

城「……作戦に必要なのか?」

雄「まあ、この試召戦争では使わない作戦なんだけどな。下準備って奴だ…………しょうがない、お前だけには教えてやる」

城「……どんな作戦なんだ?」

雄「……実はなーーーー」

 

 

 

 

 

 

只今10時50分、Fクラスでは作戦会議が始まっていた。

雄「今回の試召戦争の相手は隣のEクラスだ。だから押しきられてしまうとすぐに負けてしまう。なので相手に突破口を開かせないためにも少しずつお前らを戦場に出す作戦をとる」

教室が隣同士の試召戦争では、敵に押しきられ突破口を開かせてしまうとクラス間の距離が狭いためすぐに教室に敵がなだれ込んでくる。そうなってしまうとクラスの代表も戦闘に巻き込まれてしまうため、そのせいで負けてしまうというケースが多い。

雄「そして点数を消費した奴は補給室に行って回復試験をうけてくるんだ。長期戦にして相手の隙をついて代表の中林宏美を討つ。わかったか!」

『『『『おおぉっ!!』』』』

Fクラスの野郎共が威勢の良い声をあげる。

雄「それと立会人には古典教師の竹中先生にしてもらう。竹中先生に11時ごろにFクラスとEクラスの間に立っておくようにとムッツリーニが言っておいたから大丈夫だ」

島「え?立会人は数学の長谷川先生にするんじゃなかったの坂本?」

島田は首をかしげながら雄二にきいた。

雄「最初は島田の得意な数学を中心にして勝負しようと思ったんだがな。いろいろと理由があって古典にしておいた。だが島田にはFクラスとEクラスの間の戦場の指揮をしてもらいたい。頼むぞ島田!」

島「えぇ!任せておいて!」

雄「そして秀吉、ムッツリーニ、須川、他7人には旧校舎、新校舎の階段と4階を使ってEクラスを攻めている逆側に回り込み、敵の背後を狙え。そこにも定期的に味方を送り込む!」

秀「わかったのじゃ!」

ム「……了解」

須「わかった!」

3人はそれぞれ了承の言葉を口にした。

雄「姫路は試召戦争が始まったらすぐに古典の点数を補充してくるんだ。姫路の召喚獣がこの試召戦争の勝利のカギとなるんでな」

姫「はい、わかりました!頑張ります!」

雄「それと見ればわかると思うが、今Fクラスの右側のドアは卓袱台で開かないようにしている。理由はEクラスに一番近いドアだからだ。だから出入り口は1つしかない。そこからは絶対に敵を入れないようにしてくれ!あと明久、城之一は俺の側にいておけ」

明「え?僕は戦場には出ないの?」

城「俺も戦場に出たいんだがな……」

二人はそれぞれの不満を漏らす。

雄「いや、お前たちには大事な仕事があるんでな」

明「え!雄二、それは本当?」

城「もしかして最後にEクラス代表を討つ仕事とかじゃないのか!」

二人はすごく期待する。

雄「お前たちにはもし敵がこの教室に入って来たときに俺の身代わりになってもらう」

城・明『…………』

……やっぱり期待しないほうが良かったと後悔した零斗と明久であった。

 

ーーーーキーンコーンカーンコーン

 

零斗と明久が後悔しているとき、11時を告げるチャイムが鳴った。

雄「よしっ!開戦だぁ!てめぇら、絶対に勝つぞぉっ!!!」

『『『『おおぉっ!!!』』』』

 

 

……かくしてFクラスVSEクラスの戦いが幕をあげた……

 




次回も頑張って書いていきたいです。

……あと説明が下手でごめんなさい、本当にごめんなさい……
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