明久の召喚獣に7のダメージ!
明久は畳の上をのたうち回っている!
『ちょこまかと動きやがって……』
『くっ……攻撃が全然当たらない!』
『こっちは点数差があって戦いにくいわ……』
『くそっ!こいつら意外と強いぞ!』
Eクラスの生徒たちは、Fクラス城之一零斗の点数の高さ、吉井明久の操作技術に対して苦戦を強いられていた。
『くっそぉ!くらえ!』
城「そんなんきかねぇよっ!(キィンッ)」
相手が振り下ろしてきた斧を零斗は2本の剣を交差させてガードした。
『今よ!スキありっ!』
そこにEクラスの女子生徒の召喚獣が後ろから槍を構え突っ込んでくる。零斗はガードしているためこのままでは攻撃がまともに当たってしまう……が、しかし
明「危ない零斗っ!秘技、召喚獣足払い!」
『きゃあ!?』
明久の召喚獣の足払いで相手はバランスを崩した。
城「サンキュー明久!ーーーーよっとぉ!」
『ぐあぁっ!?』
零斗は剣で相手を押し返して吹き飛ばす。
城「くらえっ!」
そして後ろを振り向きざまにバランスを崩している相手に剣を振り下ろした。
『古典
Fクラス・城之一零斗 131点
VS
Eクラス・古河あゆみ 16点 』
大振りした剣は相手を斬り裂き大幅に点数を減らした。
『うっ、点数が……』
中「あゆみ、あなたは下がって!転校生のところは3人でいいわ!まずは吉井を倒すのよ!」
明久の点数では一撃でもまともに攻撃をくらえば戦死してしまう。まずは明久を倒してからそのあと大人数で零斗を囲んで倒す作戦のようだ。
城「明久っ!そっちに2人行ったぞ!」
明「うぅ……この人数じゃあ僕でも避けーーーー(キィンッ)っ!」
相手の頑強な大剣に明久の召喚獣は耐えられず、木刀は弾かれて教室の隅に転がった。
『これで終わりだぁ!』
武器を弾かれ丸腰になった明久の召喚獣に相手が斬りかかってくる。
城「明久っ!使え!(ポイッ)」
零斗は右手に持っている剣を明久に向かって投げた。
明「(パシッ)ーーーーくぅっ!(キィン)」
『なぁっ!?そんなのありかよっ!』
間一髪、明久は受け取った零斗の剣で攻撃を防いだ。
城「明久!木刀を取ってくるまで頑張ってそれで戦ってろ!」
明「わ、わかった!ーーーーってこれ重っ!」
木刀と重さが違うらしく明久は驚いている。
中「涼香、矢野、園村は転校生を追って!」
『『『了解!』』』
零斗の後ろをEクラスの3人の生徒が追いかけてくる。
城「追ってくるのは3人か……そういえばあそこの畳は……よし……この作戦で……」
零斗は走りながらそう呟いた。
『ま、待ちなさいよっ!』
城「待てって言われて待つ奴はいねぇよ!ーーーーよっとーーーー」
零斗はそういいながら少し黒くなっている畳を飛び越してーーーーようやく木刀の落ちているところに到着した。
そしてーーーー
城「ぁあたれぇぇーー!!」
ーーーー落ちている木刀を拾い、敵に向かって力いっばい投げた。
『うわあぁぁ!?』
投げた木刀は見事に1人の敵に突き刺さる。
『古典
Fクラス・城之一零斗 131点
VS
Eクラス・園村俊也 戦死 』
城「よし、まずは1人!次はーーーー」
『いっくわよぉ!』
『覚悟しろぉ!』
涼香、矢野と呼ばれていた生徒がそう叫びながらこちらに突撃してくる。このままでは2人から同時に攻撃を受けてしまう……しかし零斗は余裕の表情でそこに立っていた。
城「……ふっ……残念ながらそこは……」
そして敵2人はさっき零斗が飛び越えた少し黒くなっている畳を踏み込んでーーーー
バキィッ!
城「……畳が腐っている!」
『うおあぁ!?』
『きゃあぁ!?』
ーーーー盛大にこけた。
城「今だぁ!うぉおりゃぁあっ!」
零斗はこれを見逃さず敵1人の首を左手に持った剣で斬り飛ばす。
『くっクソッ!ヤバーーーー』
城「まだまだぁっ!ーーーーたぁっ!」
そして相手に考えさせる暇を与えずにもう1人の敵の胸を素早く突いた。
『古典
Fクラス・城之一零斗 131点
VS
Eクラス・ 源涼香&矢野武雄 戦死 』
城「うっしゃあ!」
なんとか3人の敵を倒した零斗はガッツポーズをとった。
鉄「(ガラガラ)0点になった戦死者は補習!」
そこに西村先生こと、鉄人がやって来た。
『い、いやよ!鬼の補習なんてっ!』
『あんなのは補習なんかじゃない!拷問だぁ!』
鉄「なにが拷問だ?大丈夫だ安心しろ、お前らの趣味は勉強、そして尊敬するのは二宮金次郎という理想的な生徒にしてやるからな。わかったら黙ってついてこい!」
『ぐあぁ!誰かっ!誰か助けてくれぇ!』
『いやだぁっ!補習室だけはっ!たっ助けーーーーイヤァァーーーーーーーー(ガラガラ)』
城「………………(ガクガクブルブル)」
ヤバい、怖すぎて体の震えが止まらない。
『な、中林!矢野たちが倒されたぞ!』
中「う、嘘でしょ?!1人で一気に3人も倒すなんて!」
Eクラスの生徒たちは一気に3人も倒されたせいで動揺している。
明「余所見してたら危ないよっ!はぁっ!」
『あっ!?』
『古典
Fクラス・吉井明久 24点 』
VS
Eクラス・古河あゆみ 戦死 』
明久はEクラスが動揺しているスキに相手1人を斬り倒した。
城「明久!大丈夫か?」
そこに零斗が駆け寄る。
明「零斗!やっと来てーーーー」
『調子に乗るなよぉっ!』
城「明久っ、後ろだ!ーーーーさせるかぁっ!」
明「ーーーーえ?」
零斗は明久と敵の間に割り込み相手の振り下ろしてきた剣を受け止めようとするがーーーー
城「くぅっ!」
ーーーー無理な体勢で受け止めようとしたので力負けしてしまいそのまま斬られてしまう。
『古典
Fクラス・城之一零斗 83点
VS
Eクラス・野々村啓太 77点 』
まともに攻撃が当たってしまい零斗の点数が大幅に減る。
中「今よっ!くらいなさい!」
更にそこに中林の召喚獣が追撃とばかりにバットを零斗と明久に振り回してくる。
城「(これは明久の点数では耐えられないっ!)明久ぁっ!(バッ)」
明「ちょ、ちょっと零ーーーーうわぁっ!?」
2人の召喚獣はバットで吹き飛ばされた。
『古典
Fクラス・城之一零斗&吉井明久 37点&9点
VS
Eクラス・中林宏美 84点 』
明「うぅ、体が痛い……ってあれ?何で僕、戦死してないの?」
城「俺がかばったからだよ。まあそのせいで俺がすっげぇダメージ受けてるけどな」
明「ご、ごめん零斗!僕のせいで……」
城「別に謝んなくてもいいぞ?お前には雄二の身代わりっていう仕事があるからな。ここで戦死してもらっちゃこまる」
明「…………」
明久は謝ったことを後悔した。
雄「……よし、そろそろだな…………」
今まで黙って零斗たちの戦いをみていた雄二がいきなり立ち上がった。
中「あら、あなたも召喚するのかしら、Fクラス代表さん?」
雄「いや、俺は召喚しないぞ。その必要は無いからな」
中「その必要は無いって……やっぱりあなたもバカなのね」
中林は雄二を蔑むような目で見る。
明「雄二どうするの!?このままじゃあ負けちゃうよっ!?」
城「雄二ー、俺はお前を信じてるぞー(棒)」
雄「明久はとりあえず落ち着け。そして城之一は本当に俺を信じてるのか?」
城「当たり前だろー、信じてるに決まってるだろー(棒)」
雄「……明久、この戦争が終わったらペンチを持ってきてーーーー」
城「お願いだ、お願いだからペンチはやめてくれ」
ペンチで一体何をするつもりなのだろうか。
雄「そうか?じゃあスタンガンでーーーー」
城「まて、何でお前はそんな物騒なものを持っているんだ」
雄「俺の幼馴染みから没収したものがある」
お前の幼馴染みは一体何者なんだ。
中「……はぁ……もうあなたたちとは付き合っていられないわ……じゃあそろそろ終わりにーーーー」
雄「そう言えば……あとひとつだけ作戦を考えていたな」
雄二が何かを思い出したのかそんなことを言った。
中「ふんっ、どうせしょうもない作戦でしょ?」
雄「いや、これはマジな作戦だぞ?……その作戦のために時間稼ぎをしたんだからな」
城・明・中『時間稼ぎ?』
雄二の言葉に中林だけでなく味方の零斗と明久も疑問を抱いた。
城「……時間稼ぎ……待てよ……そういえば…………そういうことか!」
零斗は何かに気づいたらしい。
明「ちょっと雄二、作戦って一体なんなの?聞いてないよ!」
雄「よく考えろよ明久、Fクラスで戦死していない奴は俺たち以外にまだいるだろう?」
明「まだ戦死していない人なんて…………あっ!」
ようやく明久も気づいた。
雄「……まったく……やっと気づいたか…………当たりだ明久、まだ戦死していないのはーーーー」
姫「(ガラガラ)お、遅くなってすいませんっ!」
雄「ーーーー開戦からずっと回復試験を受けていた姫路だ」
Fクラスに回復試験を終えた姫路が息を荒くして入ってきた。どうやら彼女はここまで走ってきたみたいだ。
中「あなたは姫路さん……どうしたの?ここはFクラスだけど?」
姫「え、えっと……その……実は私Fクラスなんです……」
中「えぇっ!?な、なんで学年次席の姫路さんがFクラスに!?」
そりゃまあ、1年生の時の学年次席がFクラスに所属していたら驚くだろう。
雄「姫路は振り分け試験の時、途中退席してしまって無得点扱いでFクラスになっちまったんだよ。そこで姫路の回復試験が終わるまで時間稼ぎをしてそれが終わったらEクラスに攻めようと思っていたんだがな……ま、その必要はもう無いか……よし姫路!よろしく頼むぞ !」
姫「はい!試験召喚獣召喚、
魔方陣が展開され召喚獣が召喚される。
『古典
Fクラス・姫路瑞希 407点 』
『な、なんだあの点数は!?』
『私たちの点数の5倍はあるわよ!?』
『召喚獣の装備もすごく強そうじゃない!?』
姫路の点数にEクラスの生徒たちが驚愕する。それもそうだ、400点以上をとる生徒なんてこの学年に10人いるかいないかの人数なのだから 。
城「俺たちの点数とは次元が違うな……」
明「それにあの装備……僕の召喚獣とは天と地程の差だよ……」
姫路の召喚獣は西洋鎧を身に付けており、手には背丈の2倍はある大きな剣を持っている。
明「……あれ?姫路さんの召喚獣って綺麗な腕輪をつけているんね」
姫「はい、古典は得意な科目なんです」
明久が言った通り他の召喚獣と違って姫路の召喚獣は茜色をした綺麗な腕輪をつけていた。
明「え?得意な科目のときは召喚獣に腕輪が装備されるの?」
城「はぁ……まったく……その科目で400点以上を取った生徒は成績優秀者として腕輪を装備されるんだよ明久」
明「へー、そうなんだ!知らなかったよ!」
雄「なんで転校生の城之一が知ってて1年生からこの学園にいるお前が知らないんだよ……」
城「……はぁ……まぁ明久(バカ)だから仕方ないか……」
明「……あれ?……今、零斗が僕のことをバカにしたような気が……」
明久は結構勘が鋭いみたいだ。
中「う、腕輪ですって!?私達が勝てるはずないじゃない!」
姫「それじゃあいきます!」
中「く、くるわよっ!みんな避けーーーー」
姫「『熱線』!」
キュボッ!
姫路がそう言うと前に突き出した左手から巨大な炎の光線が放たれた。そしてそれはEクラスの生徒たちの召喚獣を瞬く間に貫通した。
『古典
Fクラス・姫路瑞希 357点
VS
Eクラス生徒×6人 戦死 』
『そ、そんなぁ!』
『な、なんて強さなの!』
『補習は嫌だぁっ!』
Eクラスの生徒達が補習室に連れていかれる。
城「さっき俺達が苦戦していた敵を一瞬で倒しちまったな……」
明「うわっ、姫路さん強すぎ!」
雄「なるほど、やはり腕輪を使うと点数が結構減るのか……」
腕輪の力はとても強いが、使うと自分の点数が大きく減ってしまうのが欠点だ。
中「い、一気に6人も倒すなんて強すぎるわよ!」
さっきの熱線をギリギリで避けた中林がそう嘆いた。
姫「それじゃあこれも勝負なので……ごめんなさいっ!」
姫路の召喚獣が中林の召喚獣を大剣で一刀両断する。
『古典
Fクラス・姫路瑞希 357点 』
VS
Eクラス・中林宏美 戦死 』
中「そ、そんな……(ガクッ)」
城・明・雄『っしゃあぁ!!!』
3人はそう叫びながら腕を高く掲げた。
……かくしてFクラスVSEクラスの試召戦争はFクラスの勝利で幕を閉じた……
雄「Eクラスと設備の交換はしないぞ?」
全『『『『えぇっ!?』』』』
Fクラスにいる全員が驚く…………と、言ってもFクラスには零斗、明久、雄二、姫路、島田、秀吉、ムッツリーニ、それにEクラス代表の中林の8名しかいないのだが。……ちなみに他のFクラス、Eクラスの生徒は雄二と中林が「今回の試召戦争の話し合いをするだけだから帰っていい」と言ったら全員さっさと帰ってしまった。Eクラスの生徒は部活に行き、Fクラスの生徒は今日の祝杯をあげるためにファミレスにでも行ったのだろう。
明「な、なんでさ雄二!せっかく試召戦争に勝ったのに!」
明久はみんなが思っていることを雄二に問う。
雄「あくまでも俺たちの最終目標はAクラスだからな、別に設備の交換はしなくていいだろう……それにモチベーションが下がるのは避けたいからな」
秀「確かにそうじゃの、ここでEクラスと設備を交換したらこの後の試召戦争に反対する者が出る可能性があるからのぉ」
城「そうなったら厄介だな……」
島「そうね、設備は交換しない方がいいわね」
ム「…………(コクコク)」
4人は雄二の意見に賛同する。
明「で、でも…………姫路さんはいいの?」
姫「はい、私も大丈夫です…………それに……私、このクラスが好きですから!」
姫路は満面の笑みでそう言った。
明「あうぅ……姫路さんがそう言うなら……」
雄「よし、決まりだな。じゃあそういうことでいいか中林?」
雄二が取りあえず中林に尋ねる。
中「……本当にいいの?」
雄「あぁ、皆もそう言ってるしな」
中「……分かったわ、ありがとう……」
そう言って中林が立ち上がるがーーーー
城「…………」
中「………あ………」
ーーーー中林の前に零斗が少し怒ったような表情で立ち塞がった。
中「……そ……その……ごめんない、バカにして……」
中林は戦争中にFクラスをバカにしたことを謝った。
城「……はぁ……俺も大人げなかったな、こんなことで怒っちまって……俺こそすまなかった、許してくれ(ポンポン)」
そういって零斗は笑顔で優しく中林の頭をなでた。
中「っ!?///……え、えっと……その…… 本当にごめんなさいっ///」
そして中林は何故か赤面した。
城「……ん?顔赤いけど大丈夫か?」
中「大丈夫よこれぐらい!/// Aクラスに絶対勝ってよね!じゃあねっ!///(ガラガラ)」
そういって中林は足早にFクラスの教室を出ていった。
城「……どうしたんだよあいつ?」
秀「……まったくお主は……キザじゃのぉ……」
ム「…………無自覚なのがすごい……」
城「はぁ?キザとか無自覚って何がだよ?」
2人が何の話をしているのかわからない零斗は首をかしげた。
明「まったく~、零斗は鈍感だなぁ♪」
城「…………」
明「……あれ?零斗どうしたの?」
明久の言葉に何故か零斗は黙ってしまった。
城「……うぅっ……グスッ………明久に鈍感って言われるなんて……俺はもう生きていけないっ!(バッ)」
零斗は泣きながら窓から飛び降りようとする。ちなみにここは三階だ、飛び降りたら大変なことになるだろう。
雄「まてっ!はやまるな城之一!」
姫「城之一君の気持ちはわかります!でも飛び降りるのはダメですっ!」
島「確かに吉井に鈍感なんて言われたら死にたくなるのも当然よねっ!」
城「くそぉっ!はなせぇっ!俺はもうダメなんだぁ!」
雄二、姫路、島田の3人が窓から飛び降りようとする零斗を必死に止める。
明「ちょっと!?なんで零斗は窓から飛び降りようとーーーー」
秀「あ、明久!取り敢えず零斗に謝るのじゃ!」
ム「…………はやくっ……謝れっ……!」
明「えぇ!?……零斗!なんかよくわからないけどごめんっ!」
城「ーーーーはっ!……お、俺は何を……」
明久が謝ると暴走していた零斗が正気を取り戻した。
雄「まったく……大丈夫か城之一?」
城「あぁ、すまない……危うく命を落とすところだった……」
島「吉井!あんなこと言ったらダメじゃないの!アンタも人のこと言えないんだから!」
秀「そうじゃぞ明久!もしもFクラスの皆にあんなことを言ってしまったらお主は大変なことになるぞい!」
ム「……死刑確定」
明「僕の命にかかわることなの!?き、気をつけるよ!」
明久は他の人に鈍感と言わないことを心の中で固く誓った。
雄「……まあ今日はみんなよく頑張ったな。明日も試召戦争を他のクラスに仕掛けるつもりだ、だから今日はゆっくり休んでくれ」
城「明日も試召戦争か……みんな頑張っていこうぜ!」
明「そうだね!明日も頑張って勝って……狙うはAクラスの設備だ!」
全『『『『おー!!!』』』』
明日に向けてみんなが気合いを入れた。
雄「よし、最後に何か質問はあるか?」
姫「……あ、あの……質問ではないんですけど……坂本君……少し聞きたいことがあるんです……」
姫路は少し恥ずかしがりながら雄二にそう言った。
雄「ん?……さては明久のことか…………そうか、じゃあ廊下で話すか」
姫「は、はい……」
そして2人は廊下に出ていった。
明「……なんか姫路さんと雄二が楽しく話してるな……それに姫路さんはなんか顔を真っ赤にしているし……はぁ……やっぱり姫路さんは雄二のことが……」
城「……明久……お前って奴は……全然わかってないな……」
明「え?全然わかってないって何が??」
明久は首をかしげる。
城「じゃあヒントをやるよ。お前は誰のためにこの試召戦争をしているんだ?」
明「だ、誰のためにって……もちろんこのFクラスにいるたった一人の女子のか弱い姫路さんをAクラスの設備に右足の膝の関節に今まで感じたことのない壮絶な痛みがぁっ!」
島「ふざけないでよ吉井!Fクラスの女子は一人じゃないわよっ!」
城「うっわ……すげぇ早技!」
秀「さすが島田じゃのぉ。あれは膝十字固めじゃろうか?」
ム「………床に倒して技を決めるまで0.83秒」
3人は島田が明久に膝十字固めをきめている光景を冷静に見ていた。どうやらもう慣れたらしい。
明「あぁっ!右足が引きちぎれるぅっ!」
島「……瑞希のためって何よ……だったらウチだって…………吉井!ウチの言うことを聞いたらやめてあげるわよ!」
明「わ、わかったから!何でも言うことを聞くからっ!」
島「それじゃあ呼び方から変えましょうか、ウチは吉井のことをアキって呼ぶから吉井はウチのことを美波って呼ぶように!」
明「み、美波!これでいい?」
島「OK!それじゃあ次は……明後日、駅前の『ラ・ペディス』でクレープ食べたいなー♪」
明「そ、そんなぁ!僕の食費がーーーーぐあぁっ!わかりましたっ!奢らせていただきますっ!」
島「よし……それじゃあ最後にーーーー」
明「まだあるのぉっ!?」
島「こ、これで最後よ……えっとねアキ……その…………ウチのこと愛してるって言ってみてっ!/////」
島田が恥ずかしがりながらそう言った。
城「おぉ!島田はまた大きく出たな!」
秀「ほぉ、明久はどうするのかのぉ?」
ム「……見えそうでっ……見えないっ!(パシャパシャ)」
零斗と秀吉は島田の大胆さに驚き、ムッツリーニは島田のスカートの中をカメラで写そうと必死にシャッターを切っている。
明「(そ、それならっ!)ウチのこと愛してるって言ってぇ!!!」
島「…………」
島田が押し黙る。
城「……終わったな……」
秀「……終わったのぉ……」
ム「……さらば明久……」
3人は何故か手を合わせて合掌した。
島「アキのバカァっ!地獄に落ちなさいっ!」
明「痛い痛い痛いっ!右膝の関節がぁ!もうこれ以上やったらぁっーーーーぐおぁっ!」
ポキッ
あ、なんか変な音が。
明「…………(ピクピク)」
秀「……まったく……やり過ぎじゃぞ島田……」
島「ふんっ!アキが悪いんだからねっ!」
秀「……はぁ……ムッツリーニ、ちと手伝ってくれぬかの?」
ム「……承知」
ムッツリーニはそう言うと明久の右足の太ももを押さえた。それに対し秀吉は明久の右足の足首を掴む。
秀「それじゃいくかの……ふんっ!」
ゴキッ
そして秀吉は力いっぱい足首を押し、明久の関節を入れ直した。
秀「明久、大丈夫かの?」
ム「……大丈夫か明久」
明「うぅ、2人ともありがとう……」
城「……なぁ、お前ら……関節をもとに戻すとき妙に手慣れてなかったか?」
秀「まあこれが日課になっとるからのぉ」
ム「……日常茶飯事……週に3回位ある」
城「…………」
明久の関節を入れ直すのが日課になっているなんていろいろとおかしいと思うのだが。
雄「おいおい、また島田に関節をはずされたのか明久?」
そこに話を終えた雄二と姫路が戻ってきた。
明「うぅ、そうなんだよ……また島田さんがーーーー」
島「(ギラッ!)」
明「……あぅ……ごめん美波……」
明久は島田の名前を慌てて言い直した。
姫「……なんだか2人とも随分と仲良くなっていますね……」
城・明『え?これで??』
零斗と明久は2人揃って姫路につっこんだ。
雄「んじゃ、そろそろーーーー」
「(ガラガラ)入るわよ」
ーーーー帰るか、と雄二が言おうとしたところで誰かがFクラスに入ってきた。
零「ん?……優子じゃねぇか!」
優「あら、城之一じゃないの」
入ってきたのは朝、零斗が一緒に登校してきたAクラスの木下優子だった。
明「あ、あれ?秀吉が2人??」
秀「ちがうのじゃ明久、そっちはわしの双子の姉上じゃ」
明「あぁ!だからこんなにそっくりなんだね!」
明久はポンッと手をついて納得した。
秀「……それより城之一よ、そちは姉上と面識があるのかの?」
城「ああ、今日の朝……いろいろとあってな……」
秀「???」
何があったのかは絶対に言えないが。
優「……それでEクラス戦はどうだったの?」
城「結構ギリギリだったがな、まあ姫路のおかげでなんとか勝てたよ」
優「それは良かったわね…………代表の予想どうりね……」
優子がブツブツと何か呟いた。
雄「……それでAクラスのアンタがFクラスに何の用だ?」
優「……私はAクラスの大使としてここに来ました」
島「えぇっ!た、大使ですって!?」
明「そ、それってまさか……」
優「そう、そのまさかよ……」
そして優子は一呼吸おいてこう言った。
優「私たちAクラスはあなたたちFクラスに宣戦布告します!」
『『『『え、ええぇーーっ!!!』』』』
ここにいるFクラスの生徒たちがみんな驚く
………………1人を除いては………………
雄「……翔子の差金か…………ふっ……受けてたとうじゃねぇか……」
そう言って雄二は何故か楽しそうにフッと笑った。
無事にEクラス戦が終わりました。
今回はなんと約9000文字と長くなってしまいました。
第1問では1500文字位だったのに……バランス悪くてすいません……