銀河異世碌~その青年、音紡ぎの宇宙刑事につき 作:カオスサイン
EPⅠ「任命」
Side鋼矢
「自己紹介が遅れてすまないね、私は銀河連邦警察武装課所属の野村 郷だ。
こっちは娘の亜梨那だ」
「よ、よろしく…」
「こ、此方こそよろしく俺は音羽上 鋼矢です」
「鋼矢君か、先程も言ったが私と一緒に来てもらいたいのだ。
亜梨那は先に家に帰って母さんに私は遅くなると伝えておいといてくれ。
それととびっきりの御馳走を用意しといてくれともな」
「分かりました」
俺が成り行きで助けた親子はどうやら警察の人だった。
娘さんの亜梨那さんは父親である郷さんに言われて帰っていった。
「さてと、ネガエモルギア襲撃犯の身柄を引き渡して報告がてら向かわねばな」
「はあ…」
俺が捕縛した襲撃犯は迎えに来た人達に引き渡され、俺は郷さんにある場所へと連れて行かれた。
其処は巨大な母艦だった。
俺は郷さんの案内を受けて母艦内のある部屋の前まで向かった。
「野村です、件の事でお話が」
「入りたまえ」
郷さんが入室許可を得て通される。
其処には貫禄のある初老の人が座っていた。
「やあ、そっちの君が新たに開発されたギャバンシステムを纏い見事襲撃者を撃退した青年か。
私はこの銀河連邦警察地球支部保安局長のカレル・コム・ウィギレスだ」
「ど、どうも…」
保安局長と名乗ってきたカレルさんは神妙な顔をしながらこう言ってきた。
「君が無断使用したギャバンシステムについてなのだが…このまま正式な使用者としてどうか我々の協力者となってほしいのだよ」
「え?」
十中八句、お説教を受けるのかとも思っていたらそんな言を言われたのだ。
「良いんですか?俺、今迄只の一般人だったんすけど…」
「それについては既に戦闘データの方も閲覧させてもらった。
あれ程の戦闘センスといい申し分ない、ギャバンシステムをまともに扱う事が可能なのは限られた者だけなのだ…どうか地球の人々のひいては宇宙全体の平和と幸福を守る為に君の力を是非とも貸してはくれないだろうか?」
そういえばあれが出来る人間って限られているんだっけか…。
「話は分かりました。
ですが俺は縛られるのは嫌いです」
「分かっているよ、お願いしているのは此方なのだからな。
君の行動に不便をきたさないように私の権限で特別な物を発行しておいた。
受け取ってくれたまえ」
「これは…」
局長さんから手渡された物は手帳の様なアイテムだった。
「その銀河連邦警察手帳は身分証の他にギャバンシステムのシステムロックを解除させる機能もある。
くれぐれも紛失には注意を払ってくれ
それでは新たな宇宙刑事として健闘を祈る!」
「は、はい!」
正式な認定を受けた事で俺は臨時的な宇宙刑事として行動出来るようになったのだ。
「では、鋼矢君が正式認定を受けたお祝いとして我が家に招待するとしよう!」
「あ、ありがとうございます!」
郷さんにそう言われ俺は招待パーティーを受けるのだった。