銀河異世碌~その青年、音紡ぎの宇宙刑事につき   作:カオスサイン

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EPⅡ「宇宙刑事、異世界に立つ」

Side鋼矢

臨時的に宇宙刑事として正式に任命を受けた俺は退学届け出を提出し従事する事にした。

「鋼矢さん!」

「あれ?亜梨那ちゃんがどうして?」

「父に鋼矢さんのサポートオペレーターをと」

「そういう事か、ならよろしく頼むよ!」

「はい!」

どうやら亜梨那さんは休学して俺のサポートに回る事となったみたいだ。

「早速なのですが以前からいくつかのある未確認の次元領域にてエモルギア反応の観測が確認されています。

対応にあたって下さい」

どうやら宇宙刑事の中でも特別な次元超越が可能な者が指折り数えるぐらいしかいなく未だに対応に着手する事が出来ていない所謂異世界にも犯罪組織の者の手によって不正に持ち込まれたもの、未確認のエモルギアが存在しているらしい。

その数少ない次元超越能力も俺は保持していた。

「よっし!」

俺は銀警から与えられた専用仕様であるジマンゲーダーESRに搭乗し示されたポイントへ次元超越を開始した。

「着いたか!」

次元超越を終えジマンゲーダーを迷彩で隠し降り立つ。

「さてとどんな世界なのか…」

どんな異世界であるのか調査に乗り出し歩を進めようとしていたその時だった。

ドーン!

「!?」

物凄い轟音が響き渡り俺は驚く。

「一体何が…アレは!?…」

俺はその音が聞こえてきた街の方角を見た。

するとそこでは激しい戦闘が勃発していた。

「こいつは…もしかしてクーデターか!?だが戦っている兵士達の様子が何処か違和感が有るような…真逆!?…」

戦闘を行っている黒ずくめの何人かに違和感を感じた俺は支給されていたエモルギアを取り出す。

「ひとまずこれで!」

『ヒソウエモーショナルバースト』

「「う…」」

悲哀のエモルギーを散布し戦っている者達の戦意を削ぐ。

「何だ!?どうしたのだお前達!?戦え!我等の敵を打ち倒すのだ!」

そこで唯一怪しげなおっさんがそんな事を言っていた。

強い感情を持っているとエモルギーは抵抗されちまうか…だがな

「おかげで見つかったようだな、間抜けの愚か者がな!」

「き、貴様何者だ!?」

「おっと!」

「ぐお!?…」

ギャバリオンロッキングトリガーの弾丸で怪しいおっさんの振るってきた杖を弾き飛ばす。

「エモルギア絡みではないようだがこのまま黙って見過ごす事など出来ないな。

さあ吐いてもらおうか一体何を企てていたのかをな」

銀警手帳を見せながら俺は問いかける。

「く、糞!?…」

「おっと動くんじゃねえぞ!」

トリガーをおっさんの足元スレスレに撃ち尋問する。

どうやらおっさんはこの国の転覆を企む犯罪組織の一員だった。

穏健派の人達を洗脳魔法で操り無理矢理戦わせていたという事も自白した。

「わ、我々が捕まった所で賛同してくれた新たなる勇者PTが必ず愚かなる国王を断罪してくれるわあ!」

「なんだと!?」

怪しいおっさんからそんな事を言われ俺達は驚く。

どうやら世代変わりした勇者PTが犯罪組織を都合良く利用して国家転覆を企てているようなのだ。

トンデモねえ話だ…犯罪組織を利用し無関係の人を害するような輩が国王よりも善人の筈がねえ!

「銀警の権限を以て介入する!」

俺は城へと飛び込み散策する。

「ぎゃあああ!?」

「むっ!?あの部屋からか!」

悲鳴が聞こえその方向へ急ぐ。

「一体何事です!?」

一足先に駆けつけてきた兵士らが部屋に入る。

俺は気配を消しながら中の様子を見る。

其処には斬られた中年の男性と如何にも怪しさしかないやさ男が居た。

「賊が突然侵入してきてリヒトさんが…」

「き、騎士団長!?…」

どうやら斬られた男性は団長さんらしく慌てて兵士達が駆け寄ったまでは良いが…

「不味い!?…」

俺はそこで奴が騒動を仕組んだ一味であることを直感し直後にやさ男が剣を構え背後ががら空きな兵士達にその凶刃を振り下ろそうとしていた。

「なっ!?…」

俺はトリガーを撃ちやさ男の剣を弾き飛ばした。

「何だ!?」

「セレス様!?賊か!」

「賊はその男だぜ」

異変に気が付いた兵士達が俺に剣を向けてくるが俺はそう言い放つ。

「何!?…」

「その男の剣を見てみなよ、その血が付いた剣がなによりの証拠だ…アンタ達も命を脅かされそうになっていたんだぞ」

「そんな!?…どうして勇者PTのセレス様が団長を!?…」

「…」

兵士に問いかけられたセレスと呼ばれたやさ男は何も答えようとはしない。

「言い逃れしようとしても無駄だ…アンタと関わっていた犯罪組織との計画の証拠も此処に有るんでな。

どうせこんな事仕出かした理由も大層なものじゃないだろう…勇者なんて呼ばれて分不相応な野望でも抱いたか」

「どうやら煩い身の程知らずが増えたようですね…そうその通り!この惨状を引き起こしたのは他でもないこの僕ですよ!

全ては腐った国を根本から変える為!」

セレスは開き直ったかのように笑う。

「身の程知らずはテメエ等の方だ!

腐敗を根本から変える?支配したいだけの間違いだろ!」

「先程から煩いですねえ…では少しばかり本気を出させてもらいましょうか!」

セレスは痺れをきらし俺に襲いかかってくるが容易く回避する。

「そんなものか」

「くっ!?…僕の剣撃を!?」

「不意打ちしか出来ねえ奴がどこにそんな自身持ってるんだか…世界を紡ぐ音の乱れを修正しよう」

未だに喚き散らす野郎に俺はトリガーを再度構える。

<シンギー>

「蒸着!」

『シンギー アクティベート』

「「!?」」

蒸着、それはギャバンシステム発動のコマンドだ。

では再度蒸着プロセスをみてみよう。

コマンドを受けてエモルギアに内包されたエモルギーとトリガー内のギャバリオン粒子が反応、コンバットスーツへと変換され蒸着は完了するのだ! その間正に0.1秒

「とうーっ!」

異世界に宇宙刑事が降り立った。

 

 

 

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