とあるコーヒー専門のカフェ   作:/Null

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優雅たれ

私は自称この店の常連客。お昼時なのに相変わらず人はおらず、珍しくくだんの少女も来る気配はない。

 

───ので、自然と話題は少女の話へ。

 

話を聞くにどうやら最近も来ていて、相変わらず空回りしているらしい。どう考えても前の店主の言葉が原因だと思うが、それを指摘するのは野暮であろう。

 

まぁ表情には出さまいとはするが、嬉しさを隠しきれていないこの店主を見れば、あの少女が通い、そして空回るのも無理はない事ではある。

 

そんな折、ふと目線を落とすとカウンターの中チケットが一枚。

 

書いてあるのは聖グロリアーナ女学院と...あとの文字は見えなかったが、戦車道の試合のチケットのようである。

 

「実は、あの子から招待を受けまして。来週はお休みさせていただきます」

 

もうそんなに進んでいたとは...。最近の恋愛は戦車道でいう、電撃戦。なのだろうか。

 

そう感嘆しつつ、お祝いの言葉を店主に伝えると、

 

「そんなんじゃないです。ただ誘われただけですよ」

 

と、言われてしまった。

 

しかし、チケットに書かれているのは関係者用の席で、どう考えても特別待遇なのは間違いないのである。

 

 

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「いかなる時も優雅たれ」

 

「いや、間違ってコーヒー飲むのは浮かれすぎだと思うわ」

 

「ゴフッ」

 

「きたなっ!」

 

「アッサム様。ダージリン様は浮かれているのもそうですが、ついに意中の殿方が来てくださって緊張しているんですよ」

 

「ゴフッ!」

 

「見てたらわかるわよ。というか、ダージリン。間違いにしろ、じゃないにしろコーヒー飲むなら飲み慣れてから飲みなさいよ。苦いの無理して飲むからそうなるんでしょ」

 

「ゴフッ!!」

 

「だから!!!」

 

 

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◯◯◯「隊長」

 

△△「ん?なんだ?」

 

◯◯◯「先程、聖グロのテントの中でコーヒーのドリッパーを見つけてしまったのですが...。しかも結構良さそうなの」

 

△△「確かに、らしくもなくいい香りがしたな。大方、いい豆を使っているのだろう」

 

◯◯◯「最初は我々への心遣いかと思いましたが、出てきたの結構紅茶でしたし...。もしかして聖グロの中で革命でもおこってるんじゃ...?」

 

△△「だったら今日の試合も出場してないだろう」

 

◯◯◯「で、ですよね」

 

△△「聖グロの隊長の中で何か変わった事でもあったんじゃないか?あいつのカップにしかコーヒーは入ってなかったようだしな」

 

◯◯◯「さ、流石隊長。よく見てますね」

 

△△「たまたまだ。というかどう見ても挙動がおかしかったからな」

 

◯◯◯「確かに...。誰か意中の人が観に来るような───あっ。そういえば今朝、暇だから視察がてらあいつが試合観にくるって言っ「なにっ!1番重要な事じゃないか!早くテントに戻るぞ!兄さんのコーヒーが飲みたい!」...てました」

 

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実は同じ世界線
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