シーモンスは気立ての優しい怪獣
だが、シーモンスが海を渡る時は気をつけろ。
恐ろしい事が起こる
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・夢とロマンの物語6・
早朝6時
朝日に照らされた海がキラキラと宝石のように輝く
船に乗った漁師達が慣れた手つきで作業を続けている
その時、魚群探知機に異常な反応が示される
1人の漁師が異変感じたその瞬間、船は大きく揺らぎ、海面から大きな角を携えた巨大生物が出現
海水を浴び、海に転落する者もいる中、最初に異変を感じた男だけが、ツノを光らせる巨大生物の姿を目撃していた
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『絵鈴…』
「…テオ?」
微睡みの中、目を開く
夢の世界でいつも出会う光の球ではなく、絵鈴と共に融合した際のテオの本来の姿
光溢れる世界で眠っていた絵鈴の足元に立ち、見下ろしている
「ひょっとして、怪獣が出たの…?…大変、行かなくちゃ」
『絵鈴。…今の僕たちでは、とても勝てない』
「何弱気なこと言ってるのよ…!私だって、本当はいつも死ぬほど怖い…けど、でも、それでもいつも、二人で頑張ってきたじゃない」
『分かりました。絵鈴…』
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自室で目が覚めた絵鈴
輝くテオクリスターを握りしめ、胸に当てる
「お願い…テオ…!怖いけど、やらなくちゃいけない…戦えるのは…私達だけなの…勇気を…ひとつに…」
絵鈴の言葉に頷くように、クリスタルが青く輝いた
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夜明けの空に閃光、テオと絵鈴が1つに重なり、巨人となって現れる
伊豆諸島 黒潮島の町は、黒い水の塊に呑まれかけていた
『ハァッ!』
テオは無数の命が溶け込むドス黒い水底へ飛沫を立てて降り立つ
《なんてこと…!これも、怪獣の仕業なの…!?》
太腿まで浸かる冷たい水の感触を二次的に味わいながら、絵鈴はその光景に絶句した
周囲を警戒するテオに、正面から巨大怪獣が襲いかかる
『グァッ!?』
ツノと赤い目を光らせる巨大怪獣は、相対するだけで今まで戦ってきた怪獣と決定的に違うと感じさせた
-津波怪獣シーモンス-
絵画が三次元空間に無理やりねじ込まれたかのような違和感はなく、シーモンスは明らかに生物らしさを持っていた
前脚を殴り付けるようにテオにぶつけるシーモンス
テオは水飛沫をあげながら獰猛なシーモンスと格闘する
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その間も、黒い水の塊は無情にも家を、人を、生き物を流しながら呑み込んでいく
ジワジワとそれでいて力強く、車や家屋さえも押し流されていく
ヘドロが混じった黒く重たい水はテオの体力を奪い、狂暴なシーモンスはテオを殺す事だけを目的に、噛み付き、殴り、体当たりを繰り出してくる
《テオ!目玉怪獣を打ち破ったあの技を使いましょう!》
絵鈴の掛け声に頷き、テオは左手でシーモンスを押さえながら胸のクリスタルに手を当てる
『ハァ…!』
クリスタルとテオの全身が青緑に発光、テオさえ心決まれば、絵鈴はいつだって準備は出来ている
『テアァッ!』
《えいやァッ!》
テオと絵鈴が同時に叫び、光の矢を右手から放つ
シーモンスの顎に命中するも、致命傷には至らない
『クッ…!』
《まだ、まだ…!私達が頑張らないと……!》
2人は再度、胸のクリスタルに手を当てる
今度は紫の光が全身を包む
テオ、後ろに跳びながら光輪を放つ
光輪を受けたシーモンスは、右眼に深い傷を負った
だが、止まらない。それどころか、手負いにしただけで、むしろ怪獣を暴れさせる結果になった
《もう力が……!》
2人のクリスタルが赤く点滅し、警告音を放つ
『絵鈴…諦めてはならない…君にはまだ……教わりたい言葉が、たくさんある…!』
シーモンスのツノが光る度に、黒い津波は水位の上昇を続ける
《諦めなんか……しない!ビッグバンテオナックル!》
『シュゥワッ!デアァァッ!!』
跳躍し、6000℃の炎を纏った拳をシーモンスの頭部に叩き付ける
見事、ツノがへし折れて、シーモンスはその目を閉じる
途端、津波は勢いを失い、上昇が止まる
守れなかった
2人の無念は、胸の光が消えたとしても、その場に残り続けた
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次回、最終回です
バンダイより新発売の変身アイテムDXテオクリスターをプレゼントとして頂いたことで、より一層、物語のイメージが深みを増しています
最終回
それは、物語の終わりを意味します
最終回
それは、ヒーローとの別れ
最終回
それは、新たな物語の第0話
次回、最終話。お楽しみに