2人の最後の敵は……?
謎の男女との決着は……?
別れはまた出会う為にある……
【夢とロマンの物語】
最後の最後まで、楽しんでください
・夢とロマンの物語7・
絵鈴は赤い光に包まれていた
とても温かい
眠りの中、絵鈴はテオとの想い出を巡っていた
戦いの日々ではなく、
備忘録にさえ書ききれない数の交わした会話、教えた言葉
地球の文化、景色を巡る旅
光に包まれ眠る絵鈴の目の端から、涙が零れる
『絵鈴、眼を開くのです』
テオの声
絵鈴は安心して眼を開ける
「テオ、おはよう…?でも、まだ眠いの」
『まさかこんなにも完璧に同化してしまうとは思いませんでした。……大変なことに巻き込んでしまいました。ごめんなさい、絵鈴』
絵鈴の目の前に立つテオのクリスタルは、本来の青ではなく、赤く点灯していた
「あやまらないで、テオ。私とあなたは一心同体、でしょ」
『短い時間だったけど、僕は君と過ごしてきた濃密な時間を、この命果てるまで、大切に胸にしまっておきたい』
「……テオ?」
『"ありがとう"……絵鈴が最初に教えてくれた言葉、だったね
絵鈴、小さく、柔らかく、か弱い、その体で、大きくて力強い体を持つ僕を支えてくれて、ありがとう。
…そして、さようなら』
「テオ?…、テオ!だめ!待って!いかないで!…さようならなんて言葉……教えた覚えないわ!」
立ち上がって手を伸ばす
しかし、テオの意識は、どこか遠くへと消えてしまった
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「…テオ。」
自室で目覚める
いつもと変わらない景色
ただひとつ違うのは、胸にぽっかりと穴が空いてしまったようだ
【地震です。強い揺れに警戒してください。地震です。強い揺れに警戒してください 緊急地震速報です 強い揺れに警戒してください】
スマホがアラートと共に叫ぶ
そこから間もなくして、大きな揺れが自宅のアパートを襲う
「ッ……!きゃッ!」
棚は倒れ、照明が揺れる
絵鈴は、自分の姿勢を保つので精一杯だった
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謎の男女が暮らす家も、地震の影響を受けていた
「おかしいな?伝説の怪獣はこないだウルトラマンが倒しちゃったハズなんだけど」
実験器具や書物が散らばることさえ気にしない和装の男
「っ……ただの大地震じゃないの……?」
乱れた髪を直しながら洋装の女が現れる
「うーん。いや、それが不可解で……どうにもこんな大地震が起きるような規模の活断層が存在しない場所が震源地みたいなんだよね」
男は常時、収集されるデータをまとめて表示するPCモニターをチェックする
「もしかして?…いや、ひょっとして……?」
男は慌てて、ちらばった書物を探し、目当ての1冊を手に取り、雑にページを捲る
「ねぇどうしたの?取り乱しちゃって。あなたらしくない」
男は目的のページをしばらく睨み、そして、笑い出した
「はははは!いやぁ、実に傑作だ!すごいことだよこれは。いやね、僕がこないだ津波を引き起こす怪獣を出したじゃない。シーモンスとかいう……あれ、実はメスでね。…そのつがいである夫に値する怪獣も存在するんだ。シーモンスを遥かに超える力を持つようなやつ」
「それがどうしたのよ、あくまで伝説の怪獣なんでしょう?妖怪とか、おばけとかみたいなのと一緒の」
男は笑いながら首を振った
「どうやら、本当に居たらしい。いや……"居る"って言った方がいいかな?」
洋装の女は首を傾げる
「ほら、来るよ、怒りに満ちた、"シーゴラス"が。」
再び大きな揺れが発生した
【大津波警報!大津波警報!】
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街はパニックに陥っている
絵鈴は大地震と大津波から人々を救おうと、テオクリスターを必死になって探したが、どこを探してもみつからない
とにかく情報を得るために、速報を確認した
沖の方から、あの時黒潮島を飲み込んだ時よりも巨大な黒い水の塊が迫ってくる
その画面の奥に、ツノを光らせる獣の影……
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逃げ惑う人々の喧騒の外で、小学生達が1人の男の子を寄ってたかって罵詈雑言を浴びせている
絵鈴は慌てて止めに入る
「やめなさい君たち!こんな時に何をしているの!……、君は…」
標的にされていたのは、いつしか【ウルトラマン】と名乗る少年だった
「どうして君が……?」
絵鈴は駆け寄り、少年の涙を拭う
すると、彼に暴言を浴びせていたうちの1人が訳を話し始めた
「そいつ、嘘つきなんだよ!自分がウルトラマンだとか言って、なのに今も怪獣がきてるかもしれないのに、皆のこと守れないで、街もこんなことになって!」
絵鈴は子供たち全員の目を見て、そして自分自身にも言い聞かせるように……言葉を紡ぐ
「…いい?…ウルトラマンが誰かなんて、どうだっていいのよ。…ウルトラマンは、なにも皆を救うヒーローなんかじゃない。ウルトラマンにだって出来ないこともあるし、救えない命だって沢山あるわ……
ねぇ、小さなウルトラマン…?
そうだとしても、どんな災厄が迫っても誰かを守りたい、助けたいって思える人こそ……ウルトラマンと呼ばれるにふさわしいと思わないかしら…」
街頭テレビに中継映像が映し出されている
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海沿いの街に迫る大津波……、閃光
そこに現れたのは、他でもない……ウルトラマンテオ
街を守るように、立ち上がる
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「テオ……、…………」
少年たちは、突然現れた絵鈴に投げかけられた言葉の意味がよく分かっていないようにもみえた。でも、少年は
「僕は……誰がなんと言おうと、ウルトラマンに…なるんだ……!みんなを、助けたい……!」
絵鈴は少年の目を見て微笑む
そして、中継映像に写るテオが、画面の向こうから絵鈴を一瞥し、頷いた
絵鈴も頷き返し、立ち上がる
もう涙は乾いている
テオクリスターを無くして、ただの女の子に戻ったとしても、ウルトラマンであった責任を果たしたい
「さぁみんな!早く避難して!とにかく遠くへ!!」
子供たちに声を張り上げ、怪我をした人達に手を貸しながら、絵鈴も走る
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絵鈴、最後の戦いを僕一人で挑むことを、許して欲しい
肉体は分離しても、僕の心の中には、君と過ごした思い出、君の想いが、とてつもない力になってくれている事を感じます
『……ハァ……、フッ!!』
テオはクリスタルに手を触れ、絵鈴との絆と想い出に、心を重ねる
クリスタルが白く輝き、テオの全身も、青から白へ変化
目の前には、テオの何倍もの高さの大津波が迫る
『ヘアァッ!』
ヘックス状の巨大なバリヤーを展開
大津波をせき止める
沖合では、シーゴラスが怒りのままにツノを光らせ、津波の勢いを増していく
---------- 壊させはしない。絵鈴と僕の第二の故郷を、
『デイヤッ!ハァ…ッ……テァッ!』
さらに気合いを込め、叩き付けるようにバリヤーにエネルギーを送る
その時、大津波が反射され、沖合に向けて流れを変える
大津波は、沖合のシーゴラスに覆い被さるように飲み込む
テオのクリスタルが赤く点滅を始める
『グ……、アァッ……!』
膝を着く
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シーゴラス、津波を受けようとも、なおも角を光らせ、地震を引き起こし、嵐を起こし、街へと突き進まんとする
---------- 僕が守る
胸の光が高速で点滅している
テオはそれでも、立ち上がろうとする
「バカぁ!!!」
聞き覚えのある、少女の声
テオは、振り返る
嵐が迫り、雷が唸り、地面も揺れる中、か弱い体なのに、なぜ、ここにいるのですか
絵鈴……!!
「私を傷付けたくないから自分が傷付くなんて、あんたバカよ!!!バカトラマンよ!!」
小さな地球人が、大きな宇宙人に怒鳴り散らす
ライブカメラが、その異様な光景を捉えていた
----------
「あのお姉ちゃん…!なんで、僕らと一緒に逃げてきたんじゃ…!」
避難所で、絵鈴のバイト先の店長がタブレット端末で中継を映しており、それをみんなが眺めていた
「あの毒の雨の時のお嬢ちゃんじゃないか……!なぜあんなところにいる!」
「絵鈴……。」
ざわめく避難所の中、店長はタブレット端末を持つ手に力が入っていた
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「私!!あなたにサヨナラなんて言わないし!言わせない!!」
『…………』
テオは静かに、絵鈴を見つめ、その言葉ひとつひとつを受け取っている
「大体!!まだ教えてない言葉が沢山あるのよ!!!今まで教えた言葉だって!この日本っていう!小さな島国のほんの一部の地域の言葉だけだし!!!」
全力で声を張り上げ続ける絵鈴
「はぁ……はぁ……、すーーーっ…テオォォォ!!!私はもう一度!!あなたになりたァァァァいッ!!」
絵鈴の言葉が、声が、テオの心に光をくれる
--------------- 絵鈴、なんて温かく、優しい光なんだ
テオは、自らの体を光に変え、テオクリスターに集結させる
そして、絵鈴の手に……。
「テオ……!……今度は、離さないから……!」
2人の想い出が1色1色の光となり、絵鈴の手に握られたテオクリスターは虹色に輝いている
絵鈴は微笑んで、テオクリスターを胸に当てる
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『デヤァァッ!!』
虹色に輝く光を浴びて、再び絵鈴とひとつになったテオが右掌を空へかざし、巨大化する
『君の言葉のひとつひとつ、しっかりと僕の胸に響きました』
《テオ…!》
『この戦いが終わったら教えてください。人間が、絵鈴が、どうしてこんなにも強く、熱く、優しく、誰かのために、戦えるのか、この気持ちを現す……言葉を』
《もちろんよ!何十個でも、何百回でも、いくらでも教えてあげるわ!だから……生きて、帰るのよ!》
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避難所
「お姉ちゃんが……本当のウルトラマンだった……!?」
「そんな……あの、お嬢ちゃんが……」
「店員さんが…」
「嘘!私あの子にレジしてもらった事ある!」
口々に、絵鈴と関わりがある人達が驚きを述べる
だが、店長は違った
「みんな静かに!!…驚く気持ちも大変よく分かりますが……今は、彼女、絵鈴を、ウルトラマンを……!!応援するんだ!!」
「そ、そうだ……今までだって、街を守るために戦ってくれてたんだ……が、がんばれ!」
「頑張ってー!!」
「頼む……頑張ってくれ……!!」
「お願い……!勝って!」
「頑張れ!ウルトラマン!」
「お姉ちゃん!頑張れ!!」
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《聴こえる、みんなの声が》
『命ある者は皆、光を持って生まれます。……みんなの光が、言葉になって、僕達に力をくれる』
『テェァッ!!』
ウルトラマンテオ、最後の戦いに向けて、飛び立つ!!
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シーゴラス、自然を操る力で、海を操り、風を操り、怒りを帯びて迫りくる
『《ビッグバン!!テオ!!ナックル!!》』
声を重ね、飛来してきたと同時に灼熱の拳を打つ、ウルトラマンテオ
その勢いで倒れるシーゴラス、
だがすぐに立ち上がり、ツノを光らせる
すると、海上に竜巻が発生し、テオの動きを封じる
《ッ……負けない……今までの戦いの記憶……みんなの声が……私達の中で生きてる限り!》
『ディヤァッ!』
光の力で、竜巻を打ち消した
そして全身にみなぎるパワーで、格闘攻撃
やがて攻防を繰り広げるうち、目の前の怪獣、シーゴラスの想いが、伝わってくる
シーゴラスも、本当はこんな事をしたくない
愛する妻怪獣 シーモンスを悪意の元に蘇らされ、そして実験として利用されウルトラマンに殺された
シーゴラスは、シーモンスを弄んだ人類に復讐するために、ここへ来たのだと
距離を置き、互いの出方を見るように、あるいは睨み合うかのように構え合う、ウルトラマンテオとシーゴラス
その時、テオの持つテレパシーの力が、シーゴラスの気持ちを、絵鈴の心を通じて言葉として受信した
【海原の如く碧き巨人よ、我、名をシーゴラスという、私は最早、私自身を制御できぬのだ
愛する妻シーモンスを弄ばれ、殺されてしまったがゆえに、私は憎しみに支配され、同じ哀しみを拡げてしまった
晴れ空の如く蒼き巨人よ、どうか、私を妻と同じ場所へ送ってくれないか】
《シーゴラス…、》
『……』
力強く、頷いた
《自然へ、お還り、…シーゴラス……、テオ、彼を送ってあげる為にも……心、重ねよう》
『分かりました』
二人同時に、クリスタルに手を触れる
テオクリスターが金色に輝き、全身も黄金の光に包まれる
『デュッ……!ウオォォッ!!』
両腕を拡げて、そして、十字に組む!
《デイヤァッ!!》
『デヤァァァァッ!!』
金色の光線が放たれ、シーゴラスに命中
【有難う、碧き巨人……さらば ウルトラマン】
爆発
シーゴラスの肉体は、文字通り海へと還った
『…………、』
構えを解く
『テァッ!』
そして、そのまま街へと飛び立つ
大地震によって甚大な被害が出たことが、上空から見ることでよくわかる
《………あんなお屋敷、こんな都会に……?》
絵鈴の視界に、倒壊し、本来の有り様は分かりかねるが、余程に立派だったであろう屋敷が写る……
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街の上空に滞空するウルトラマンテオ
『絵鈴……心をひとつに』
《…うん、テオの今の心……伝わる。私と同じ心》
クリスタルに手を触れる
2人の胸の光とボディは、優しい緑に変化した
そして、全身から放つ優しい光は、壊れた建物や、怪我人の傷を癒していく
その光は風に乗り、荒れてしまった海の生き物たちを救い、そして、シーゴラス、シーモンスの魂さえも巡り合わせた
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全てが元通りとなった
ウルトラマンとして、多少マスコミなんかから質問攻めにあっていたが、店長や街の人達が、絵鈴を助けてくれていた
----------そして、その時がきた
「テオ、最後の戦いから1ヶ月……また短い期間だったけど、あなたに沢山の言葉、教えたね」
『あの時、僕が君に質問し、教えてくれた言葉は、"愛"でしたね。自分の限界さえ超えてしまうほどに、誰かを想う心、勇気、原動力、それでいて、温かく、時に、熱い感情。』
「…そうね、愛。私が皆を愛する気持ち、そして、…ふふ、テオを、愛する気持ち」
『…僕も、絵鈴を、地球人の皆を愛しています。……なんだか、不思議な気持ちですね、これは、』
「て・れ・く・さ・い。……っていう感情だよ……!」
『て、れ、く、さ、い、ですね。覚えておきます』
「………ねぇ、テオ?……そろそろなんでしょう」
『…はい。そろそろです』
怪獣が現れなくなってから1ヶ月、テオと絵鈴の肉体も完全に癒えたこの日が、2人でいられる最後の日なのだろう
『絵鈴、"悲しみ"は、いらないんだ。ウルトラマンは、もう、皆の心の中にいる。君の心にも…』
「ええ……わかってる。わかってるつもり」
『……絵鈴から教わった言葉、僕がこれから出会う人達にも、教えて、繋いでいきます。……ありがとう、絵鈴。……さよな』
「最後に!!……」
『?』
「さ、最後に!、教えておきたい……こと……言葉が……ある……っ!」
『嬉しいです。……教えてください』
「"Tu eres mi media naranja. "…あなたは、わたしの…っオレンジの片割れ……!つまり…私とあなたは……ううん、テオは…運命のパートナー!!…ずっと……!」
『Tu eres mi media naranja. 運命のパートナー……はい、しっかりと、この胸に刻みました。……』
「……テオ!もう、二度と会えないのかしら!」
『……いいえ。必ずしも、もう永遠に会えないとは限りません。またこの地球に怪獣が現れた時……轟く叫びを、耳にした時……僕は必ず、帰ってきます!』
「わかったわ……、信じてるから!」
『はい。……じゃあ、僕と絵鈴の体を分離します。』
絵鈴のテオクリスターを手に取り、スパークさせる
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『テァッ!』
右掌を伸ばし、巨大化するテオの姿が、逆再生のように小さくなって……絵鈴の姿に変わる
その胸にはもう、テオクリスターは無い
空を見上げる絵鈴、
滞空するウルトラマンテオ、拳握った右腕を斜めに構える
絵鈴、左腕を重ねる
距離は空いても、2人の視界と通じ合う心の中で、クロスタッチが見事に決まっていた
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「はい、おばあちゃんの、夢とロマンの物語……おしまいおしまい」
シワだらけの手で、布団の中で話を聞いていた孫、光樹の頭を撫でる絵鈴
「ねえおばあちゃん、テオとは、またあえたの?」
孫の問い掛けに、優しく応える
「……おばあちゃん、テオにはまだ再会できてないの」
光樹、幼いながらに少し申し訳なさそうな顔をする
「でもね、テオが帰ってこないのは、いいことなのよ」
光樹は不思議そうに首を傾げる
「いいこと?なんで?さみしいくないの?」
「寂しくなんかないわ……なんて、うそね。本当は寂しいわ、でもね、テオが帰ってこないということはね、私がおばあちゃんになって、大事な大事な光樹くんが生まれて、こんなにお喋りができるようになるぐらいの時間が経っても、この地球が平和だということなのよ」
光樹はなんとなくいうことがわかるような、わからないような感じがして、また不思議が出てくる
「もしさ、みつきがさ、大きくなったときに怪獣が出たら、またおばあちゃんがウルトラマンになるの?」
「……さぁ、どうかしらね。おばあちゃんもう、歳だから……。光樹くんか大きくなる頃なら……そうね、テオはきっと、光樹くんを選ぶんじゃないかしら」
少しいたずらっぽく、でも、確信を持って絵鈴は答える
「みつきが?…うん。その時は、みつきが、テオと地球まもる!」
「きっと立派なウルトラマンになるわね。……なんてったって、私と、今の光樹くんよりちょっと大きいぐらいの頃からウルトラマンだったおじいちゃんの孫なんだものね」
----------------------------------終わり
------数年後--------
どこかの誰かの破滅願望が描 かれたスケッチブックに、不 思議な光が差し込む...
「僕が...... いや、僕らが護る。 心を1つに.....行こう、テオ!」
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次回作 【帰ってきたウルトラマンTEO】
お楽しみに