バージルの能力はDMC3~5とUMVC3の良いとこどりだと解釈していただけると幸いです。
―――中忍試験試験本戦は1か月後、ネジは鍛錬に励んでいたが、自分がこれ以上強くなるためにはどうすればいいのか模索中だった。白眼を発現し背後に敵がいることを想定して後ろ回し蹴りから水面蹴りの2発を繰り出す。だがひとつの異変に気付く。いつの間にか己の背後の木々に紛れてひとりの男が木に寄りかかってこちらを見ていた。
ネジ「(い、いつの間に…⁉)」
振り向かずに白眼で観察し続ける。人間の姿をしていて肉体の構造も人間だ。だが内に秘める力はチャクラとは遠いドス黒く膨大な何かの力だった。男がゆっくりと歩み寄る。俺は圧倒された。その男の暴力と殺意を具現化したかの如し威圧感に。
「俺が見えているのか、妙な力を使う。」
ネジ「お前は何者だ、人間ではないのか。妖怪の類か?」
「この世界に悪魔はいるのか? 信じるかどうかはお前に任せるが元の世界にはいた。悪魔と人間の女が結ばれ生まれたのが俺だ。」
ネジ「この世界にはいない。だがお前の言葉は信じられる。その体から感じる力は人間とは全く異なる恐ろしい力だ。」
「ほう…お前の力は周囲を見渡すだけでなく透視能力でもあるのか? よく俺の魔力を見抜いたな。」
ネジ「さっき『元の世界』と言ったな。どうやってここに来た。」
男が無造作に刀を抜き何もない空間を十字に斬り払う。空間が裂け入口のように広がる。
「本来は俺がイメージした場所に行けたはずだが今回だけは全く別の世界に来た。だから考えた。この世界に来た意味を。意外ともう答えは出ているのかもな。面倒だからお前の記憶を読ませてもらうぞ。」
男が光の塊になり俺に入り込む。 1分も経たずに俺から出てきて元の人間の姿に戻る。
「この世界は…忍とやらが力を制するようだな。お前の相手…うずまきナルトとかいう小僧だが体内に九尾とかいう妖怪を宿しているようだ。今のお前では絶対に勝てん。」
ネジ「何⁉ ではどうすればいい⁉」
「お前は何のために強くなろうとする?」
ネジ「俺の記憶を読んだなら俺の境遇も知っているだろう。」
「日向一族の宗家と分家とやらか。宗家を超える分家の者が現れたらどうなる?」
ネジ「知らん。死ぬまでこき使われるか抹殺されるか、それとも宗家の者が心変わりでもして宗家と分家の垣根を取り払うでもせん限りろくな死に方はしないだろう。」
鉢金を外し額の呪印を見せる。
「それが呪印とやらか、解除する方法はないのか?」
ネジ「ない、死なない限りはな。死ねば自然と消える。」
「生かすも殺すも宗家次第というわけか。だが一方でお前はその運命に逆らおうとしている。」
ネジ「……その通りだ。宗家の者も里の上層部も誰も文句のつけようのない程の強さを手に入れられれば運命は変えられるかもしれない。その可能性に賭けてみることにした。」
「……そうか。ならば俺が鍛えてやる。それがこの世界に来た目的かもしれん。体術はいいセンスをしているがまだまだ甘い。戦い方を色々教えてやる。まずは俺に1発でも攻撃を当ててみろ。腕試しだ。」
ネジ「手加減なぞせんぞ。」
「無用だ。」
踏み込んで手刀を放つ、が…一瞬で消えた。どこにいるのか。白眼を使うまでもなかった。背後から溢れ出る殺気を感じる。振り向き様に後ろ回し蹴りを入れようとしたがその前に足払いを食らう。逆さまになりながら俺の体が宙を舞う。視界に入ったのは男が居合の体勢から刀を抜くところまで見えた。刀を振る姿は目で追いきれなかった。寸止めで刀が止まる。空中で体勢を整え足から着地する。
「今ので死んでいたぞ。」
ネジ「……分かっている。」
圧倒的な力の差を感じた。例えこの男が素手でも死ぬ程の打撃を受けていただろう。だがこの男のように強くなりたいとも思った。
「ひとつ聞くが、点穴とやらを突いて相手の動きを封じるのがお前らの得意技のようだが、逆に活性化させることは出来んのか? 試しにやってみろ。」
思いもしなかったがその発想はアリだと思った。白眼を使い俺の点穴にチャクラを集中させるよう意識する。力が漲る。チャクラが全身を駆け巡り益々肉体が活性化していく気がする。だがそれも長くは続かなかった。次第にチャクラの勢いが失われていく。始める前よりも大分弱体化してしまった。呼吸が乱れる、苦しい。
ネジ「はあっ! はあっ! はあっ! ふぅぅぅぅぅ…はぁぁぁぁぁ! はあ……!」
「今のを意識して絶えずやれ。筋肉と同じだ。酷使すればするほど回復した時の成長速度も上がるはずだ。」
ネジ「……わかった。」
呼吸を整えもう1度試す。白眼を使うのもひと苦労だ。そこから点穴に意識を集中する。先程より速度は遅いが着実にチャクラが勢いよく駆け巡る。力が漲る。だがやがてその勢いも失われていく。俺の意識も遠のいていった。力なく倒れるまでは覚えていた。
「(力が欲しいか?)」
ネジ「(ああ!)」
「(ならばくれてやる。)」
ネジ「(もっと…もっと力を……!)」
全身に衝撃が走る。思わず起き上がった。口の周囲が濡れている。手で拭った。血まみれだった。心臓の鼓動が早い。呼吸も荒い。だがそれとは正反対に肉体は成長しチャクラ量が増幅しているような感覚を覚えた。周囲を見渡す。男が木に寄りかかって俺を見ていた。
ネジ「……俺に何をした?」
「力が欲しいというからくれてやった。正確に言うと俺の血を飲ませた。」
と言って手首を指す。
ネジ「傷なんてないぞ。」
「俺の親父は特別でな。少しくらいの傷はすぐに治る。それよりも…俺の血に適応したようだな。ショック死するか生き長らえるかは賭けだったが意外と頑丈に出来ているらしい。まだ小僧だが成長の余地はまだまだあるということだ。」
ネジ「……俺も悪魔とやらになったのか?」
「元々は俺が半分は人間の血を引いているからそこまではいくまい。血の量から言って精々10分の1程度かそれ以下だな。俺が使っている技をお前も使えるようになっただろう。俺の場合は魔術と呼ぶがお前たちの都合で忍術でもどうとでも呼ぶがいい。態々説明するのも面倒だからまたお前の中に入るぞ。」
また男が光の塊になり俺の体内に入る。見たことも聞いたこともない術が脳内に浮かび上がる。『エアトリック』『デビルトリガー』『幻影剣』その他諸々、俺の記憶に刻み込まれた。再び男が俺の外に出てくる。
ネジ「悪魔とは…凄いものだな。こんな術は初めて見た。俺に出来るのか?」
「少しは俺の血が混じったから使えるはずだ。試してみろ。」
脳内に浮かんだ技を片っ端から試した。男の精度には及ばないが出来るようになった。普通なら印をいくつか結ばなければ出来ないことを一瞬で出来る悪魔の力に驚嘆した。
「さっきのチャクラとやらを活性化させる術をやってみろ。」
やってみた。白眼の発動と共に瞬時に出来た。それにチャクラの弱体化のような反応も今のところはない。だがやがて消耗し始めた。男の力を手に入れたが無限ではないらしい。ギリギリまで続けて止めた。呼吸が荒くなる。何度も深呼吸した。試しに手にチャクラを集中して思いっきり掌底を突き出した。目には見えないが何かが吹っ飛んで遠くにある木々をいとも簡単にへし折った。凄い力だった。もっと大量のチャクラを手に集中させて手を勢いよく突き出す。目に見える程の白いチャクラが物凄い勢いで飛び出し木々をなぎ倒していく。両手を合わせてやってみた。極太のチャクラの波が遠くまで飛んでいく。
ネジ「……凄い力だ。こんなにも早く成長するとは思わなかった。」
「手本を見せてやる。こういうことも出来る。少し離れていろ。」
距離を取った。いつの間にか籠手と具足を身に着け、男の腕に膨大なチャクラ…いや魔力といったか。魔力が蓄積していく。それと共に男の周囲を覆うように結界じみたものが発生する。拳を叩きつけると同時に地面が激しく陥没し魔力が爆発的に周囲に解き放たれる。凄まじい衝撃波が俺を襲う。必死で踏ん張って地面に踏みとどまる。
「何事じゃ⁉ む! お前は…日向ネジか⁉ この男は何者じゃ⁉」
「俺は只の旅の者だ。この小僧に興味があってな。鍛えてやることした。」
「誠か⁉ 日向ネジ⁉」
ネジ「はい、本当です火影様。さっきの凄まじい衝撃はこの男によるものです。体術も非常に優れていて本気になれば俺は今頃死んでいるでしょう。この男に鍛えてもらうことにしました。」
猿飛「……名を聞こうか、旅の者よ。」
「バージルだ。」
猿飛「バージル…初めて聞く名じゃのう…。まあ良い。中忍試験試験本戦を楽しみに待っているぞ、日向ネジよ。」
ネジ「はい。」
俺の返事を合図に火影様たちは退散した。
バージル「随分期待されているようだな。」
ネジ「誰が言ったか知らんが『日向一族史上最高の天才』などと呼ばれている。俺としてはいい迷惑だ。」
バージル「……まあいい。続きだ、俺の真似をやってみろ。」
ひたすら手に、腕にチャクラを集中させた。次第に腕から手に掛けて真っ白な光に覆われる。
バージル「ほう…魔力、いやチャクラか。それ程までに集中させれば暴発するのが普通だが操作能力に関してはお前の方が優れているらしい。試しに木を突いてみろ。」
言われた通りに木を突いた。たやすく貫通した。左右に薙ぎ払う。手が鋭い刃物のように木を斬り裂き上半分が音を立てて倒れる。切り口から真っすぐ縦に手刀を根元まで振り下ろした。下半分が真っ二つに裂け左右に地面に倒れる。
バージル「次はそこの岩を両手にチャクラを集中させて突いてみろ。」
白眼を使い両手の点穴にチャクラを集中させるよう意識してから岩を突く。容易く岩が砕け貫通する。交互に両手で突き続けた。あっという間に岩が粉々になった。
ネジ「驚いた…⁉ 俺にこんな力があるとは…⁉」
バージル「誰かに教わらなかったのか?」
ネジ「幼い頃は父上に教えられたが亡くなってからはほとんど我流だ。」
バージル「才能の無駄遣いだな。宗家とやらも無能揃いか。」
ネジ「宗家も心の底では分家を恐れているのかもしれん。宗家が分家を鍛えることなどない。逆はあってもな。」
バージル「術で強制的に配下に置いておきながら利用するか…器の小さな連中に違いあるまい。」
ネジ「口を慎め。宗家の機嫌次第で俺の命が懸かってるんだからな。誰がどこで聞いてるかもわからん。」
バージル「そうだったな。ならば黙っておこう。」
それから足でも同じことをした。手でやった時と同じように木を容易く斬り裂き足にチャクラを集中させて回し蹴りと同時に開放した。鋭いチャクラの波となって飛んでいき木々を斬り裂きなぎ倒していく。手でも同じようにした。回転しながら手を水平に振り抜く。やはりチャクラの波が水平に飛んでいき木々を斬り裂いていった。左右の手にチャクラを集中させて連続で何度も限界までやった。森だった景色はすっかり俺によって見晴らしの良い景色へと変わった。
ネジ「はあぁっ⁉ はあぁっ⁉ はあぁっ⁉ どうだ…? 感想は…?」
バージル「器用なものだな。初めてやったのか?」
ネジ「そうだ…⁉ はあぁっ⁉ はあぁっ⁉」
バージル「ならば上出来だな。」
ネジ「礼を言う…。」
バージル「お前には元々才能があった。俺はそれを開花しただけだ。回復次第、チャクラ活性化術は常にやっておけ。見違えるように成長するだろう。」
ネジ「わかった。」
バージル「もう夜になった。今日は休め。俺はいつでもここにいる。また明日も来い。」
ネジ「わかった。まだまだ俺は強くならねばならない。」
そう告げて俺は帰った。屋敷に帰ってから出力を調整してチャクラを活性化させて眠りについた。
翌日、本選まで29日。バージルの下へ向かった。地面に仰向けになって寝ているようだったが俺が近づくと起き上がった。
バージル「チャクラ活性化は…やっているようだな。どうだ、調子は?」
ネジ「目が覚めたら力が漲るような感覚がした。」
バージル「昨日よりチャクラの量は増えているぞ。」
ネジ「本当か⁉」
バージル「ああ、この調子であと29日まで続けろ。別人のように成長しているだろう。」
ネジ「わかった。」
2日目はバージルの得意スキル『エアトリック』系を伝授された。いわゆる瞬間移動なのだが多彩さに驚かされた。まずはエアトリック、目標の手前に移動する術、地上だろうが空中だろうが関係なかった。次にトリックアップ、ジャンプして更に一瞬で斜め上空に移動できる。地上においても同様だ。次にトリックダウン、目標の背後に、あるいは現在地の後方に瞬間移動する術だ。空中でも使用出来た。そしてトリックドッジ、これは回避の極致と言っていいだろう。左右に小刻みに瞬間移動する術、これを使い続けている間はどんな攻撃も当たらない気がした。これをたった1日で叩きこまれた。
ネジ「はあぁっ⁉ はあぁっ⁉ どうだ…⁉」
バージル「……お前の器用さには驚かされる。まさか1日で会得するとはな。もしかしたら本当に一族史上最高の天才なのかもしれん。」
ネジ「宗家の当主様は俺より断然強いぞ。」
バージル「それも時間の問題だろう。この調子で成長すれば宗家を超えるかもしれん。」
ネジ「買いかぶり過ぎだ。」
バージル「まあそんなことより毎日の鍛錬を欠かさず積むことだ。時間は待ってはくれん。」
ネジ「わかってる。」
バージル「それでは今日は終わりだ。」
ネジ「礼を言う。」
屋敷に戻って呼吸を整えチャクラ活性化を行う。そして眠りについた。
3日目、バージルの固有スキル、『幻影剣』を伝授された。脳にイメージは刻みつけられてはいるが本当に出来るのか疑問だった。印も結ばず口寄せの術も使わず何もない空間に剣を生み出すなど可能なのだろうか。だがバージルは実際にやって見せた。悪魔の力の恐ろしさの片鱗を見せられた気がする。白眼を発現しチャクラを己の周囲に発生させるよう強くイメージする。剣が生成された。見間違いでも錯覚でもない。直接触れる。大した強度はなさそうだがこれは飛び道具として使えそうだった。次に前方へ飛ぶようにイメージする。意思が伝達したように飛んでいった。連続して絶え間なく剣をイメージし続けた。突きや蹴りをしながら幻影剣を創り出し飛ばし続けた。バージルに「合格だ。」と認められた。円陣幻影剣、急襲幻影剣、烈風幻影剣、五月雨幻影剣、どれも時間はかかったが出来るようになった。
バージル「飲み込みが早くて助かる。おかげで手間が省けた。」
ネジ「お前の血が混じってるからじゃないのか?」
バージル「そうかもしれんがお前の才能の影響の方が強いと思うぞ。」
ネジ「まさか1日で幻影剣全てを会得できるとは思わなかった。」
バージル「そこは同意だ。」
バージルがニヤリと笑う。俺も釣られて笑う。鍛えてもらっている身でこんなことを思うのは失礼かもしれないがこの男でも笑う時があるんだなと思った。バージルを失望させたくない、そう思った。「今日は終わりだ。」のひと言で俺は帰った。いつものようにチャクラ活性化をしてから眠りについた。
4日目、『デビルトリガー』 これがよくわからない。脳内ではバージルが0.数秒で人の形をした異形の姿に変化する。まさに悪魔の姿と言っていいだろう。今の姿とどちらが本来の姿なのか。イメージしたところ一時的な身体強化といったところか、力も速度も強度も上昇するようだった。俺もバージルの血が混じっているが半人半魔の奴と違って俺は人間の血が遥かに濃い。俺に出来るのか甚だ疑問だった。そう伝えたが「とりあえずやってみろ。」のひと言でやってみることにした。
ネジ「変化!」
バージル「……ほう。やれば出来るものだな。中々サマになっているぞ。」
力が漲る。気分が高揚する。何かを破壊したい衝動に駆られる。必死で堪えた。手足を見る。肌が鱗のように硬質化している。指先も鋭利な刃物のように変質している。忍装束も鎧の如く体に一体化している。頭を触る。髪も硬質化して兜のように一体化している。バージルの悪魔の姿を模倣したつもりだったが、奴と違ってほぼ全身真っ白だった。白眼で背後を見る。二枚の翼が生えていた。ジャンプしてみた。空中でもう1回ジャンプしてみた。口寄せの術を使用した時の陣みたいなものが発生してそれを足場にジャンプできた。更にもう1回ジャンプできた。羽を使って飛び続けるのは無理だったが滞空することはできた。チャクラを集中させる必要もなく腕を水平に振った。チャクラの巨大な波が飛んでいく。足でも同様に出来た。やがて『魔人化』が解ける。チャクラを消耗した様子はない。俺の中の悪魔の血が覚醒して僅かな魔力を消耗したようだった。これはいざという時に使うべきだろう。悪魔の力をイメージしながらチャクラを集中する。チャクラが別に何かに変わって吸い込まれる。恐らく魔力に変換したのだろう。もう1度変化した。さっきと同じ姿になった。そしてチャクラを魔力に変える。チャクラが尽きる寸前まで魔人化の状態でいられた。
バージル「本当に器用な奴だな。チャクラを魔力に変える術を自力で会得したか。」
ネジ「はあぁっ⁉ はあぁっ⁉ ただ直感的に…イメージしたことを…やっただけだ…⁉」
バージル「魔人化に関しては大して期待していなかったが…想像以上だ。上出来だぞ。」
チャクラは体感でどの程度消費しているかわかるが魔力と判別する能力はまだ俺にはなかった。チャクラ切れで倒れてはバージルの血を飲まされ激しいショックで無理やり起こされるのを繰り返した。正直血を飲まされる度に死にかけたがおかげで魔力は増量して最初に比べて長い時間、魔人化を続けられた。今の俺はどの程度人間なのか自信がなかった。「もう帰れ。」と言われたので帰った。チャクラ活性化を忘れなかった。5日目、いきなり剣を渡された。何もない空間から一瞬で現れた。長く幅も広い、丁度、幻影剣を大きくしたような剣だった。名を『ミラージュエッジ』というらしい。 見た目ほど重さは感じなかった。脳内のイメージに従って剣を振った。初めてとは思えない程スムーズに体が動いた。手に握るミラージュエッジにチャクラを込めてブーメランのように投げる。途中で止まるが回転は止まらない。そのまま回転を続け周囲のものを吸い込み続ける。自らの意思で呼び戻し背中に自動的に装着する『ラウンドトリップ』の習得にも成功した。チャクラを込めて剣の振りと共に放出する『ドライブ』と追撃スキル『オーバードライブ』も習得した。
バージル「それはお前にくれてやる。」
ネジ「お前の分はいいのか?」
瞬時にミラージュエッジと同じものを生成した。「器用なのはどっちだ。」と内心ツッコミを入れた。バージルに見本を見せてもらった。当然だが俺より滑らかに素早くそして力強く大剣を振る。特に高速の踏み込みからの刺突技『スティンガー』やジャンプ、あるいはトリックアップからの急降下スキル『兜割り』は参考になった 。踏み込みや落下と同時にチャクラを活性化させて背後にチャクラを思いっきり放出することでようやくバージルの域…とまではいかないが近づけたと思う。
バージル「相変わらず飲み込みが早くて助かる。」
ネジ「お前は全く魔力を消耗していないだろう? 俺はチャクラを消耗している。お前の域には到底及ばない。」
バージル「それは当然だ。伝説の悪魔と呼ばれた者の息子と同じことを人間がやろうとすれば相応の代償は必要だ。人の姿でありながらお前は良くやっていると思うぞ。」
ネジ「……褒められているのか?」
バージル「ああ、ありがたく受け取っておけ。今日は終わりだ。」
6日目、体術を仕込まれた。バージルはベオウルフという籠手具足で体現したが俺は手足にチャクラを集中させることで代用した。基本的な突きや蹴りから特殊スキルまで叩き込まれた。中でも目を引いたのが『流星脚』という空中からいきなり凄い速度で放たれる飛び蹴りと『エネミーステップ』という標的を踏み台にしてジャンプするスキルだった。『流星脚』自体が凄い威力だが『エネミーステップ』により延々と強力な攻撃を繰り返す光景に驚愕した。おかげで山がひとつ消失した。以前に火影様がやってくるきっかけとなった技『ヘルオンアース』を俺も何度も試したせいでもあるが。だが実戦で使えるまでにはコツを掴めた。バージルが言っていた通りチャクラ操作は俺の方が優れているらしく、チャクラの集中にかかる時間は俺の方が短いのでそれなりに消耗はするだろうが左右の手で連続でヘルオンアースを放てるまでに至った。後で火影様に叱られた。宗家の者の機嫌を損ねるよりかはマシだった。7日目、ついに実戦形式の訓練に入った。今まで教えた全てを駆使して倒しに来いというのがバージルが告げたひと言だった。
チャクラ砲はガンダムWのツインバスターライフルみたいものだと解釈していただけると
幸いです。応用すればローリングバスターライフルみたいなことも出来ます。