―――数日経って火影に招集された、その数二十小隊。何でも火の寺なる寺院の地陸なる高僧が暁に殺害されたという。まだ火の国にいる可能性が高いというので捜索して見つけ次第始末しろとのことだ。俺を睨みながらそう告げた。小隊とは言っても俺には他に誰も隊員はいない。暴れるなら思いっきり暴れたいし味方の被害を気にしながら戦うのは性に合わない。そういうことで隊員の補充は遠慮させてもらった。暁は基本二人一組で行動しているらしいので俺の感知能力に引っかかっていた。解散命令が出て真っ先に大き目のチャクラのふたつが移動している場所に向かった。ひとりは死体を背負って、もうひとりは大鎌を背負って歩いている。どうやらあの死体が地陸なる高僧らしい。白眼モードに切り替える。ひとりは体内に心臓が5つあった。この手の敵は一気に広範囲に攻めるに限る。もう殺り方は決めていた。高速飛行しながら魔力の腕で死体を掴んで引き寄せてから離れた場所に置く。さて…暁と戦う時が来た。
「テメー⁉ 何しやがる⁉ 返せコノヤロー⁉」
大鎌を背負った奴がやかましいのでこいつから殺ることに決めた。一足飛びで高速移動しながら居合斬りを連続で叩き込んだ。両腕両脚を切断してついでに首も撥ねた。次に心臓が5つある奴を殺ろうと思いきや―――
「痛ぇじゃねーかテメー⁉ この痛みをテメーにも味合わせてやる⁉」
こいつは驚いた、不死身というやつだろうか。暁のメンバーだから何らかの特殊能力はあると思っていたが本当に不死身らしい。まあこいつは身動きがとれないらしいので放っておいた。両手にチャクラを集中しまくる。エアトリックで不意を突いて同時に貫手で体内に食い込ませてからヘルオンアースをブチ込んだ。塵も残さず消え去った。さて…この不死身野郎はどうしたものかと考えているとアスマ先生やシカマルたちの小隊に遭った。シカマルの両親が所有している土地にいい場所があるというので不死身野郎を抱えて案内してもらった。土地に着いてディープスティンガーで地面を掘り進み穴を作った。バラバラの不死身野郎を穴に放り込んで丁寧に埋めた。それから地陸なる高僧の遺体を火の寺に運んだ。物凄く感謝された。悪い気はしなかった。
数日後、噂で自来也が死んだという話を聞いた。所詮は伝説の三忍といってもこの程度かと思った。葬儀も何も行われなかった。もし行われたとしても出るつもりはなかった。第三班の面子と任務に赴いていると異様なチャクラを感知した丁度木の葉の中で。
ネジ「ガイ、木の葉が襲撃されているようだ。俺は救援に向かう。」
転生眼チャクラモードと魔人化をして急いで高速飛行して木の葉に向かう。多由也…無事でいてくれ…そう祈った。木の葉についた。白眼モードに切り替える。上空にひとり。こいつから殺ることにした。エアトリックで間合いを詰めてエネステ居合連斬で細切れにした。次は―――市街地で暴れている口寄せの化物共、トリックアップからの兜割りで巨大なムカデを両断、ドライブ&オーバードライブでバラバラにした。五月雨幻影剣で拘束して住人の避難を優先させる。その間ずっと五月雨幻影剣で拘束し続けた。巨大な猪?と多頭の犬の化物は左右のヘルオンアースをブチ込んで塵にした。口寄せした大元らしい女を十字に斬って無力化した。それから屋内にいる者をひとり、木の葉の忍に尋問している者を細切れにして捨てた。残り…ふたり、チャクラは通っているようだが生気というものがまるで感じられない。現場に向かう。カカシが倒れている、ほとんど死にかけだ。こいつを助けるのも癪だがチャクラを分けてやることにした。機械仕掛けの奴が腕をこちらに向けて飛ばしてくる。ミラージュエッジを片手にドライブを連発して腕を破壊した。回復したのを確認して向き直る。
ネジ「……好き勝手に暴れてくれたな。弁償してもらおうか。」
「お前が日向ネジか。なるほど、妙な力を使う。」
ネジ「うちはイタチと干柿鬼鮫はどこにいんだよ。戦力の分散は愚策だって誰に教わらなかったのか?」
「俺たちだけで充分だ。」
ネジ「『俺たち』?」
トリックダウンで背後を取り機械の奴にヘルオンアースをブチ込む。塵になって消える。
ネジ「見たところもうお前だけだぞ。」
「……。」
突然物凄い衝撃が全身に走る。何とか踏みとどまった。これはまるで…いい実験台を見つけた。楽しませてもらおう。
ネジ「どうした? さっきの術を使わないのか? 連続で使うことは出来ないようだな。」
数秒待った。奴のチャクラが集中していくような感覚…ここだというタイミングで使った。
ネジ「「神羅天征‼」」
激しいチャクラの衝突、奴が吹っ飛んだ。
「馬鹿な…⁉ 何故お前がその術を使える…⁉」
ネジ「さあな、俺にもよくわからん。まあいい実験台になってくれたよ。ありがとうな。」
数秒待たずにエアトリックで間合いを詰めて達磨にする、ついでに首も撥ねた。暁の衣装を纏ったひとりの女が俺の前に立つ。
「長門が呼んでるわ。ついてきて。」
無言でついていった。洞窟に着いた。やせ細った今にもくたばりそうな男が座っている。
「お前が日向ネジか。お前が暁にいてくれれば…いや…もう遅いか…。」
ネジ「話があるようだが手短にしろ。早く里を復興したいんでな。」
「お前にとって平和とは何だ?」
ネジ「そうだな…お前らのように他人様に片っ端から迷惑かけるような奴を俺が片っ端からブッ殺して綺麗サッパリ掃除した先にあるかもな。そうすれば愛する恋人と安心して暮らせる。」
「日向の分家であってもか。」
ネジ「今の俺は宗家の呪印に抗う力も持っている。俺の邪魔するなら宗家も皆殺しにするだけだ。」
「木の葉が黙っておるまい。」
ネジ「何度も言わせるな。俺の邪魔するなら木の葉も皆殺しにするだけだ。それに…俺の恋人を人質にするとか殺しでもしようもんなら、生まれてきたことを後悔するほどの痛みをじっくりと味わってもらうぞ。まずは足から順番に輪切りにする。チャクラを与えて強制的に生き長らえさせて苦しませて殺す。全員な。それだけだ。」
「そうか…お前にはそれだけの力があるだろう。精々あがいて見せろ。せめてもの詫びだ…。 外道 輪廻転生の術。」
その術と共にやせ細った男はくたばった。木の葉に戻った。崩れた建物はそのままで死人が生き返っただけのようだ。どうせなら建物も修理しておけよと内心ツッコんだ。転生眼チャクラを集中して思いっきり開放した。木の葉中の壊れた建物が何事もなかったかのように次々に修復していく。直し忘れはないのを確認して火影に報告した。
ネジ「暁のひとりを始末して、ついでに里も復興させたぞ。」
綱手「……そうか、ご苦労だったな。」
ネジ「報酬はきっちりもらうぞ。ただ働きなんぞさせやがったら殺すぞ。はした金でも輪切りにして殺すぞ。覚えておけ。」
綱手「……ああ。期待しておけ。」
苦い表情を崩さない火影を置いてさっさと家に帰った。多由也が満面の笑みで出迎えてくれた。
多由也「おかえりネジ! 大活躍だったみたいだね! 恋人として鼻が高いよ!」
ネジ「多由也は無事だった?」
多由也「うん! 幸い何ともなかったよ!」
ネジ「良かった…。多由也に何かあったらどうしようってそれだけが心配だったから本当に良かった…。」
多由也「ふふっ、心配してくれて嬉しい!」
ネジ「そりゃあ心配するよ。たったひとりの大切な恋人だよ。心配するに決まってる。」
多由也「本当に嬉しい…。それで…その…どうかな? これから…。」
妖艶な笑みを浮かべる。あっこれはいつものパターンだなと思った。が、喜んで応じた。朝を迎える。清々しい朝だった。多由也との愛の営みはもう少し回数を増やした方が良いのかなぁと思った。いつも誘ってくるのは多由也の方だ。俺から求めたことは1度もない。多由也が欲求不満にでもなって浮気でもされたらショックで死にそうなので積極的になろうと思った。とりあえず報酬を受け取りに本部ヘ行った。見慣れない男に出会った。白眼モードにした。
「暁を撃退したからといって調子に乗るなよ小僧…。」
ネジ「どなたか存じ上げませんが初対面の人間に言う言葉ですかそれが? その写輪眼だらけの腕でどうにかすれば良かったじゃないですか。失礼します。」
笑顔で返答してから去った。男はずっと俺を睨んでいた。火影室に入った。
ネジ「包帯だらけの知らん奴に『暁を撃退したからといって調子に乗るなよ小僧…。』って言われて凄ぇ目で睨んでたんだけど誰だ?」
綱手「それはダンゾウだな。暗部の頭領だ。」
ネジ「ふーん、それでその暗部様はこの間の暁襲撃事件の時何やってたんだ?」
綱手「具体的なことはわからん…。」
ネジ「そりゃあお前がくたばるのを待って戦力温存してたんじゃねえか? それで火影の座でも狙ってたのかもな。あいつの右腕…包帯と拘束具で隠してたつもりだろうけど写輪眼だらけだったぞ。あと右目も…白眼でバレバレだった。」
綱手「何⁉ どういうことだ⁉」
ネジ「うちは一族皆殺し事件だっけ? あの後死体漁って写輪眼抉って移植したか、うちは一族の者の写輪眼持ち拉致しまくって集めたとか? 知らねえけど。」
綱手「ううむ…あいつならありえる話だな…。」
ネジ「まあ…お前も身辺警護はしっかりしておくんだな。俺がいたからあいつの企みも失敗したってわけだ。凄ぇ目で睨まれたぞ、笑えたけど。それから報酬は?」
綱手「用意してある。これ以上は里が財政破綻するから出せんぞ。」
鞄をひとつ置かれた。開いた。札束がぎっしり入っていた。多由也が見たらブッ倒れそうな額だった。満足して鞄を閉じた。
ネジ「忠告しておくが、あのダンゾウって野郎に俺も目ぇ付けられたみたいだから俺か恋人に何かあったら木の葉の暗部だろうが躊躇なく殺すぞ、わかったか?」
綱手「……気をつけろよ。」
ネジ「それはこっちの台詞だ。」
今日は任務がないので上機嫌で家に帰った。
ネジ「ただいま!」
「……。」
おかしい。玄関に靴はある。多由也はいる。ということは―――縁側に移動した。茶の間に背後から彼女にクナイを突きつけている仮面を被っている男と俺の隣にふたりの、やはり仮面を被っている男たちがふたり現れた。
「日向ネジだな、俺たちの言うとおり―――。」
躊躇なく多由也に当たらないように狙いを定めて五月雨幻影剣で拘束してからトリックダウンで背後を取り素早く点穴を突いて無力化してからふたりの背後に回りミラージュエッジでまとめて首を撥ねた。
ネジ「多由也、これ報酬ね。後、全部の扉閉めて奥の方で耳塞いでしばらくじっとしてて。こいつに聞きたいことがある。」
茶の間に倒れている男を指してそう告げた。
多由也「う、うん。わかった。頑張ってね!」
倒れている男を引きずって庭に仰向けに寝かせた。全身361箇所の点穴を突いた。生きてはいるが死人も同然だ。ミラージュエッジで爪先から目測5㎝ずつ輪切りにしていった。ピクリとも動かない。痛覚も遮断しているので当然の反応だが。黙々と切っていった。膝の辺りで一旦止めて喉の点穴を突いてチャクラを注入した。
「足が⁉ 俺の足が⁉」
ネジ「うるせえ。」
手の指と爪の間に幻影剣を刺しこんだ。男が悲鳴を上げる。手で口を塞いだ。
ネジ「いいか? ひとつだけ実に単純な質問してやる。生きるか死ぬかはお前次第だ。よく聞け。誰に、命令、された? ダンゾウか?」
男が首を縦に振る。予想はしていたが予想通りの答えが知られて満足したので首を切断した。仮面が外れていたので付け直した。3人の首を庭の隅に置いてから家に入る。多由也を探した。彼女は…台所の隅で耳を塞いでいる。
ネジ「多由也、もういいよ。ごめん、巻き込んじゃって。」
多由也「ううん、いいの。こうなることも予想してたしネジならきっと助けてくれるって信じてたから。」
ネジ「ありがとう、良く出来た恋人を持てて俺は幸せだよ。」
多由也「ウチだって! こんなに頼りになる恋人を持てて幸せだよ! それで…その…どうかな? これから…。」
妖艶な笑みを浮かべる。昨日の夕方から今日の朝まで励んだというのに何て愛らしい恋人なのだろうと感動を覚えながら愛の営みをした。昼過ぎになって目を覚ました。着替えて外に出て3人の首の髪を掴んで高速飛行して本部まで行った。まだ血が滴っているが無視した。火影室に入った。
ネジ「ダンゾウはどこだ?」
綱手「……何だその首は?」
ネジ「今日、報酬貰って家に帰ったら恋人が人質に取られたけど返り討ちにして拷問して『誰に、命令、された? ダンゾウか?』って質問したら首を縦に振ったんで殺して首だけ持ってきた。こいつらも暗部だよな?」
綱手「ダンゾウを連れてこい⁉ 拘束しても構わん⁉ 今すぐ呼べ⁉」
しばらく待った。やがて怒鳴り声が聞こえてくる。殺意を必死で我慢した。扉が開く。ダンゾウが現れる。3人の首を突き出しながら告げる。
ネジ「こいつらが俺の恋人を人質に取ったから拷問して殺した、どういうことだ?」
ダンゾウ「どういうことだ?とは…どういうことだ?」
ネジ「質問してんのは俺だこの野郎。死にてえのか。」
ダンゾウ「ワシの可愛い部下を殺しおって⁉ 何様のつもりだ⁉」
ネジ「里の危機に役に立たねえような奴がでけえ口叩くな。牢屋にでも入れとけよ。いいよな、火影?」
綱手「いいだろう⁉ 牢にブチ込んでおけ⁉」
ネジ「ったくどいつもこいつも足引っ張りやがって…。」
「あの…綱手様…雷影様から使者がいらっしゃって…手紙をお預かりしています。」
綱手「寄越せ⁉」
火影が見知らぬ女性から手紙を奪い取って読む。
ネジ「何だって?」
綱手「……うちはサスケを抹殺するらしい。それで今後について五体国の各影による会談を開きたいとのことだ。」
ネジ「へぇー! その雷影様ってのも随分話がわかるねえー! いいね! 気に入った! 護衛には俺が付くけど文句ねえよな?」
綱手「まあ…仕方ないか。他の方々に無礼のないようにな。」
ネジ「俺を他の馬鹿どもと一緒にするな。」
綱手「それでは出発の準備をするからお前は恋人に数日は帰らないとでも伝えておけ。」
ネジ「じゃあ行ってくる。」
綱手「急げよ!」
急いで家に帰った。
ネジ「多由也! いる?」
多由也「おかえり! 早かったね!」
ネジ「ちょっと急用が入っちゃって…火影の護衛で他の国に行くことになったから数日は帰れない。我慢できる?」
両手で顔を引き寄せられて唇を重ねられて情熱的な口づけをした。数分が経つ。
多由也「うん! これで大丈夫! 寂しいけど…我慢できる!」
ネジ「本当にごめんね、でも帰ってきたら恋人同士らしいこといっぱいしよう。」
多由也「ネジからそう言ってくれてウチ、本当に嬉しい! たっぷり可愛がってね!」
ネジ「うん約束する。それじゃあ行ってくる。」
多由也「いってらっしゃい!」
本当に良く出来た恋人を持てたことに幸福の余韻に浸りたいが火影が待っている。急いで本部に戻った。
綱手「遅いぞ⁉」
ネジ「悪い悪い、色々あるんだよ独身のお前にはわからんだろうが。」
火影が殴ってきたがあっさり避けた。
「綱手様⁉ ダンゾウが脱獄しました⁉」
綱手「何⁉」
ネジ「まずいな、先回りされて『火影代行です』とか言われて居座られたら面倒だぞ。それか暗部総出でお前を殺しに来るかも。」
綱手「邪魔する奴は全て始末しろ⁉ 火影命令だ⁉」
ネジ「俺がお前を背負って飛んでいった方が速いと思うんだけど。」
綱手「年寄り扱いするな⁉」
また殴って来た、避けたが。
綱手「行くぞ⁉」
ネジ「はいはい、好きにしろ。」
こうして五影会談に向けて旅立った。