リゼロEx ナツキ・ぺトラ   作:[email protected]

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第3話 告白

「ねえ、スバル。私の事を愛してる?」

 

 ペトラがその問いを投げかけてきたのは、スバルにとっては色々な意味で思い入れ深い場所。アーラム村で一番大きな花畑である。

 美しい花々が咲き乱れるアーラム村最大の名所スポット。そしてスバルがエミリアと初デートをした場所だ。

 今日の分の畑仕事を終え、服の仕立ての仕事も一段落した休憩時間、ペトラは急にスバルをこの場所に誘った。

 スバルの愛竜パトラッシュの俊足をもってすれば、数分足らずで到着した。

 ちなみにベアトリスは自発的に留守番している。幼女大精霊なりに空気を呼んだのかもしれない。

 

「き、急になんだよ。そ、そんなの言わなくてもわかってるだろ?」

「うん。スバルは私の事を愛してくれてるし、大事にしてくれてる」

「だったら……」

 気恥ずかしさで赤くなり目をそらそうとするスバルの顔を、ペトラはのぞき込み、

「でもね。わかってても、言葉にしてほしい時があるんだよ」

 と、愛らしい顔を赤くして瞳を潤ませながら告げた。

「ペトラ……」

 「スバル、エミリア様やベアトリスちゃんには『愛してる』とか「愛しい」って結構気軽に言ってたのに、私にはなかなか言ってくれないじゃない」

「う……」

 思い当たる節がある。確かにスバルは生来の調子のいい性格から、エミリアやベアトリスにはそういう言葉を気軽にかけてた気がする。

 しかし、ペトラには元々は妹分として見ていた事から、気恥ずかしさもあって、「可愛い」は割と頻繁に口にしてるが、「好き」や「愛してる」は滅多に言ってないかもしれない。

「そのせいでペトラを不安にさせてたってんなら、夫失格だよな」 

 スバルは恥じるように頭をかいた後、ペトラを真っ直ぐに見つめた。 

「ペトラ」

「うん」

 

「俺はお前の事が好きだ。愛してる」

 

 回りくどい前置きは一切せずに、直球で想いを告白した。

「いつも一生懸命で努力家なところが好きだ。俺と違って細かいところに気づいて気が利くところも好きだし、明るくて元気なところも好きだ。デザインセンスが抜群で綺麗な服のデザインができるところも好きだし、賢くて器用な所も好きだ。料理が上手い所も好きだし、毎日美味しいゴハンを作ってくれて感謝してる。俺と違って初対面の人の前では猫を被れる要領の良さも頼もしくて好きだし、いつも俺の事を考えてくれて、俺を好きでいてくれるところが大好きだし、いつも感謝感激してる」

 一度口にすると、ペトラへの想いは止まらず、すらすらと口から溢れ出た。

「愛らしい顔が好きだ。つぶらな瞳も好きだし、形のいい唇も、いつも手入れしてて綺麗な髪も好きだ。小さい頃から可愛かったし、今のこうして正面から見つめ合える身長差になったのもいい。可愛い声も好きだし、俺の名前を呼んでくれる時や『あなた』って呼んでくれる時の顔と声は特に可愛くて好きだし、拗ねた時の顔もそれはそれで可愛くて好きだ。良妻モードの時の敬語口調も可愛くて好きだし、今のいつもの調子になってる時も愛らしくて好きだ」

「―――」

「ずっとペトラと一緒にいたい。ずっとペトラの事を好きでい続けたい。愛し続けたいし、愛され続けたい」  

 風が吹いた。無数の花弁が空中に舞い、ペトラは長く伸ばした髪を手で抑えながら、愛する夫の顔を愛おしげに見つめた。

「私もスバルが好きだよ。大好き。愛してる」

「ペトラ……」

「スバルの優しいところが好き。勇敢なところも好き。たまに勇み足をしちゃうこともあるけど、ちゃんと反省して次に活かせるところも好き。すぐに無茶するところは心配だけど、スバルのそういうところに私も村のみんなも、他にも大勢の人が救われたんだよ」

 強い想いは言葉にしなくても伝わるなんて無責任な話をペトラは信じない。だからハッキリと言葉にする。

「スバルが私にくれた優しい言葉は全部大切な宝物だよ。スバルの作った『まよねーず』は最初は苦手だったけど今は慣れて好きになったよ。スバルの目、最初は目つきが悪くて怖いなって思ってたけど、今は格好良くて大好きだよ。スバルと一緒に服を仕立てる時間は私にとって夢みたいに幸せだよ」 

 花の香りの中でペトラは愛する夫と見つめ合う。

「これからもずっとスバルと一緒にいたい。ずっとスバルを好きでいたい」

「ペトラ」

 スバルの手がペトラの顔に触れる。ペトラはゆっくりと目を閉じた。

 そのまま二人は唇を重ねた。

 

「ところで、ココは好きじゃないの?」

 花畑の外で待機してるパトラッシュの元に戻る途中、ペトラは夫のたくましい腕にしがみつき、その大きな胸をスバルの腕に押し付けながら、悪戯っぽく笑った。

「それは思ってても、口にしたらダメな部分だろ……

「え~。私はスバルになら言われても平気だよ。むしろ嬉しいよ。他の男に言われたら、ひっぱたくけど」

「あ~。ペトラに向かって、そんなセクハラ発言する奴がいたら、俺も殴るな」

「そうそう。私のココはスバルだけのモノなんだから」 

 と、ペトラはさらに自分の胸を強くスバルの腕に押し付ける

 

 そんな夫婦のイチャイチャを眺めながら、パトラッシュは呆れたような鳴き声を漏らした。




第3話終了です。最期まで読んでくれて、ありがとうございます。
今回はスバルとペトラの完全イチャイチャ回です。
堪能していただけたなら幸いです。

ちなみにぺトラがスバルに告白を求める場所に、スバルとエミリアが初デートをした花畑を選んだのは、スバルの花畑での一番の思い出を自分のモノに上書きしたかったからです。
エミリアへの好意とは別に、そういう強かな面があるのが自分の中でのペトラのイメージです
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