評価バー赤だったのに気がついたらガッツリ低評価つけられてオレンジになったの、悲しい……(涙)
———いやでもこの悲しみを胸にパチ屋行けば、収束論的に考えて勝てるのでは……?????
我々はその謎を解き明かすべく、ホールの奥地へと向かった……!!
『素直に言って……貴女の体はレースに耐えられるものでは、ありません』
『ケガや故障と常に隣り合わせになるでしょう』
『他のウマ娘のように走り、栄光を勝ち取るのは……100%無理でしょう』
医師から告げられた数々の言葉。
それは、ウマ娘として生まれた彼女の存在そのものを否定する宣告であり、同時に、どこか哀れみを含んだ同情でもあった。
無論、彼女自身も理解していた。
自分の体がどれほど脆いのかを、誰よりも。
他のウマ娘に比べて、あまりにも虚弱な体質。
そして、ほんの少しの負荷で壊れてしまいそうな、ガラスのように儚い脚。
日常生活ですら満足に送れない自分が、レースに出て勝利を掴むなど夢のまた夢。そう、分かっている。
それでも。
彼女は、諦めきれなかった。
同じように脆い体を持っていた姉が、奇跡のように回復した姿をこの目で見たから。
だが、それ以上に。
彼女は、ウマ娘だった。
走りたい。
走りたい。
誰よりも速く、走りたい。
胸の奥底から込み上げる衝動が、理屈も常識も押しのけて、ただひたすらに叫び続けているのだ———。
長い入院生活を終え、ようやくトレセン学園へと戻ってきた彼女は、夕暮れに染まる校舎を一人、静かに歩いていた。
遠くからは、トレーニングに励むウマ娘たちの声が響いてくる。その一つひとつに、強い意志が宿っていた。
負けたくない。勝ちたい。
その想いが、風に乗って彼女の耳へと届く。
——自分も、あの中にいたかった。
同じように夢を抱き、同じように前へ進みたい。
いや、自分だって進んでいるはずなのだ。
だが、その歩みを阻むように——彼女の脚が、軋む。
パキ、パキ、と。
まるでひび割れるような音が、歩くたびに脳裏に響く。
もちろん、実際に音がしているわけではない。負荷さえかけなければ、日常生活は問題なく送れるのだ。
だか、彼女には確かに聞こえていた。
自分の脚が砕ける、幻の音が。
———それでもなお、彼女は立ち止まらない。
いつか必ず。
あの子たちのように、夢に向かって走り出せる日が来ると。
そう、信じているから。
「っ……そろそろ、帰りましょうか」
胸の奥にチクリと走る痛みを押さえながら、彼女は寮へと足を向ける。その痛みの正体を、あえて考えないようにしながら。
そのとき。
校舎の影に設置されたベンチに、“白い何か”が座っていることに気づいた。
ぼんやりとしたシルエット。
夕闇に溶け込むような、不気味な白。
まるで怪談に出てくる妖怪のような存在に、思わず足が止まる。
だが、恐る恐る近づいてみると、それは妖怪ではなく、人間だった。
某ボクサーのように真っ白に燃え尽きたような体。
この世のすべてに絶望したかのような虚ろな表情で、天を仰ぐ男性。
その胸元には、かすかに光るトレーナーバッジがあった。
——トレーナー、なのだろうか。
怪異でなかったことに安堵する一方で、別の疑問が浮かぶ。
なぜ、こんな状態になっているのか。
なぜ、誰も彼に近づこうとしないのか。
視線を横に向けると、こちらを見ていたウマ娘が、ビクリと尻尾を立てて逃げるように去っていく。
近くにいたトレーナーもまた、目を逸らし、足早にこの場を離れていった。
気づけば、周囲には誰もいなくなっていた。
再び視線を目の前へ戻す。
そのトレーナーは相変わらず真っ白なまま、この世の全てを呪うように、だらだらと罵詈雑言を垂れ流している。
白目をむいたまま。
——関わってはいけない人、なのかもしれない。
一瞬、そんな不安が胸をよぎる。
それでも、困っている人を見過ごせない性格の彼女は、ゆっくりと、慎重に声をかけた。
「あの……大丈夫、ですか?」
トレーナーは首を一切動かさず、瞳だけをギロリと彼女へ向ける。
まるでホラー映画の怪物のようなその動きに、思わず体が震える。それでも、彼女は言葉を続けた。
「何かお辛いことがあったのなら、私がお聞きします。少しは楽になるかもしれませんよ」
アァァァ……と、ゾンビのような呻き声。
やがて、言葉を思い出すかのように、ゆっくりと口が動く。
「———けた」
「……? すみません、もう一度お願いできますか? よく聞こえなくて……」
すると、トレーナーはゆらりと首を彼女の方へ向け——はっきりと告げた。
「21万……負けた…………」
「………………はい?」
目の前の存在は、妖怪でも化け物でもなかった。
———いや。
むしろ、それらの方がまだマシだった。
妖怪や化け物よりもどうしようもなく、恐ろしく。
無様で、情けなく。
救いようのない存在。
———パチンカスであった。
これが、パチンカスと割れないガラスの出会い。
彼女、
この小説を書いてて「それでも」という接続詞を多用してしまいます。
何故かは私にも分かりません。
それでも、自然とこの「それでも」と書いてしまうんです。
悲劇を目の当たりにしても、その中に希望を見出そうとしているかのように。
それでも、この歩みは止められないんです。
それでも、微かにある
父さん、母さん、ごめん。
俺は、打つよ……!!