「強欲じゃああああああああい!!!!!」
「うわうるさっ」
『欲』を捨てるなんて出来るわけがねぇんだよ。
人間誰しも薄汚ねぇ欲に塗れたパチンカスなんだよ。
無欲打法とか意味ねぇんだよ。パチ屋に行くために着替え始めた時点でもう欲で溢れかえってんだよ。
3000FEVER目覚まし使ってる時点で存在そのものが欲になってんだよ。
「今日のトレーナーとっても荒れてるけど、何かあったのかな?」
「昨日、北斗の拳転生の章2を全部駆け抜けたらしいですよ」
「あぁ、なるほどね」
何なんだよあの台。
眉毛がずっと歩いて、歩き終わったと思ったら変な舞を初めて、シンとサウザー相手に刹那の見切りしてるだけじゃねぇか。
ラオウ、ジャギ、トキ相手じゃないと勝てないとか、兄弟で遊んでるだけじゃねぇかよ。
シュウとレイ相手じゃないと勝てないとか、昼休みに友達同士で戯れあってるだけじゃねぇかよ。
シンとサウザーも仲間に入れてやれよ。
これだからホクトッパリは……
「この前は無欲で、今日は強欲ってこと? ちょっと単純すぎないトレーナー?」
「強欲舐めんなよテイオー。『ポキューン』ってなった時の脳汁舐めんなよ。ボタン落下した時の快感舐めんなよ!!」
「でもこの前、リゼロの先バレは信頼度低いから無理って言っていませんでしたっけ?」
「知らんなぁ!! そんなこと知らんぞ!!」
首を傾げながら問いかけるケイちゃんの頭を優しく撫で、先バレポキューンボタンを差し出す。
ケイちゃんは不思議そうにそのボタンをそーっと押した。
その瞬間、『ポキューン』という脳を直接刺激させる快感音が鳴り響く。
ケイちゃんはビクゥ!?っと体を震わせ、尻尾をピーンッ!!と立てた。そして再び恐る恐るボタンに手を伸ばす。
そして再び『ポキューン』。
ケイちゃんの体はビクゥ!?からゾクゾクッ!!へと変わり始めている。
へっ、堕ちたな(人間の屑)。
「はい、その辺にしましょうね、ミラクルさん♪」
「ああっ……」
しかし、アルダンが先バレポキューンボタンを回収し、その代わりに新テニスの王子様第1巻をケイちゃんへと差し出した。
それを受け取ったケイちゃんは、パァッっと目を輝かせながら新テニスの王子様の世界へと入っていく。
「ダメですよ、トレーナーさん。ミラクルさんにいけない遊びを教えては♪」
「ごめんなさい……ってか何あれ。なんでアルダンが新テニ持ってんの?」
「実は、想像以上にハマってしまいまして♪ミラクルさんから無印を借りた後、じいやに続編を買ってもらったんです♪」
「マジかよ。ちなみに推しは?」
「跡部景吾さんです♪」
「あっ、ボクもっ!!」
「おれもです♪」
「なんだよお前ら面食いかよ」
「顔もそうなんですが、それ以上に誰よりも努力家で、誰よりも泥臭いところが好きになっちゃったんです♪」
「あっそう……」
アルダンやケイちゃんから何故か熱を帯びた目線を受けるが、華麗に受け流す。ちなみにテイオーもなんかチラチラこっちを見ていた。
そして何故かテニプリ談義が始まってしまい、俺は完全に蚊帳の外となってしまう。
だが、そんなことはどうでもいい。
今の俺の精神は鬼がかっている。
1/349でも1/249でも1/99でも万発出せる気がする。
いや、出す。
なぜなら今の俺は強欲魔女なのだから。
「俺の名前は、ただのパチンカス!! トレセン学園で生まれた、養分!!」
俺は万札を掲げてパチ屋へと歩き出す。
今日の夕飯はドン勝だ!!!!
なお、俺の手元の万札は全部飲まれ、Re:ゼロから始まるメジロカードローン生活となった。
皆さんのおすすめ打法は何でしょうか。
私は、マナ悪客が両サイドに座り大当たりをかまされた時の怒りを思い出してスーパーモードへと変形し、右手首に全神経を集中させて打つ『シャイニングフィンガー打法』ですかね。
一応、その上の『ゴッドフィンガー打法』もありますが、あまりの強さにハンドルが耐えられないので封印してます。