諸々あって精神が不安定なので応援してくれればうれしいです。
博麗神社は幻想郷と別な世界をつなぐ場所である。
例えば外の世界。博麗神社の巫女は外の世界・・・いわば我々が暮らす現代社会から迷い込んだ、所謂「外来人」を彼らが本来住む世界に返す役割も担っている。
この巫女、「博麗霊夢」は幻想郷を語るうえで決して欠かせない存在であるのだが、彼女については今後いやという程語ることとなるため、今は詳細について語るのはやめておく。
さて、お気づきの方もいるかもしれないが、博麗神社が境目の役割を持っているのは外の世界に限らない。
場所は博麗神社の裏山。・・・曰く、そこには幻想郷とも外の境とも全く違う世界につながるトンネルがあるらしい。
「く・・・っ」
そんな異世界、「魔界」につながるゲートの門番、サラは洞窟の岩壁に叩きつけられたまま肩で息をしていた。その様子を見下ろす・・・かの如く見つめていたのは少年だった。
少年・・・という言葉すら彼を表わせられるかと疑問を覚えるほどに彼は奇妙だった。何せその身長は子供と呼ぶにしても小さく顔立ちは幼い。
しかしその表情は大人びており、なにより・・・彼からはどこか余裕のようなものが感じられた。
「私の勝ちらしいな。約束通りこの先に進ませてもらおう。」
サラ「こら・・・‼ま、待ちなさい・・・っ」
岩壁に背を預けながら制止しようと手を伸ばすサラを一瞥した少年は彼女に手を翳して何かを唱えるとそのまま去っていく。
全身の痛みが消えた彼女が腕を見て傷が消えていたことに驚いて顔を上げたころには、少年はすでに姿を消していた。
「なるほど・・・ここが幻想郷か」
洞窟から姿を現した少年、「Wiz」はうんと伸びをすると地を蹴り空へと舞い上がった。
季節はちょうど夏が終わった直後・・・立秋というべき時期なのだろう。紅葉はうっすらと始まり始め、まだまだ気温は高く蝉がミンミンと鳴いている。・・・少なくともwiz本人にとってはかなり過ごしやすい気候だった。
Wiz「うん。師が言っていた通り、良いところだ。」
彼の師匠は幻想郷は美しい、素晴らしいところだと言っていた。にもかかわらず彼女は自身を一向に家の外に出さなかったため、今日、彼は彼女の家を抜け出して幻想郷へと逃げてきたのである。・・・詳しい話はまた、別の機会に話そう。
Wiz「さて、まずは・・・」
魔力の高い場所を探るためにあたりを見渡しつつ、レーダーの役割を果たすアホ毛をピンと立て幻想郷中に視線を向けるWiz。
Wiz「・・・見つけた。」
目的地を定めた彼は緑色の指輪を填めるとそのまま魔法の森へと飛んでいく。
風の如き疾速で魔法の森にたどり着くなり着地した彼はすうと深呼吸すると地面に魔法陣を書いて呪文を唱え始める。
Wiz「我が仲間を呼び出したまえ・・・召喚・・・!!」
魔法陣が輝くなり大穴が開き、中から巨大な九つの蛇が現れ・・・
Wiz「お前じゃない。」
それを見るなり、片腕に指輪を填めたまま魔法陣を作り出すと緑色の光弾をマシンガンの如く撃ち込むと、蟒蛇は悶えるように苦しんだ直後。何かに引きずり込まれるようにして魔法陣の中へと消えて行く。
代わりに魔法陣から姿を現したのは西洋風の甲冑だった。
否・・・それを甲冑と呼ぶにはやや不自然だ。なぜなら魔法陣から現れたその甲冑は独りでにWizの前に跪いたのだから。
「主様。Cniht、召喚に応じ参りました。私めを呼び出していただいたこと・・・誠に感謝いたします。」
Wiz「よく来てくれた、Cniht。我が一番の従者よ。」
Wizの最高にしてコミュニケーションの取れる唯一の従者、Cnihtに幻想郷への逃亡が成功した旨を伝えると、続いてこれからの計画を伝えた。
Wiz「今後はここに住むつもりだ。同時に、わが師と戦うための仲間を集める。・・・おそらく、師は私を連れ戻しに来るだろうからな。」
Cniht「御意。・・・して、私は何をすれば?」
Wiz「単純だ。信頼のできる仲間がいれば安心できるだろう?」
クスっと笑みを浮かべるなり、彼は森の奥へと足を向けて歩き出す。
「どちらへ?」と尋ねるCnihtの問いに答えようと口を開いたWizだった直後、星形の魔力弾が二人の間に割り込むように着弾した。
Wiz「・・・ッ⁉」
Cniht「何奴⁉」
「それはこっちのセリフだ。」
魔力弾の飛んできた方向に視線を向けた二人が視界に捉えたのは白黒の魔女のような服装をした少女だった。
「怪しい奴め!この霧雨魔理沙が退治してやるぜ!!」
恐らく弾幕を射出するものなのだろう手のひらサイズの魔道具「ミニ八卦炉」を構えた少女、霧雨魔理沙。
好戦的な笑みを浮かべる彼女に剣を抜いたCnihtを片手で制しつつ、Wizは前に出た。
Wiz「Cniht・・・お前では相性が悪い。」
Cniht「しかし・・・!」
片手に赤い指輪を填めながら、Wizは魔理沙を睨みつけた。
Wiz「私の実力を試す、いい機会だ。」
そして、戦いの火蓋が切って落とされた。
毎回思うが小説を長続きさせれる人って凄いなぁ。
評価、コメントつけていただければ何よりです。