Edge of Heart   作:星空エクレア

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 いよいよ本日、キュアエクレールの正体解禁日。
 果たして記憶と変身能力を失ったエクレールは誰なのか、実は全く言及されていないシュシュタンは何処なのか……注目度が非常に高い回になりそうです。


 今回は原作アニメ第4話回です。
 ゴウエモンとるるかさんとマシュタンと共に愉快なカルテットでお送りします。


STAGE2ー3 フレンズフィールド

 

 

 「コピー能力『クリーン』!」

 

 怪盗団の炊事係をしているハルだが、その他にも仕事は多々ある。

 アジト内の掃除やマシュタンと協力して他メンバーのも含めた衣服の洗濯など細々した雑務が該当し、現在彼がやっているのは劇場の掃除。豪華で広々とした場所だがホコリが溜まりやすい欠点もあり、普通なら簡単な掃除だけでも一人だけなら長時間かかってしまう。

 だが、彼には特別な力『コピー能力』がある。箒を右手で吸収した今の彼は、白地に緑色の星があしらわれたバンダナを頭に巻き、白いパーカーを羽織った姿。

 

 「行くよー、《掃き掃除》!」

 

 手にした箒を振るうと、先から清浄な緑色の風が吹き溜まっていた埃が次々と分解されていく。

 

 「よし出力はOK! それなら高いところからお掃除しちゃお、《チュチュクリーン》!」

 

 ここ数日でコツを掴んだハルは頭にピンク色のメンダコのような帽子を被り、箒に跨ると空を飛ぶ。上空から清浄な風と、キラキラしたピンク色の星を落とすとそれらもまた汚れや埃を分解していく。

 

 「これでおしまい、《フィニッシュクリーニング》!」

 

 最後に渾身の力で箒を振るうと一気に風が通り抜け、劇場は建てられた当初を思わせるような輝きを取り戻す。

 

 

 「お疲れさま、ハル」

 「────便利な能力」

 

 ゴミなどの対象物を光に分解してしまう、清掃の力を宿した『クリーン』能力によってあっという間にアジト内の掃除を終えたハルのところにマシュタンとるるかがやってくる。彼女達は担当していた階段と廊下の掃除を終えた様子。

 

 「おつかれ~、二人とも。これでニジーとアゲセーヌに頼まれたお仕事は終わったかな」

 「全く、本来はあの二人の仕事のはずなのに新入りだからって押し付けて……オシャレじゃないわね」

 「まあまあ。二人は怪盗業で忙しいしこういうのは新人の仕事なんでしょ。それにボクはこっちの仕事の方が好きだな。何もないのは平和な証拠だよ」

 

 だが、元を辿ればニジーとアゲセーヌが押し付けてきた仕事。

 先輩風を吹かせて面倒ごとを押し付けてくる二人にマシュタンはプンプンだが、盗みよりもこちらの方が性に合っているのと怪盗としての仕事がないのは平和で良いことだと考えているハルは笑いながら歩く。

 

 

 「お、ハルにアルカナ・シャドウ! 掃除終わったようだな」

 

 するとそこへゴウエモンとニジーとアゲセーヌが入ってくる。

 

 「ゴウエモンおじさん、お掃除完了したよ」

 「よくやった三人共。びっくりするほど綺麗になってんな。俺たちはあんまり得意じゃないから助かるぜ」

 

 ピカピカになった劇場を見てよくやったとハルの肩をバシバシと叩きながら豪快に笑うゴウエモン。アゲセーヌは「ウソ……新入りなのにここまで上手いとか聞いてないんだけど!?」と目を丸くしている。

 

 「……ふん。中々綺麗に出来ているじゃないか」

 「バッチリやったよ! こういうのはガンガン任せてよ」

 

 一方、姑のような皮肉を言う気満々だったニジーは付け入る隙がない綺麗さを前に苛立ちを隠せない様子。

 だが負の感情に疎いところがあるハルは彼の感情に気づかず、任せろと言わんばかりに胸を張るがとある理由で彼に強い敵対意識を抱き始めているニジーは怒鳴る。

 

 「ちょっと色々出来るからって調子に乗るなよ……!」

 「おい、ニジー! せっかく頑張ってくれたハルに不満言うことねぇじゃねぇか!」

 「口を出さないでくれ! いくら戦闘や掃除が上手いと言っても、怪盗としての腕前は僕の方が絶対に上だ!」

 

 ゴウエモンがすかさず注意するもニジーは取り合わずに自分の座席にドカッと座る。

 

 「……何かボク、ニジーに嫌なことしちゃったのかな?」

 「────気にしないで良い。勝手な嫉妬に過ぎない」

 

 やけに当たりが強いニジーにハルは少しオロオロするも、背景を知っているるるかは気にしないで良いとだけ返す。

 

 

 「はぁ~、劇場は綺麗でも空気最悪でチョベリバ~。これから会議始まるってのに……」

 「会議あるってことは……新しいマコトジュエルが出たの?」

 「そういうこと。だから、ハルにアルカナ・シャドウ、紅茶とお茶菓子持ってきて」

 

 それを見たアゲセーヌは肩をすくめながら二人に紅茶とお茶菓子を持ってくるよう命じる。

 

 「OK! 紅茶とお茶菓子は出来てるから配膳手伝いお願い!」

 「分かったわ」

 「────ハルの作るお菓子も中々美味しい」

 

 多少気になることは残ったが、それより今は会議の用意だと切り替えたハルはるるか達に声をかけながらキッチンへ向かう。

 彼女達もかつての相棒が作るのには劣るがこちらもこちらで中々気に入っているハル自作のお菓子を食べられるならと、了承するのであった。

 

 

 

***

 

 ────三十分後。

 

 ウソノワールが、静かに未來自由の書を捲る。ハルにはまだよく分からないが、あの書にマコトジュエルの在り処が刻まられるらしい。

 

 「なるほど……新たなマコトジュエルの在処がわかった」

 

 ウソノワールの低く、満足げな声が劇場に響く中、立候補するのが二名。

 

 「僕が華麗に盗って参ります!」

 「いいや、アゲが行くっしょ! アンタは引っ込めって感じ!」

 

 自信満々だがどこか焦りを隠せない様子のニジーと、彼の言葉にすぐさま被せるようにアゲセーヌ。

 

 「それはこっちのセリフだよ、ベイビー!! 前回プリキュアでもない一般人に手口を見抜かれた間抜けさでは信用できないね!」

 「絶対当てずっぽうだし!」

 (あの場にいたことバレませんように!)

 

 ニジーとアゲセーヌの口論を前に、実はアゲセーヌが失敗した原因の一端であるハルは冷や汗を流しながらクッキーを頬張る。

 流石に罪悪感はあるため、最近の食事はアゲセーヌのリクエストを多めに採用しているが、当の彼女は「ついにアゲの魅力が分かってきたし?」とご機嫌で真相にまるで気づいていない。

 

 「……この喧嘩、日常風景になっているけど飽きないのかしらあの二人」

 「────さあ?」

 

 呆れた声を出すマシュタンに対し、どうでも良いと言わんばかりにアイスティーを口に含むるるか。

 するとその時、スポットライトと共にその喧嘩を止める声が響く。

 

 「待て、待て、待てい! 熱くなるのは結構だがな! 受ける相手が違いやしないか?」

 

 スポットライトの中心に立っていたのは、扇子を構えた一人の男────ゴウエモン。

 

 「その喧嘩、このゴウエモンが預かった!」

 「出た……面倒なのが……」

 「……うん」

 「ゴウエモンおじさんが喧嘩止めてくれるなら良いことじゃないかな?」

 

 新入りの自分たちを何かと気にかけてくれるゴウエモンにハルは割と好意的だし、るるかとマシュタンも口とは裏腹にそこまで悪い感情を抱いていない。少々暑苦しくてうざったいのが玉に瑕だが。

 

 「ウソノワール様、このゴウエモンにおまかせください!」

 「結局キミが行きたいだけだろ」

 「マジチョベリバ~!」

 「違う! 新人二人のためだ。一発目の仕事は上手くいったが、怪盗のいろはをまだ知らない彼らに教えてやりてぇんだ」

 

 一方、ゴウエモンは新人であるハルとるるかの研修のためにも二人を連れて出撃したいと申し出る。

 面倒見の良い性格の彼は、先日の事件も受けハルとるるかにも早くから怪盗としてのスキルを身に付けさせる必要があると考えており機会を窺っていたのだ。

 

 「俺の背中を見て学ぶと良い!」

 「余計なお世話なんだけど!」

 「⋯⋯ゴウエモンおじさんにはお世話になってるし、少しだけ付き合おうかな」

 「────ゴウエモンには甘い」

 

 余計なお世話だと小声で毒づくマシュタンに対し、少し考えた後にハルはその申し出を受け入れる考えを示す。

 マコトジュエルを盗む仕事に関わる気はないが、日頃から気にかけてくれているゴウエモン相手には邪険に出来なく、なし崩しに付いていく様子の彼にるるかはツッコミを入れる。

 

 「往け、ゴウエモン、キュアアルカナ・シャドウ、異邦人」

 

 だが、ウソノワールからの出撃命令に自身も含まれたことで従う様子を彼女も見せる。

 

 「ライライサー!」

 「「「ライライサー!!」」」

 「ライスライス?」

 「ライライサーよ。ここの唱和みたいものね。まあ、面倒だったら言わなくても良いと思うわ」

 

 その中でるるか以外のメンバーが初めて見て聞く謎のポーズと唱和に首を傾げるハル。

 こうして、怪盗、プリキュア、妖精、記憶喪失というあまりにも凸凹なカルテットが誕生したのだった。

 

***

 

 ウソノワールが解読した予言に従い街へ出た一行は、とあるビルの屋上にいた。

 

 「未来自由の書によると、今回のマコトジュエルのヒントは……『紫の包みに入った夢が詰まった四角いもの』。紫の包み……風呂敷か?」

 

 ゴウエモンがその内容を空で暗唱しながら、対象となりそうな紫色の風呂敷に包まれた包みを探すために下を見渡す。

 

 「ゴウエモンおじさん、空から見てみたけど紫色の包み持っている人一人見つけたよ」

 「ナチュラルにプリキュアより魔法使いみたいなことしてるわね⋯⋯」

 「────魔法少女アニメに出れそう」

 

 そこへ箒に乗って空から偵察していた、双眼鏡を首から下げたハルが綺麗に着地。箒に跨り空を飛ぶことも可能な『クリーン』能力を見たマシュタンとるるかがプリキュアよりも魔法使い感満載だと述べる。

 

 「本当か!?」

 「うん、だけど探偵さん二人が近くにいるから諦めるしかないかも」

 

 一方、紫色の包みを持った男性に何故か同行しているあんなとみくるが絵画教室と書かれた看板と、その建物の前で配られている紙を受け取っていたのを目撃したハルはガードの固さを報告。

 

 「ふ、まだまだだなハル! こういう時こそ燃えるってもんだ。オレの華麗な手捌きをよーく見ておきな!」

 

 だが、ゴウエモンは豪快に笑いながら屋上の縁を蹴り、軽やかに下へと跳んでいく。

 

 

 「───正面から行くのは非効率すぎる」

 「ホントね。でも付いていくしかないわ。ハル、箒出して」

 「了解!」

 

 しかし、怪盗らしからぬ正面突破に「どこをどう見習えと?」と早くも思っているるるかとマシュタンは呆れながらも見学はするために、ハルに箒に乗せるようオーダー。

 三人を乗せた箒は軽やかに滑空し、既に突如現れたゴウエモンと相対している探偵達に見つからないルートを通り降り立つ。

 

 

 

 「熱いね~! 熱くて茹で上がっちまいそうだ! だが、相手が悪かったな!!」

 「「「ううっ!?」」」

 

 その間にもゴウエモンが扇子を一振りすると、激しい桜吹雪が巻き起こり、探偵達を怯ませる。

 

 「ああ!!」

 「頂いていくぜ!」

 「待て!!」

 

 その間に一気に距離を詰めてバッグを掴み、そのまま全速力で駆け出し、建物の陰へと姿を消していく。

 

 「……これ強奪じゃないかしら?」

 「……ボクも同じこと思った」

 「────どこを参考にしろと?」

 

 変装を駆使するニジーやアゲセーヌの方がまだ怪盗らしいと言えるやり方に、陰から三人はジト目で見ながらゴウエモンと合流するべく移動を始めた。

 

 

 

 数分後。

 

 「よっと。どうだ? これが怪盗の仕事よ!」

 「えっと……強奪は良くないんじゃないかなと思います……」

 「で、マコトジュエルは?」

 

 路地へと軽々と降り立つゴウエモンと合流したハル達。誇らしげなゴウエモンにハルは戸惑いながらも苦言を呈する中、マシュタンは肝心のマコトジュエルの在処について訊ねる。

 

 「よっこらせっと……」

 

 ゴウエモンが座り込んでバッグを開き、同時にハル達も中を覗き込むが中身は……

 

 「……ありゃ? マコトジュエルが宿りそうなの無いぞ……?」

 「むしろ、ゴミ箱行になっちゃいそうなのばっかり……」

 「……ただの食パン」

 「ハズレね……」

 

 芽の生えたじゃがいも。

 しなびかけた玉ねぎ。

 鮮度が落ちてるりんご。

 パサパサの食パン。

 そして、何か赤茶色の染みがついた厚手のデニム生地のエプロン。

 

 どれもマコトジュエルが宿っていそうな気配はない。

 

 「あ、そういや奴ら、漫画の原稿が入ったバッグを見つけるとかって……」

 「! もしかして、何らかの事故で入れ替わったのを探していたんじゃないかな? それならまだゴウエモンおじさんと出会ってない時から探偵さん二人が同行していた理由も説明できる!」

 

 さっき探偵達と接敵した時の言葉を思い出したゴウエモンの呟きで、ハルは今回の事件の発端に気づく。

 

 「おそらくマコトジュエルは、その漫画の原稿に宿っているわけね」

 「一筋縄じゃ行かないってことか。だが、ハルよく気付いたな」

 

 彼の推理で腑に落ちたゴウエモンはよくやったと褒める中、先ほどから無言のるるかは食パンと厚手のエプロンをじっくり眺めていたが何か音を察知したらしく顔を上げる。

 

 「────こちらを追ってくる声が聞こえる」

 「まさかさっきのプリキュアか!? よし、新人二人は先に逃げろ」

 「───ハル、箒の後ろに乗せて飛んで」

 「分かった!」

 

 何らかの追跡手段があるらしい探偵達から逃げるべく、後ろにるるかと抱っこされているマシュタンを乗せたのを確認したハルは地面を蹴って浮かび上がる。ゴウエモンは別ルートから逃走になるだろうが、彼なら問題はないだろうとハルとるるかは判断する。

 

 

 ────約十分後。

 

 探偵二人に挑戦状を叩きつけたゴウエモンがビルの屋上から、目当ての漫画原稿が入った紫色の包みを探す中、ハルは何か考え込み、るるかは涼しい顔で猫型のアイスキャンディを舐めていた。

 

 「ハルに、キュアアルカナ・シャドウ! 探せよ!」

 「ごめん。でも、漫画の原稿と入れ替わって入っていたあの中身、妙だなって思うんだ」

 「必要ない」

 

 突如サボり始めたと勘違いしたゴウエモンがこちらを振り返って叫ぶが、ハルとるるかは闇雲に探すのではなく推理を進めていたのだ。

 さっきすり替えられていたバッグ。その中に入っていた物。あれが何に使われる物なのか――用途さえ理解できれば、原稿が入っている本物のバッグの行き先は自然と絞られる。

 

 

 「どういうことだ?」

 「そうよ! この子はもうどこにあるのかわかってるの。ね!」

 「うん」

 

 驚くゴウエモンに対し、目をきらきらと輝かせ、胸を張るマシュタン。

 

 「だけど、ハルも何か推理をしていたようね」

 「うん。さっき入っていた食材痛んでいた。普通痛んでいる食材をあんな丁寧に包む必要はない。そうなるとあれは料理や食べるためのモノじゃない……」

 

 だが、まずは一番新人のハルの考えから聞くようだ。

 そのハルは炊事係をする中で鍛えた食材の質を見る目から先ほどの中身を『料理や食べるためのモノではない』と気づいていた。

 

 「まず出発点はあっているわね。それならあの食パンたちは何のために入っていたのかしら?」

 「食べるためじゃないのなら……厚手のエプロンが必要なもの……そうか! デッサン用だ! 最近世間でも芸術ブームって、カルチャースクールのCMで見たんだ。だから、きっとあれはモデルだと思う!」

 

 そうなると目的は何なのかと考え込んでいたハルだが、考えを口にしている内にピンと閃いたらしく手を打つ。

 そう絵画用のモデルならば食材の質はそこまで問われない。むしろ、腐りかけならばそれを象徴した表現のものになるだろう。そして厚手のエプロンは服に画料が付かないための防護服になる。

 

 「────正解」

 「るるかにはまだまだ及ばないけどやるじゃない」

 「それなら絵画教室を探せば良いんだな! 二人ともよくやった」

 

 少し時間はかかったしあるものについての知識が不足しているとはいえ、見事正解にたどり着いたハルに対し褒めるるるかとマシュタンに対し、ゴウエモンは意気揚々と立ち上がる。彼の今回の任務もいよいよ大詰めだ。

 

***

 

 少し時間が経った後、下でのハンニンダーとハルと同様の推理で追いついてきた名探偵プリキュア二人の戦闘を眺めながら、ハルはるるかとマシュタンから先ほどの推理について補講を受けていた。

 

 「食パンって消しゴム代わりにもなるんだ。だけど、何か勿体ない気もするなぁ……。砂糖をまぶして揚げればラスクにもなるし……うぅ、お腹空いてきた」

 「よだれ拭きなさい。みっともないわよ」

 

 るるかがハルより早くに原稿の在処を推理できたのは食パンと厚手のエプロンに着目したから。知識にも富んでいる彼女はデッサンにおけるパンの役割について知っており、エプロンのシミについても匂いから絵具だと気づいていたのだ。

 だが、当のハルは食パンをそんなことに使うのは勿体ないとアレンジレシピについて言及している内にお腹が空いてきた様子。これでは名探偵への道は遠いだろう。

 

 

 

 「「キュアット解決!」」

 『ハン……ニン……ダー……!?』

 「……あ、ハンニンダーやられた。何というか、ゴウエモンおじさんも名探偵プリキュアさんも怪盗や探偵というよりほぼ暴力で解決してないかな?」

 

 そんなことを話していると、下では前回と同じような二人の必殺技でハンニンダーが成敗された。仕方ないところもあるが、相変わらず最後は暴力で解決している節がある探偵達や今回のゴウエモンの手口に対し、自分やるるかの方がよっぽど探偵していると言っても過言ではないのでは?という思いが過る。

 

 「さて、あの二人の戦い方を見て何か思ったことないかしら?」

 

 そんなハルの身も蓋もないツッコミを華麗にスルーしつつ、マシュタンがアンサーとミスティックの戦い方について訊ねる。

 

 「何というか……るるかさんよりは怖くないかも。連携は取れているけど動きは読みやすいし力押しなところ多い気がするよ」

 

 それに対し、少し考えた後かなり厳しい評価を下すハル。

 常日頃からベテランのるるかから訓練で戦闘技術を叩き込まれていることやあの二人がまだ新人なこともあるだろうが、動きの予想がしやすいようにハルからは思えた。あの二人と対決する気はないが、仮に戦うことになってもほぼ間違いなく勝てるとも。

 

 

 「───おそらく、近いうちにあの二人は負ける」

 (随分複雑な立ち位置に立っちゃったなぁ⋯⋯)

 

 同様の、いやもっと高い視点からあの二人の未熟さを見抜いているるるかは未来予測する。

 その中でハルはもしその時が来た際に、怪盗でありながら探偵二人に敵意はないどころかそちらはそちらとして頑張って欲しいと考えている自分はどう動くべきなのか悩み始めていた……

 




 
 【クリーン】

 ホウキで ハキハキ 空も飛べちゃう!
 はいて とっ風 まきおこし
 おちばも てきも ふき飛ばしちゃえ!
 バケツで 炎も ザブンと 消せるよ
 かつての なかまと せいそうかつどう!

 初登場は『3』。
 箒を手にして敵や汚れを払い飛ばすとだけ書くと地味だが、『3』では合体する仲間次第で使う掃除道具と性能が大幅に変化する特性を持つ能力。
 アニメと開発中止となった『星のカービィGC(仮題)』以降長らく出番は無かったが、『スターアライズ』にて久しぶりの大復活。枠の都合でドリームフレンズにはなれなかったチュチュ、ピッチ、ナゴと協力して戦う仕様になり、風属性と水属性を操りつつ操作に非常に癖があるものの空中戦に強い特徴を持つ。

***

 ☆フレンズフィールド

 『スターアライズ』のステージの一つ【フレンズフィールド】より。


 ☆『クリーン』能力による掃除や空からの偵察

 この小説内でのコピー能力の活躍は主にバトルシーンにはなりますが、一部の能力は日常生活でも非常に使い勝手が良く便利にしていくのは描いていきたいなと考えています。


 ☆今作における『クリーン』能力の技の扱い

 『スターアライズ』とは違い、チュチュやナゴ、ピッチを模した帽子やバケツなどを使うという扱いです。本人たちだと色々ややこしくなるのでその扱いにしています。


 ☆えらく当たりが強いニジー

 理由については次回明らかになります。
 ヒントを書くならば有能な新人が加入した時の周囲の反応で時に起こってしまうことです。


 ☆ゴウエモン主導の作戦には参加するハル

 普段お世話になっているので、少しだけ譲歩する姿勢を見せたハル。
 いずれ来るであろうお別れの時が作者である自分にとっても辛いです。


 ☆推理力

 現時点では、るるかさん≒くれあさん>ハル≒あんなさん≒みくるさんを意識しています。
 これに関してはハルがある程度賢くないと話についていけないというメタな理由があるためです。
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