取り合えずしばらくはきのみSスキ確エルレイドとミミッキュ厳選が目標なので出番はあまりないですが、アンバーマスター20チャレンジの時には活躍してもらう予定です。
たんプリ映画のキービジュ公開。ゲストにキミプリとわんぷりが出演する模様。たんプリからプリキュア世界に入った自分はこの二つについてはうっすらしか分かりません(猫屋敷まゆさんが面白い女なのと、メェメェがとあるやらかしのせいでジンギスカンとネットで呼ばれていたことぐらい)が、面白そうなので楽しみです。
今回で原作開始前のお話は終了です。
今作の重要設定やハルのスタンスもいよいよ明らかになります!
小鳥遊光輝の改心に成功した数日後の4月1日、パティスリーにて。
「本当にありがとうございました」
ハルは清水由香から礼を述べられていた。
あの後、小鳥遊光輝は警察に自首した。るるかが変装して取り調べの様子を偵察した話によると、彼は深く反省しており自ら証拠を提示しながら取り調べに素直に応じているとのこと。
「刑法にそこまで明るいわけではないが」と前置きしつつるるかが述べたのは「小鳥遊光輝は教唆犯としてかなり重い罪になるのだろう」ということ。いくら呪いの魔道具で正気を失っていた間の出来事とは言え、そんな魔法の存在など認知されていない現代社会では『小鳥遊光輝ははっきりとした悪意を持って一連の所業を行った』として裁かれる可能性が高く、今の小鳥遊光輝は素直に供述し反省の意思も示していることから減刑になるだろうが、それでもあまりにも悪質故に実刑判決が下され刑務所に行く可能性も否定はできない。
「それでお姉さんたちは……」
「それが不思議なんですけど、あの男が自首してくる少し前にお姉ちゃん達が正気に戻ったみたいなんです。記憶が曖昧で、自分たちがしたこととかも覚えてないみたいですけど話を聞いたら互いに謝りたいと話しています」
一方、美優達女性陣は現在正気に戻ったとのこと。おそらく、ハルが呪いのネックレスを破壊したことで呪縛から解き放たれたのだろう。
「詳しい内容までは分からなくて申し訳ないんですけど、精神鑑定の結果とかあの男の『催眠状態に陥らせて互いに殺し合わせようとしました』という自白から責任能力に疑いが出たみたいで、深く反省していること含めて不起訴処分になる可能性が強くなったみたいです」
「(不起訴処分って確か今回のケースだと一番マシなルートだよね)それは良かったですけど、大学とかは……」
そのおかげか、美優達女性陣は不起訴処分に落ち着く可能性が強くなってきたようだ。まだ確定ではないものの、るるか曰く不起訴処分なら前科は付かないようで、前科が付くか付かないかで今後の生活は大きく変わるため不幸中の幸いだろう。
「その……昨日手紙が来て、一週間の停学になるみたいです」
しかし例え不起訴処分になったとしてもすぐに元の生活に戻れるわけではない。停学処分含め、完全な回復までは時間がかかり、そこに関してハルの力は及ばない。心の整理など時間が必要なのだ。
「……ハルさんが懲らしめてくれたとしても、あの男のこと絶対に許せません。あいつのせいでお姉ちゃんや多くの人が滅茶苦茶にされたんです。どんなに反省していても目の前に現れたら殺してやりたいくらいです」
「…………」
それ故に由香は尚も小鳥遊光輝へ強い怒りと憎悪を抱いている。
例え正気を失っていた間の行動であろうが、被害者やその家族からすれば知ったことではないのだ。だからこそ、彼もまた被害者の面があったことを知るハルは真実を伝えるのをこらえる。
「……すみません。それでハルさんにはお礼をしたいんですけど……何か欲しいものってありますか?」
「そんな、お礼だなんていいですよ。ボクから首を突っ込んだことですし、解決したのもボク一人だけの力じゃないですから」
無言なのを反応に困ったからだと勘違いした由香は謝りつつ、ハルに謝礼内容について何か望みはないかと訊ねる。
だが、ハルとしては何か金品や名声が欲しいわけではない。ただ純粋にこの悲劇を止めたかっただけなのだ。だから、お礼なんていらないのが本音なのだが、それではこの由香という少女の気が収まらないだろうということも察していた。
「それなら……一つお願いがあります」
少し考えた後、ハルはこれならと思った願いを口にする。
「ボクが予告状を送った怪盗だということ誰にも言わないで欲しいんです」
「予告状って今ニュースでやっているあれですか?」
『──────多くの女性を催眠状態にし犯罪教唆していたと自白している小鳥遊光輝ですが、警察からの発表によると彼には数日前に罪を告発するなどと書かれた告発文が届いていたようです』
それは今の自分が怪盗であり、小鳥遊光輝に予告状を送った正体であるというのを黙って欲しいというもの。
小鳥遊光輝について取材する中でめざとい一部のマスコミが予告状の存在に気づいたらしい。警察はノーコメントと回答を控えているが、るるかとマシュタンは「おそらく調査を秘密裏に始めているだろう」と読んでいる。同時に、「ハルは警察や探偵では解決できない領域の事件を解決するため今回動いていたが、それを知らない警察からすればこういう義賊行為は目の上のたん瘤」だとも。
「はい。予告状も色んな事情で出したんですけど、バレたくないのが本音でして……」
そのため、今回の依頼者であり事件解決の裏でハルが怪盗であることを知った由香にはこのことを黙っていて欲しいと願っていたのだ。
身もふたもない言い方をすれば、怪盗は決して誇れることではなく犯罪者に過ぎない。例え、ハルは直接モノを盗んでおらずむしろ善行をしていたとしても、盗みを日常的に行っているニジー達の行いを摘発していない以上同罪と見る声もあるだろう。今回のハル自身の行動も厳密に法に照らせば多少抵触しているところはある以上バレたら逮捕される可能性はある。
「……ハルさんがやっていることにはきっと意味があるんですよね」
「理由は言えませんが」
「それなら誰にも言いません。ハルさんは私たちを救ってくれたんですから」
だからこその彼の願いに対し、由香は頷く。
彼女は怪盗団ファントムについて何も知らないし、何故ハルが怪盗のようなことをしているのかも知らない。
だが、彼の純粋な善意に助けられたというのは大きな事実だ。そして彼女は彼を信じたいとも同時に思った。
「ありがとうございます!」
「それじゃ、そろそろ塾の時間なので行きますね。今回は本当にありがとうございました」
だからこそ受け入れた願いにハルが礼を述べると、次の予定の時間が迫った由香はもう一度深く頭を下げた後、出て行った。
(……そっか、笑顔取り戻せたんだな)
彼女が去った後、ハーブティーを飲みながらハルが自身の成果を噛みしめていると前に座る人物がいた。
「私からもありがとうございました、ハルさん」
「くれあさん。そんな、むしろ今回も定休日に貸し切りにしてもらって申し訳ないです」
くれあだ。
依頼解決報告をするにあたり、あまり人に聞かれたくない話であり、流石に怪盗団ファントムのアジトを使うわけにはいかない中、定休日のパティスリーチュチュを店主のたいら共々の厚意で快く使わせてくれたのだ。
「乗り掛かった舟ですから。それより……ハルさんが怪盗だってこと私うっかり聞いてしまったのですが……」
(しまった……!? くれあさん達にも怪盗ってことバレちゃってる!)
だが、同時にたまたま店内清掃をしていたくれあに自分が怪盗であることがバレてしまった。そもそも小鳥遊光輝の元に届いたとされる予告状の噂や彼について調査すると申し出た存在からその可能性にたどり着くのは難しくない。あたふたするハルだが、彼の口元にくれあは指をやる。
「────私も黙っておきます。今回の事件はハルさんのおかげで清水由香さんに笑顔を取り戻して、狂気に操られていた人達を解放していたんですもの」
「え、えっと嬉しいんですけど、どうして黙ってくれるんですか?」
「……秘密です。それよりも新作のお菓子見ていきませんか?」
「お菓子ですか!? 見てみたいです!」
そんな彼女もどうやら黙っていてくれるらしい。
理由を聞くもはぐらかされる上に露骨にお菓子で逸らされるが、悲しいかな食いしん坊のハルは目を輝かせながら「ま、いっか」と切り替えてしまう。
くれあはそんな彼の目の前に、シナモンの香ばしい香りとリンゴの甘い香りのハーモニーなアップルパイの上にアイスクリームが乗っかったデザートを出す。
「アップルパイの上にアイスクリームが乗ってる!」
「パイアラモードというお菓子なんです。是非食べてみてください」
「いただきます!」
事件も一応は落着になり、すっかり腹ペコなハルはサクサクとしたパイ生地にナイフを入れながら一口食す。
「美味しい!」
口の中に広がるのは温かさと冷たさ、サクサクとトロトロ、甘さと酸味といった相反する要素。しかし、互いに喧嘩することなく相乗効果で美味しさを高めている。
「春と夏に向けた新商品なんですけどすっかり気に入ってくれたようで嬉しいです」
「ボクの友達にアイスが大好きな子いるんですけどオススメしたいです。また食べに来てもいいですか?」
「勿論です」
その美味しさにすっかり虜になったハルはパティスリーチュチュに通うことを決める。食べる中でパイアラモードについて知れれば、るるか達にもご馳走出来るかもしれない。楽しみなことだらけである。
綺麗に完食したハルは代金を支払った後、すっかり晴れた青空を見上げながら歩いていたが胸元にある気にかかることを思い出し考え込み始めた。
***
──────その夜。
アジトの屋根の上で久しぶりに綺麗に晴れた夜空を見上げていたハルの隣に座るものが二名。
「るるかさんにマシュタン」
「──────その様子だと無事清水由香さんに報告できたみたい」
「これで一件落着なのかしら?」
七段アイスを食べるるるかとマシュマロを美味しそうに食べるマシュタンの隣に座りながらハルは首を振る。
「半分そうで半分違うのかもって思うんだ。今回の事件の関係者は皆大きな傷を負って……これ以上の悲劇は食い止められたけど完全な解決ではないんじゃないかって」
「──────意外としっかり考えてる」
「そう言えば、小鳥遊光輝もあの呪いのネックレスを渡した何者かの存在は覚えていないと言っていたわね」
確かに今回の事件はハルやるるか達の尽力で解決はした。しかし、清水美優達手玉に取られた女性陣だけでなく犯人の小鳥遊光輝ですら背後にいる何者かに操られていたことが推測されている以上、一件落着とは言えないだろう。
「……それにこの星の杖も不明だし」
「──────ウソノワールが興味を示していないということはマコトジュエルではないでしょう」
「アタシの占いでも詳しい答えは見えてこないのよね……」
更に呪いのネックレスを破壊した際に出てきた、星型の杖。
小鳥遊光輝の暴走を止めた翌日、ハルとるるかはウソノワールに見せに行ったのだが、彼は少し調べた後に「───好きにすると良い」と興味を失ったかのようにハルに返却したのだ。
とある理由で彼が予言書とマコトジュエルに強い執着を持っていることを知っているるるかはそこからマコトジュエルではないと推測まではしているものの、そうなるとこれは一体何なのかという謎が今度は出てくる。
「……よし」
しばらく考えていた三人だが、ふと思い立ったハルは杖を天に掲げる。
「───もしこの声が届くのならば……君のことをボクに教えて欲しい」
願いを込めながら言葉を紡いだ瞬間、突然杖が光り輝き始めた。あまりの眩しさにハルだけではなく、るるかとマシュタンも目を瞑る。
「……これは!?」
「────!」
「ここは……!?」
光が収まった先に彼らの前に広がったのはオーロラが広がる夜空の下に、幻想的な色合いの植物が植わった庭園のような場所。
「杖が……この先に行けばいいんだね?」
まるで夢の世界のような光景に戸惑いながらも、杖が示す先を歩いていく三人。やがて、大きな噴水の前にたどり着く。
「……刺せばいいの?」
「────杖の言葉が分かるの?」
「えっと、何となく?」
先程からハルと杖の間で意思疎通が出来ていることに不思議さを覚えるるるかだが、ハル自身も理由は分からないし完全に言葉が分かるわけでもない。だが、何をすれば良いのか朧げに分かるだけなのだ。
「よっと!」
大きくジャンプして噴水の頂上に杖を刺す。
すると、噴水の勢いが少しだけ強くなると同時に再びハル達の目の前が光で覆われる。
(これは……!?)
広がるのは、黒いローブを着た何者かが泉から星型の杖を抜き取る光景。そして力を失っていく泉を前にして、何やら黒いオーラによって杖が七つに分けられる光景。
「もしかして、呪いのネックレスのようなものがまだ6個もあるってこと!?」
「────同じような厄介さを持っていたら災いを呼びかねない」
そこから導き出されるのはこの泉から抜き取られた星型の杖は悪しき存在によって7個に分けられ、それらを媒介に呪われた魔道具が作られ今バラまかれようとしているということ。
「……ボク達はそれを回収すれば良いんだね。そうすれば君は助かる。それならまた星型の杖を手にした時には戻ってくる。待っていて欲しい」
そしてハルは気づく。呪われた魔道具を破壊することで元の星の杖に戻せば力を取り戻せるのだと。再び光が辺りを満たす中、ハルは最後に約束をする。
「思いがけず不思議な依頼を受けちゃったわね……」
「────考えるべきことが増えた」
そして、元のアジトに戻ってきた三人。
マシュタンとるるかが先程の光景について議論する中、ハルは自身が決めたことを話す。
「今この街では何者かがあの泉から奪った杖を使って作った呪いの魔道具で災いを振りまいている……。その災いは振るっている人ですら蝕んでいく最悪なものなんだよね」
「────ええ、想像以上に厄介な事態になっている」
恐ろしい力を持った呪いの魔道具が後6つもある────それはるるかですらも恐怖を感じる程の最悪の事態。しかも、それは警察や探偵では解決が困難である可能性が高い。
「それなら……見つけたんだ。ボクが怪盗としてやりたいこと」
それを受け、ハルは自分の怪盗としてやるべきことを話す。
「何者かが闇の災厄を振りまいて絶望を呼ぶのなら、ボクはその絶望を全て盗んで見せる。そして……闇に覆われた真実を掴む」
警察や探偵に解決が困難ならば、自分が動きその闇と絶望を祓っていく。少なくとも自分にはそれを出来るだけの力があり、そして仲間がいる。だからこその決意。
「───貴方が悪に身を染めてでも平和を守ろうとしていること、世間はきっと誰も真に理解してくれない。それでもやるの?」
それに対し、るるかが問うのは覚悟だけ。過ごした時間はまだ僅かでも、彼が犯人相手にも気持ちを汲み取り救おうとする程の真っすぐな心を持ったお人好しでありこの事態を見過ごすことは出来ないと理解しているからこその問い。
「世間的には悪いことだといわれても……ボクはボクの信じる道を進みたい。小鳥遊光輝のような犠牲をこれ以上生み出すわけにはいかない」
「───ならば、私と取引しましょう。お互いの仕事を手伝うと」
それに対するハルの答えに懸念点は一つだけあるが、るるかは了承する。嫉妬するほど眩しくそして純粋なハルが拓く道の先を見たいという気持ちもある。
「取引とかさそういうの関係なしで行こうよ。ボクとるるかさんは友達だもん」
「────それでも良い。よろしく、ハル」
対するハルはいつも通りの答え。だが、きっとそれが彼の良いところなのだろうと納得したるるかは差し出された手を取る。
「あら、今夜は流星群かしら」
「わぁ! これ凄く縁起が良いんじゃない!?」
「────そうね」
夜空を仰げば綺麗な星空と幾つもの流星。
輝く夜は怪盗としての始まりを祝福するようだった⋯⋯
【桜宮 ハル】
モノをキャプチャー のうりょくゲット!
ワザもいろいろ 使えるぞ。
こせいゆたかな フレンズ 連れて
目指せ! 宇宙一の怪盗&名探偵!
誕生日:覚えてないからるるかさんと出会った3月16日にしているよ!
性格:周りからは明るくお人好しな性格と言われているよ。
好きな色:ピンク。今のパーカーは凄くお気に入りだよ。
好きな食べ物:アイスも大好きだけど、一番はパイアラモード!
マイブーム:お料理! 美味しく食べてくれると嬉しくなるよ。
願い事:記憶を取り戻して故郷の皆とるるかさん達と一緒にご飯を食べることだよ。
BEST3(大切な思い出)
1位:るるかさんとマシュタンと一緒に食べた初めてのアイス。
2位:ゴウエモンおじさんとるるかさんに付けてもらったこの名前。
3位:怪盗としての使命を感じた時に見た流星群。
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☆はじまりの流星群
『スターリーワールド』で初めて遊ぶことになるステージとそこで流れる曲【はじまりの流星群】より。
☆くれあさん
ハルを怪盗だと知っている数少ない一人になるなど、『エクレールの正体じゃなかったら今後どうするんだ』と作者の自分ですら思うぐらい目立つことになりました。
しかも、くれあさんとハルが当初の想定以上に仲良くなりました。どうしよう、何かとちくるってハル×くれあさん展開になったら……
☆人の欲望を歪ませる呪われた魔道具の謎とハルの決意
本作の主人公ハルはマコトジュエルを盗むのではなく、『トラウマから来る人の欲望を歪んだ方向に増大させ、悪しき力を振りまく呪われた魔道具』を破壊することでターゲットの歪んだ心と欲望を取り除くというペルソナ5形式の怪盗になります。
理由としては、「仮にもカービィと同じ力を持ったキャラに他ファントムメンバーのような悪行を行わせるのはカービィシリーズへのイメージダウンになってしまい、それを避けたい」と考えたことから『探偵達とはまた別のアプローチで事件を解決していく』スタンスにしようと決めたのと、『心の怪盗団のデフォルトネームが【ザ・ファントム】』なためです。
☆LEVEL2のお話
LEVEL2からは原作に突入します。
原作に絡みつつも、時には裏側でこんなことありましたというのが基本となります。勿論、オリジナル要素を追加したストーリーもやる予定です。
いよいよ、あんなさんとみくるさんも出てきます。二人とハルがどう出会い、どう絡んでいくか楽しみにしていただければと思います。