ガンダムビルド艦隊これくしょんビビッドアーミー 〜悠久の地〜(改訂版)   作:星龜

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《悠久の地って…

何なのですか?〉

 

《夕立にも、わからないっぽい…。〉

と、電と夕立からの通信が入る。

 

「本当に故障かもしれない…。

ちょっと、係の人を呼んでくるよ。」

と、時雨はコクピットルームから出ようとした…

 

…が…

 

「あ…あれ?」

 

ドアが開かない…!?

 

(どうなっているんだ?

まさか…閉じ込められた…!?)

 

押しても引いても、ドアが開かない…。

 

「すみませーんっ!!

開けてくださーいっ!!」

と叫んでも、外に聞こえていないのか、ドアが開く気配は無い…。

 

《時雨ぇ!?

どうなってるっぽいッ!?

出られないっぽいッ!!〉

 

《電も、出られないのです…ッ!!〉

と、夕立と電からの通信が入る。

 

(何だって…!?)

と驚く時雨。

 

自分だけならともかく、夕立や電も出られないなんて、どう考えてもおかしい…。

 

振り返って、正面モニターを見る…。

 


 

悠久の地へ行きますか?

 

はい][いいえ]

 


 

時雨は、正面モニターの[いいえ]に触れる。

 

すると[いいえ]と表示が変わったが、すぐに[いいえ]に戻った…。

 

(なんだと…!?)

 

時雨は、もう一度、正面モニターの[いいえ]に触れる。

 

すると、[いいえ]と表示が変わったが、すぐに[いいえ]に戻った…。

 

(なるほどね…。)

 

「夕立、電…

どうやら、僕達は、この『悠久の地』とやらに行かないといけないらしい…。」

と言う時雨。

 

《どういうことっぽい?〉

と訊いてくる夕立に

 

「とりあえず、[はい]を選択するんだ。」

と言う時雨。

 

《わかったっぽい!!〉

 

《わかりました!!〉

と答える夕立と電。

 

正面モニターの[はい]に触れると…

 


 

悠久の地へようこそ

外に出てください

 


 

と表示された。

 

(外に…?)

と、時雨はコクピットルームの扉に手をかけた。

 

すると⋯

 

ドアが開き…

 

外に出ると―

 

「な…

何だ、ここは…!?

 

コクピットルームから出ると、そこはホテルのゲームコーナーではなく、ホテルのロビーのような場所だった。

 

それも、電達が泊まったホテルではない。

 

別のホテルだ。

 

「時雨さん…これは…?」

「時雨…これは、どういうことっぽい?」

と、電と夕立が不安な面持ちで時雨に訊く。

 

「僕にも、何がなんだか、さっぱりだよ…。」

と、頭をかかえる時雨。

 

見れば、ロビーの中央で多くの男性や女性がタブレットを見ながら、何やら大声で叫んでいる。

 

しかも、叫んでいる声の内容は、どれも穏やかではない。

 

「アルゴリーダー、応答せよ!!」

 

「第124発電所の耐久値がレッドゾーンに入りました!!」

 

「ジェリコ(ワン)、第147発電所の防衛にまわれ!!」

 

なんだか、戦場のような雰囲気だ。

 

そんな、困惑している電達の前に、1人の男性が声をかけてきた。

 

「補充要員か!?

今すぐ、357番の部屋に行け!!」

 

「357号室ですね?」

と訊き返す時雨。

 

「そうだ!!

頼むぞ!!」

と言って、男性はどこかに走り去っていった。

 

「どういうことでしょうか?」

と訊く電。

 

「夕立達のことを、補充要員と言ってたっぽい。」

と言う夕立。

 

「とりあえず、357号室に行ってみよう。」

と時雨に言われた電と夕立は時雨を先頭に、357号室に向かう―。

 

 

「ここだね。」

と、357号室のドアの前に立つ電、時雨、夕立。

 

時雨がドアをノックする。

 

「どうぞ〜。」

と、部屋の中から女性の声がした。

 

部屋に入ると

赤いポニーテールの少女

緑のロングヘアーの少女

がいた。

 

「ウチはジュラルディン。

ジュリーでえぇよ☆

よろしゅうな☆」

と名乗る、赤いポニーテールの少女。

 

【挿絵表示】

 

「私はサキ。

よろしく☆」

と名乗る、緑のロングヘアーの少女。

 

【挿絵表示】

 

「い…電です★」

「夕立っぽい☆」

「僕は時雨。

よろしく。」

と名乗る電、夕立、時雨。

 

「何や、アンタら?

見たところ、日本人みたいやけど?」

と言うジュラルディン。

 

「僕達は、日本からビビッ島に旅行に来たんです。」

と言う時雨。

 

「それで、ホテルでガンプラバトルしようとしたら、ここに来たっぽい★」

と言う夕立。

 

「それは災難だったわね…。」

と言うサキ。

 

「あの…ここはどこなんですか?」

と訊く時雨。

 

「ここは

悠久の地

信じられへんかもしれんけど、ここは

異世界

なんや。」

と言うジュラルディン。

 

「異世界…?」

と、首をひねる時雨。

 

「この、悠久の地に住む8人の女神がガンプラバトル大会を開催するのよ。」

と言うサキ。

 

「神様がガンプラバトル…?」

と、首をひねる電。

 

「ここ悠久の地は

宇宙であり

地上であり

水中でもある

ガンプラが性能を全開にできる世界

なんや☆」

と言うジュラルディン。

 

「そして

3回撃墜されたら、元の世界に戻される

から注意してね。」

と言うサキ。

 

「そ…そんなんだ…。

ありがとう…。」

と言う時雨。

 

 

あらためて、357号室の室内を見回す電達。

 

「あの、奥の扉は?」

と訊く電。

 

「寝室や。

寝室の奥にはコクピットルームがある。」

と教えるジュラルディン。

 

「こっちの扉は?」

と、部屋の右側にある扉について訊く夕立。

 

「そっちはトイレと風呂だ。」

と教えるサキ。

 

「どうして、寝室や風呂まであるんだい?」

と訊く時雨。

 

「基本、この悠久の地のガンプラバトルは

夜11時から始まって、次の日の夜10時59分からまで

やるんや。」

と教えるジュラルディン。

 

「なるほど…。

それで寝室や風呂があるのか…。」

と、納得する時雨。

 

「もうすぐ、3時半だな…。」

と、時計を見るサキ。

 

「何かあるっぽい?」

と訊く夕立に

 

「出撃時間だ。」

と言うサキ。

 

「ウチら、左側の部屋に入るから。」

と言うジュラルディン。

 

「わかった。

行こう、電、夕立。」

と、時雨は電と夕立を連れて、右側の寝室に入る―。

 

 

寝室内には、3つのベッドが並んでおり、さらに部屋の奥に3つの扉がある。

 

「あそこがコクピットルーム?」

と訊く電。

 

時雨が中央の扉を開けて中を見て

「うん、コクピットルームだ。」

と言う。

 

「じゃ、夕立はこっち☆」

と、右側のコクピットルームに入る夕立。

 

「3時半に出撃と言っていたし…。

僕達も出撃しよう。」

と言ってコクピットルームに入る時雨。

 

「了解なのです!!」

と答えて、左側のコクピットルームに入る電―。

 

 

『Gun-pla Battel. Stand up.』

 

システムが起動し始めた。

 

 

『Please set your GP base.』

 

GPベースを、スロットにセットする。

 

 

『Please set your Gun-pla.』

 

ガンプラをカタパルトデッキにセットする。

 

 

コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。

 

球体操縦桿を握り、そして―

 

 

『Battel start!!』

 

バトルスタートの合図が鳴り響く―!!

 

 

「夕立ッ!!

ユニコーンガンダムナイトメア、出撃っぽいッ!!」

 

「時雨。

ガンダムレインバレット、行くよ…っ!!」

 

「電ッ!!

イナヅマガンダム、出撃なのです…ッ!!」

 

 

電、時雨、夕立のガンプラが出撃していった―。

 

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