異世界転生したカール・マルクス   作:匿名

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第十話

 

 

「さて、うむ……解決すべき事が多すぎるな」

 

 

 私は机の上に広げた地図を前に、思わずこめかみを押さえた。

 万年筆の先から落ちたインクが、我が男爵領を南北に貫く主要街道の地図に黒い染みを作っていく。

 

 

 

 

 さて、鉄道の需要はまず間違いなく存在する。だが、路線をどこに作るかが問題だ。

 

 主要街道は直線に直すとおよそ50キロメートルあるが、その沿道には余剰スペースが全くない。

 

 

 主要街道の背後、東には先祖が恩賞として得た大湿地帯が広がり、西の正面にはありとあらゆる施設が密集した混沌の都市がある。

 

ただひたすらに西側に伸びる、この都市は全体的に見ておおよそ信じられないほど長方形だ。

 

横にまるまる10Km以上も広がり、まだ拡大を続けている。

 

ほかの都市との接続起点である支道周辺も栄えに栄えて、もはや主要街道付近の街がひとつの街としてカウントされるのがおかしいのではないか、というありさまだ。

 

地下下水道が南西側ではあるにはあるが、それは高低差が必須だ。

とにかく平坦で、高低差の少ない主要街道付近では不可能に近い。

 

そして地盤の脆弱さを考えれば、地下にトンネルを掘って鉄道を通すなど技術的に不可能だ。

 

 

 そもそも主要街道そのものが、沼地を埋立て干拓された土地だからだ。

 

かつての湿地帯は浅いながらも非常に広範囲に広がっていたらしい。

 

そのせいで軟弱な地盤であるのだ。

 

 

そんな環境においても先祖が干拓を成し遂げてくれたのだ。

 

そしてマジでありがたいが、湿地帯に向かって流れる川には堰がある。

 

湿地帯の付近の堤防と堰のおかげで、湿地帯は限界の水をどんどん上げられる。

 

だが堤防の維持やら堰の形状の維持やらには、非常に巨額の資金がいる。

 

決して無くてはならないものであるのにも関わらず、金食い虫である。

 

 

 

 では、鉄道路線は無人の陸地たる東の湿地帯近くに建てればいいのかと言うと、ダメだ。

 

その土地の大部分は馬糞を貯めに貯めた貯蔵施設であり、土地の占有を解消させるために、その貯蔵施設を動かなさねばならないという新たな難題を生む。

 

堤防付近に貯蔵施設があるのは決壊した時にどうなんだとは思うが、決壊しない前提で全てが作られている。もし決壊したらアウトなので、最初から考慮しないという明らかに正気ではない都市だ。

 

 

この都市に鉄道を繋げようとしても、リスクが高すぎて出資されない可能性が非常に高い。

 

そもそも燃料源にする石炭は輸入品であり、品質維持に極めて気を使う。薪とそうコストが変わらないどころか、量は増えても薪を使った方がマシなコストになるような自体が頻出するだろう。

 

 

 そもそも都市と都市の間はおおよそ10キロメートル。馬車で十分に機能してしまう距離であり、莫大な投資をしてまで鉄道を通す意義に欠けていた。

 

長距離輸送でなければ黒字には、けっしてなり得ない。

 

 私は深く息を吐き、万年筆を置いて椅子の背もたれに体を預けた。

 

「……いや、もうダメだ。一度、これらの全ての障害を、解決したと仮定しよう。」

 

 

 

 

 これで全ては楽になる。ありとあらゆる弊害を一度、棚上げすることによって考慮する項目が減る…

 

 

 

 

 

 

 我が領において一般的な魚の骨の形をした、河川に面する都市では、工場から製品を積んだ荷馬車が、西側から東側の主要街道へと向かって次々と出ていく。

 

 

そして河川の都市から主要街道へと合流するたびに、直進する長距離の物流が支道から出てくる馬車のためにブレーキを踏まされる。

 

 

 だが、馬車は急には止まれない。

 

 何トンもの貨物を積んだ馬車を止めるのは、基本的には馬自身の足のみ。

 

 煉瓦で舗装された滑らかな主要街道では摩擦が少なく、時速20キロメートル以上で走る馬車が完全に停止するまでには数十メートルもの距離が必要になる。

 

 

 無理な急停車は馬の後ろ足を一瞬でへし折り、それは馬の死を意味する。だからこそ、現場の御者は絶対に急ブレーキを踏めない。

 

 

 そもそもブレーキが搭載された馬車と言うのは、たった三十年前に導入されたばかりだ。

 

 そろそろ代替は終わるはずだが、それによって引き起こされた心理効果がある。

 

 ブレーキパッドが焼け焦げるまで制動用のペダルを踏むというのも、また難しい。

 

 

車輪の寿命を縮めるのはできるだけ避けたい。

 

そして、油圧式ブレーキパッドの交換を頻繁にするのは避けたい。

 

 この合流時の打算が連鎖的な減速を招き、追突事故を引き起こして物流を窒息させているのだ。

 

 合流する支道は沢山ある。

 

流しの速度で走っているといえども、何回も何回もブレーキを踏まされるのはさすがに嫌だろう。

 

 

 

 ならば、渋滞を解消するためにどうしたらよいのか?

 

 通行税の代わりとなるモノを事務所で事前発行し、現場で確認させるか?

 

 通行税を支払った証明を、その物体に任せ、後々に支払わせる……いや、有効性が怪しい。

 

 偽造されて終わるだろうし、不可能だ。

 

 そして、この物体は造幣権の侵害に値すると考えられる。

 

 通貨の信用というのは皇帝陛下の威光によって齎され、皇帝陛下の威信とはつまるところ国家の信用であるということから、これは皇帝を侮ったのと同じ罪、大逆罪である。

 

 

 まあ、そもそも実行可能かと言えば否だ。過酷な現場では、偽造と承認の形骸化が連発する。

 

 帳簿が少しでも狂えば、帝国の税務省から粉飾とみなされ男爵家は即座に罰金だ。

 

税務省は恐ろしい。追徴課税の額をどんどんと増やしていく。

 

 だから独自の通行切符を刷ることなど絶対に許されない。

 

 

ならばどうする?鉄道を作れたとして、この問題が発生してしまう……

 

 

 

 

「ヨシ、これらも一度、棚上げするか」

 

 

 

「まあ……棚上げすることすら多すぎるな」

 

 

 私は手元の地図を見上げながら、思わず乾いた笑いを漏らした。

 

 

 土地の制約、地盤の脆弱さ、馬糞問題、鉄道の費用対効果。

 

それら物理的・社会的な障害を一度すべて解決したと仮定して思考の身軽さを手に入れたはずだった。

 

 なのに、その思案のせいで棚から降りてきた馬車のブレーキ問題と通行証明による大逆罪・脱税疑惑という運行面の障害まで、結局は一度、棚上げにするしかなくなった。

 

 

 これでは問題の解決ではない。

 

 机の上に、見えない未解決問題の巨大な山をただ積み上げただけだ。

 しかし、と私は地図を見つめたまま考えを巡らせる。

 

 

 

 

 通行税の税収がこの領地を支えている。鉄道を通したら……その通行税の基準たる、曳馬の数が激減してしまうのでは?

 

 

 曳馬が一匹増えるたびに1シリング追加する形だ。三匹の馬で引く馬車が多いからこそ、この税金は非常に美味い。

ならば鉄道を通してしまえば、通行税を取れる場所が消える。

 

鉄道は領地を跨いで作れないのも欠点だ。道路なら、連結も容易いが、鉄道となるとそうはいかない。同じ規格を共有できるという前提が必要だからだ。

 

 

ならこの問題も棚に上げるか?はは、もうすっかり非現実的になってしまう。

 

 

私は完全に万年筆を置き、両手で顔を覆った。

 

 問題をすべて無視すれば、頭の中だけで鉄道は煙を吐いて軽快に走り出す。

 

 だが、その架空の鉄道が運んでいるのは、解決を先送りにした莫大な負債と、大逆罪の切符、そして破産へとひた走る我が男爵家の未来だけだった。

 

 

鉄道で荷物を運ぶか、そうすれば馬糞問題を解決することができる。馬糞が農村の処理能力を超えてありすぎることが問題なのだから。

 

 

しかし鉄道に馬糞だけを運ばせるというのも避けたいが、利用者からどう考えても、馬の糞尿が詰まった貨物が高価な服などと同じ列車に載せるな!と猛反発を食らう。

 

 

ありとあらゆる弊害を粉砕して鉄道を引き終わったと仮定して、これだけの問題が待ち構えている。

 

 

不可能。不可能、あまりに不可能だ。

 

 

 

馬糞貯蔵施設から鉄道を出してどっか遠くにポイっと捨ててやりたいが、貯蔵施設は都市に偏在する。

 

つまり、場所によっては沼地から見て方向が180度逆だったりする。

 

方角としては東に向かわせるだけでいい。しかし、それがどれだけの無理難題かが、私には良くわかる

 

 

どうやって都市のいたるところにある馬糞貯蔵施設から汚物を湿地帯に回す?空中に橋を作って方向を変えるのか?馬鹿らしい。

 

 

 

湿地帯に汚物を飛ばしたとて、汚物が腐敗して沈殿し、沼地の底がさらに汚くなるだけだ。

 

 

そもそも、冬になれば冷雨で路面は滑る。その危険があるから徐行をせざるを得ず、その結果として10月から3月まで、実に長い時間を最低効率の運輸とならざるを得ない。

 

 

 

なら雪が降るのを、雨が降るのを止められるか?といえばNOだ。人間は、気象を変えられるほど大きなことを出来ない。

 

 

で、あるからして。この半年の停滞から解消される今、つまるところ5月は猛烈な繁忙期となる。

 

 

 

それに合わせて、事故の可能性はどんどん増大する。

 

主要街道沿いの街は支道によって別の都市と接続されているが、この支道の長さは約10km。

 

飛び出す時に徐行しているなど関係なく、ただタイミングを見極めて突破しなければいけない。

 

なぜなら多少の余裕があった冬とは違い、夏は最高速度で一切減速せず突っ込む馬車が多くなるからだ。

 

 

 

回転半径の都合で扇形になった交差点の、さらにギリギリを攻めて合流しなければ街道へと出ることができない。

 

 

 

 

さて、これを鉄道で解決しようとするのは無茶である。

 

 

 

街道の問題と湿地帯の問題。これらを包括的に鉄道で解決するというのは、あまりに無茶だ。

 

湿地帯の問題は……かつての祖先がやった方法でなんとかならないのだろうか?

 

 

「そうだよ!祖先のやった方法をそっくりそのまま真似たらいいんじゃないか!?」

 

 

私は起死回生の一手を次々に思いついた。

 

 

かつて、東南に広がっていたという浅瀬の湿地は土嚢と葦によって潰された。まあ、東北の湿地が掘り下げられた結果、全体的に北にスライドしたが。

 

それを行えば良いのでは?圧倒的な人海戦術で、湿地帯の先の方向に穴を掘る。

 

そして東北の湿地帯は、領地の北限に近づくまで移動させ続ければ良い。

 

ご先祖さまが深く掘ってくれたおかげで東北の湿地帯の範囲は劇的に狭まり、膨大な水を湛えている状態だ。

 

 

 

ならばさらに北に移していく。北は大平原が広がり、方伯領であるが……どこまで近づけるか、というのが問題になる。

 

 

「うーん、外交上の大問題になりかねないという問題を棚上げしたら、これは完璧だ!」

 

 

主要街道は東北の湿地帯を西回りで迂回し、南の子爵領から北の方伯領へと繋がる道だ。

 

 

これを全体的にねじまげ、住んでいる10万人を追い出し、新しい都市を建設すれば実現する。

 

 

 

土地は無から創造されない。人も無から産まれない。

 

「よし、空想的!」

 

 

 

私はすーっと息を吸って、ため息をした。

 

地図を見てもやはり、この領地の物流が細すぎるのは生活道路のせいだと思う。

 

 

本当にボトルネックがデカすぎるのだ。支道はいくつもの都市から伸びるが、この道は基本的に真っ直ぐではない。

 

 

何せ、都市と都市を繋ぐ道であるから、直線で真っ直ぐ結べるようなものではないのだ。

 

 

そして、西側は基本的に主要街道から外れると森林がもさもさと生い茂るのである。

 

 

この林は大量の林業従事者の雇用を生んでいて、間伐やら枝打ちやらでいろいろ労働力を使っている。

 

この木材は南側の子爵家に運ばれるのだが、利用する道路が主要街道であるというのが問題だ。

 

水分をたっぷり含んだ丸太を運ぶというのはコストが悪い。だから基本的には樹皮を剥いだりするのはもちろんとして乾燥させるし、そうして重さがおよそ半分にまで縮んだ丸太は、板材として使えるように長さを調節する。

 

 

薪と主な燃料源であるからして、輸出用に用いられるこうした木材は重要である。

 

それにも関わらず、薪として使われる木材は非常に軽視されがちなのである。

 

 

 

副次的な燃料源として石炭も用いられる。

もちろん薪にも需要はあるが、石炭を用いた無煙暖炉というものがようやく、我が領に普及し始めた。

 

 

石炭というものは北の方伯からの輸入品であるが、この領地の北限に近い地域……特に、方伯との境界に近い人々ほど、炭鉱とも近いからか、無煙暖炉をこよなく愛するのである。

 

 

 

だが地域に関わらず、この領地で頻繁に発生する雨や、冬の湿気は石炭の天敵である。

 

輸送の途中で石炭が湿気る、夏に貯蔵するにもスペースを占有すると、石炭は扱いが難しいものである。

 

この領地の固有の問題ではない。ただ、湿気に石炭は弱いのだ。

 

 

乾燥地帯が多い方伯領が実に羨ましい!

 

 

 

この無煙暖炉というのは原理が非常にシンプルである。

 

冷えた空気を内部に入れることにより、暖かい煙を建物の底全体に循環させられる。

 

 

暖炉といえば煙だが、その伝統が石炭によって破壊されようとしているのだ。

 

利便性の向上は確かに認められる。しかしあえて強い口調を使うのなら、伝統的な暖炉を否定し、退廃主義に溺れようとする人民が都市にいるのが問題である。

 

 

こうした人間は優劣の二元論で物事を語り、中庸を軽視する傾向にある。

 

 

 

 

冬の大寒波では、特に安価な石炭というものを選びたくなるのが人間であるが、これを薪の敗北と呼ぶのだ。

 

 

子爵は木材加工工場を多く有する。水力で動くそれらは、この下流の平たい川よりも飛沫を上げ、何倍もの速度で水車が回る。

 

 

 

これらの加工工場に原材料を運ぶ行為は、子爵との経済的な結びつきは兎も角として、ポーズとして協調を示すものである。

 

 

共に方伯の後背地であるということから、連帯を示すことは欠かしてはならない。

 

同じ後背地とはいえど、搾取に近い暴利の通行税を徴収している男爵家に対しては少なからず、恨みや辛みがあるだろう。

 

 

1シリングの重みを彼らはよく知っている……

 

 

木材の結びつきを子爵と深め、石炭の結び付きを方伯と深める。

 

 

こうした外交をしている父は、じつに優れた手腕であると思う。

 

だが、経営に関しては現状維持に終始している事が問題だ!

 

 

 

蒸気機関による馬糞の運搬というのはどうかと考えたが、蒸気機関は小型化したとて極めて巨大で重厚。

 

 

蒸気機関による物流の代替が馬糞を都市から消滅させる青写真も、問題が山積みだ。

 

まあ、馬が消え去ると現金も消え去り、実行不可能だが。

 

この穴に永遠とハマり続けている。

 

 

 

 

馬が消えれば現金が消え、馬糞も消える。

 

馬をそのままにしておけば、完全発酵してただ黒い砂のようになった無価値な肥料としての価値も失った馬糞のみが残る。

 

 

湿地帯付近の馬糞貯蔵施設は、この完全発酵した……黒い砂のようになったものが主だ。

 

 

 

 

都市の各地には貯蔵施設はあるが、堆肥に変える設備がほとんどない。

 

忌避施設である事も立地の困難さを際立たせている要因だが、農村地帯に届ける限界の線がある。

 

ここを超えれば馬糞の再生産が行われ、運んだ馬糞とほぼ同じ量の馬糞が新しく出る。

 

 

この馬糞問題の解決、その空想的理論としては実に面白い。いや、本当に面白い!

 

これだけの数の問題を棚に上げたのにも関わらず、次々と問題点が見つかってくる。

 

 

 

根本的な不可能さがあるのだ。

 

 

これだけの問題を鉄道ひとつで何でも解決できるようなら、ここまで思索はしていない。

 

 

はあ、どこかに……大部分が人の住んでいない平原地帯があって、石炭がよく取れて……

 

 

うん?

 

 

「これ鉄道建設すべき土地、方伯領じゃね?」

 

 

 

 

 

エドワードは万年筆を指で転がした。机の上を右へ左へと動くペンだけが、その言葉を聞いていた。

 

 

 

 

 








通貨の呼び名と換算レート(シリング・ペンス換算)、 現代の価値の目安(日本円)、そして 特徴と用途

作中で使用されている通貨の名称はイギリスの物と同一ですが、これは作中人物がA地球の通貨と、B地球の通貨がおおよそ同等の価値があるため、イギリスの貨幣の名前で翻訳した後の名称です。

また、この日本円換算は読者向けのもので、2026年の交換を採用しています。




5ポンド=100シリング=約15万円

大型金貨。日常使いではなく、資産や大きな取引向け。

1ギニー= 21シリング=約31,500円

かつてイギリスにおいて医師や弁護士への謝礼、高級品の売買で使われた金貨。

1ポンド(ソブリン)= 20シリング=約30,000円

金貨。労働者の約1週間分の給料にあたる大金。

ハーフ・ソブリン=10シリング=約15,000円

半ポンドの価値を持つ金貨。

1クラウン= 5シリング =約7,500円

大型銀貨。
1/4ポンドにあたります。


ハーフ・クラウン= 2シリング6ペンス=約3,750円

銀貨。日常で持ち歩くにはそこそこ高額。

1フローリン= 2シリング=約3,000円

銀貨。1ポンドの1/10にあたるため、十進法の先駆けとして作られた


シリング= 12ペンス= 約1,500円

銀貨。庶民の日常の買い物でよく使われた基本通貨。

6ペンス= 1/2シリング =約750円

銀貨。ラッキーコインとして童話や結婚式の伝統でも有名。

1ペニー=1シリングの1/12= 約125円

銅貨。パンを1斤買ったり、パブで安酒を飲んだりできる日常のお金。

ハーフ・ペニー= 1/2ペニー= 約60円

銅貨。新聞1部がだいたいこれくらいの価格。

ファーシング= 1/4ペニー =約30円

最小の通貨。銅貨。



これらの流通は作中において、同じ価値の黄金と兌換できるだけの機能を持つ地方の銀行によって成り立ちます。

ハイパーインフレーションが起きる可能性は、戦時でもない限り無に近いでしょう……人々は安心して商取引をし、日常を謳歌します
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