「いらっしゃいませイカ野郎」
にーんと、不気味な笑みを浮かべた強面のコックが出迎えてくれた。
海上レストラン『バラティエ』
評判通りのレストランのようだ。
ちなみにその評判とは、『接客態度は最低、料理の味は最高』
あとは、女性客への接客態度が最高の従業員もいるらしい。
明らかに、サンジのことだろう。
私はその強面のコックに、
「予約を入れていたミラーだ。席に案内してくれ」
と頼んだ。
もちろん彼は普通に案内してくれた。
ちょうどそこに通りかかったスーツを身につけた、従業員らしき金髪の青年がこちらによってきた。
そして、突然愛の言葉を『私達』に向かって語りだした。
おそらく、彼がもうひとつのバラティエ名物『超女尊男卑の副料理長』だろう。
ご存じ、未来の麦わらの一味コック、『黒足のサンジ』である。
なお、たしぎちゃんは彼の行動にドン引きしていた。
まあ、気持ちもわかる。
私もドン引きしていたのだ。
まぁ、とてもサービスはよかったので満足したのだが。
そういえば、面白い男が他の客にいた。
真っ赤な目をしたその男はワインを煽るように飲んでいた。
どうやら、失恋したらしい。
所謂、やけ酒というやつだ。
その男の友人らしき男が慰めてた。
真っ赤な目をした男は、涙を流しながらワインを飲み続ける。
そして次の瞬間、とんでもないことが起きた。
その後ろにある席でタバコを吸っていた男が、飛んできた虫を払い除けようとして、火のついたタバコを落としてしまったのだ。
そして何と、そのタバコの火が真っ赤な目をした男が流した涙に燃え移ったのだ。
火は、涙のあとをたどって一気に男のもとまで行き、男に引火してしまった。
そして男は爆発してしまい、その男を慰めていた男は、あわてて爆発した男を海へ放り込んだ。
店内にいた全員の目が、点になっていた。
後に聞いた話だが、爆発したその男は悪魔の実の能力者だったらしい。
そういえば、放り込んだ男があわてて周りの客に助けを求めていた。
きっと、慰めていた男も能力者なのだろう。
爆発した男は、まだ成り立てだったらしく、能力を制御できなかったそうだ。
食べた実の名前は『ボムボムの実』らしい。
ということは、あの男はMr. 5だったのだろう。
しかし、彼を慰めていたのは誰なのだろうか?
私の記憶が正しければ、あそこまで特徴のない男は、バロックワークス社にはいなかったはずだ。
やはり、原作と現実は違うということか?
それとも、私以外にも転生者がいるのだろうか・・・?
ちなみに、そのあとはローグタウンに行ったり、海賊の検挙を手伝ったりして東の海を満喫した。
スモーカー大佐にも挨拶はしたのだが、なかなか彼はいい人だ。
なんと、自分にぶつかってアイスを落とした子供に、新しいアイスを買ってあげたのだ。
これが正しい正義であると、一部のクズ将校に教えてやりたい。
実は、真っ赤な目の男のエピソードは、完全にオリジナルではありません。
気になる方は、原作の1~10巻のどこかにちらっと出てくるので、探してみて下さい。
なお、Mr. 5になってるのはオリジナル要素です。