セカイと6人の観測者   作:がくしゃ気取り

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なんか更新遅いな?と思った方々、第三話です。
今回のミク一歌遥えむ奏のWLのストーリー見て思ったこと。
……この組み合わせ、結構好きだな。

「More More
 Jump!! 限界超え
 完全無欠スターを目指せ
 Jump!! 元気をシェア
 負けない者の女神よ
 消せぬ夢で結ばれた
 ミラクルへエスコート
 We are アイドル新鋭隊
 More More Jump!!」

- アイドル新鋭隊


生命の観測者 〜グリーン・リジェネシス〜

 生命。

 この世界を構成する要素の1つ。

 この世界に、一説には“ 25mプールに時計の部品をバラバラに沈めて、

水をグルグルとかき回していたら、自動的に時計が完成した”、みたいな僅かな奇跡を掴み取って

生命が生まれたとされるほど、生命が生まれたっていうことは凄い。

 そして、生命は生まれるという奇跡を掴み取っただけでなく、何度も絶滅の危機を逃れる

奇跡も掴み取った。

 オルドビス紀末期からシルル紀初頭にかけて発生したO/S境界。

 デボン紀中期で発生したF/F境界。

 ペルム紀末期から三畳紀初頭にかけて発生したP/T境界。

 三畳紀末期からジュラ紀初頭にかけて発生したT/J境界。

 そして白亜紀末期から古第三紀初頭にかけて発生してK/Pg境界……

 更にこれら以外にもどんな生命にだって絶滅の危険があった。

 それでも、生命は誰かが必ず生き残り、次を繋いでいった。

 どんなに絶望的な状況になっても、生きることを諦めなかったんだ。

 だから、私は生命に意図的な干渉が無いように、見守ってきた。

 生命が生命に何かする、それは当たり前のこと。

 でも、生命が意図して他の生命を滅ぼすことが無いように。

 そう想いながら、見守ってきた。

 

◆◆◆◆◆◆

 

 私は今、この場所から動けない。

 私の周りではたくさんの花が、樹木が成長して巨大な森を形成している。

 生命達が私のエネルギーを吸い取って生きているのがいつでも実感できる。

 もちろん、昔はこんなこと無かった。

 私は植物の苗床になることもなく自由に世界を歩いていた。

 ……いつからか、人間という生命が大規模な喧嘩を始めた。

 人々は喧嘩を止めることなく、多くの生命を焼き払い、奪い去っていった。

 中には生命の形を変えて喧嘩の道具にすることもあって。

 昔に溢れていた生命の声。

 産んで、生まれて、芽生えて、食事して、太陽を浴びて、水を飲んで、

そしてのびのびと成長していく……

 でも、今ではそんな生命の声はパタリと聞こえなくなってしまった。

 いつからか、世界を歩く度に悲痛な生命の声が聞こえてきていた。

 恐怖で泣き叫び、友達の死に涙を流し、全てを諦めて静かに泣き、

いずれ涙すらも流さなくなる……

 気づけば生命は居場所を無くしていた。

 森が焼かれ、海が汚染され、砂漠が吹き飛び、山は基地となった。

 昔と比べて、生命の声は多く、うるさい程に大きくなっている。

 でもそれは賑やかとか楽しいとかそういうものじゃなく、死に対する恐怖や諦めが殆どだった。

 生命達は求めていた。

 昔のように美しく雄大な自然が戻ることを、せめて安心して暮らせる場所を、

それが無理でも十分に生きていけるだけの条件が揃った場所を……

 生命は暴走を始めて、人々を攻撃するようになった。

 これは単なる進化でもなければ適応でもない。

 生命という存在の生の渇望が肥大化した1つの思念みたいなもの。

 そして生命は私を見つけた。

 たくさんの栄養を持ち、十分に自分たちが生きていける場所となり得るものを。

 きっと皆は人を傷つけたかったわけじゃない。

 人に復讐したかったわけでもない。

 ただ、生きたかったんだよね?

 

◆◆◆◆◆◆

 

 同じ姿勢で、同じ顔で、同じ声で、同じ状況で私は森にいた。

 体に根を張り巡らせた大樹や花は今日も全力で生を謳歌している。

 いつ死んでもおかしくない、いつ死なれてもおかしくない。

 そんな恐怖の中で、この子達は精一杯生きている。

 私はそれをどうにかすることはないし、この拘束から逃れるつもりもない。

 ふと、頭の上で声が聞こえる。

 小鳥の夫婦が私の頭の上に作った巣で、新しい命が産まれた音がした。

 この森には大きな喧嘩の影響が来ていない。

 私のおかげか、それともただの偶然?

 どちらでも構わない。

 ここだけでも安全なら。

 私はもう、この世界の観測をかなり偏った景色しか見ていない。

 人も、動物も、植物も、皆が共存する中の良い世界なんで、夢物語としか思っていない。

 私はもう決めた。

 ここの動物達が安全なら、平和に生きられるなら、それで良いと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 でも、心のどこかで願ってしまう。

 私は生命の観測者で“花里みのり”!。

 決まった生命を優遇するなんて、そんなのおかしい、と。

 だから、向き合わないことは絶対にしない。

 人々もかけがえのない生命で、耳をすませば人々の涙く声も聞こえる。

 人が悪いわけじゃなくて、ちょっと道を間違えちゃっただけ。

 戻るための道はきっとまだ、残っている。




「一歩一歩進んでいこう ハイ!
 何度だって失敗しよう ハイ!
 未来 OK 前進 All right
 どこまでも届くまで
 Here we go
 もっともっと高くまで ハイ!
 もっともっと響くように ハイ!
 More Jump もっと More Jump もっと
 進むべき未来
 心の声、指す方へ
 MOTTO!!!
 進むの」

- MOTTO!!!
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