セカイと6人の観測者   作:がくしゃ気取り

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第四話大遅刻!(?)。
プロセカワールドリンクで、いっちゃんのストーリで出た“IF世界”の話、暗すぎない?
ちゃんと平和に終わってヨカッタヨカッタ。
それはそれとして気になるなぁ!女の子とミクちゃん気になるn

「I want more.
 “Are you Ready?”

 ならこのまま キミを連れて
 望むなら どこまでも
 & I Wanna 欲しがってばかりで結構 結構
 もし叶うならこの先の世界を知りたい 行きたい
 Ready Steady」

- Ready Steady


色の観測者 〜クロマティック・シフト〜

 色。

 この世界を構成する要素の1つ。

 この世界の雄大な自然を美しく彩り、また、夢と希望の宿る街並みを明るく彩っている。

 色は、その色という概念にとても多くの事象や存在を内包している。

 例えば、色の種類。

 赤だけでも、伝統的な物だけ数えたとしても105種類も存在し、色全体で見ればその数は

約1677万色あるとさえ言われる。

 次に自然現象。

 色に関する自然現象……というか自然現象にもその全てに色があるが、特徴的な色を放つ現象は

とても多い。

 虹色の現象だけでも、虹、ハロー、ブロッケン現象、彩雲、月虹など。

 その他特徴的な色を放つ自然現象でも、スプライト、超新星爆発、グリーンフラッシュなど、

やっぱり自然現象と色は切っても切れない関係にある。

 人為的に発生する現象でも、トワイライト現象やチェレンコフ放射など、やっぱりと言えば

あれだけどどれも色を伴う。

 だから、私は色に不自然な変色、配列が発生しないように、見守ってきた。

 色に色が混ざれば色は変わるし、分子の配列を変えれば色も変わる。

 でも、何も無いのに勝手に色が変わることは絶対にあってはならない。

 仮に連続して色が変わってしまえば生物にも甚大な影響を出すだろう。

 だからそんなことが無いように、そう想いながら、見守ってきた。

 

◆◆◆◆◆◆

 

 私は、何色でもない。

 足元にぽたぽたと色が溶け出していく。

 溶け出した色は地面に少し広がるが、少ししたら霧散していく。

 そして、私の体は変化し続ける。

 手を見れば赤、気づけば水色、気づけばオレンジ、気づけば青……

 延々に、これの繰り返し。

 ……いつからか、人々は大規模な戦争を始めてしまった。

 最初は宗教とか国土とか条約上のいざこざとか、そんな感じだった。

 でも、科学技術が成長してくると、今度は一部の概念を奪い合うようになった。

 それには色も当然の様に含まれていた。

 雄大で美しい幻想的な自然の色を、未来と希望が織りなす活力に満ちた街の色を、

 今では争いを根源とした煙、火器、血、死体、焦土の色が確かな絶望を示すように

覆い隠している。

 人々が色を乱雑に、ただの資源として価値を決めてから、この世から確かに色の意味が消えた。

 色は意味を失い、私の制御下すらも離れて暴走を始めた。

 一部の地域ではマーブル色の汚らしい大地が、植物が、動物が当たり前のようにいる。

 昔よりも世界は多種多様な色に包まれているけど、それは美しさも明るさも表さず、

絶望の現実と虚構の幸せを表している。

 今や私も色の暴走の影響を色濃く受けている。

 私の体は絶え間なく変色し続け、何者でもない存在たらしめている。

 肉体というより固まった絵の具の塊から絵の具が溶け出しているように見える。

 汚らしいマーブル色の大地から色が逃げてくるかのように、私の体は色鮮やかだ。

 それがまるで、美しく明るい色がすでに過去の産物のようで悲しくて、どこか寂しかった。

 人々の多くはもう、過去となってしまった色彩を覚えていることは無い。

 そしてこれから、覚えていない人、知らない人が増えていく。

 でも戦争を知る人はどんどん増えていく。

 いつか、完全に戦争が人々の記憶を覆うんだろうな。

 

◆◆◆◆◆◆

 

 1本の木の枝に私は座っていた。

 今日は珍しく4色に分かれたまましばらく変わらない様だった。

 ピンクと、スカイブルーと、オレンジと、ブルー。

 たまに分かれた色がしばらくそのままで固定され続けることはあるけど、

その度にピンク、スカイブルー、オレンジ、ブルーの組み合わせだ。

 この組み合わせに何か意味があるのか、私には分からない。

 この色の時は私の心がとても落ち着く。

 その意味も、やっぱり分からない。

 落ち着くならそれで構わないし、次はいつそうなるのかを心待ちにしているから、

ちょっとした暇潰しにもなる。

 でももしかしたら、この色は私にとって何か大切な色なのかな…?

 分からないけど、私が落ち着くなら、世界がどんなでも私が落ち着けるならそれで良いと、

そう、思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 でもやっぱり、それは違う。

 私は色の観測者で“小豆沢こはね”。

 色に向き合わずして観測者を名乗ることはできない。

 ちゃんと向き合って、人々が自分たちの過ちに、行動の無意味さに気づくまで、

大地に美しさが、街並みに明るさが戻ってくるまで。

 私は絶対に諦めない。

 過ちは、いつかしっかりと物事をやり遂げるための途中経過だから。

 だからきっとまだ、終わってはいないから。




「終わらない夢を描こう 描いて
 願ったまま欲しがった その先へ
 終わらない夜を超えていこう 超えていこう
 このまま 焦がれた向こう側へ

 uh 張り裂けそう
 追いかけて合わせた背が熱くて
 uh 張り裂けそう
 もう一生鳴り止まない 限界の向こう側へ

 Ready Steady? Get out the way.」

- Beyond the way
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