魔法少女まどか☆マギカ 新解 夢の物語   作:スカる

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最終話「夢乃物語」

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"ワルプルギス確認!ワルプルギス確認!"

「よし、灯火、ねむちゃん大丈夫かい?」

"「「オーケーです」」"

その声を確認すると玲華は指パッチンをする。

「"我らが羽は広き翼、その羽は穢れなき白と共に羽ばたきて、宇宙を包み、我らを救い討ち取るは我らがイブ、ノアの方舟は羽ばたきたり。"

'イブ・ザ・ノア'発進!!」

拳でリミッタースイッチを解除する。

"イブ・ザ・ノア発進確認!"

「よし、織莉子!ここは任せたよ。」

「わかってるわよ。」

玲華はサムズアップすると、カタパルトの方へ向かっていった。

「さぁ、帰るか"あっち"に」

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"第五十二式血涙刃型複合兵装

'天照大御神'装着(インプット)開始"

腕に装着された紅蓮からシュッーと排熱音がし、綾波から激しいモーター音が鳴る。

"CNo.007 デザートランド装着(インプット)開始"

足に装備されたデザートランドからも排熱音が鳴り響く

"CNo.007 ランスロットエナジーウイングユニット装備(インプット)開始"

「よし、重いがまぁいい。」

デザートランドの脚部ユニットがカタパルトに装着される。

「ブラッディドライヴMEブースト!」

"デヴァイサーに発進権限を譲渡します。"

「進路クリアOK、射出推力正常」

「発進!!!」

"テレレンテレレンテレン(コードギアスのランスロット発進のやつ)"

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旧マギウスの翼の構成員の中に広がる常識…それは"ロックバンドが聞こえたら、死神の合図"というもの

まぁ死神ってのは玲華のことなのだが、マギウスをぶっ壊す最後まで全身グルグル包帯というスタイル(実はその前に大火傷していたから)だったので、おかげで実際のところ死神=玲華という事実は案外知られていない。(単純にあの頃の玲華はアルが主体だったから)

まぁ、そんな事があってさらに今回は玲華が珍しく音楽をかけた、ロックバンドの…

どうなるかは明白だろう。

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「「「死神だ!死神が出たぞぉ!!」」」

大混乱である。そしてその頃の玲華はというと…

「どうしたんやろ?魔女でも出たかな。」

くらいの感じであった。

"ねぇ、ハルとりあえず分離するわ。"

「わかった、暴れすぎんなよ、ナスカ」

"わかってる"

そういい飛び出したのがナスカである。

分離した途端玲華はさらに速度を上げていった。

「あー!!!もう!あいつバカなのかしら?」

ナスカはキレた、あいつ自分が昔ロックバンド垂れ流して白羽根ぶっ潰していたことを忘れているのか…気づいていないのか…どっちにしろ馬鹿だと思った。

「やだぁ!死にたくなぁい!」

後ろを振り返れば魔法少女が一人使い魔に殺されかけていた。

「"インパクト"」

ナスカが空気を握りしめ"衝撃"を発動させると指向性を持った空気弾が出来上がり使い魔に風穴が空いた、ナスカは倒れた魔法少女に近づき手を取る。

「大丈夫か…?」

その魔法少女はナスカに一礼し、逃げ去っていく。

ナスカはかつての行いを再び悔やんだ。

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(ここで交響曲第9番が流れる)

「おい、ハルこれが成功とかいうなよな。」

アルは戦慄した。なんとイブをぶつけても、ワルプルギスは未だに健在さらにまどかとほむらを取り込んだ。

「んな、わけないわよアル…魔法少女連合戦闘員に告ぐ!!総員撤退!全力で逃げ帰れー!!!!!」

その後はカオスであった。

我先にもほかの魔法少女を踏み台にして逃げる魔法少女、ほかのものの手を取り死にかける魔法少女本当にカオスであるが、一番の問題は、ワルプルギスだ。鹿目まどかと暁美ほむらという圧倒的因果の塊を取り込んだのだ破壊力は凄まじいどころでは済まない。

"ハル!俺がなんとかするだからお前はみんなを守ってやれ!!"

「わかった、行け!」

玲華からさらにアルが分離する。

「さてと…おい、舞台装置…ぶっ潰してやる。」

静かなるサムズダウンを経て、アルは自らのソウルジェムを握り潰す。

黒い革ジャンにジーンズ、腰布さらに革ジャンの下にあるのは…なんと包帯であるそう、サラシである。(サラシ巻いてもかなりデカい、ハルは胸板なのに…)

ドガッ!!

アルが踏み込むと地面がめり込み始める。

ドガッン!!!

思いっきり飛び出したアルの右手には大鎌、左手にはソードオフのレミントンM1100が握られていた…

カシャッカシャッ!パヒュン!

レミントンの吹く火がアルの周りの使い魔が爆発四散させる。

ブロッロロン!ブォォォン!!

"アル…さん?使ってください!"

「来たか、"黒牢城"!」

そういいながら"黒牢城"にまたがり、エンジンを蒸す。

ブゥゥゥンブロォォン!ヒューーー

「風が吹いている…最高の相棒が」

カチャン!

「行くぞ!!」

アルと"黒牢城"が走り出すと目の前の使い魔を手当たり次第に轢き殺していく。

「見えた!」

ワルプルギスの夜に向かってハンドルを切る

"黒牢城"がさらに加速し、使い魔は吹っ飛ばされる間もなくその場で潰れていく。

ブチブチッブチュチュ!

「(音がエグいな)」

そう思いつつアルは"黒牢城"の上に乗り

「トゥッ!!」

遥か高く跳躍し、大鎌をワルプルギスに投げると一部の歯車の動きが止まる。

ギチギチッ

そんなに時間はない。

「せめて鹿目さんだけでも!」

ワルプルギスを踏み台代わりにしてさらに跳躍する。

「"神の語る神託を、我等が神は慈悲深く、全ての隣人を愛してくださる。

見よ、空は青く海は透き通っておられる、我が神の御力は我らを超えて遥か天まで届くだろう我が冥府王の御力はこの地球(星)を突き破り遥か冥王星へと届くだろう。

その神々の黄昏と満月は我等への救済なり。"」

飛び上がり空中にて体勢を整え、ワルプルギスに標的を定め…

「"ラグナロク・フルムーン"!!」

飛び蹴りの体勢を取り、時速230km/hを超えて加速し、ワルプルギスを貫こうとする。

「やれ!アル!!」

ハルの声が響き、アルは盛大にサムズアップする。

「鹿目さんだけでも!戻って来い!!」

ワルプルギスの体を貫通し、出てきたアルのてが掴んでいたのは…

「まどかさん!!」

鹿目まどかだった。

つまり、暁美ほむらを取り戻すことはできなかった……更に…アルの体は…既に透き通っていた。

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「おい!まどかさんまどかさんなんで起きないんだよ?!」

魔法少女連合の医務室にてこだまする絶叫その主は玲華である。

「まさか、魂を助けられなかったのか?!」

「そんなことがあるの?!」

マミが絶叫し問う。

「まどかさんの因果量は肉体と魂に分かれている十分に有り得てしまうのさ。」

玲華がガチめに台パンする。

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二時間後

目の前にいるのは魔法少女の未来を案じ、

思いを託され未来を築く役割を与えられた二人の成れの果てだった

「マミ…約束守れそうにないわ…」

空を仰ぎ涙を流し、玲華はどこかで戦い続ける愛した人に語りかけた。

「鹿目さん、ほむら君君たちはもう帰ってこれないのかい…

こんなの悲しすぎるよ…君たちはみんなを幸せにするために…その場所にいるんじゃないのか!お前らは生きて帰るってそういったよな。

なんなんだよその面は!てめえらが悲しみを振りまいてるんじゃねえか!!

そんな悲しい物語の主人公がお前らならこっちは幸せを勝ち取る悪役になってやるよ!!」

玲華があるものを取り出す、それは破壊の引き金の名を冠する悪魔の装置であり、玲華は…それを起動してしまった。

”BRAKE ON”HAZARD HAZARD WARNING WARNING HAZARD HAZARD WARNING WARNING"

不安をあおるそのシステム音声を意に介さず玲華は拳を握り締め、

五十二型のセーフティを解除する

「一つ友を助けられなかったこと。」

”BURNING SOUL”

「二つ戦うのを放棄したこと。」

”CAN YOU BRAKE”

「俺は罪を数えたぞ。」

”ERWACHE, O SEELE”AWAKEN O SOUL"

「さあ、お前の罪を数えろ!!」

"ARE YOU READY!!"

「PLOST!!」

”WAKE UP BARNING SOUL”

炎に飲まれる体、別れ個を持つ意識その中で玲華は叫ぶ

「戻ってこい!!!!!」

炎が体を形作り現れる紅蓮の戦士その瞳には助けると決めた二つの命があった。

融合体が先に動く巨大な拳を夢に振り下ろすが彼にはその拳は届かない。もはや哀しみの魔女と融合し、反射と思考を融合させた玲華を止められるものはいない。

上空から迫るエネルギー体をはねのけ吸収する。

今まで不動を保っていたユメががその拳を静かに動かし、剣を握り

大地を蹴った流れるような動きで使い魔を切り裂くその刀身には炎が宿り傷口を焼いて再生を妨害する。使い魔を殲滅し融合体に狙いを定めた玲華はもう一つの剣を握り、”引き金”を引いた

”BRAKE HAZARD ON”

その音と共に玲華の体が光となり始める

さすがの玲華でも限界が迫っている、残された時間は一分にも満たないだろう。

だが彼女の意志は曲がらない消滅してでも守るものを見つけたから

再度拳を握りこみ、玲華は”最後の引き金”を引く

”Nach Gottes Willen”

玲華の背中から三対の翼が開く

翼をはためかせて融合体へと跳びその体を…貫いた

翼が閉じ墜ちていく彼女の体は四割が消えかかっている。

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時は少し遡りイザボー戦直後のほむら宅

「それで話って何よ"イザイヤ"」

「ホーミィ、一つお願いがある。」

ほむらは少し身構える、イザイヤがお願いというときは自らを犠牲にしたときの後始末の話だ、最初っから彼女はそうだった。

「ホーミィ、まぁわかっているだろうが私の体はもうかなり限界の所まで来ている、おそらく今度の舞台装置の解体でおそらくそれは崩落しかねない。それに私はこのループを絶対的な幸せに持っていけなかった、だから私が死んだらまた新しいループを始めてくれ。」

やはり、そうだこいつはずっと自己犠牲の塊だ、自分の命を軽く考えすぎている。

でも、こいつがやれって言ったことはこいつの本当にやりたいことだ、ほむらはその願いを聞き入れることにした。

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ほむらやまどか、駆け付けた皆が玲華に近寄る

その人込みをよけてきたのは…巴マミだった。

玲華を抱き寄せ泣きながらに言う

「死んじゃったら意味がないじゃない生きてケーキ食べに行くってあなたが言ったんでしょうまた約束を破ってどっかに行っちゃうの!?」

どれだけ体をゆすってもどんなに問いかけても返事はなかった……

ほむらが立ち上がりバックラーを動かす。

「巴マミ、玲華を愛していてあげて、私にはできないから。」

カシャッ!

その無慈悲な歯車の音と共に世界が巻き戻されたのだった。

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