気温の上昇からか体調不良、他にもリアルでのトラブル等重なり、モチベ低下中……
原作通りも良くないと思いつつ寄り道気味な話を執筆中。場合により変更か。
当作、連邦法や組織構成については妄想が多分に含まれますので、あまり原作と比較はできません(今更感
矛盾もあると思いますが、指摘等はやんわりお願いします……(豆腐メンタル
『違反物が一転、サーモバリック容認へ』
『連邦生徒会への不信感高まる。 議員「不信任決議案提出も視野に」』
『カイザーPMC、アビドスでデモンストレーション』
『砂漠を泳ぐ大蛇ビナー、討伐失敗か』
『再度、大量破壊兵器の使用の可能性大』
終わってみれば、何とかなるもんだ。
ネットニュースを漁りながら、ワシは寝落ちするように机に突っ伏した。
「ぬわあぁん、疲れたもおぉおおおおん!」
世間を賑わせた、インダストリー社の弾道サーモバリック弾の始末、SRTの処理を終え、アビドスは再び平穏を取り戻している。
ただし、ネットで賛否が生まれた今回の騒動は、あくまで証拠隠滅兼お披露目会。
今後、サーモバリックを再使用するかは未定だ。
そのショーに舞台装置のビナー君が巻き込まれてくれたらラッキー程度だったが……案の定、これも万々歳とはいかず、奴は健在らしかった。
地中を高速で移動する相手だ、今後も破壊は困難、一筋縄ではいかぬという事よ。
ニュースでもネガティブなタイトルで並べられているが仕方なし。
元より予想の範疇。 当初の目的を果たし、収拾がついた事を喜ぼう。
しかし仕事は終わらない。
普段の業務に加え、今後は連邦生徒会との交渉が本格化していくのが予想される。
同時にアビドスから連邦生徒会へ議員を輩出し、キヴォトスへの影響力を高め、企業によらぬ自治権を確保、延いてはワシへの批難や負担を減らし、地位を磐石なモノにせねばならない。
「いや議員の輩出って、それこそ生徒が自発的にする事だろ……なんでワシ、未だガキンチョの世話してんの?」
将来に備えた投資って意味はあるがな?
来年はセリカとアヤネの入学、そして連邦生徒会長が失踪、入れ替わるように先生が来て、様々に事件が発生するし。
出来る事は出来るうちに進めておこう。
来年はキヴォトスの危機がボスラッシュの如く連チャンする厄年になるからな。
連邦生徒会長が失踪、治安が著しく悪化するのもだが、アビドスのアレコレな事件や死神の存在といい、AL-1Sだの色彩だの、ゲマトリアの実験、無名の司祭云々、鋼鉄大陸だのと終焉シナリオが豊富。
我が社としては、プレジデントの戯れでクーデターとか起きる訳だし。
色々とおかし過ぎるんだよなぁ……。
キヴォトスは呪われたのかなってレベル。
ビジョン的に見えた来年の光景、いくらなんでも大事件があり過ぎる。
四季が移り変わっているのに生徒の学年に変化が感じられないのも……サ◯エさん時空に入るのか、来年は?
そのせいで、シャーレの先生は普段の激務に加え、それらに対応せねばならず、心身を病んでいくという。
我がカイザーもブラックな側面はあるが、先生はいつ過労死してもおかしくないのでは?
大人が責任を負うにしても、負い過ぎだろ。
連邦生徒会は、どれだけ会長に依存している組織だったのだ……リン首席行政官や、アオイ財務室長はもっと労わってあげよ?
ワシとしては先生放置で良いんじゃないと思っていたが、実質キヴォトスの行政権も握るV.I.Pでもある訳で。
万が一、バッドエンドを踏んだらキヴォトスごとワシが終わる可能性大。
であれば。 ほんの少しくらい力を貸しても、ルール違反じゃないだろう。
とにかく議員の輩出と、そこから人員及び予算の捻出に繋げて、連邦生徒会を援護する。
更にユメを教育実習生として派遣し、補佐させる事を検討する。
上手くいけば、アビドスは連邦生徒会のお膝元として庇護、寵愛を受けられるハズ。
その為にも、引き続き議員の話を進め、ユメの教育を続けていく。
いくらユメでも馬鹿の1つ覚えで、多少の書類仕事はできるようになる筈だ。
あとは実戦における弾除けだな、守る事は唯一と言って良い特技っぽいからな。
だがそんな要素を気にする暇も無く。
一難去ってまた一難。
新たな敵が現れてしまうのである!
「さて、ユメをダシにホシノに指示を……」
「理事さん、大変だよ!」
「……聞きとうない」
噂をすれば部屋に入ってくるユメ。
反射的に頭を抱えるワシ。
視線だけ這わせば、ユメの手には封筒。
表面にはサンクトゥムタワーの絵……連邦生徒会の徽章が入っている。
「連邦生徒会からか。 なんだというのだ」
であれば、予想していたシナリオ通り、人員や予算の要求か?
それなら大変でもない、いや大変なのだが想像の範疇である。
なら余裕だなヨシ!
ユメから受け取り、早速内容を確認すると。
「ファッ!?」
ワシ、思わぬ"要求"に面食らった。
クソッタレな内容は次の通りである。
防衛室長及び、交通室長より関係各舎(社)宛
(カヤはこの時2年生で次長、交通室長のモモカは中等部3年生で来年就任と思われるので、この手紙の主はワシの知らんモブな奴ら)
防衛室と交通室は、アビドスで敷設されている防砂堤と称した巨大環状線に対し、安全基準が満たされていないのを理由に、速やかな撤去を求めてきおったのだ!
これが受理されない場合、カイザーPMC及びアビドスへの経済制裁を仄めかしておる!
「何だこれはたまげたなぁ」
「どうしよう、せっかくみんなで頑張って、砂漠化を抑えようとしているのに……」
ユメも悲しげに鳴き声を上げておる。
砂漠化を抑えられるかはさておくにも、サーモバリックは認めてやったんだから、代わりに特注路線は危ないから撤去しろとは唐突が過ぎるのは確かだ。
この手は裏がある。
恐らくは、特注路線の建造が止まる事で、得をする何者かの利権が絡んでおる。
兎に角、今は頭を冷やさねば。
「ふっ、ユメは相変わらず騙されやすい」
「ふぇ?」
「ネームバリューに騙されるな、コレは生徒会の総意ではない」
「え、でも連邦生徒会には変わりないよ?」
「議会を通したとも書いてない。 完全に部署の"推奨"であり虎の威を借る狐だ」
そう。 これは生徒会全体の意見ではない。
あくまでも2つそれぞれの部署からの話だ。
権限が無い訳ではないが、議会を通したものと比べるべくもない。
なにせサーモバリックのような、条約や法律の施行ではなく、あくまで推奨……お願いの域を出ないのだ。
故にこの短期間の内に、素早く動けるフットワークの軽さを見せられる。
だが組織の名前や強い言葉、安全云々と人の良心に付け込む事で慌てさせ、勘違いを誘発させてきおるのだ。
これは日常にも溢れた詐欺の手法に似る。
ネットのワンクリック詐欺とかで、時間制限内に金を払わないと家に行くと脅し、個人情報を書かせたり、契約書で判り難い言葉を羅列するとか、隅っこに小さな文字で注意書きをして見落としを誘発させるというものだ。
そんなのを連邦生徒会がしてるなんてショック……と思う奴もいるだろうが、組織に腐敗は付き物だ、驚く事じゃない。
超人生徒会長を中心に据えているからと、各自治区からの集まりである以上、1枚岩では無いのは想像に難しくない。
でなければ、サーモバリックで得をする議員がいるのに、SRTのカチコミなんて起きやしないのだ。
カイザーもそう。 沢山の会社があり、それぞれがある程度独自に動いている。
そのうちの1つである我がPMCがアビドスの世話を焼いているからと、それはカイザー全体、プレジデントの意志ではない。
故に寧ろコソコソ動いている、サーモで得をした議員のようにな。
今回は、その議員連中とは別の議員、或いは派閥がアプローチしてきたという話なのだ。
生意気なガキ共めぇ……。
柳の下の2匹目の泥鰌を狙ってか。
さりとていつまでも泥鰌はいないと伝えねば。
「ハイランダーやアビドス高校にも連絡が入っている可能性がある。 ユメ、確認してこい。 ワシは連邦生徒会に抗議する」
「わかったよ!」
また新たな、そしてしょうもないバトルが始まる予感がするが、まぁ良い。 上等だ。
何よりも……。
「ワシが端くれだからと舐めるなよ」
プライドが許さない。
ワシらをコケにした報い、受けて貰おうか。
ついでだ。
アビドス高校の不良連中に矢面に立って貰う。
不良の集まりで頭が悪いから、どうせナニ言っても分かりゃせんという偏見も、もしかしたらあったかも知れんからな。
ここいらでレスバの1つや2つを経験させて、一応アビドスはある程度知的な戦いも出来るとアピっておければ、詐欺師への牽制になるだろうて。
あくまでワシは補助に努める。
負けそうなら、汚い大人の手段で巻き返すさ。
後書き
申し訳程度の生徒、ユメ要素……