Fate/stay guilty   作:ヒトノミライ

2 / 3
結構オリジナル展開に行っちゃいそうです。

あとがきに集のステータスを公開しました。


第一話:開幕の予感

救世主(セイヴァー)のサーヴァントだと名乗った少年に少女は胡散臭いように見つめる。

 

「セイヴァー、ねぇ。なら貴方は世界でも救ったって言うの? そんな英霊聞いたこともないけど」

 

すると、少年はポリポリと頭をかき苦笑する。

 

「まぁ、知らないのも無理はないよ。聖杯によると僕は平行世界の英霊だからね」

 

「へ、平行世界!? 」

 

少女が驚いたような声をあげる。

それもそのはず。平行世界とは少女の一族が目指す魔法(・・)なのだから。

 

「そう。平行世界で僕は世界を救った、とされている」

 

「ーー? その言い方だとまるで不本意みたいじゃない」

 

「………だからさっきも言ったろ? 僕は世界を救ったつもりはなかった。けど、結果的にそうなってしまっただけ」

 

「………ふーん。なんか事情があるみたいだけど、今は聞かないわ」

 

「助かるよ」

 

 

 

ーー平行世界の英霊というこの少年で、本当にこの聖杯戦争を勝ち抜けるのか?

 

 

そんな疑問が少女の頭をよぎる。

 

「……まぁ、いいわ。それより自己紹介でもしましょうか。私は遠坂凛。貴方は?」

 

 

「ーーーー僕は桜満集。聖杯の寄る辺に従い参上したセイヴァーのサーヴァントだよ」

 

「セイヴァーってことだからイレギュラーのサーヴァントなのよね……」

 

「そういうことになるかな」

 

「……貴方、本当に強いの? 高校の制服なんか着てるからそうは見えないんだけど」

 

凛の問いに少年ーー集は真剣な顔つきになる。

 

「…確かにそうは見えないかもしれない。だけど、僕は仮にも王だったんだ。そこは信じてくれないかな」

 

集の真剣な様子を見て、凛は驚いた。先ほどまでとは違い、集からは威圧感がビリビリと伝わってきたからだ。

集は自分は王だったと言ったが、納得もいくような存在感だった。

 

「それに、パスを通じて分かるけど君は魔術師としては一級品だ。なら、そのサーヴァントは最強のはずだからね」

 

その言葉に凛は自分の顔が赤くなっていることに気がつき、顔を逸らす。

 

「あ、当たり前じゃないっ!」

 

フンッと顔を逸らす自身のマスターを見て、集は微笑んだ。

 

「わ、笑ってんじゃないわよっ!…まったく。まぁ、いいわ。じゃあセイヴァー、この部屋の片付けよろしくね」

 

「へ?」

 

「私は今日の召喚で魔力を使い過ぎて辛いの。だから頼んだわよ」

 

そう言って返答も聞かずに部屋を出て行く己がマスターを集は苦笑しながら見送った。

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら、やるじゃない」

 

「これでも家事は得意な方なんだよ」

 

凛が出て行ってから集は黙々と部屋を片付けていた。自分で言ったように得意のようでそれほど時間も掛からずに終わり、念話でマスターである凛を呼んでいた。

 

「よし、なら今日は偵察にでも行きましょうか」

 

「偵察、か」

 

「そ、聖杯から知識としてこの街の地形はわかっているようだけど、実際に見た方がより把握出来るでしょ?」

 

「そうだね。実際に見てみないと分からない事もあるからね」

 

「なら、私が案内するからセイヴァーは霊体化してついて来て」

 

そう言って歩き出す凛の後を集は霊体化してついて行く。

街を見ていると集は自分の世界との違いを実感する。

自分の住んでいた六本木フォートとはあまりに違う。

技術的にも、治安的にも。

 

そして、凛はビルの屋上に移動するとそこから街を見下ろす。

 

「どう? 地形はちゃんと把握出来た?」

 

「うん、そうだね。ここから見て結構なくらい把握出来たかな」

 

霊体化を解き、凛の隣に集が立つ。

その視線は街に向けられており、くまなく地形を把握しようとしているようだ。

 

すると凛がそういえば、といって此方を向く。

 

「貴方に聖杯への願いを聞いていなかったわね」

 

サーヴァントはただ無償で人間と契約してくれるわけではない。

その対価となる願いがあるはずだ。

その問いに集は一瞬黙ったが、視線を街から夜空へ向ける。

 

「そう、だね。強いて言えばある人に会いたい、というのが願いかな」

 

懐かしいモノを思い出すように瞳を閉じて答える集に凛は理解していた。

 

「そういうマスターはどんな願いを持ってこの聖杯戦争に参加したの?」

 

「私? 私は願いなんてないわよ。この戦争に参加するのが目的なの」

 

へ? と呆けたような顔をする集。

 

「そう、敢えて言うなら」

 

此方を不敵な笑みで見つめる我がマスターを集はただ見つめるかとしか出来ない。

 

「そこに戦いがあるからよ、セイヴァー」

 

「そ、それって……」

 

「そう、ただ勝つために戦うの」

 

その強い意思の篭った眼差しを受け、集は困ったような顔をする。

 

「……凄いな、君は。僕なんかよりずっと」

 

「そ、そんなことないわよっ」

 

「いや、君は強い。聖杯とは万能の杯。それを手にすればなんだって叶うのに、それを望まない」

 

「わ、私はただそんな事で手に入れたモノなんて、つまらないと思ってるだけよ」

 

「……聖杯にこんな望みを持って参加している僕が小さく思えるくらいだよ」

 

照れたように答える凛を集は眩しそうに見つめる。

 

「…本当に君は僕には勿体無いくらの、最高のマスターだよ」

 

「な、なに言ってのよっ!」

 

フンッ!とそっぽを向くマスターを集はやはり、眩しそうに見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




【マスター】遠坂凛
【真名】桜満集
【性別】男性
【属性】秩序・善

【ステータス】
筋力:C
耐久:D
敏捷:A++
魔力:B
幸運:B
宝具:D〜?

【クラス別能力】
救世主:A
対魔力:C
神性:C
【保有スキル】
カリスマ:B
直感:A
心眼(真)


一応これで決定です。
能力の詳しい説明は後々加えていきます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。