『黒瀬玲は、ただのカメラマンのはずだった』 作:Waiemu
第一話 喫茶ポアロで人生が終わった日
米花町に引っ越してきたのは三日前のことだった。
俺の名前は黒瀬玲。二十二歳。フリーランスのカメラマンをやっている。廃墟、港湾、橋梁、地下施設、送電鉄塔、夜の車両基地。人間が寝静まった時間帯に、人間が作って忘れかけている巨大な構造物を撮るのが仕事だ。こう書くと変な宗教の信者みたいだが、需要はそこそこあって、独立してフリー五年目の今はどうにか食えている。
引っ越しの理由は単純で、都内の家賃高騰に財布が追い付かなくなったからだった。米花町のアパートはネットで見つけた。駅から徒歩七分。築年数の割に家賃が都内平均より二万円ほど安い。更新料も控えめでベランダの向きが南東。決断に迷う時間はほとんど無かった。
引っ越し初日、業者さんが帰った後の部屋はダンボールの森だった。俺は順番にそれを開けていった。三脚のハードケースを立て掛け、長玉レンズの収納ケースを棚に仕舞い、防湿庫に愛機のボディを並べ、壁の目立つ所には前に撮った廃製鉄所のモノクロプリントを画鋲で留める。作業の合間に窓を開けると、新しい畳の匂いが夏の終わりの風に乗って動いた。
俺の人生には前世の記憶がある。
あるにはあったが、それは長いこと不思議な夢のようなものだった。大学四年の春に居眠り運転のトラックに轢かれて死んだ、ごく平凡な日本の大学生の記憶。思春期のどこかでふわりと浮かび上がってきたそれは、しかし年月とともに薄れて、細部は不鮮明なまま人生の背景で揺らぐBGMになっていた。ああ自分は転生者というやつらしい、という自覚はあったが、前世で読んだ本のタイトルも、好きだった漫画の作者名も、ほとんど思い出せなかった。なんとなく前世で写真が好きで、なんとなく今世でも写真をやっていて、それで十分だった。
米花町という地名を契約書で認識した時、俺はほんの少しだけ正体の掴めない懐かしさを感じた。覚えている気がするが思い出せない。米花町という名前の街は全国にいくつかあるだろうと俺は自分に言い聞かせた。今世の俺にとって米花町は、ただの家賃の安い都内近郊の住宅街だった。
荷解きを終えた夕方、俺は窓辺で街並みを眺めていた。商店街のアーケード。プラタナスの街路樹。古い商店と新しいコンビニが混在する典型的な下町の風景。その中で少し遠くの交差点の角に、木製の古風な看板が見えた。
『喫茶ポアロ』
脳の深いところで何かがほんのわずかに揺れた。ポアロ。喫茶店。米花町。この三つの単語の組み合わせに覚えがある気がする。思い出せないのに懐かしい。まるで前世で何度も見かけた看板だったかのような。
思い出そうとすればするほど記憶は霧のように離れていった。俺は諦めて窓を閉めて引っ越しの疲れをベッドに投げ出した。
引っ越しから三日目の夕方、俺は再びあの看板のことを考えていた。
仕事は一段落していた。ダンボールの片付けもあらかた終わっていた。することのない夕暮れ、散歩でもしようかと思い始めていた俺は、自然とあの看板のことを思い出していた。
これは俺のフリーランス職業病のようなものだった。気になった場所には行ってみる。気になった被写体は撮ってみる。気になった違和感は現地で確認する。写真で飯を食っている人間の習性だ。
バイクを出すほどの距離でもない。俺は部屋着のパーカーの上に薄手のジャケットを羽織って財布と鍵をポケットに突っ込み、アパートを出た。
夕暮れの米花町商店街は夏の終わりのすこし湿った風を孕んでいた。プラタナスの葉がアスファルトの上で擦れる音。八百屋のおばさんが西瓜を片付ける気配。魚屋の前で猫が伸びをする姿。のどかな何事も起こりえない日常の街並みだった。
俺は交差点の角の木製の看板に近づいていった。
『喫茶ポアロ』
看板の書体は古風で落ち着いていて、時が止まったようなその佇まいは夕陽の朱を浴びてどこか見覚えがある気がした。見覚えがある気がするまま、俺は扉に手を伸ばして、ふと視線を上げた。
同じビルの二階の窓に、別の看板が掛かっていた。
『毛利探偵事務所』
指が扉の把手に触れたまま俺は数秒固まった。毛利。探偵事務所。米花町。ポアロの真上。この組み合わせにも何か引っ掛かるものがあった。思い出せないのに、胃のあたりで何かが冷たく蠢いた。
何かおかしい気がする。
が、その何かおかしいの正体が前世の記憶として浮上してこないうちは、俺はただの引っ越してきたばかりの喫茶店好きの男でしかなかった。俺は重たい硝子入りの扉を押した。
カラン、と真鍮のベルが鳴った。
「いらっしゃいませ」
扉を押した姿勢のまま、俺は一歩目を踏み出せなかった。
今の声。
今の声だけは、どこかで聞いた、どころの話ではなかった。
何度も、何度も、何度も聞いた声。前世でスピーカー越しに、テレビ越しに、パソコンの画面越しに、何年にもわたって繰り返し耳に馴染んだ、あの声。
俺の脳の深い場所で薄ぼんやりとしていた筈の前世の記憶が、何か一本の明確な針でプスリと突かれた。
途端、堰を切った。
漫画の、アニメの、劇場版の、設定資料集の、OP主題歌の、声優インタビューの、雑誌特集の、書店の平積みの、コンビニのコラボキャンペーンの、何年分もの記憶が洪水のように俺の浅い今世の意識の上に乗り上げてきた。
名探偵コナン。
そのタイトルが脳裏にクリアに再生された。
そして前世の俺がこの作品をどれほど好きだったかも一緒に再生された。単行本を全巻揃えていた。劇場版も公開日に観に行った。考察サイトを読み漁り、黒の組織の正体について友人と延々と議論した。何度も何度も考えた。米花町って実在したらどんな街なんだろうと。喫茶ポアロって実在したらどんな店なんだろうと。そこにもし安室透がエプロンで立っていたらどんな気持ちになるだろうと。
今その前世の妄想の一つ一つが、目の前の現実として展開していた。
店の奥にはカウンター。カウンターの中には白いシャツに黒いベスト、清潔なエプロンを身に付けた、金髪の、三日月の目をした、柔和な笑みの若い男性店員。
安室透。降谷零。公安警察警備局警備企画課ゼロ所属の潜入捜査官。黒の組織幹部を演じるコードネーム・バーボン。米花町最強クラスの危険人物。
その彼が今、エプロン姿で布巾を畳みながら俺に微笑みかけていた。
そして背後。窓際の二人掛けのテーブル席に少年がいた。縁の丸い眼鏡を鼻筋にきちんと掛けた、黒髪の、低学年くらいの小学生。片手で文庫本を支えてもう片方の手でストローに口を付け、橙色のジュースを、こくり、と飲んでいた。
江戸川コナン。工藤新一。高校生探偵にして小さくなった名探偵。米花町最強の事件巻き込み体質。
俺の人生はこの瞬間に終わった。
前世のファンとしての妄想は今、現実の俺の致命的な安全保障上のリスクとして眼前に展開していた。俺は知らずに生態系の頂点の捕食者二匹が並んで居るサバンナの水場に、のこのこ入り込んだ草食動物だった。そしてその二匹に同時に見られた。
扉のベルが鳴り止んでから三秒。体感では三十秒。
立ち尽くす俺を安室透の眼差しが静かに捉えていた。金髪のアーモンド型の目が、わずかに首を傾ける。微笑みは崩れていなかったが、ほんの一ミリ、目の光だけが違う色に変わった気がした。
「……お客様?」
反応しなくてはならない。
俺は前世の記憶の奔流の中で、必死に自分の声帯の制御権を取り戻そうとした。自然に振る舞え。自然に振る舞うんだ黒瀬玲。ここはただの街の喫茶店で、お前はただの引っ越してきたばかりの近所の住人で、何も、何も知らないフリをしろ。
「あ、」
出た。出たが言葉になっていない。
「え、っと、」
安室の首がもう一ミリ傾いた。
「そ、の、」
俺の口腔内で前世の記憶と今世の判断がぶつかり合って、音節の交通整理が失敗した。
「バ——」
言った。
「バ」、と、俺は今、何を言おうとした。違う、言おうとしたのではなくて、浮上した記憶のラベルがそのまま喉から漏れた。止めろ。止めろ止めろ止めろ。
「バ、バレ——樽、樽、です、樽、英語で、バレル、って、いうんだなって、」
「……樽、ですか」
「そ、そう、です、外で、さっき、樽、みたいな形の、植木鉢を、見かけまして、それで、急に、バレルって単語を、思い出してしまって、つい、口に、」
「……ああ、なるほど」
安室は微笑みを崩さなかった。崩さないことが一番怖い笑い方で。
「変わったことを思い出されるお客様ですね」
その一言が、優しい声音のまま俺の背骨を抜けた。
変わったこと。そうだ。店に入ってきた初対面の客が、いらっしゃいませの返事に英単語を口走ったのだ。これは変わったこと以外の何物でもない。記憶に刻まれる。確実に。
「お席はどちらへ」
「あ、は、はい、窓際、で」
安室は微笑みのまま、カウンターから離れた奥のテーブルへ手を差し伸べた。俺はそこを選んだつもりだったのに、気付けば窓際の少年の席からテーブル二つを挟んだだけの距離だった。店内がこぢんまりとしているのだ。そういえばポアロはそういう店だった。
少年はこちらに体を向けてはいなかった。文庫本を再び手に取りページをめくっていた。
だが彼の左の耳は明らかにこちら側に開いていた。
聴覚をこちらに向けている、というそのわずかな身体の角度の差を俺は読み取ってしまった。読み取ってしまったこと自体が問題だった。普通の一般人は小学生の耳の向きなど気に留めない。俺は原作知識があるから、この少年が並みの小学生ではなく最高峰の観察力と推理力を持った元高校生探偵であると知っている。だから耳の向き一つに過剰に反応してしまう。その過剰反応自体が俺の隠そうとしている何かを証明している、という論理は自覚できたが、自覚と挙動の制御は別問題だった。
安室がメニューを持ってきた。
「お決まりの際にお呼びください。ちなみに当店はコーヒー豆のストレートが充実しておりまして、ブレンドのほかにブラジル、コロンビア、エチオピアなどもご用意しております。週末限定ですと樽熟成のアイリッシュコーヒーや、バーボン風味のカフェオレもお出しすることがございますが、本日は平日ですので通常のメニューのみとなります」
俺は微笑みを保ったまま座っていた。保ったまま、内心で絶叫していた。
バーボン。今こいつ、バーボンと言った。営業トークの皮を被せて、週末限定の季節メニュー紹介という完全に自然な文脈で、バーボンという四文字を俺の前に置いた。さっきの俺の「バ」の続きに繋がる単語として、俺の反応を観察するために。
反応するな。反応したら終わりだ。
俺はメニューを見つめた。こめかみの汗が頬を伝った。
「……ブ、ブレンドで、お願いします」
「かしこまりました」
安室はカウンターの奥へと消えた。
カウンターから離れた席に座り直し、俺はメニューの裏側を無意味に眺めていた。呼吸を整えるための作業だった。
コーヒーが運ばれてきた。
「お待たせいたしました、ブレンドです」
カチャリとソーサーがテーブルに置かれた。安室は伝票を置き微笑む。
「ごゆっくりどうぞ」
一礼して踵を返す寸前、彼の視線が窓際の少年の席に一瞬だけ向いた。少年は気付かぬフリで文庫本をめくっていた。安室は音もなくカウンターへと戻った。
俺はコーヒーを一口飲んだ。
熱い。
そして美味しい。普通に、美味しかった。
味覚のどこかがぐらりと揺らいだ。前世の俺はコーヒーが好きだった。それは今世でも変わっていない嗜好だったが、喫茶ポアロの豆の、この深煎りの香ばしさは、原作で台詞として描写されていた「バーボンの淹れるコーヒーは絶品」という一文を、今、俺の舌に証明していた。どうしてこの味のコーヒーを俺は知っているのだろう、という形で。
コーヒーを二口目飲もうとした、その時。
「ねえねえ、お兄さん」
カップを持った手が止まった。
窓際の少年が文庫本から顔を上げてこちらに微笑んでいた。邪気のない小学生の顔だった。
「さっき、樽、って、言ってたね」
「……あ、うん」
完全にアカンやつだ、これ。
この質問の真の意図が「樽一般」ではなく「樽の連想先にあるもの」であることは、原作知識のある俺には完全に見えていた。普通ならここは植木鉢の話で押し通せばいい。
しかしここで俺の悪い癖が出た。
俺は臆病でビビりで口が軽い男だが、外面だけはいいと自負している。
追い詰められた時に限って口先だけが勝手に滑らかに動く。コナンくん――新一に「お、こいつ以外とできるな」と思われたい、という原作ファンが顔を出したのかもしれない。あるいは性格というより顔の皮の分厚さというべきか、防衛本能の歪んだ一種なのかもしれない。
俺は軽く笑ってコーヒーを一口含んだ。
「まあ、樽熟成のお酒は好きですよ」
「へえ」
「グラッパ、とか」
コナン君は丸い目をぱちりと瞬かせた。
「グラッパ?」
「イタリアの蒸留酒です。葡萄の搾りかすから作るんですよ。木樽で寝かせたやつは琥珀色になって香りが柔らかくなって美味いんです」
「ふうん」
「大人の味ですよ」
俺は紳士的な微笑みでコーヒーをもう一口啜った。自分でも驚くほど自然な切り返しだった。レモンサワーとか出さなくて良かった。酎ハイ好きの社会人二十二歳より、イタリア蒸留酒を嗜む二十二歳の方が圧倒的に大人っぽい。
完璧だ。
コナン君は、
「へえ、」
と小学一年生相応の無邪気な相槌を打った。
だが彼の瞳の奥の光は、シャーロックホームズが犯人を追うように鋭く光っていた。
というか小学生って隠す気あるのかこいつ
コナンくんの大人びた姿を横目に、俺はブレンドの残りをほぼ一気に飲み干した。舌が焼けた。
会計は千円札一枚をカウンターに置いた。釣銭を受け取る時、俺の指が札を受け取り損ねて一枚を床に落とした。安室は身を屈めてそれを拾い、俺に両手で差し戻した。
「お気を付けてお帰りくださいませ」
完璧な営業スマイルだった。完璧なその笑みの中で彼の目は、札を落とした俺の指の震えの角度と、俺の視線が泳いだ方向と、俺の肩の緊張の度合いを、一瞬で同時に測定し終えていた。
俺は振り返らず店を出た。
夕暮れの商店街は橙色に染まっていた。
扉が閉まりベルが鳴り終わった後。
安室透はカウンターの中で布巾を畳みなおしながら、窓際の少年に視線を向けた。
少年は文庫本を閉じ、
「安室さん、お冷、もう一杯ちょうだい」
と微笑んだ。
「はい、只今」
安室は氷をグラスに入れながら、少年が自分と同じ結論に到達していることを察知していた。視線が合った。二人の唇は動いていないが、夕暮れの喫茶の空気の中には静かな沈黙の対話が立ち上っていた。
——あの男、何か知っている。
——何を、だろう。
——誰、だろう。
カランと氷の音だけが店の中に響いた。
アパートの自室。
玄関のドアを閉めて鍵をかけて、チェーンもかけて、俺はベッドに倒れ込んだ。
天井を見上げた。
俺は枕に顔を埋めた。安室透の完璧な営業スマイルと、コナン君の歯車の回る目と、自分の舌が紡いだグラッパという単語を、順番に反芻していた。
反芻して、数秒後に、俺は枕から顔を上げた。
「…………」
起き上がった。
ベッドの縁に座った。
両手で顔を覆った。
待て。
グラッパ。
なぜ俺は、グラッパと答えた。
俺の脳内で前世の組織関連記憶がファイルのサムネイル一覧のように並び出した。ジン、ウォッカ、ベルモット、バーボン、キール、テキーラ、コルン、キャンティ、ピスコ、コニャック、ライ、スコッチ、ラム、ヴェルムット、キュラソー、リースリング——。
全員、酒の銘柄名。
全員、黒の組織のコードネーム。
つまり、黒の組織の関係者の前で「好きなお酒は?」と聞かれて酒名を即答した時点で、俺は既に、組織のコードネーム連想の土俵に上がってしまっている。バイスサワーを避けてグラッパを選んだ俺の判断は、「コードネームにかすってない銘柄」を選別した動きそのものであって、それは銘柄リストを脳内に所持していることの自白に他ならなかった。
しかも、だ。
グラッパという名前の組織員が存在しない、と、俺は百パーセント言い切れるか。
前世で単行本は全巻読んだ。劇場版も観た。考察サイトも漁った。だが組織のメンバーで未登場のコードネームもある。今後登場する可能性のあるコードネームもある。作者が酒の銘柄リストから選んでいるのは確実で、グラッパは蒸留酒としては十分著名で、組織員名に採用される可能性はゼロではない。
「…………」
俺は再び枕に顔を埋めた。
埋めてから、ゆっくり呻いた。
「……植木鉢で、押し通せば良かった」
無念極まりない呻きが部屋の静寂に吸い込まれていった。よりによって蒸留酒。
あの瞬間の俺は、完璧に誤魔化したつもりで、完璧に自爆していた。
俺は寝返りを打った。
「……米花町から、引っ越すか」
呟いて、すぐに首を振った。家賃の差額、引っ越し費用、契約関連の諸経費、全部不可能だ。俺はこの街に当面縛り付けられている。
ポアロの前を通らずに生活する方法を考えよう、と俺は決めた。あの喫茶店が入っているビルには毛利探偵事務所も入っている。近寄らない理由は二重にある。商店街のあの交差点を避けるルートを今夜のうちに地図アプリで確定させればいい。
それが今夜この時点での唯一の現実的な対策だった。
翌朝。
目が覚めて俺はカーテンを開けた。アパートの窓から見える商店街のアーケードは朝の光で白っぽく染まっていた。早朝のせいで人通りは少なかった。八百屋のシャッターはまだ半分しか上がっていなかった。
アーケードの下を一人の男が歩いていた。
エプロンは外していた。ジーンズに薄手のカーディガン。金髪。朝の散歩でもしているかのような、穏やかな足取り。片手にはテイクアウトらしき紙コップ。
男はゆっくりと歩きながら、ふと顔を上げて、俺のアパートの方向を見上げた。
目が合った。
距離にして五十メートル。朝の空気の中で、彼は俺に向かって、昨日と同じ完璧な微笑みを見せた。
俺はカーテンを閉めた。
閉めてから、膝が抜けてその場にしゃがんだ。
「……詰んだ」