「みんなのためにわんわんお~!!忠犬オタ公で~す!!本日はみんなが待ちに待ったあのとある特別ゲストに来てもらっていま~す!!それでは・・・どうぞぉ~!!」
「・・・・・あっ、紅莉で~す」
『NEWS TSUKUYOMI!!』にゲストとして登場した紅莉。
これに至るまでにはちょっとした出来事から起きている。
『優勝したのは・・・・・紅莉選手だぁぁぁっ!!!!!』
ヤチヨからおすすめされた初心者限定のKASSEN大会で優勝した。
しかし、SETSUNA部門でしか参加していなかったので全部門制覇までは出来なかった。
初心者限定だから人見知りぼっちには悲しい話であった。
この大会は毎年恒例らしくヤチヨ主催なので観客も大勢おり、試合内容などはリアルタイムで配信されている様子だ。
ちなみに実況は忠犬オタ公さんが全試合されている・・・横に居たので耳がキーーーンってなっている状況です、はい。
「紅莉選手!!今回の優勝について一言よろしくお願いしま~す!!」
「えっと・・・優勝出来て嬉しいです!これからもアタシはもっと強いヤツとKASSENで闘いたいと思っています!!」
「ほほう!ツクヨミ内でナンバーワンを目指すって感じですか?」
「あぁ~・・・挑戦者求むっ!!って感じです!!」
紅莉の言葉に観客は大きな盛り上がりを見せた。
インタビューも終わって帰ろうとしたが不意に誰かがやって来た。
その人物とは・・・忠犬オタ公である。
「ねぇねぇ、紅莉ちゃん!貴女の事を特集したいから今度コラボしませんか?」
「・・・・・えっ?アタシの特集・・・でいいんですか?」
「うんうん!!」
「別に・・・・・いいですよ?」
「OK!じゃあまた日程が決まったら連絡するからよろしくね♪」
「・・・・・わ、わかりました」
流れるようにコラボが決まるとオタ公は紅莉の両手を掴むとブンブンっと嬉しそうに振ると満面の笑顔と共にログアウトした。
嵐が去った後のように呆気に取られていた紅莉は我に返るとさっきの事を振り返る。
「アタシの特集って・・・なんなんだろう???」
「紅莉ちゃん宛てにたくさんのお便りが届いていますので今回はこの中から質問をしていこうと思うんだけど、大丈夫そう?」
「あぁ~・・・全部はダメかもですけど、お応え出来る範囲なら大丈夫です」
「そこは任せてっ!!ちゃんと厳選してから質問するから任せてよ~♪」
特集というか突如として始まった質問コーナー。
無茶難題が来ると思っていたがシンプルな内容だった事に安堵する。
オタ公は必死になってお便りを厳選している中そわそわする事しかしていなかったが、オタ公が1枚ずつお便りを読み出した。
「何歳ですか?」
「16歳です!」
「好きな食べ物は?」
「ステーキ・・・かな?ガツンとガーリックの効いたソースで食べるのが好きです」
「逆に嫌いな食べ物は?」
「ないです!残さずに全部食べる!!ってのがアタシの家での決まりでしたので・・・」
「チャンネルはありますか?」
「元々ゲーム配信をしていたのを再利用しているから過去の動画とか残ってたりするけど、皆さんよろしく~♪」
テンプレのような質問内容に対して包み隠さず答えていく。
「KASSENのプロチームに入る予定はあるのですか?」
「まだ未定ですかね・・・そういった話はまだないので機会があれば・・・ですかね」
「目標にしている方などはいらっしゃいますか?」
「いません!自己流を極めたいと思っています!!」
「今後大会には出られる予定はありますか?」
「う~ん・・・KASSENの大会には全部出てみたいですねぇ~・・・・・戦友があまりいないんですけどね・・・えへへ」
などと今後の展開について話で盛り上がっていたが、オタ公が何かに気付いたのかポカーンとした顔になっていた。
「どうかしましたか・・・?」
「さっきの質問で紅莉ちゃんの戦友になりたいと言うお便りがたっっくさん届いているんですっ!!」
「えええええっ!?!?」
「この流れ・・・どうしちゃう!?紅莉ちゃん!!」
千載一遇のチャンス・・・極度の人見知りとしてはKASSENで頂点を目指そうと言う夢が途絶えてしまうかもしれない場面。
オタ公が目を輝かせて待つ中で導き出した答えは・・・・・。
「そ、そそっ、それならっ!!アタシの戦友になる為のオッ、オーディションを開催したいと思いますっ!!!!!」
このゲリラ的な発言は瞬く間に広まり、コラボ放送後には数多くの通知が鳴り止まなかったと言う。
しかし、人見知りMAXの自分にはまたとない機会・・・SNSや数少ない知り合いに声を掛けて告知をしてオーディション日時を決めた。
「どうしてまたボクは呼ばれたんだい???」
「KASSENの知り合いで実力者の人・・・って、思ったらつい・・・嫌だった?」
「いや、前回ならずに今回も呼ばれるなんて・・・・・姫のお眼鏡に叶ったか」
「なんか言った?」
「いいや、今回は八咫烏くんも一緒なんだな」
「・・・・・千聖です」
「これは申し訳なかった・・・千聖くん♪」
1人だけでは決め手に困ると思って2人助っ人をお願いした。
残るはオタ公さんが推薦する人を連れて来るらしいのだが・・・。
「紅莉ちゃ~ん!!お待たせ~!!」
「あっ!オタ公さん!!そちらの方が噂の・・・?」
「そっ!!乙事照琴さん!!元プロゲーマーさんだよ!」
「どうも、乙事照琴って言います♪本日はよろしくお願いしま~す♪」
「紅莉です!本日はよろしくお願いします!!」
「・・・・・レジェンド」
「あはは・・・彼女は気付いていないんだね」
「・・・うん。あっちゃんは鈍感だし、ツクヨミ内での事に関しては無頓着だから・・・」
「この前の一件で彼女の肝が据わっているのは理解したつもりだよ」
元プロゲーマーを前に平然とやり取りしている紅莉。
本当に人見知りなのかと疑いたくなるがメンバーが揃ったのを確認すると今回のオーディションに指定した場所に向かう。
会場にはなんと約100名を超える人が集まっていた。
オーディション内容は・・・
①自己紹介
②KASSEN実戦
となっている。
「それでは~!!これより紅莉ちゃんの戦友オーディションを開催しまぁぁぁす!!!!」
オタ公の開催を告げる合図と共に出場者達は歓声を沸かせた。
まずは、自己紹介を1番から1人ずつ5分間と言う決まりで執り行った。
総勢168名ぐらいが集まっていたらしい。
男女の比率で言うと・・・6:4であった。
参加理由は人それぞれであって、年齢もバラバラであった。
「・・・・・長丁場の予感」
「それだけ彼女が魅力的なモノを持っていると言う訳だよ」
「やっばぁっ!!ボクも今から参加しちゃおっかな!?」
「冗談は置いといて・・・ドンドンやっちゃいましょ~♪」
「皆さんよろしくお願いします!!」
意気揚々と開始されたオーディションであったが、この場に居た全員が今回の一件を甘く見ていたようだ。
オーディションは休憩を2回挟んで半日経った頃に終わる事がようやく出来たのだ。
1日で完結すると思っていたが、予想外の参加者の数に予定が破綻してしまうのであった。
「この後にKASSENの実戦を予定していたのですが、また後日に執り行わせて頂きたく思います!!本日はアタシの為に多くの方にお越し頂きありがとうございました!!!!」
紅莉がマイクを持って誠心誠意対応した姿に参加した方々からは大きな拍手が送られた。
そして、すべての参加者がいなくなったのを確認出来た後に審査していた5人はツクヨミ内にあるとある茶屋にて会合を執り行っていた。
「・・・・・疲れた」
「ボクも同感だよ・・・あの人数をなんとか捌けただけでも重畳と言ったところじゃないかな?」
「オールでKASSENしていた過去がフラッシュバックした感じだ・・・身体中がカッチカチの岩に変化したかと思ってびっくり宝箱さ!!」
「紅莉ちゃんもお疲れ様~♪・・・・・あ、あれ??」
4人が疲労困憊状態を訴えかけている中で紅莉は真剣な表情で今回のオーディションに来てくれた人達の写真を1枚1枚振り返るようにぶつぶつと独り言を呟きながら1人の世界に入ってしまっていた。
「あぁ~・・・いつもの事なので・・・気にしないでください」
「それにしても彼女からは熱い気持ちがビンビンっと感じさせられるんだよね!彼女の熱気に浴びせられるとまたしたくなっちゃうなぁ~・・・KASSEN」
「・・・わかります。ボクも1度手合わせさせてもらってから心に熱いなにかを受け取った気持ちがするんですよ!」
「うんうん!!私もなぜか気になっちゃってて・・・・・まさか・・・天性のカリスマ!?!?!?」
周りが大盛り上がりしていても紅莉はお構いなしに約1時間も集中して自分の世界の中にいたのであった。
「大丈夫?紅莉」
「・・・・・えっ?」
「今日だけで4回目だよ?表情もいつもと違って怖い感じだし・・・何か悩んでるなら教えてよ」
翌日・・・真実と芦花とファーストフードにやって来ているのだが、2人曰くフリーズして思い悩んだ様子だったので心配だったから誘ったのだと言う。
心配そうな表情を浮かべる2人に紅莉は重い口を開く。
「戦友を選抜するのに悩んでるんだよ」
「・・・戦友?」
「ツクヨミ内でKASSENを一緒にしてくれる人捜してるんだったっけ?それで確か昨日オーディションがあったんだよね?」
「・・・・・うん」
「あっ!!ツクヨミ内で最近話題になってたのは紅莉の事だったんだ!それで、それで?何がお困りなのかな~?」
「・・・・・選抜」
今にも泣きそうな声で言うものだから2人は慌てたように両サイドに座るとそっと手を握る。
「・・・なにかあったの?」
「アタシ・・・こんなに色んな人から必要とされた事なくてさ・・・・・何人か選ばなきゃって思うんだけど、みんな素敵なモノを持っていて・・・・・この中から選抜しなきゃしなきゃって思ったら・・・・・頭がパンクしそうになって・・・・・」
「有名になったらあるあるかな?私もグルメインフルエンサーしててバズったりした時は嬉しさ半分不安も半分でパニックになってたもん!ねっ?芦花」
「そうだねぇ~今の紅莉みたいに必要とされて自分が自分じゃなくなりそうになった事もあったかな?でも、なんだかんだ信頼出来るのは・・・」
「・・・・・出来るのは?」
「「自分自身かな?」」
まさかの2人が同じ答えを口にすると可笑しくなったのか3人は笑っていた。
「紅莉もあんまり深く考えずに自分の直感を大事にして選んであげたらどうかな?」
「そうそう!私達が紅莉と友達になりたい!!って思った時みたいにね!」
「・・・・・しっ!!いつものアタシ・・・キタぁぁぁぁぁっ!!!!」
いきなり気合を入れるように自分の両頬を叩く紅莉に2人は驚くものの元気を取り戻した姿にまた笑顔になっていた。
オーディション2日目。
今回は一番大事なKASSEN実戦。
形式はKASSEN・・・5人対5人にて執り行われている。
KASSENのルールは、各チームは対戦相手の天守閣を制圧することを目指して戦う、バトルロイヤル形式が採用されている。
ゲームの勝利条件は2つ。
第1の条件は、直接相手の天守閣を制圧することが勝利への第一歩となるのです。
第2の条件は、中央エリアにおいて敵チームと交戦し、相手チームの全ての残機を消耗させること。
各チームは総じて3つの残機を授与され、これはチームメンバー全員で共有される。
プレイヤーが敵によって撃破された場合、その残機の1つが自動的に失われ、そしてそのプレイヤーはリスポーンして戦場へ戻ることができます。
しかしながら、プレイヤーがキルされた際には、他のプレイヤーにその残機を譲渡することも可能であります。このような譲渡が行われた場合、残機を譲渡したプレイヤー自身は座敷牢に捕らえられ、そして戦場に再度出撃することが不可能となる。
組み分けは数字の書かれたボールを箱から取り出すシャッフル抽選である。
やはり戦友オーディションと名目通り白熱した試合が1戦1戦で繰り広げられていた。
その試合すべてを審査している5人は実況しつつ、すべてを生放送でお送りしていた。
今回も長丁場になっていたのだが、ちょっとしたトラブルが発生した。
「最後の試合残っているの8人だから4人対4人になっちゃうね・・・どうするの?」
「うーん・・・アタシが参戦しますのでもう1人誰かに・・・・・」
「これって・・・・・ボクでもいいのかな?」
「あぁ~・・・他の2人がいいのなら乙事照さんで構いませんよ」
人数合わせで急遽主催である紅莉と元プロゲーマー乙事照琴が参戦する事になった。
その情報は一瞬でツクヨミ内を超えてKASSENプレイヤーすべてに伝わった。
元プロゲーマー・・・乙事照琴のKASSENプレイ。
「・・・・・まさかの展開」
「強者と強者の共演・・・さて、どちらの強者が勝つのやら・・・見ものだね」
お互いチームに分かれて作戦会議をした後にKASSENのフィールドに入場する。
奇跡の1戦がここに幕を開ける・・・。
互いに真っ向勝負の中央戦。
お互いにすぐにぶつかり合わずにまずはミニオン狩りで必殺技をストックする算段のようだ。
しかし、その状況を破壊しようと単騎で敵陣に切り込む人間がいた。
「一番槍もらい受ける!!!!」
ミニオンの中を鎖鎌を振り回しながら突き進む紅莉。
それに対して相手チームが止めに入ろうとするがまたしても上から人影が迫る。
「それはこっちの台詞だぁぁぁっ!!!!」
両手に黒色の鉄扇を持った琴が舞い降りる。
強者と強者の対峙を合図に残りのメンバー達も戦闘が始まる。
鎖鎌は様々な角度から琴を狙うが舞うようにすべて弾き返す精度に鎖の中央を掴んでフェイントを仕込む。
急変した鎖鎌の軌道に「かっ!」と口を開けて笑う琴。
即座に対応してすべてを弾き返すと今度はペロッと舌を出して紅莉が笑う。
『目にも止まらぬ早業にどう実況していいかわからなぁぁぁい!!!!!』
「・・・私達でもわからない」
「本当に凄いよ・・・見ているだけで息が止まりそうだ」
観戦しているメンバーは説明出来ない戦場の出来事に前のめりになって見る事しか出来ずにいた。
だが、これはKASSEN・・・全滅だけが勝利ではない。
「プランB!!」
紅莉の大声と共にチームメンバーが動き出す。
3人が一気にこの場を突き抜けるように走り出す。
当然向こうのチームも動き出そうとしたが、金縛りにあったように動けない。
それもそのはず・・・・・いつの間にか中央にて尺八の必殺技が展開中であった。
「擬音囃子」・・・演奏者が演奏している間は範囲内の相手の動きを封じる必殺技。
しかし、範囲外に敵が逃れていたのか手槍の必殺技が命中して尺八の選手は撃破されてしまう。
だが、時間稼ぎには十分過ぎるだろう・・・3人の選手は天守閣に向かって行く。
「この短時間でこんな作戦を思いつくなんてワクワクが止まんないっ!!」
「へへっ・・・ココは絶対に通しませんよ?」
5対1。
圧倒的に不利な状況にも関わらないのだが、紅莉は楽しそうに身構える。
しかし、ここからが紅莉の見せ所となるだろう。
ここで敵を倒してしまうとリスポーン地点は天守閣なので、見送った味方の障害になってしまう。
だから・・・紅莉がしないといけない行動はただ1つ。
相手を倒さずでの絶対死守。
中央の通路の真ん中に陣取る紅莉。
左右から回り込むのも手ではあるのだが、その間に勝負が決まる。
それを感じたと同時に5人が動き出す。
棍棒と刀を持った選手が左右から挟むように仕掛けるものの紅莉は手甲で簡単にいなす。
しかし、相手は多数・・・横をすり抜けようとした選手にも反応をすると鎖鎌の鎖側を巧みに扱って捕らえると元に戻すように放り投げたのだ。
『孤軍奮闘でどこまで足搔くつもりなんだぁ~!!!!!』
「・・・・・一瞬、この一瞬に賭ける!!」
実況に対して反応するかのように目の前に迫る手裏剣にドンピシャ捌きが決まる。
金色と化した紅莉だったが、いつの間にか紅莉の手には鎖鎌が・・・・・。
次の瞬間・・・鎖鎌の必殺技が広範囲で発動する。
鎖鎌の必殺技『乱殺包囲陣』。
敵が近くに居る程に範囲が広がり、無差別に鎖鎌を振り回す。
発生までに時間が掛かるのだが、今回のようにステータスの変動にて始動の時間も短縮される。
4人を見事に一撃で仕留めたのだが、後隙が大きく簡単に琴に倒されてしまう紅莉。
しかし、倒される紅莉の口端はニヤリとさせていた。
琴のチームは3人復帰して紅莉の3人との防衛戦が繰り広げられている。
そして・・・琴の前に立ちはだかるのは、復活した紅莉と尺八の選手であった。
「背水の陣・・・ここに極まれりか」
「即席メンバーでちゃんと作戦が成功してちょっと嬉しいです♪」
「・・・それで?勝った気でいるみたいだけど、まだ終わってないよ?」
「えぇ・・・全力で行きますよ!!」
2人がぶつかり合おうとした瞬間に天守閣を攻略した音が鳴り響く。
それと同時に勝敗が決まり、これにてすべてのオーディションの工程が終わりを告げる。
「うわぁぁぁ~ん!!ここからが一番のメインディッシュなのに~どうして~!!」
「へへっ・・・また機会があればよろしくお願いしますよ」
「その言葉・・・忘れないでおくれよ」
仰向けで大の字になって不貞腐れている琴に紅莉は手を差し伸べる。
その手を掴んで勢い良く起き上がる琴は耳元で囁くと後頭部を搔きながらその場を後にした。
「長い間お疲れさまでした!!結果は選出された方に個人で連絡の方を送らせて頂きますので皆様本当にありがとうございました!!!!」
マイクで告げた後に参加者の前で深々と頭を下げると全員からの大きな拍手が起きて大型オーディションは終わりを告げた。
あのオーディションから数日が経ち、紅莉はツクヨミのいつもの茶屋にいた。
本日は選ばれたメンバー達との顔合わせの日なのである。
紅莉のお願いにより、千聖と舞琴も同席している。
「あ~か~り~ちゅわ~ん♪」
「いぃっ!?!?」
「・・・止めとけ。選んでもらったのにその機を棒に振る事になるぞ?」
「・・・・・ふぁ~い」
出会い頭に飛びついて来ようとして来たのが・・・・・七枷・7・漆冬(ななかせ なな ななと)。
そして、その彼女の首根っこを掴んで引き留めた女性が・・・・・龍崎 剣鬼(りゅうざき けんき)。
「・・・ほんまに賑やかなメンバーやなぁ~♪」
「アタシ・・・騒がしいのは嫌いなんだけど・・・・・」
「まぁまぁ、そんなこと言わんと、仲良うやりましょ♪」
煙管で一服している女性が・・・・・紺野 雅(こんの みやび)。
ダルそうな態度をしているのが・・・・・MEI∞RIN。
この4人が今回のオーディションで選ばれたメンバー達である。
「それで?このチーム名とか決めてあんの?」
「あっ!?・・・忘れてた」
「おいおい・・・リーダーがそんなので大丈夫なのか?」
「ちょっと待って!!今すぐに考えるから・・・」
舞琴に言われて悩みこんだ紅莉。
チームメンバーもチーム名が決まる瞬間を心待ちにしていた。
「龍女(ドラゴンガールズ)!!そう、アタシ達は龍女だぁぁぁっ!!!!!」
「「「「おぉー!!!!!」」」」
リーダーの命名にメンバー全員が新たに誕生したチームの名のもとに雄たけびを上げた。
「アイツのいつものハンドルネームだって事は言わずにしておこう」
「・・・・・うん」
見守っていた2人はいつもの紅莉だったなぁ~と思いつつ、この新チーム誕生の秘話は終わりを告げた。
そして、この新チーム誕生によってツクヨミに新たな波が起きようとしていた。