エルフィンド山村だより   作:生きるの辛之

3 / 4
第三回:星暦1030年4月2日

 先月は更新しなくてごめんなさい。今年はいつにない大雪でおばばの家の屋根が壊れました。それで村総出で応急修理をしたのです。でも雪がなくなったら町から大工を呼ばなきゃいけない。ということで投げ銭お願いします。

 

 それで、まずはコメントの返事から。アファルカで戦死した妹に敬礼を贈ってくれた諸君、感謝します。サライヴォズナの元義勇兵さんは今はノグロスト在住だって!? なんてこった、エルフィンド国内じゃないか。いけないいけない、今はオルクセン国内って言わなきゃいけないんだった。ノグロストはもうエルフィンド共和国ではありません。わかってます。仕方ないだろ私が教育を受けた時はエルフィンド王国だったんだ。

 年寄りのクソダサ手作りセーターはいらないってコメントを大量に寄せたセンチュリースターとキャメロットの君たち、姉様の何人かがプンプンなので覚悟するように。うちの村にはティリアンでファッションデザイナーをやっていた腕利きがいるのだからね、侮ってもらっては困るよ。そうです、ファルマリアからの逃避行で一緒になった内の一人です。

 祈りの言葉も怒りの言葉もぶつけてくれたファルマリアの皆さん。あの時は本当に申し訳ありませんでした。免罪されようとは思っていません。それでもねぎらいの言葉を贈ってくれた方々には精いっぱいの感謝を贈ります。

 ベレリアント戦争に従軍したオルクセンの退役軍人の方々からも祈りのコメントをいただきました。ありがとうございます。いただいたお花代は大切に使わせていただきます。豊饒の大地に生きている、そして還られた皆様に幸あらんことを。

 あ、それから華国の片手用キーボードメーカーがこのブログに広告を出してくれることになりました。へへ、案件付きってやつです。上にバナーが出てると思うからよかったらそこから買ってください。ちょっと高いけど性能がいいですよ。これは正直な感想。村暮らしだと都会の人みたいにたくさんのお金は持っていないのです。それでも買った価値はありました。何せこのブログはだいぶ儲かってます。みんなありがとう。

 

 それで、今回もリクエストの多かったファルマリアの話をしようと思います。正直あんまり思い出したくないんだけど、私たちの村では一番の大事件だからね。

 ファルマリアに四人の少将がいたことはみんな知っているかな。まず国境警備隊のハルファン少将。ファルマリア軍の指揮官ね。それで最後まで戦った海兵隊の少将。なんか秋津洲の漫画で有名になったらしいね。本物はあんな可愛い牝じゃなかったよ。凛々しくて勇ましい武人で、そして劣勢の籠城がいかに惨めか知らなかったの。ロザリンド前からの長い軍歴の姉様が村にいるんだけど、外から見るにはあこがれるけど部下にはなりたくないタイプの将軍だって言ってた。勇ましく散るより惨めでも生き延びるべきだってね。

 そんな姉様が私たちの氏族を率いてた元小隊長です。軍歴長い氏族長の准佐だったけど弱小部族だったから小隊長に据えられたわけ。その時はみんなで腹を立てたけど、姉様が中隊長にならず小隊長としてそばにいてくれたからみんなでまとまって脱出できた。なにがあるかわからないものだね。

 

 それで、その脱出の話だよね。四人の少将のうちの残り二人。陸軍の少将なんだけど、これが部下を使ってハルファン少将を暗殺しちゃったわけ。で一人は部下を何人か連れてトンヅラ。今でも行方知れずなんだってね。それでもう一人の、逃げた中でも責任をもって部下を連れて逃げたほうの少将、こっちの指揮下に私たちはいました。

 ファルマリアを捨てて逃げただのなんだの言われてるけど、あの少将も私たちの村と同じで氏族から大勢の姉妹を引き連れて軍に来てたわけ。ファルマリアの戦いは開戦直後だったから、エルフィンド軍の兵士の多くは私たちと同じく貧しい氏族の出身者で、しかも氏族からかなりの人数を軍に送り出してた。豊かな氏族の割り当ても肩代わりさせれてね。

 そういうわけだから、あの少将も氏族のために故郷を目指して逃亡を始めたんだと思う。もちろん少将様なんて雲の上だから私は話したことはないけど、姉様は立派な氏族長だったって言ってる。軍人としてはよくなかったのかもしれないけど、エルフィンドの指揮官は軍人である前に氏族長でなければいけないから。

 ただ、5000の兵を背負えるほどの方ではなかったんだろうとも姉様はいってる。姉様が私たちを連れて村まで帰れたのは、肩に背負う義務があるのが私たち一個小隊だけだったからだって。

 

 とにかく、私たちは5000人の軍人の中の一小隊としてファルマリアの街を出たという事。守るべき街を見捨てて、夜闇に乗じてぞろぞろとね。

そのあと私たちがどういう目に合ったかは……ごめんなさい、書いていいのかよくわからない。姉様たちともよく相談して、次の更新までに決めます。

 

 ということで、今回はこの辺でさようなら。みんなの村に良い春が来ることを願います。南半球のみんなは実り豊かな秋を楽しんでください。では。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。