ハロー、マミ、今俺は人生の佳境の一つにいます。
「何をそんなに不思議がる、君達の目にはそれだけの価値がある。それに私としても心臓と肺は始めてだ」
「状況は深く静かに進行している」
「最悪の場合、彼らが戦っている場所は我々の知覚の外だ」
「まずいぜ、これがアイツラじゃないなら別の、
「同時に制眼権を取りに行く、正直言って一体四で押し負けるほど質が違う行けるか?」
「わかってます、互いに自分の意味を守りましょう、信じる光を」
「ああ「―――
「やりやがったなぁぁぁ!!糞餓鬼どもがぁぁぁ!!お前等なら十分理解しているはずだろ!!この眼の重要性について!身をもって知っているはずだ……お前等は今人類100年分の進化を無為にした!
「生かそうと考えていたがやめだ、その眼と心臓をを残して死ね!」
光に向かって一歩でも進もうとしている限り、人間の魂が真に敗北することなど断じて無い、
「――― エスメラルダ式
「―――
「「―――
ハロー、マミ、これが俺の今の仲間です。
こちらに来てから七ヶ月が経ちました。早いものです、でも頑張って生きています。心配をかけているけど頑張ってくれ。
ここはヘルサレムズ・ロット、元紐育、一年前、次元を超えてここに来た。来たと言うより連れてこられたのほうが正しい。
「二人とも眼は大丈夫か?」
「はい、今は回復しました」
「俺もだな、輸血がないくていいと喜ばれるのはいいことなのか?」
「いいことじゃないか、僕達牙刈りからしたら喉から手が出るほどの能力だ、やっぱり斗流血法にしたのは良かったんじゃないのか?」
「……いやだ、嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ、すいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいません不出来ですいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいません無理です無理です無理です無理です無理です無理です無理無理無理無理無理無理無理無理無理」
「落ち着いてください!」
「はっ?!すいません、ちょっとフラッシュバックしてました」
「ギシャギシャギシャ、ギシャギシャギシャギシャギシャ、ギシャギシャギシャギシャギシャ」
「師匠?!いや、相手も義眼持ちで」
「ギシャギシャギシャギシャ、ギシャギシャギシャギシャギシャギシャ、ギシャギシャ、ギシャギシャ、ギシャギシャギシャギシャギシャ」
「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ギシャギシャギシャ」
またあの地獄に戻るのか……身体作り五ヶ月、基礎一年、修練一年と五ヶ月……残り基礎と修練二年と一ヶ月、一月増えました。マミ、俺は今日が命日かもしれません。
Sideレオ
「いやー思い出しますね、ツェッドさんとシキさんが来た日」
ツェッドさん曰く、最も長い一日らしい。確かにライブラ総出で下半身と上半身分かれた状態で対応された。僕は戦っていない。そもそもまともな戦闘は今回が始めてだ。
それでも、あの時、義眼を付けた子供が落ちてきたのはびっくりした。
長老級の血界の眷属との戦闘にて、一日かけて封印に決行した。その時にツェッドさんが13時間も飛行機に拘束してこの街に来たんだけど、問題は血界の眷属が開いた門に連動してか、ここと現世とはまた別の世界との空間が開かれてしまったことだった。
そこからでてきたのは、今回の騒動で僕と同じように被害者としてのレベルが高い、
僕と同じ神々の義眼所有者であり、さらに神々の義心臓と神々の義肺を所持している。どうやら今回の敵は義眼だけでなく、義手や義足、義骨などもあったらしい。其れ等は真価を発揮する前にクラウスさんの拳によって破壊されたけど。それだけ怒っていたということだ、僕も今だにビビることがある。
問題は四季さんが持っていた心臓の方である。眼と肺もそれなりにやばいものではあるが、牙刈り、血界の眷属と戦うライブラでは攻撃に使う血を補充できる回復アイテムであると同時に、それは血界の眷属にもまた適応されるというもの、その時に斗流血法の創始者、賤厳さんがそのヤバさに気づいたことが血界の眷属との戦いが終わってからだったのが幸いした。いわく、
「ギシャギシャギシャギシャ、ギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャ。ギシャギシャギシャギシャギシャギシャギ、シャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャ」
「どういうことだ?眼と同じ力があると考えるのはいいが、それが貴方がわざわざ引き取るという考えに至る理由が分からなんですが」
「ギシャギシャギシャギシャ、ギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャ、ギシャギシャギシャギシャギシャギシャ、ギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャ。ギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャ」
「はぁ?!クソジジィ!てめぇ何言ってんのか分かってんのか?!2つの属性を混ぜ合わせないで身体に循環できるわけがないだろうが!大体そのためのカグツチとシナトベに分けたんじゃないのかよ?!」
「ギシャギシャ、ギシャギシャギシャギシャギシャ」
という事で七ヶ月前に修行に連れ去られたのですが、この度妹のミシェーラが結婚報告を口実に助けを求めに来たので、呼び戻しました。ある意味として、義眼の研究になるため、四季さんの方の失眼者はここには居ませんがそれでも呼び戻した結果がこれです。
まぁ相手も義眼持ちが二人だということは予想だにしていなかったようですが、それはよかったと言っていいでしょう。
「まぁあの少年も、今日のことや君の事前知識を加えたうえで、覚悟もできたようだしね、次にここに来るときは大きな戦力として期待していいだろう。この機に義眼だからできる連係も考えてほしかったが、流石にそれは難しいということでな。断念したよ」
「今回の件でこの眼の重要性をしっかりと理解しましたよ、でも四季さん、本当にすごいですね、短時間とは言え斗流を使ってましたよ」
「はぁ?おいおい、陰毛頭よそれはおかしいぜ、俺ですら二年だぜ、身体作りと基礎をこの七ヶ月で終えられるはずがねえ、それこそ眉唾もんだ」
「そうでしょうか、レオくんが持つ眼と同じ物があり、さらにそこに心臓と肺でしょう、呼吸器官に関してはどの生物よりもずば抜けているのでは?」
「なるほど、呼吸器官の強化か、だが、酸素を送るポンプの心臓と、酸素を取り込む肺の二つがあれば確かにできるかもな」
「あながち間違いじゃないわよそれ、彼、最大酸素摂取量(VO2max)が異常よ、神々の義心臓と神々の義肺の文献は眼よりも少ないけど、理由は外科の未発達、異界には二つ合わせて二件ほどあったけどそれでもそこまでの記述はなかった。多分セットで契約されるものかもしれないわね」
「しょうがないと思うがね、異界と人では根本が違う。なるべく異界の技術抜きで手術しているが、血液生成をほぼ無限に可能な彼だからできることだ」
どうやら心臓と肺も眼と同様かなり無法なようです。彼が真にライブラの一員となる日が楽しみです。
Side四季
「―――
「―――
「「―――
「ギシャギシャギシャギシャ」
「ギシャギシャギシャギシャ」
「ギシャギシャギシャギシャ」
「ギシャギシャギシャ」
「ギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャ」
「ギシャギシャギシャ」
「「師匠ー!!!」」
二年の修行が終わった、始めての実践がこれか……わかってるここでそんな甘えは許されない。状況はある程度把握している。世界崩壊幇助器具〈カロプス人蟲〉をめぐる戦い、人蠱の生贄となった幾人の……子供……守り切る。それが今の俺ができることだ。
「ギシャギシャギシャギシャギシャギシャ、ギシャギシャギシャギシャ」
「ギシャギシャ、ギシャギシャギシャギシャ。ギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャギシャ」
「ギシャギシャギシャギシャ」
「……ッ!!師匠…!?」
「……ッ!!マジか…!?」
「師匠…それは…!」
「ギシャギシャギシャ。ギシャギシャギシャギシャ」
「わかった、レオさん、いけますか?」
「大丈夫です!それより
「もう見た……絶対に助けるぞ!」
蠱毒、俺もそれなりの家系で育ったから知っている、けどそれは虫や動物でやるものだ。人でやるものじゃない、わかってる今ここで人蠱を殺せば完全復活を防げるかもしれない、でも、それでも、意固地になってでも迷惑をかけてでも手放すわけには行かない。
血界の眷属は兄弟子二人と師匠が対応している。しかも奥義
『オークションハウス、ズールディーズ総支配人デナルド・バートラーで御座います、突然の緊急放送失礼致します』
嘘だろ、もう動くのか、いやそうだよな俺が来る前にどれだけの時間が経っている、考えるなん世界の均衡は此処だ、今此処に世界の均衡が保たれるかの瀬戸際だ。クソ!俺の得意は防御だが……空間接続ができる相手に動かないのは愚策、レオさんに逐一情報共有しねぇと!
『我々ズールディーズは今回非人道テロリストによる理不尽極まりない攻撃を受け、出品物カロプス人蠱に重大なる毀損を被りました。壺の中身は取り扱いに厳重に注意を要する特級の呪術的危険物で現在も犯人はそれを奪って逃走中です』
「はぁ?!懸賞金一千万ゼーロだ?!いくらだよ?!」
「誰もが目をくらむ金額ってことだ!急ぐぞ!」
相手もこの商売に命かけてんのね、仕方ない……
「レオ!ソイツ捨てろ!」
「何言ってんのかわかってんのか?!」
「連中の目的は人蠱の中身だろうが!死ぬぞ!」
「それでも救う理由があるんだよ!ビルはいるぞ!」
互いにわかってる、意地になってる場合じゃないって、合理的に考えるべきだ。冷静になってそれが辛い選択肢だろうとも選ぶ強さを持たないと、俺達はあの日、この契約を何を学んだって話だ、失敗は許されない、多くの人が死ぬ、責任、現実……
「「違う!」すいません、サトウさん、ブリゲイドさん!巻き込みます―――
これが、一年の差か…でも覚えた。人と獣でもやり方は同じ。この人数にかけまくるのはまずい。
「レオさん、タイミングはそっちに任せる、次は俺がやる!俺だって義眼持ちだ」
「……今!」
「―――
交互にやってんだぞ、もう熱を持ち始めた!街全体が敵人間以外もいる。それでも戦う理由があるのならそうする。出血とは別の負担だ……負担になりたくねぇ、これ以上貰うわけには行かない。まずい空間連結が始まった。俺がいたとしてなんになる!でもこの場にいるのは俺だけだ!
「―――
「よくやった二人とも、後は任せなさい」
「誰だお前は」
「クラウス・V・ラインヘルツ」
気絶するな、見続けろ、義眼を繋げ!今できることを!
「―――
餓者髑髏の半身を作るこの技は、血液使用量からあまり使われることはない、でも義心臓を持つ俺なら代償を無視して使える。
「視線を落とし給え凝視するのは此処だ彼らを見て思うことは何か細心を以って答えよ私は貴殿らが「人」であるかを問うている」
「――― エスメラルダ式
「―――
「「―――
「――― ブレングリード流
結局、俺達ができたことは何もなかった。そんなわけないと言ってくれたけど、それでも、これだけ力をつけても何もできなかった。スティーブンさんはよくやってくれたと言ったがそれは結果論だ。あの時殺せる僕がいたのだからそうするべきだった。
すいません、師匠何もできませんでした。そう言ったがこちらも端から期待していない。血界の眷属に身体が渡らなかった時点で貴様の役割は終わりだって、言ってくれた。ザップさんもツェッドさんも、師匠とともにとは言え助けてくれただろうと褒めてくれた。正直ザップのクソ兄の言葉には目を疑ったけどそれだけじゃない。
俺のデビュー戦はあまり良いものとは言えずに終わった。
それからは、我武者羅にライブラについて行った。主にレオさんとともに組、拳客の楽園では大乱闘を繰り広げたり、修行期間の三年とは別に濃密で色々と異常な日常を一年過ごした。今はダイアンズダイナーでハンバーガーを食べに来ている仕事帰りで丁度目の前だったため全員ここにいる。俺もこの店の常連になったものだ。地面師と対決したこともあったな。
それにしてもレオさんなんでそんな神妙な……ん?これは……なるほど確かにそんな顔になるな、
「気づきましたか?シキさんも……みんなまずいっす、問題が発生です」
「へ?」
「んあ?」
「なんだい?」
「今この近くに血脈門と同じ歪みが発生しました。場所は……そこの路地裏です」
そこはかつて俺がこの街に来た場所、つまりは血界の眷属と戦いがあった場所でもある。
「血脈門とは別で開いているとは」
「あの時は血脈門に連動して開いたんでしょ?確かにおかしいわね」
チェインさんの言葉に、俺とレオさんが目を利用してあの場所を見る、確かに開いている、
「開いてます、」
「見に行こう、怪我まみれだが見るべきだ」
「はい…」
そこはかつて俺がこの街に来た時、皆と出会ったあの場所は空間が歪み別の場所へと繋がっていた。
「二人とも、この門は最初からこのままだったか?」
「はい、」
「そうっす、全く変わりませんというか近づくにつれ安定していったと言っていいです」
「血脈門と連動しているということではないのか……」
「中の様子ですが……街並みが見えます。雰囲気と文字表記からしておそらくは日本……。人通りはよくないのか周囲に人がおらず……何かの廃ビルのなかの可能性があります」
「俺の目も同じです……普通の街、でもやっぱりだ……俺がいた街だ」
俺がここに来る時にいた場所ではないけど、それでも視界を飛ばして見つけたあの平屋は俺の家だ。名札も同じ、使われている形跡もなし。中はきれいになっているけど、あの部屋はあの時いた部屋は大きく歪むように歪んでいる、明らかに木造の建物に似つかわしくない捻れた部屋、間違いない断言できる。
「……」
帰りたくない、そう言えば嘘になる、あっちには友達もいるし、何より俺は皆の弔いができていない。でも何もできなかった俺に向ける顔はない……どうすればいい、どうすれば
「行きたまえ」
「?!……でも」
多分片道切符だ。血脈門と連動はしていたとしてもまた開く可能性はない、俺のライブラの立ち位置はないと言っていい引き継ぎも無いだろう。それでも俺はみんなにライブラに何も返せていない、今日だって迷惑をかけた。
核を最高レベルの幻術で隠していた相手にレオさんみんなを連れてくるまで髑髏を使った一人での戦闘、少しでもミスれば街を半崩壊させるレベルだったものだ。
もともと問題ばかりの家の出とは言え、それでもこの街で血に濡れ、まみれてきたこともある。
「……私人狼局とビデオ通話の準備するから」
「え?」
「じゃぁ僕も関係者に連絡します」
「幸いなことに仕事帰りで皆ここにいる、集める人数も少なくて済むな」
「いや…」
「シキ・シンカイ少年、君にライブラとしての任務を与える、この先の街について調べてほしい、」
「……」
「血脈門と連動していたはずのこの門と世界は明らかに異常だ。君の言っていた世界ならば本来繋がらないはずだ。それなのに今繋がっている、調べてきてほしい」
「……」
これはクラウスさんの精一杯の後押しだろう。だから俺もしっかりと示しをつけたい。
「皆さん、少し聞いてほしいことがあります、」
「なんだい、」
「俺が神工品を手に入れた理由です……
俺の家はヤクザの家系でした。魔術や呪術は失われた時代ですが、それでもそれを扱うものがゼロだとは言わない。俺の家系もそうだった。何処から見つけたのか分からない神工品の契約をする手順がありました。それがどういったものかはわかりませんが、海外での交渉もあるからここに来たとに会話ができた理由がそれです。
レオさん、期待させるようで悪いですけど、彼処には解除の方法も記載されていました。方法は、死です。神工品の所持者が死ねば、契約にあたり最も身近にいた部位を奪われた人間に神工品が移るかたちで残ります。
俺は皆に嘘をつきました。この眼も心臓も肺も、契約した本人はすでにいません。あの場に来たのはDr.ガミモヅとDr.ヒルルク*1の二人でした。
見届け貫き呑み込むのは誰だと、そう問われました。
父と母、そして妹、家族の中で序列があるといいますが、俺の家出は妹のほうが少し気に入られていました。いえ、虐めとか虐待レベルのことは無いです、二人とも愛されてましたし、友達も呼ぶことができる程度にら良好でした。ただ、力というのは人をゆがませるものです。
神廻組の舎弟百人の命を代償に超常存在を呼び寄せ、俺は眼と心臓、肺を渡しました。父は眼を、母は心臓を、妹は肺を……ただ、心臓は肺とともにあるべきだったのでしょう、母は義心臓の性能に酸素不足に陥り、妹を襲いました。父はそれを止めようとして、義眼の性能に身体が追いつかず母に殺されました。妹は逆に心臓が負け酸素中毒を引き起こし死亡、母は肺を手に入れられず……
渡されたわけじゃない、結果的に手に入れただけのもの……ガミモヅとヒルルクは退去する際に、
「ここでもそれなりのものが見えるだろうが、やはりあの場所がふさわしい」
そう言って去っていきました。その数秒後、ここにいたわけです。空間接続が血脈門が開く瞬間に重なりこの場所にでた、多分そういう事です。俺は褒められた人間ではない、レオさんのように、返そうという意思もない、返すこともできない。そんな俺は卑怯者ですらない、
俺は光にすら向かうことなく、生きている、こんな俺に何ができるんですかね。
これが……俺がし続けていた嘘です」
「なんだ、そんな事?なら問題ないじゃない、この駄犬よりましね、それにそんな事この街じゃ普通よ」
「おうおう、俺が駄犬ということには文句があるが、ジジィの修行に耐えたんだろ?それにお前半歩とは言え、踏み出したんだろ?十分じゃねぇか」
「少なくともザップさんよりかはマシかと」
「確かに問題だか世界の均衡とくらべたらほど遠いな」
チェインさん、兄弟子たち、皆なの励まし。そうだ、あくまでこの話は俺がいた街での異常なのだから……俺が必要ないわけじゃない、それは集まってくれた人達が証明してくれた。なら俺がそれに応えるべきだ。
この街で、義眼を使えるようにしてくれたレオナルド・ウォッチさん。
修行の生存確認に来てくれた、ツェッド・オブライエンさんとザップ・レンフロさん。
定期的に可愛がってくれた、チェイン・皇さんをはじめとした人狼局の皆さん。
家族のことに嘘をついていたけども、親として接してくれたK・Kさん。
たまに腹黒さが垣間見えたけども、バックアップをしてくれたスティーブン・A・スターフェイズさん。
そして何よりも、道を示してくれた、クラウス・V・ラインヘルツさん。
他にもギルベルトさん、ブローディさんハマーさん、ブリゲイドさんやサトウさんといったライブラやその協力者の皆さん。
長いようで短い期間でしたが多くのことを教えてくれたこの街に俺は背を向ける。異常が日常のこの街にお別れをする。
「おい」
ザップさんが行こうとする俺になにかを投げる。それをキャッチして見ると、ザップさんの愛用のジッポーライターだった。
「貸す」
たった一言だけだった。だったが、その言葉の意図はすぐわかった。不器用だな、でもありがたい、これで永遠の別れにしなくて済む。
貸す。つまりいつか返さなくてはいけない。一週間後か一年後か、十年後かはたまた死ぬまで借りることになるかわからない。だがこれを返す約束があるかぎり俺はザップさんと、ライブラのみんなといつまでも繋がり、忘れることはないだろう。
しかも、師匠の指輪が引っかかっている。
「往ってきます!!」
捻れる空間に身体を入れる。空間に異物がはいると周囲が捻れるみたいだ。俺は四年と数週間の時を経て見滝原に戻ってきた。そう言えば、そう言えば一人で戦ってたうえ門のせいでハンバーガー食い損ねたんだったな。空腹で倒れそうだ。こんな廃ビル、物好きがいなきゃ見つかるはずがない…少しカグツチで大きな音を……
今まで書いてきた中で最長を誇る……導入!なぜか知らないけど導入のみ長くなる不思議、そして今回出てきたまどマギ要素、マミの名前だけ!おかしいでしょ、まぁネタばかり浮かぶ頭に完結するかもわからない物語が始まりました。頑張ります。