神工義肢持ちの魔法少女の幼馴染   作:紡縁永遠

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少女殺街

 「それで?俺と違って、浅古さんはあまり外に出れない立場だけど」

 「名前でいいわ、けど重症だからという理由?」

 「情報規制で、休んでもらってる。これで釣れればよし、再開したときにトラウマになれば良し、まぁ襲われたという情報のみ流してもらった」

 「あんた、ヤクザとは別にヤバいことやってるわね」

 「知るか、ただ、最近噂の切り裂き魔とは別だ。恐らく別口で人を襲っている魔法少女がいると考えたほうがいい」

 「え?!」

 「聞いてなかったのか?いや、そうか、魔女化する事実が広まっているなら、俺の注意を広げるためか、姑息な真似をするな……」

 「……あんた、キュゥべぇに慕われてるの?警戒されてるの?」

 「両方だろうな、あとで聞いておくこともあるが、それとは別に本来契約をせずに魔女を狩ることはアイツラにとっても想定外なんだ。さらに、契約の大手を俺が囲っていることもあり、アイツラにとって邪魔者でありイレギュラーというわけだ」

 「じゃあ切り裂き魔は?」

 「厳密に言うなれば違う、通り魔に近い、けど人を襲う時点で変わらん。問題は人が殺す方法から逸脱しているものがあるということだ」

 

 ただ、今回それを見つけられなかったのと、主にそれらがあったのは風見野であることだ。こっちに来ないようにの夜廻という名目に……仕方ない、あの亡霊に頼むか、見滝原、神廻組本家及び管轄店内のみだが、視察に行く手間は省けるし、こっちの仕事もある程度は楽になるはずだ。

 

 「よし!」

 「どうかしたの?」

 「いったん病院に戻るぞ、そろそろ見回りがあるからバレる」

 「それは不味い……」

 

 病院に戻って、今後の対策のために家に戻ることにするが、いくら退院できるとは言え手続きをするのはめんどくさい。それに医者からすれば腹を切り裂かれて、軽症に抑えることはできて、自由に動き回れても、入院案件らしい。別に銃撃たれてもしゃべってるやつとかいるんだけどなぁ〜御年64で、

 

 「よし、抜け出すか」

 「……何を言って……」

 「手続きは夜のうちにするとして、今は九時だから……11時には戻ってくる」

 「え?」

 

 窓から飛び降りて、家へと向かう。まだアイツラはマミ達に会わせていないんだよな、まぁ休日だから家にいるはずだけど。

 

 「ただいま〜」

 「手続きは?」

 「後回し」

 「……はぁなんのよう?」

 「少し助っ人をな、(いさざ)

 「かっかっ、久しいのう、三年ぶりじゃな、」

 「え?」

 「見えていたんならはやく呼ばんかい」

 「そういうな、四方季(しほうき)よんでくれ」

 「あいわかった、」

 

 家に帰り呼んだのは、四方季、神廻組の組長、若頭補佐を務める四人の役職。筆頭、(ひいらぎ)(いさざ)組長補佐椿(つばき)(すみれ)、若頭補佐(えのき)(ほたる)(ひさぎ)(あかね)の四人である。もちろん神工品の契約に死んでいるのだが、未練がありすぎて残っている。何でも孫を視るまで成仏する気はないらしい。

 

 「そういや何でもマミ達に視えるんだ?」

 「そりゃぁねぇ、今の神廻組を支えるものに姿を見せないでどうするのよ、」

 「そっか…とりあえず、皆には管轄の店に行ってもらいたいんだけど」

 「分かった、行ってこよう」

 

 それぞれに六人の直属部下がいるが、そちらはいない、でも今は問題ない。魔法少女の方以外に人を回すことが重要なのだから。

 

 「それじゃぁ戻る」

 「む、もう行くのか」

 「亡霊がいつまでものさばらないようにするよ」

 「期待しておこう」

 

 マミ達の説明もすぐに終わったから早く戻れるな、後は手続きか……めんどくさいな。

 

 「戻ったぞ」

 「どうやって入ったの?」

 「義眼で視界を……インキュベータに言うなよ?特殊な目でカタギの人間の視界をバグらせて普通に登ってきた」

 「……なんでもありじゃない」

 「そうでもない、それに、戦うだけなら魔法少女の方がいいよ、痛みに慣れないで済む。その身体が人じゃないにしろ、人の感性を持ち続けるのは重要だ」

 「ふ〜ん」

 

 それじゃぁ、美樹さやかの恋愛についても考えますか、まず、志筑仁美にさやかは勝てない。そもそもの性格からバカのくせに考えすぎる立ちがある。何より、権利があるからというその言葉に、魔法少女じゃなくても引いてしまうことだろう。猶予は来週の月曜日まで、恐らく魔法少女であることに葛藤していることだろう。

 志筑仁美は恐らく大人だ、背伸びをするわけでもない、ただ成長する過程で大人になった、無意識なものだ。魔法少女に成る可能性は低いだろう。

 ただ、二人が恋した人間が上条恭介ということも問題だ。彼奴の何処がいいんだか、バイオリンしか頭にないやつだぞ、付き合って時間を作ってくれるような奴かよ。いや、だからこそか、わかって言ってるのか?

 恐らく上条恭介は恋愛と友愛の区別、ハードルがほぼ同じ高さにある。言葉にすれば、確実に応える人間だ。でも、それを分かって言っているのなら、何故わざわざ自分の気持ちを伝えたんだ?

 

 「はぁ…めんどくさいな、彼奴」

 「恋愛相談も受けてるのね」

 「魔女化対策の話だ。一人事実を知っていても対処できるだろうと、契約したくない馬鹿がいるからな」

 「苦労してんだね」

 「まぁ、魔法少女を救ったと言っていいのかわからないけど魔女化阻止をしているからな、インキュベータも積極的についてくるはずだ」

 「そう……」

 

 後は……インキュベータに聞かないとな、あと一人、白羽女学院に所属する魔法少女は誰なのかだ。

 

 「インキュベータ」

 「なんだい?」

 「あと一人、白羽女学院にいる魔法少女は誰なんだ?」

 「……緊急を要するものだから、名前だけ明かそうか、優木沙々という魔法少女だ」

 「?そんな名前の奴いたか?」

 「なるほど……認識阻害系か、少し難しいな幻術なら見破れるが認識を逸らすものだと、わからないな」

 

 あくまで、神々の義眼は視ることに特化している。視ることしかできない、認識阻害は見えなくするもの、見にくくするもの、そして興味をそらすものがある。前者二つは視界に作用するもののため看破できるが、後者のものは見えてはいるのであまり効果はない。

 

 「管轄は?」

 「彼女は風見野だよ、まぁ風見野にはチームを組んでいる魔法少女がいるけどね」

 「人数は?」

 「五人だよ既に一人被害にあっている、ただし、呉キリカとは別の方法だ」

 「そうか……家は?」

 「残念ながら見つかっていない」

 「野宿なら見つけている、となると、織莉子かその優木沙々のどちらかか、」

 「織莉子魔法少女なの?!」

 「知らなかったのか?」

 「だって、説明した時キュゥべぇのことを見てなかったみたいだし」

 「なるほど……」

 

 魔法少女同士だと縄張り争いになることもある、もちろんその説明はキュゥべぇが頃合いを見て説明したりする。もちろん小巻もそれを伝えていたらしい。となると、バレなかったから説明しなかったのか、たぶん織莉子ならやるしな。彼奴は修一郎と同じタイプだから、与える情報と得る情報の差が一対九だ。 

 

 「警戒するに越したことはないな、あとで風見野のチームとは接触したほうがいいだろう、恐らくだが、協力できるはずだ」

 「なら、僕から声をかけておこう」

 「よし、それと男が、魔法少女と言うのは少し違うな、契約する方法はあるのか?」

 「可能だよあまり意味がないけどね。そもそも君は戦えるわけだし、昔から男は戦う術を持っていることが多かったんだよ。この国では陰陽師なんかがそれだ」

 「安倍晴明とか蘆屋道満とか?」

 「そうだね、他の国ではマーリンやソロモン、魔術を扱う人間だ」

 「織田信長は?」

 「彼自身がそうだったわけじゃない、自前で未来を不確定ながら見る力は持っていたけどね、周りの人間が契約したたよ。魔女になったけどね」

 「享年が結構後ろじゃなかったか?」

 「そりゃ、正室になる為を願いとしたからね、織田信長が死ぬまでは、魔女になっても成り切れないという治外法権という形で耐えていたよ、」

 「そうか……ほかの武将は?」

 「他は普通だよ、よく言われる三大武将は、能力が違うからね、」

 「確かにな、カリスマだが生き急いだ織田、実力はあるが永遠の二番手豊臣、下積みが長く運が良かった徳川。こう考えると歴史の流れも運なのか」

 「そうだね、でも女性で名を連ねたものは基本魔法少女だよ」

 「ジャンヌ・ダルク」

 「魔法少女だね」

 「北条政子」

 「人としても魔法少女としても長生きだったよ」

 「卑弥呼」

 「ひきこもりの魔法少女だね」

 「……ナイチンゲール」

 「一番長生きした魔法少女だね」

 「ケーキを食べればいいじゃない」

 「マリー・アントワネットだね、彼女もそうだよ」

 「結構いるんだな」

 「まだ少ないよ、時代の流れに消された名前もあるからね」

 「そっか…」




ネタがなかったので、インキュベータが語るまどマギ世界の偉人を描いてみました。三大武将に関しては勝手な感想です。

ヤンデレ織莉子の方向性

  • 甘えさせてくる
  • 甘えてくる
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