ハイスクールD×D 蒼白なる器   作:小説のシメサバさん

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暖かさって話

前回のあらすじ:はぐれ悪魔死す!少年、家を得る(居候)

結構難産でした。それでは本編どうぞ。


不思議な×感覚

器は興奮していた。目先の最も大きな問題である拠点の確保に成功し、更には今自分と並んで歩いているこの背の高い同行者を得たからだ。

虚無の器であれど感情は表に出にくいだけで存在するし、寂しいのは耐えられるが嫌なものである。

これで会話ができれば良かったがそれは高望みが過ぎると言う話だろう。探索者はそう考えると気を取り直して歩く速度をほんの少しだけ速くした。

 

 

探索者side out

 

 

 

side 少女

 

 

少女は今、歩きながらも深い思考に沈んでいた。その理由は言わずもがなこの小さなナニカだ。

身長は50センチくらい、体には暗い灰色のボロ布をマントの様に羽織り、頭全体を覆い、2本のツノの様なものが生えている仮面を付けた真っ白な頭には大きな目であろう二つの大きな穴がポッカリと開いていて、中は虚無の様に真っ暗で何も見えない。

極め付けにはその小さな背中に携えている蒼白の剣だ。剣というにはいささか小さすぎるがあの化け物に確かなダメージを与えていたことから切れ味は相当高いのだろう。

 

 

(此処日本だよ?銃刀法とか大丈夫なの?)

 

 

少女の考えも真っ当なものではある。しかし先程の化け物の事を考えるとこの様な武器は必要な物なのかもしれないと少女は考えた。

少女は状況に適応しやすい人間だったからだ。最初は駒王町最大の女子校だった私立駒王学園に憧れてなんとか両親を説得して一人暮らしを始めて、家は曰く付きと言われるアパートだったが家賃は格安だし割と部屋が広かった事もあり今もそこに1人住んでいた。

曰く付きと言われているものの特にそう言った異変などは無かったので少女は特に気にしていなかったのだ。

今の駒王学園は女子校ではなく共学に変わっているため環境の変化はあったものの、結局少女はそれにも順応していたのだった。

本来この少女は細かいことは余り気にしない人間だった。今回の件が余りにも少女にとって異常だった為にあの様なことになってはしまったのだが。

 

 

(それに…)

 

 

危険を冒してまで自分を助けてくれたこの小さな者に恩返しくらいはちゃんとしたいのである。

命あってこその人間。もしもあの化け物に喰われるなんて事があったら人生でも最悪の経験だろう。無論、死ぬので人生一回限りなのだが。

自分を助けてくれた人が困っていたら助け返すのが道理というもの。そうしたらいつかきっと巡り巡って自身にいい事があるかもしれないからだ。

結局あの化け物がなんだったのかは分からないし、分からないことだらけだ。けれど分かることもある。

この体験は決して夢などでは無いと言うことだ。少女はそう結論付けると小走りになった小さな背中を追いかけるのであった。

 

 

少女side out

 

 

side器

 

 

「ここが私の家だよ。部屋はちょっと散らかっているけどごめんね。」

 

 

少女が口を開く。少女の家という建物はかなり大きな建物だ。こんなところに住んでいるとはこの少女はかなりのジオ*1を持っているのだろう。

そんな事を考えながら器は少女に案内され一つの扉をくぐった。そこは室内は暖かい光で満たされ見たことのない家具が視界一面に存在する非常に探索欲が沸き立つ部屋だった。

探索者は室内を歩き回っては観察する。そうして部屋の中を歩き回っているとドアを見つけた。違う部屋はどうなっているのかと興味津々な探索者はドアを開ける。そこにあったのは━━━━━━

 

部屋全体が白色で棺桶の様なものがある部屋だった。*2蛇口の様な者があったので捻ってみると水が出てくる。こんなものまであるのかと探索者が絶句していると探索者についてきた少女が言う。

 

 

「お風呂が気になるの?」

 

 

「!?!?!?!??」

 

 

今、風呂と言ったか?あの?こんな棺桶もどきが?探索者は更に絶句する。

ここで一つ補足を入れよう。この探索者はそれはもう大の風呂好きである。どれくらい好きかと言うとボス戦前には風呂!新エリア行く前に風呂!入りたいぜ風呂!そろそろ風呂に入らないと死ぬぜぇ!ってくらいに好きなのである。最後変なの混じっていた気がするが気のせいだ。

探索者は歓喜する。こんなにも身近に風呂に入れるなんて最高だろう。あまりに喜びすぎて叫びそう*3になってしまい慌てて抑える。

そんな風にしながらも時間は進んでいく。少女は眠りに付いた。探索者は基本睡眠を必要としない。夢の釘を使って少女の夢に入ることもできるが、少女にどんな影響があるのかも分からないのでやめた。

そうやっていくつもの非日常を超えて、今日も夜は過ぎて行くのだ。

夜が明けた。そうして少女は問題を直視することになる。

 

 

「この子、私が学校に行ってる間どうしよ…」

 

 

まだまだこの生活は始まったばかり、当たり前に前途多難なのである。

 

*1
ハロウネストの通貨

*2
少年はバスルームを知らない。

*3
アビスの叫びと言うソウル魔法。自身の上を一気に攻撃する対空に使える技魔法。強い。




ちょっとしたキャラ紹介をば

器:かつて虫の国を思考を蝕む光によって滅ぼした神を滅し消える筈だったが何故か駒王町に来てしまった。風呂は良いぞ。みんなも風呂に入ろう。ちなみに原作ホロウナイトのサブイベントも完全制覇しているのでかなりつおい。

少女:我輩は少女である。名前は(まだ決まって)ない。環境が変わってもなんだかんだ適応している。学年は高校2年生。部屋が若干散らかっている。覗かれたことはあるがそのあと制裁されていたので気にしてない。


???:まだ人間。だが覗きはするし変態である。アレも目覚めていない。制裁を食らった。

ホロウナイトで好きなキャラは?

  • ほーねっちゃん
  • グリム
  • ティソ
  • 器/少年
  • フンコロ騎士
  • ホロウナイト
  • 釘師三兄弟
  • 偉大なる灰色の王子ゾート
  • クィレルさん
  • ブレッタちゃん
  • 偉大なる頭脳の持ち主ゴーブ
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