シャングリラ・フロンティア ~星を観る者~   作:雨水 

2 / 8
大蛇を穿つ

先程ステータスを確認してから更に1時間が経過し、時刻は20:00になった。

流石に辺りは暗くなり、森の中も静かになってきた。

 

「さてさて、ステータス確認したらそろそろエリアボスの元に行きますかー。」

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

PN:ツクヨミ

 

レベル:12

 

残りポイント:0

 

職業:傭兵(短使い)

 

体力30 魔力 20

 

スタミナ 40

 

筋力 25 敏捷 30

 

器用 15 技量 15

 

耐久力 10 幸運 10

 

 

装備

左:致命の篭手 右:致命の篭手

頭:皮の帽子

胴:皮の服

腰:皮のベルト

脚:皮の靴

 

3000マーニ

 

スキル

スラッシュ

ナックルラッシュ

ブーストナックル

タップステップ

フラッシュカウンター

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

ナックルラッシュ

拳による連続打撃を繰り出す

 

ブーストナックル

スタミナを1割消費する代わりに拳により打撃のダメージとノックバックに補正が入る

効果時間は10秒程

 

 

暗く足元の悪い森の中を駆けていき、早速エリアボスのいる場所へと辿り着いた。

そこに居たのは大きな大きなまるで頭と尻尾に毛を生やした蛇だった。

 

エリアボス:貪食の大蛇

 

『シャーッ!』

「でっけえなー、つうかなんか毒持ってそうだなこいつ。噛まれねえように気をつけねえと。」

 

彼の直感は概ね当たっていた……ただ……毒属性の攻撃方法が噛みつきではないだけで。

 

 

『シャーッ!!!』

「さー、かかってこいっ!」

 

そうして長くも短くもない戦いの火蓋が切って落とされた。

 

大蛇は大きな口を開けてこちらを捕食せんと巨体に見合わぬ速度で迫ってきていた。

それを難なく避け、人間で言う首に当たる部分に拳を入れてく。

 

「ちっ、思ってたよりも硬いなおい。」

 

大したダメージが入ってない事にイラつきつつも、大蛇が繰り出す尻尾による薙ぎ払いや噛みつきを避け続け、その都度カウンターを合わせていく。

 

『シャーッ…』

 

(ん?なんだ?)

 

突然貪食の大蛇が尾の部分を揺らし始めた、それを見たツクヨミは警戒しいつでも回避行動を取れるようにしていた。

次の瞬間……大蛇の尾の付け根にあたる部分から毒を含んだ糞を飛ばしてきた。

 

「うぉ、きったねっ!!!!」

 

ゲームとは言え流石に糞まみれにはなりたくなく、タップステップを点火して少しオーバー気味に毒糞を回避し、それに合わせてこちらの腕を食いちぎろうと大蛇の牙が迫ってきていた。

 

『シャーッ!!!』

「ふざけんじゃねえてめぇ!!」

 

 

流石に回避が間に合わないと悟り跳躍した後にブーストナックルを点火、立て続けにナックルラッシュを発動して大蛇の顔面と牙に計7発の拳を繰り出した。

7発のうち4発がクリティカル判定になったようで、顔面が大きく上に弾き飛ばされ、噛みつきを何とか阻止することでダメージを防いだのだった。

 

『シャーーッ!』

「こいつの糞を喰らう前にさっさと倒さなきゃやべえな。あんな汚いもん喰らいたくねえよさすがに。」

 

どうやら、顔を殴られたことにより多少怒り始めたようで、こいつをどうやって殺そうかとこちらのことを睨みつけている。

正直怒りたいのは俺の方である。

なにせこちらはゲーム内とはいえ糞をぶっかけられそうになってたのだから。

 

どうやって倒そうかと考えている隙に、相手方は隙を少なくするために身体ごとの回転ではなく、しっぽでこちらを叩くように攻撃をしてきた。

 

「おらよっ!」

 

すかさずフラッシュカウンターを点火し、相手の攻撃に角度とタイミングを合わせて左足を1歩引きつつ右のロングアッパーを叩き込むことでぶっつけ本番のパリィを成功させた。

スキルの効果を発揮する為に仰け反った隙を逃さずに距離を詰めて左のフックが牙に命中、余程堪えたのかまたも大蛇は仰け反った。

 

「案外ぶっつけ本番でもなんとかなるみたいだな、随分とでけぇから弾けなかったらどうしようかと思ったぜ。」

 

さーて、こいつはどこが弱点だ?ほかの攻撃パターンは?こいつにはどんな手札がある?

 

「迷ってる暇あったら叩き込んだ方がいいに決まってるよな!」

『シャーッ!!』

 

そう判断し、毒糞を躱しながら距離を詰めていき、リキャストが上がったナックルラッシュを点火、全発クリティカルヒットで牙に集中して攻撃を与えた結果

 

バキンッ!!!!

 

と、とてもとても鈍い音を響かせながら大蛇の牙は折れて、ツクヨミの僅か後方へと回転しながら飛んでいき、地面に突き刺さった。

 

『Gaaaaaaaaaaa!!!!』

 

牙が折れたことにより本格的に怒りモードに入ったか、さっきよりも鳴き声にだいぶ怒りの感情が入ってきてんな、尻尾でこちらを叩き潰さんと何度も何度も尻尾を振ってはいるけど、全部単調だし。

もう既に行動パターンは読めた。ここから先は俺に触れることすら叶わんよ。

 

そこからは完全にツクヨミのペースに持ち込んでいき、1発の被弾も許すことがなく一方的に攻撃し始めた。

さすがはエリアボスと言うべきか、牙は折れこそしたが、まだまだ倒れる気配はない。

 

 

 

 

 

 

戦闘が開始してから15分経過し、こちらの武器の耐久も4割ほど削れ、貪食の大蛇も倒れる寸前という程にボロボロであった。

 

「もうそろそろ終わりにしようか。」

『シャーッッ!!!!!!』

 

こちらに向かって全速力で突進してきている大蛇を見ながらそう呟いた。

 

「歯ぁ食いしばれっ!!!」

 

リキャストが上がったナックルブーストを点火し、こちらも全速力で突っ込んでいき、ぶつかる直前で左のショートアッパーで顎を穿ち、更に右のフックを顎目掛けて振り向いた。

 

 

リアルではボクシングのミドル級世界王者である稲星葉月が最も得意とするフィニッシュコンビネーションが貪食の大蛇に完璧に決まった。

リアルと違い相手は人間じゃない上に、現実世界よりも筋力が低い状態でも、このムーブで決め切るあたり流石というところだろう。

 

「貪食の大蛇、とても楽しかったぜ。糞をばらまいてくるのだけは気に入らなかったけどな。まあ、またいつか殺り合おうや。」

 

言い切ったとほぼ同時に、先程まで自分と戦っていた大蛇の身体は爆散した。

そして、エリアボスを倒したことでレベルも上がったようで、聞きなれたSEが鳴り響き、ドロップアイテムが纏めて落ちてきた。

 

「おー、なんか色々落ちてきたなぁ。セカンディルに着いたらこの素材使って新しい防具でも作るとするかな。」

 

ドロップアイテムの中には、牙だったり皮だったり、頭蓋骨だったりと、様々なものが入っていた。

分かりやすく言うと、某狩猟ゲームでもよく蛇型のモンスターが落とすようなものばかりだった。

それをそそくさと回収、インベントリの中にぶち込み、セカンディルがある方向へと歩みを進めた。




うーん、やっぱり色々難しいね
もっと色んな描写が上手にかけるようになりたいっすね
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。