駄文イェーイ。
「織斑、お前には専用機が渡される。使い方を謝るなよ」
「えっ、俺だけ?」
「その事について話がある。四道、授業が終わった後私について来い」
まぁ、そうなりますよね。
昨日に比べたらこれくらいの衝撃なんともないね。
というか、一夏に専用機が渡される事は知ってたしね。
チャイムが鳴る。
俺は、大勢の視線を背中に感じながら教室から出て行く。
「………………………俺が命を狙われているかもしれない?」
「ああ、それぐらいの理由があるとしか思えない」
授業が終わった後、織斑先生について行き、今は会議室で二人きりで話をしている。
「私が知っている限り10社程お前の専用機を作ろうとしていた。それが………だ、僅か一日足らずで0になった。IS委員会が何らかの手をうったに違いない」
「………………」
「恐らくお前という存在が奴らにとっては邪魔なのだろう。それに一夏とお前とでは優先度が違う」
「優先度ですか?」
「ああ、一夏は一人目の男性IS搭乗者でそれに立派な後ろ盾がある」
「織斑先生の弟という事実ですね」
「もう一つあるが、間違いではない。それに引き換えお前は2人目だ。IS委員会からすれば、男がISを動かしていること自体嫌なんだ。しかもそれが二人いて、片方は何の後ろ盾もない一般人」
「………………」
「IS委員会には色々と黒い噂がある。女性が犯人の事件を揉み消しているとか、無実の男性に罪を着せているとかな」
「………………」
「それにIS委員会は女尊男卑思想の象徴的存在だ。奴らの考えるISに男は必要ない」
まぁ、薄々感付いてはいた。
師匠曰く、ISが出て来ても1年は平和だった。しかしIS委員会が出来てからいきなり女尊男卑が世界中に広まった、と。
何らかの情報操作でもしたのだろう。
「………サブリミナルという言葉を知っているか?」
「何となくは」
「これは極秘事項なのだがな、実はIS委員会が作られた時の会見映像にサブリミナルが利用されている事が判明している」
「………っ⁉︎」
「会見映像の合間合間に、一瞬だけ【これからは女性の時代】と書かれた画像が挟み込まれて再生されている」
「でもそれは流石にバレるのでは?」
「IS委員会はあらゆる国の情報機関を味方につけている。世界の何処かで誰かが怪しい動きをすれば、IS委員会はその誰かを消す。
それに、サブリミナル効果のある映像が流れたのは主要都市だけだ。主要都市から発生した大きな渦が、周りを呑み込んで行ったんだ」
「………なぜそれを俺に言うんですか」
「一夏は鈍感だ。誰かを護ると言いながら、あいつは周りから向けられている感情をわかっていない。でもお前は違う、何故ならあの人の弟子だからだ」
「………師匠を知っているんですか」
「………何度か助けて貰った事がある。弟子にはしてくれなかったがな」
少し残念そうな表情を浮かべる。
こんな大物とも知り合いとは、いったい師匠は何者なんだ?
「話が逸れたな。結論を言うぞ、今のところお前には専用機を持たせることが出来ない。
しかしこのままではIS委員会に命を狙われる。そこで………だ、お前は出来るだけ早く、出来るだけ大きな結果を出して貰いたい」
「………それはどういう意味ですか?」
「……………お前という存在は世界に公表されていない」
「えっ?」
「IS関係者は知っているが、世間はお前の存在を知らない。お前が死んだニュースが流れても、衝撃すら起きないんだ」
そういえばそうだ。
俺が見つかったというニュースは流れていない。
一夏の時はアホみたいに毎日報道されていたし、家の前までカメラが押し寄せていた。
それがどうだ、ウチには何も来なかった。
「………つまり、俺という存在を匿ってくれる企業若しくは国を見つけて、大々的に発表すればいい、と」
「まぁそうだ。世間に広まってしまえばあいつらは手を出せない。
だからこそ、結果を出して匿ってくれる相手を見つけるんだ」
理解完了。
「………織斑先生」
「なんだ」
「代表候補生を、素人が訓練機で倒したら良い感じに売名出来ますかね」
「………出来ればだな」
「期待しててくださいね」
部屋を出る。
これで、負けられない理由が増えた。
殺されるつもりなど毛頭ないが、対処しないわけにもいかない。
頑張らねば。
「………結果を残さなければ消される、か」
「もしかしたらもう何人も居るのかもしれないな」
「公表もされずに、消された男が」
こうして、様々な思いが交差する中、一週間が過ぎた。
自分でも何を書いて居るのか不安になった。